JP2542972Y2 - エレベーターのガイドシュー伸設機構 - Google Patents

エレベーターのガイドシュー伸設機構

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JP2542972Y2
JP2542972Y2 JP1992008391U JP839192U JP2542972Y2 JP 2542972 Y2 JP2542972 Y2 JP 2542972Y2 JP 1992008391 U JP1992008391 U JP 1992008391U JP 839192 U JP839192 U JP 839192U JP 2542972 Y2 JP2542972 Y2 JP 2542972Y2
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JP
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car
guide shoe
guide
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JP1992008391U
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JPH0569043U (ja
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昌治 本郷
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Otis Elevator Co
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Otis Elevator Co
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、エレベーターのガイド
レールに係合されたガイドシューをかごに伸設したエレ
ベーターのガイドシュー伸設機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のエレベーターとして、例えば図5
に示すようなものがある。同図において、符号101は
建物の昇降路内を上昇・下降するエレベーターのかごで
あり、このかご101にはメインロープ102の一端が
止着されており、このメインロープ102の他端は巻上
機綱車103,そらせ車104を介してつり合いおもり
105に止着されている。かご101の両側には図6に
示すように一対のガイドレール106,107が配設さ
れ、このガイドレール106,107にはかご101の
上下両端にそれぞれ取り付けられたガイドシュー10
8,109が摺動自在に係合している。
【0003】巻上機(図示せず)がかご101とつり合
いおもり105との不つり合い荷重分の重量に相当する
駆動力をもって巻上機綱車103を回転させると、かご
101はガイドレール106に沿って上昇または下降す
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、最近ではビ
ルの超高層化にともなって、これに設けられるエレベー
ターの昇降路も長くなっている。このようなエレベータ
ーにあってはこの運行を迅速に行うために、かごの昇降
速度も高速度化されている。そこで、かご101をガイ
ドレール106,107に沿って安定して走行させるに
は、ガイドシュー108,109をこのかご101から
それぞれ上方または下方に伸設させた方が望ましい。ま
た、バックプランジャー式エレベーターや油圧式エレベ
ーター等のように、かごをこの後側又は側方からロープ
で吊っている場合には、かごの昇降を案内するガイドレ
ールにかごからの偏荷重がかかり、ひいてはガイドシュ
ーに大きな摩擦力がかかるという問題点があった。
【0005】一方、エレベーターの運行中に事故等が発
生して釣り合いおもり105が落下すると、かご101
は昇降路の天井110に衝突する。ここで、かご101
に取り付けられたガイドシュー108がこのかご101
から上方に伸設されていれば、このガイドシュー108
は昇降路の天井110に届いてしまってついには衝突す
ることになり、このガイドシュー108は損壊してしま
うことになる。また、かご101の方が落下してピット
室の床面111に衝突すると、かご101の下端側に取
り付けられたガイドシュー109が下方に伸設されてい
れば、前記同様にしてこのガイドシュー109は損壊し
てしまうことになる。その結果、事故後にエレベーター
の運転を再開する際には、損壊したガイドシュー10
8,109を取り替えなければならないという不具合が
生じる。
【0006】本考案は、かごをガイドレールに沿って高
速で走行させても安定して走行し、かつ乗客の乗り心地
をよくし、またかごが昇降路の天井またはピット室の床
面に衝突してもガイドシューが損壊しないエレベーター
のガイドシュー伸設機構を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本考案にあっては、かごを案内するために昇
降路に沿って配設されたガイドレールと、このガイドレ
ールに摺動自在に係合された上下一対のガイドシュー
と、この上下一対のガイドシューを支持するとともに前
記かごに摺動自在に取り付けられた上下一対のガイドシ
ュー支持部材と、この上下一対のガイドシュー支持部材
それぞれかごの上昇方向および下降方向に付勢力を与
えて伸長させる付勢部材とを備え、前記上下一対のガイ
ドシューの一方に前記付勢力に抗する力が作用するとこ
一方のガイドシューのみが前記ガイドシュー支持部材
を介して前記かご側へ移動し、付勢力に抗する力が作用
しなくなると、この付勢力によって一方のガイドシュー
は元の位置に復帰するようにした構成とするものであ
る。
【0008】
【作用】ガイドシュー支持部材は付勢部材によっ上昇
方向および下降方に付勢されて伸長しているので、ガ
イドシューはかごから上下方向に離れた位置にある。し
たがって、かごがガイドレールに沿って高速で上昇ある
いは下降しても、このかごは安定して走行し、かつ中の
乗客にとって乗り心地がよくなる。
【0009】一方、このかごに取り付けられたガイドシ
ューが昇降路の天井またはピット室の床面に衝突して
も、ガイドシューはかごに摺動自在に取り付けられたガ
イドシュー支持部材に支持されているのでかご側へ移動
するだけで、損壊するようなことはない。
【0010】
【実施例】以下、本考案を図面に基づいて説明する。図
1ないし図4は本考案に係るエレベーターのガイドシュ
ー伸設機構の一実施例を示す図である。
【0011】図1において、符号1はエレベーターのか
ごであり、このかご1は略四角形に枠組されたかご枠材
