JP2542968B2 - 海外旅行模擬体験システム - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、博覧会やレジャー施設等で設置して、飛
行機等で世界旅行をした気分が体験できる海外旅行模擬
体験システムに関する。

［従来の技術］ 外国の生活環境等を気軽に体験するレジャー施設とし
ては、名所等として有名な建築物等を設けて異国の街並
や村を構成し、その国の街並等に実際にある乗り物に乗
ったり、民族衣装等を着た人達の演技を鑑賞できるよう
にしたものがある。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記のレジャー施設では、外国の世界
を体験するのは、外国旅行等に必要なパスポートの取得
等の諸手続、国会空港施設で行う搭乗手続及び通関手続
等の諸手続を行ったり、航空機等に乗って、その機内体
験や機外風景を見て飛んでいる雰囲気が体験できず、実
際に外国へ行った気分を味わうことができない。このた
め、民族ショー等で外国の雰囲気を演出しても旅行者に
与える楽しさに限度があった。

この発明は、これらの問題を解決するために成された
もので、海外旅行の一切を現実に近い雰囲気で疑似体験
でき、海外旅行の遊び心と異国の雰囲気が学べる海外旅
行模擬体験システムを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明の海外旅行模擬体験システムは、国内の国際
空港に真似て入出国手続きや搭乗案内等を行なう設備を
有した国内模擬国際空港施設を設けるとともに、大スク
リーンに移動する風景を映写して搭乗する旅行客に貴方
機旅行等の体験をさせる模擬飛行装置を設置した飛行体
験施設と、異国の国際空港に真似て入出国手続きや搭乗
案内等を行なう設備を有した異国模擬国際空港施設とを
コース別に設け、各異国模擬国際空港施設側にそのコー
スの異国の生活環境等の雰囲気が体験できる異国体験施
設を設け、各飛行体験施設と国内模擬国際空港施設とは
タラップ若しくは通行路で接続するとともに、コース別
に設けた飛行体験施設とその異国模擬国際空港施設とを
それぞれタラップ若しくは通行路で接続し、各異国体験
施設には、コース別の外国の観光地を模した異国の街並
と、同じ外国の名所等を映写する映写館とを設けて選択
したコース毎に異なった外国の旅行体験ができることを
特徴とする。

又、施設の入場口と国内模擬国際空港施設との間や各
コースの異国模擬国際空港施設と異国体験施設の異国の
街並との間に、旅行者を乗せて往来する自動車等の乗り
物を設けるとともに、これらの交通路の中間部に、乗り
物を停車させた後、移動する風景等を内壁面に映写して
乗り物からその風景が見えるようにするとともに、音響
効果を与えながら乗り物を揺動させるようにした映像施
設を設けると良い。

更に、旅行者に選択させたコース別に飛行体験施設等
の体験時間を設定し、旅行者を国内模擬国際空港施設へ
移動させた後、国内出国手続きを行ってコース別の飛行
体験施設で飛行機旅行の体験をさせ、次に異国模擬国際
空港施設で入国手続きを行って異国体験施設に移動さ
せ、この異国体験施設で観光を楽しんだ旅行者を再び異
国模擬国際空港施設に移動させ、異国模擬国際空港施設
で出国手続きを行って飛行体験施設で飛行機旅行を体験
させた後、国内模擬国際空港で入国手続きを行うように
順路を設けて海外旅行の体験ができるようにすると良
い。

［作用］ 上記の海外旅行模擬体験システムでは、先ず、旅行者
が国内模擬国際空港施設に行き、この施設で出国手続き
を行ってから飛行体験施設に入り、模擬飛行装置に乗
る。ここで、旅行者は、スクリーンに映し出される映像
によって飛行機等に乗って旅をしている雰囲気を体験す
る。次に、異国模擬国際空港施設で入国手続きを行なっ
てから車や電車などの乗り物に乗り、途中の映像施設で
外国に来て乗り物に乗っている雰囲気を体験してから異
国体験施設に行く。ここで、旅行者は、異国体験施設を
散策して異国の雰囲気を体験する。異国の雰囲気を十分
に味わった後は、車や電車などの乗り物に乗って再び異
国の模擬国際空港施設に行き、そこで出国手続きをして
から飛行体験施設に入り、模擬飛行装置で飛行体験をし
た後、国内模擬国際空港で入国手続きをする。

