JP2543223B2 - マルチトラック磁気ヘッド - Google Patents

マルチトラック磁気ヘッド

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JP2543223B2
JP2543223B2 JP2106169A JP10616990A JP2543223B2 JP 2543223 B2 JP2543223 B2 JP 2543223B2 JP 2106169 A JP2106169 A JP 2106169A JP 10616990 A JP10616990 A JP 10616990A JP 2543223 B2 JP2543223 B2 JP 2543223B2
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JP
Japan
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head
magnetic
track
chips
chip
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JP2106169A
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JPH046605A (ja
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広 養田
瑛昌 沢井
高橋  健
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は高信号レートの記録再生に適した、クロスト
ークの少ないマルチトラック磁気ヘッドに関するもので
ある。
従来の技術 近年高品位VTRやディジタルVTRなどの広帯域信号を取
り扱うシステムの開発が盛んになってきている。この広
帯域信号を記録再生するために、テープ,ヘッド間の相
対速度のマップや、マルチチャンネル化が研究されてい
る。マルチチャンネルの記録再生をするためには、回転
シリンダー上の1つのヘッド取り付け窓中に複数のヘッ
ドを取り付けた方が良く、テープとの均一な接触を保持
するために、ヘッドの突出形状やトラック幅方向のRの
最適化等の工夫がなされている。
発明が解決しようとする課題 回転シリンダー上の1つのヘッド取り付け窓中に複数
のヘッドを取り付ける場合、テープとの安定な接触を図
るためにはそれぞれのヘッドチップ間隔はなるべく小さ
いほうがよい。このようなヘッドの各チップのヘッド取
り付け基板(ヘッドベース)からのトラック高さを、高
精度に合わせようとすると、ヘッドチップ端面から磁気
コアまでの寸法を精度良く管理したとしても、ヘッドベ
ースに接着する接着剤の厚みのばらつきや、チップの傾
きのばらつきによって各チップ間の誤差を1μm以下に
抑えることは困難である。
課題を解決するための手段 本発明は前記課題を解決するために、ヘッドチップ端
面に対して斜めに非磁性基板で両側から挟持された金属
磁気コアからなるリング形磁気ヘッドの、複数のチップ
が走行方向の端面で相互に接着されて1つのヘッドベー
スに搭載され、媒体摺動面上に形成された2本の直線状
の溝または段差により前記各ヘッドチップのトラック幅
が規制されていることを特徴とするマルチトラック磁気
ヘッドを構成することを特徴とする。
作用 本発明のヘッドは非磁性基板で挟持された金属磁気コ
アを用いることにより、フェライトヘッドと比べて隣接
するヘッドチップ間の磁性材の対向面積を小さくすると
ともに、前記金属磁気コアをヘッドチップ端面に対して
斜めに配し、隣接ヘッドチップの磁気コア端面間の距離
を大きくすることにより、隣接ヘッド間のクロストーク
を非常に小さくすることが可能である。またトラック幅
の規制を直線状に形成された溝または段差により行なっ
ているので、隣接するヘッドチップのトラック高さ相互
の関係は、ギャップ間隔が一定であれば高精度に決定さ
れる。
実施例 本発明のマルチトラックヘッドの実施例の一例を第1
図〜第3図をもとに説明する。第1図は3つのヘッドチ
ップをヘッドベースに取り付けたマルチトラックヘッド
の斜視図、第2図はヘッド摺動面の図、第3図はヘッド
先端部の斜視図である。
コイル4が巻線窓3に巻かれたリング形の3個のヘッド
チップが金属やセラミックスからなるヘッドベース5の
上に搭載される。それぞれのチップは、ヘッド走行方向
の隣接する端面8,9でガラスなどにより相互に接着され
ている。アモルファス磁性体やセンダストなどの強磁性
金属磁性体よりなる金属磁気コア1はヘッドベース5に
接着されるヘッドチップの端面7に対して斜めに両側か
らチタン酸カルシウムや結晶化ガラスなどの非磁性基板
2で挟持されている。ヘッドの磁気テープ摺動面には、
第1図に示すようにヘッドチップ端面7に対して斜めに
段差10が形成されている。これら2つの段差の間隔TWで
各チップのトラック幅が規制され、ヘッドチップ端面7
からの磁気ギャップ端部6までのトラック高さh1〜h3は
ギャップ間隔と段差のヘッドチップ端面7に対する傾斜
角度より高精度に決定される。金属磁気コア厚とトラッ
ク幅は、例えば金属磁気コア厚15μm,トラック幅10μm
のように選ばれるので、基板厚さや金属磁気コア厚さの
ばらつきや磁気ギャップにおける金属磁気コアの突合わ
せの誤差などは、すべて段差の直線性の精度内に吸収さ
れる。第4図、ヘッド走行方向からみた断面図で示すよ
うに、トラック幅規制用の段差の形状は、ヘッド製造時
