JP2543008B2 - イスの背・座面等の製造方法 - Google Patents

イスの背・座面等の製造方法

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JP2543008B2
JP2543008B2 JP5251042A JP25104293A JP2543008B2 JP 2543008 B2 JP2543008 B2 JP 2543008B2 JP 5251042 A JP5251042 A JP 5251042A JP 25104293 A JP25104293 A JP 25104293A JP 2543008 B2 JP2543008 B2 JP 2543008B2
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泰男 川出
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  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Molding Of Porous Articles (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、イスの背・座面等の製
造方法、より詳細には、事務イスやブルド−ザ−等の建
機のイスの背部並びに座部等のように、裏面において板
材が剥き出しになる成形物をウレタンと一体発泡成形す
ることにより、表裏両面を同時に製造するための方法に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】表地とウレタンを一体発泡成形する方法
や、ウレタンに金具や樹脂類をインサ−トする成形方法
(鋳包)は既に実用化され、多方面に利用されている
が、レザ−等の表地と、裏面が剥き出しになるイスの背
・座面用鉄板、樹脂板等の成形板を、芯材となる発泡ウ
レタンを介して一体成形することは、技術的に難しいた
め実用化されていない。
【0003】そのために従来は、芯材として成形した発
泡ウレタンに表地を接着、タッカ−留め等により被装
し、あるいは、表地とウレタンとの一体発泡によって両
者を一体化し、しかる後にこれを別途製造した成形板に
固定し、製品としていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然るに、上記従来の成
形方法に拠った場合は、作業が煩雑で手間がかかるだけ
でなく、発泡体が脱型後経時的に形状変化を起こすこと
が少なくなく、その場合は更に加工工程が加わって作業
が煩雑化することになる。殊に、近年は省力化、コスト
ダウンの要請が強く、熟練者の高齢化による技術者の減
少等の問題もあるので、上記従来方法における加工作業
の煩雑性は、強くその改善を求められるところであっ
た。
【0005】本発明はかかる状況に鑑みてなされたもの
であって、裏面が剥き出しになる板材を含むイスの背・
座面等の成形品を、熟練を要することなく、一作業工程
にて簡単に製造することを可能ならしめるイスの背・座
面等の製造方法を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、発泡ウレタン
製芯材の表側にレザ−、合皮、布地等の表地を被装し、
裏側に鉄板、樹脂板等の成形板を露出状態に定着するイ
スの背・座面等の製造方法であって、前記表地と前記成
形板との合接相当線をパ−ティングラインとする開閉可
能な上下発泡型を設け、前記上下発泡型を開いた状態に
おいて、その上型に製品の裏面となる前記成形板を取り
付けると共に、その下型に製品の表面となる表地を密着
させた後、ウレタン発泡液を注入して型を閉じ、発泡さ
せて前記表地、芯材及び成形板を一体化することを特徴
とするイスの背・座面等の製造方法、を以て上記課題を
解決した。
【0007】
【作 用】発泡型を開き、予め発泡ウレタン当接面側に
圧縮ウレタンシ−ト等を定着した成形板を、アッセンブ
リ用のビス穴を利用する等して上型に固定し、下型には
表地をセットする。次いで、下型内にウレタン発泡液を
注入した後上型をクランプ、万力等を用いて固く閉め、
発泡させることにより、表地、発泡ウレタン及び成形板
が一体成形される。そして脱型、養生後外周トリミング
すれば、そのまま製品となる。
【0008】
【実施例】本発明を可能ならしめるためには、(1)発
泡型をどのように設計するか、(2)発泡型と成形板の
フランジ部との間に生ずる空隙をどのように処理する
か、(3)表地の発泡液注入時における形状出しをどの
ようにするか、という3つの問題を解決しなければなら
ない。次に、本発明において上記3つの問題を如何に解
決したかにつき説明する。
【0009】〔発泡型(鋳物、FRP等製)の設計につ
いて〕図1及び図4は、それぞれ本発明において用いる
発泡型1と従来の一般的な発泡型11を示すものであ
る。図4に示す一般的な発泡型11においては、上型1
2に小さな発泡液注入口13が形成され、そこからウレ
タン液が注入される方式であるため、ウレタン液の注入
を邪魔するような部材を上型12に取り付けることがで
きないなど、多くの制約が伴う。
【0010】これに対して図1に示す本発明における発
泡型1の場合は、製品における表地と成形板の合接ライ
ンに相当する線を上型2と下型3のパ−ティングライン
4として型を設計し、上型2と下型3を蝶番5等を介し
て結合し、上下に開閉可能にする。そして、ウレタン液
6は、型を開いた状態で、予め表地7をセットした下型
3に注入される。従って、鉄板、樹脂板等の成形板8
は、予め上型2にセットしておいても、ウレタン液6の