2に固設・支持されている。かご枠材2のクロスヘッド
チャンネル3にはメインロープ4の一端が止着され、こ
のメインロープ4の他端は前記従来例と同様に巻上機綱
車,そらせ車を介してつり合いおもりに止着されてい
る。
【0012】かご1の両側には一対のガイドレール5,
6が昇降路7に沿って配設され、このガイドレール5,
6には断面略コの字型のガイドシュー8,9が摺動自在
に嵌合している。ガイドシュー8,9はかご1にこの上
下両端側からそれぞれ上下方向に向けてそれぞれ伸設さ
れている。すなわち、図2ないし図4に示すようにかご
枠材2における断面略コの字型のアップライトチャンネ
ル10内には、断面略コの字型のガイドシュー支持部材
11が上下方向に摺動自在に嵌合されており、またこの
アップライトチャンネル10には押え板12が固着され
てガイドシュー支持部材11が外れるのを防止してい
る。ガイドシュー支持部材11の上端に固着された支持
支持台板13には、ガイドシュー保持部材14が固設さ
れ、このガイドシュー保持部材14にはガイドシュー8
がこれに固着された支軸部を介して回動自在に支持され
ている。このため、ガイドレール5が少々湾曲していて
もガイドシュー8はガイドレール5に追従して摺動する
ことができる。
【0013】かご枠材2のクロスヘッドチャンネル3と
支持台板13との間には圧縮スプリング15が縮設され
て、ガイドシュー支持部材11をアップライトチャンネ
ル10から常時上方へ伸長させている。
【0014】一方、図1に示すように、アップライトチ
ャンネル10の下端にはかご1を非常停止させるための
セーフティ16が設けられ、このセーフティ16から下
方にアップライトチャンネル17が延設されている。下
方側のアップライトチャンネル17にはガイドシュー支
持部材18が摺動自在に嵌合され、このガイドシュー支
持部材18にはガイドシュー保持部材19を介してガイ
ドシュー9が取り付けられている。ガイドシュー保持部
材19と、セーフティ16との間には圧縮スプリング2
0が縮設されて、ガイドシュー保持部材19をアップラ
イトチャンネル17から常時下方へ伸長させている。
【0015】ここで、ガイドシュー支持部材11,18
は圧縮スプリング15,20によって上昇方向と下降方
向に付勢されて伸長しているので、ガイドシュー8,9
はかご1から上下方向に離れた位置にある。したがっ
て、かご1がガイドレール5,6に沿って高速で上昇あ
るいは下降しても、このかご1は安定して走行し、かつ
中の乗客にとって乗り心地がよくなる。
【0016】一方、バックプランジャー式エレベーター
や油圧式エレベーター等にこのガイドシュー伸設機構を
適用した場合には、ガイドシュー8,9がかご1から離
れた位置にあるため、かごからの偏荷重がガイドレール
にかかっても、ガイドシューにかかる摩擦力が減少す
る。
【0017】ところで、事故等が発生して釣り合いおも
りが落下すると、かご1は上昇して、このかご1に取り
付けられたガイドシュー8が昇降路の天井21に届いて
しまってついには衝突する。このとき、ガイドシュー8
はアップライトチャンネル10に摺動自在に嵌合された
ガイドシュー支持部材11に支持されているので、これ
が天井21に衝突してもかご1側へ移動するだけで、損
壊するようなことはない。その結果、事故後にエレベー
ターの運転を再開する際に、ガイドシューを取り替える
必要性はない。
【0018】一方、かご1の方が落下してピット室の床
面22に衝突する場合であっても、ガイドシュー9はア
ップライトチャンネル17に摺動自在に嵌合されたガイ
ドシュー支持部材18に支持されているので、これが床
面22に届いてしまってついには衝突しても同様にかご
1側へ移動するだけで、損壊するようなことはない。
【0019】
【考案の効果】以上説明したように本考案によれば、ガ
イドシューをガイドシュー支持部材を介して少なくとも
かごの上昇方向または下降方向のいずれか一方向に伸設
したので、かごがガイドレールに沿って高速で上昇ある
いは下降しても、このかごは安定して走行し、かつ中の
乗客にとって乗り心地がよくなる。一方、バックプラン
ジャー式エレベーターや油圧式エレベーター等に適用し
た場合には、ガイドシューにかかる摩擦力が減少し、巻
上機の出力が向上する。
【0020】また、かごが事故によって昇降路の天井ま
たはピット室の床面に衝突しても、ガイドシューはかご
側へ移動するだけで、損壊するようなことはない。その
結果、事故後にエレベーターの運転を再開する際に、ガ
イドシューを取り替える必要性はなくなる。さらに、ガ
イドシューはかご側に移動しても元の位置に復帰するの
で、保守点検員がわざわざガイドシューの位置を元に戻
すといった作業は要らないことになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るエレベーターのガイドシュー伸設
機構が設けられたかごの正面図
【図2】図1中A矢視部分拡大正面図
【図3】図1中A矢視部分拡大側面図
【図4】図1中A矢視部分拡大断面図
【図5】従来のエレベーターの全体を示す正面図
【図6】従来のエレベーターのかごを示す正面図
【符号の説明】
1…かご、5,6…ガイドレール、8,9…ガイドシュ
ー、11,18…ガイドシュー支持部材、15,20…
付勢部材。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 かごを案内するために昇降路に沿って配
    設されたガイドレールと、このガイドレールに摺動自在
    に係合された上下一対のガイドシューと、この上下一対
    ガイドシューを支持するとともに前記かごに摺動自在
    に取り付けられた上下一対のガイドシュー支持部材と、
    この上下一対のガイドシュー支持部材をそれぞれかごの
    上昇方向および下降方向に付勢力を与えて伸長させる付
    勢部材とを備え、前記上下一対のガイドシューの一方
    前記付勢力に抗する力が作用するとこの一方のガイドシ
    ューのみが前記ガイドシュー支持部材を介して前記かご
    側へ移動し、付勢力に抗する力が作用しなくなると、こ
    の付勢力によって一方のガイドシューは元の位置に復帰
    するようにしたことを特徴とするエレベーターのガイド
    シュー伸設機構。
JP1992008391U 1992-02-26 1992-02-26 エレベーターのガイドシュー伸設機構 Expired - Lifetime JP2542972Y2 (ja)

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JPH0569043U JPH0569043U (ja) 1993-09-17
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