にダイシング等の機械加工で溝を形成し、この溝中で一
点鎖線で示すようにヘッドチップを切断すればヘッド摺
動面にはAのように段差ができるが、この溝より外側で
切断すればBのように外側に基板を残した溝形状とな
る。この溝の幅は最低磁気ギャップ近傍の金属磁気コア
の不用部分を削り落とすだけあれば良いが、その選択は
このヘッドを用いる記録再生装置の系の摺動状態やテー
プの種類により決められる。又溝はアルミナなどの非磁
性材料をスパッタしたり、ガラスを溶融して流し込むな
どの手段により埋めることができ、段差部分で発生しや
すい摩耗粉の堆積を防ぐことができる。
金属磁気コア1はヘッドチップの端面に対して斜めに
形成されているので、隣接するヘッドチップの端面8,9
における金属磁気コアの位置はヘッドチップどうしが接
触している場合でも十分な距離が離れており、ギャップ
近傍がノッチ加工されたフェライトヘッドのように強磁
性を有する磁性体全体が対向する構造と比べて、記録再
生時のクロストークが十分に小さく保たれる。
ヘッドの磁気ギャップ間隔,アジマス方向に関しては
各種組合せが可能である。例えば、アジマス0度で隣接
する磁気ギャップ間にガードバンドとなる隙間を有する
構造や、隣接するヘッド間で逆向きのアジマスを有し磁
気ギャップ幅が記録トラックピッチより広い構造、隣接
するヘッドのアジマスが同じで磁気ギャップのピッチが
記録トラックピッチの倍で逆アジマスの他の1組のヘッ
ドとスタガーに組み合わせて用いられる構造等各種のも
のが考えられるが、これらはヘッド作製時の非磁性基板
と金属磁性体の積層対から磁気ギャップ形成面を切り出
す方向及び、トラック幅規制溝の角度、磁気ヘッド切断
の方向を選ぶことでいずれも作製可能である。
本発明のヘッドの製造方法を、第5図をもとに示す。
複数のヘッドチップが積層されたギャップドバー11〜13
を、その側面でガラス等により接着しブロック14を作
る。このブロックの摺動面に、ヘッドチップ端面に対し
て所定の角度を有する溝15a,15bを、ダイシングソース
などで形成する。その後一点鎖線で切断することにより
第1図に示すヘッドチップを得る。それぞれのギャップ
ドバーは、各ヘッドチップの金属コア1が所定のトラッ
ク高さになるように位置合わせして相互に接着するが、
トラック幅及びトラック高さはその後に形成される溝に
より規制されるので、接着精度としては金属コア1がギ
ャップ面で溝15a,15bの間に位置する程度でよく、製造
歩留まりを大幅に上げることが可能である。上記実施例
ではヘッド摺動面が平面である例を示したが、溝形成時
にダイシングソーを曲線に沿って送ればヘッド摺動面の
R形状を仕上げた後、均一な深さの溝を形成することが
可能なのは明らかである。
また本実施例ではヘッドチップ端面に対して溝を斜め
に形成した例を示したが、平行な溝の入ったヘッドを傾
斜したヘッドベースに取り付けた場合にも、同様なマル
チトラック記録再生が可能であり、この場合にも実施例
で示したクロストークが小さくトラック幅精度のよい本
発明のヘッドの特徴は何等損なわれるものではない。
発明の効果 本発明によれば、一つのヘッドベース上に複数のヘッ
ドチップを搭載したマルチトラックヘッドにおいて、隣
接するヘッドチップ間の金属磁気コアの位置を互いに直
接対向しないように設置することによりヘッド間のクロ
ストークを小さく保ったままヘッドチップ間隔を最小に
できるので、ヘッド,テープ間の摺動時の接触を良好に
保つことが可能である。又複数のチップのそれぞれのト
ラック幅及びトラック高さは、トラック幅規制用の直線
状の2本の溝により決定されるので、個別のチップをヘ
ッドベースに張り付けた場合と比較して、高精度なもの
を得ることが可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明のヘッドの斜視図、第2図は本発明のヘ
ッドを摺動面からみた正面図、第3図は本発明のヘッド
のヘッド先端部の斜視図、第4図は本発明のヘッドの溝
形状を説明する説明図、第5図は本発明のヘッドの製造
方法を説明する説明図である。 1……金属コア、2……非磁性基板、3……巻線窓、6
……磁気ギャップ端部、7……ヘッドチップ端面、8,9
……ヘッドチップの隣接する端面、10……段差、15a,15
b……溝。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ヘッドチップ端面に対して斜めに非磁性基
    板で両側から挟持された金属磁気コアからなるリング形
    磁気ヘッドの、複数のチップが走行方向の端面で相互に
    接着されて1つのヘッドベースに搭載され、媒体摺動面
    上に形成された2本の直線状の溝または段差により前記
    各ヘッドチップのトラック幅が規制されていることを特
    徴とするマルチトラック磁気ヘッド。
  2. 【請求項2】トラック幅を規制する溝または段差を非磁
    性材で充填したことを特徴とする請求項(1)に記載の
    マルチトラック磁気ヘッド。
JP2106169A 1990-04-20 1990-04-20 マルチトラック磁気ヘッド Expired - Lifetime JP2543223B2 (ja)

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JPH046605A JPH046605A (ja) 1992-01-10
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