注入に邪魔になるようなことはない。従って、上記のよ
うにすることにより、表地7、発泡ウレタン及び成形板
8の三者の一体発泡成形が可能となるのである。
【0011】〔発泡型と成形板フランジ面との間に生ず
る空隙の問題の解決について〕製品の裏面となる鉄板等
の成形板8はプレスによる成形品であることが多く、そ
れの周縁部のフランジ(鍔)部分には波打ち、歪み等が
生じていて発泡金型に密着することはなく、隙間が生ず
る。従って、このまま型にセットして発泡すると、隙間
より発泡液が噴き出し、成形不能となる。
【0012】そこで、本発明においては、フランジ面の
波打ち、捩れ、歪み等による型嵌合部の隙間をなくし、
適正な発泡を可能ならしめるため、成形板の内側、即
ち、発泡ウレタン当接面側に、次のいずれかのシ−ル用
ウレタン材9を配備する。 (イ)3〜5mmのウレタンシ−ト。 (ロ)10mmのウレタンシ−トを1〜3mmに圧縮し
た圧縮ウレタンシ−ト。 (ハ)鉄板の裏面形状と同じ形状に成形した10〜15
mmの圧縮ウレタンを更に1〜5mmに圧縮した形状プ
レスウレタン。ここにおける材料としては通常のウレタ
ン、ポリエチレン、ゴム等も考えられるが、これらは重
くて加工性がよくないので、ある程度の弾性と硬さ、厚
みを有し、軽量の圧縮ウレタンが最適である。
【0013】上記いずれのシ−ル用ウレタン材9も成形
板より大きめのものとし、上下発泡型よりはみ出る部分
はカットする。このように成形板8に上記(イ)、
(ロ)又は(ハ)のシ−ル用ウレタン材9を定着するこ
とにより、成形板8よりはみ出したシ−ル用ウレタン材
9が上下発泡型間においてパッキングの機能を果たし、
上下発泡型間の隙間や、成形板8のフランジ部分により
生ずる隙間等がシ−ルされ、以て適正な発泡が可能とな
る。
【0014】また、成形板8にはアッセンブリ用の穴や
エア抜き用の穴、あるいは、デザイン上形成される穴等
種々の大小の穴が穿設されるが、シ−ル用ウレタン材9
が存在することにより、発泡時にそれらの穴から発泡ウ
レタンが噴き出すことを防止できる。更に、シ−ル用ウ
レタン材9があるために、発泡時にそこに発泡ウレタン
が含浸されることにより、接着効果が増進されるという
メリットもある。
【0015】上記(イ)〜(ハ)のシ−ル用ウレタン材
9の使い分けは次の通りである。 (イ)のウレタンシ−トは、成形板が小型で接着面にお
ける起伏が少なく、アッセンブリ用等の穴も少なく且つ
小さいものである場合に用いる。 (ロ)の圧縮ウレタンシ−トは、アッセンブリ用等の穴
の多少、大小等に関係なく、広範囲に用い得る。なお、
発泡内圧の大小に応じて圧縮比を変える(耐圧性を大き
くするためには圧縮比を大きくする。)。 (ハ)の形状プレスウレタンは、成形板の形状が複雑だ
ったり、起伏が多い場合に採用する。この場合も発泡内
圧に応じて圧縮比を変える。
【0016】〔表地(主にレザ−、合皮、布地、ポリエ
チレン等)の発泡液注入時における形状出しについて〕
一体発泡成形の場合、一般的には表地を発泡型に乗せ、
真空引きにより発泡金型に密着させて液を注入する。こ
の方法の場合は真空装置を用いるので、発泡型も真空仕
様としなければならず、付帯設備も考慮に入れると型代
は膨大なものとなる。しかし、本発明では真空引きに対
して安価で簡便な方法にて表地7を下型3に密着させ
て、発泡製品を製造することができる。
【0017】即ち、本発明では次の2つの方法が可能で
ある。 表地7を、140〜180℃の加温器(エア−バ
ス)にて加温した後下型3に乗せ、型外周の数カ所より
表地7にテンションをかけた状態でウレタン液6を注入
し、発泡内圧にて製品形状を出す方法。 上記のエア−バスにて加温した表地7を、発泡型
と同形状の雄型、雌型の成形型にて予め成形したものを
下型3に移し、発泡する方法。
【0018】なお、図3は本発明に係る方法にて製造さ
れた製品例(図示した例は事務イスの座部)を示すもの
で、図中7はレザ−、合皮、ポリエチレン、布地等の表
地であり、8は鉄板、樹脂板等の成形板である。
【0019】
【発明の効果】本発明は上述した通りであって、本発明
に拠れば、イスの背・座面等のように鉄板等の成形板が
露出する成形品を、何ら熟練を要することなく簡単、迅
速且つ低コストにて製造することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る方法において用いる発泡型を示
す図である。
【図2】 図1に示す発泡型の使用方法を示す図であ
る。
【図3】 本発明に係る方法によって製造した製品の一
例を示す図である。
【図4】 従来の発泡型を示す図である。
【符号の説明】
1 発泡型 2 上型 3 下型 4 パ−ティングライン 5 蝶番 6 ウレタン液 7 表地 8 成形板

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発泡ウレタン製芯材の表側にレザ−、合
    皮、布地等の表地を被装し、裏側に鉄板、樹脂板等の成
    形板を露出状態に定着するイスの背・座面等の製造方法
    であって、 前記表地と前記成形板との合接相当線をパ−ティングラ
    インとする開閉可能な上下発泡型を設け、前記上下発泡
    型を開いた状態において、その上型に製品の裏面となる
    前記成形板を取り付けると共に、その下型に製品の表面
    となる表地を密着させた後、ウレタン発泡液を注入して
    型を閉じ、発泡させて前記表地、芯材及び成形板を一体
    化することを特徴とするイスの背・座面等の製造方法。
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