このような海外旅行模擬体験システムを利用した旅行
者は、実際に海外旅行をした気分で異国の生活習慣等を
体験することができる。

［実施例］ この発明の海外旅行模擬体験システムの一実施例を第
１図〜第３図を使用して説明する。

海外旅行模擬体験システムで使用する施設は、主に旅
行者に飛行機旅行を体験させる飛行体験施設１と、国内
模擬国際空港施設２と、異国模擬国際空港施設３と、異
国の生活環境等を体験できる異国の街並11や映写館15等
を設けた異国体験施設４とからなる。

ここで、飛行体験施設１と、異国模擬国際空港施設３
と、異国体験施設４等はコース別に複数設けられ、南の
国コース、ヨーロッパコース、アフリカコース、アメリ
カコース等のコース別に異なった飛行体験時間等が体験
できるように第３図に示すタイムスケジュールが割り当
てられている。

以下、タイムスケジュールの時系列（第３図（イ）〜
（ル））に沿って説明する。

この体験システムの施設の入退場口には、ターミナル
駅５が設けられ、体験システムを利用する旅行者は、近
隣の宿泊施設からバス等を使って来場できるようになっ
ている。

ターミナル駅５には、国内模擬国際空港施設２まで往
復運転されるモノレール６が設けられ、旅行者はモノレ
ール６に乗ってターミナル駅５から国内模擬国際空港施
設２の駅に移動する（イ）。

尚、国内模擬国際空港施設２と異国模擬国際空港施設
３とは、外装及び内装を空港に模して建設される。

国内模擬国際空港施設２では、実際の国内の国際空港
を思わせる演出がなされ、例えば、税関や出入国ゲート
を設けるとともに、搭乗案内等を行う。ここで、旅行者
は搭乗手続き等の出国手続きを行う（ロ）。そして、専
用通路7a及びタラップ8aを通ってコース別の飛行体験施
設１に向かう。

飛行体験施設１は、図を省略したが、建物の内部が渡
航用、帰国用に分けられている。そして、大空間を形成
する構造体の建物からなり、この施設１の内側には旅行
者が搭乗できる擬似航空機９と、外周内壁に設けた大ス
クリーン10等からなる飛行体験装置が設置されている。

飛行体験装置の擬似航空機９は、昇降装置により昇降
するようになっており、飛行機の離着陸等も体験でき
る。又、大スクリーン10には、飛行場から離陸して大空
を飛ぶ風景等を映写し、音響効果等で搭乗した人を飛ん
でいる気分にさせる。尚、大スクリーン10に映写するも
のは、実際に撮影したものを使用し、体験するコース毎
に異なった海外旅行の飛行航路を映写する。渡航する旅
行者は、渡航用の擬似航空機９に搭乗し、通常の飛行機
と同様の機内サービスを受けて飛行機旅行の気分を満喫
する（ハ）。

飛行体験施設１で飛行機旅行の体験をした後、旅行者
はタラップ8bから専用通路7bを通って異国模擬国際空港
施設３に行く。この異国模擬国際空港施設３には、コー
ス毎に異なった外国の国際空港を思わせるような税関等
が設けられている。ここで、旅行者は、入国手続きを行
う（ニ）。

異国模擬国際空港施設３から異国体験施設４の異国の
街並11へは、自動車コース12と電車コース13があり、こ
れらには往復路線が設けられている。そして、団体旅行
者には電車やバスを、家族旅行者にはレンタカーを割り
当て、自動車等の乗り物で異国の街並11へ移動させる。
（ホ）。

尚、各自動車等の通路途中には、自動車等を停車さ
せ、その自動車等の窓から見える位置に設けたスクリー
ンに、移動する田園風景等を映写し、音響効果や自動車
等にゆれ動き等を与える映像カプセル14が設けられてい
る。このカプセル14で旅行者は外国に来て乗り物に乗っ
ている雰囲気を体験する。尚、映像カプセル14の内側は
２つに分けられ、行きと帰りで反対に映像を進行させる
ようにする。

コース別に設けられた異国体験施設４の異国の街並11
には、その国に実際にある街並や名所のミニチュア版の
建物等が設けられるとともに、土産品等のショッピン
グ、食事、及び宿泊等ができる施設や、子供たちの遊び
場が設けられている。ここで、旅行者は、現地人による
民族ショーや会話や観光等を楽しむ（ヘ）。

又、異国の街並11に隣接した場所には、第２図に示す
ような映像を映写する映写館15が設けられており、ここ
で、旅行者は選択したコースの国の名所巡り等を内容と
したシァター観光をして楽しむ（ト）。

尚、映写館15では、上空の映像、水平方向の平地の映
像、見下し方向の映像が一度に鑑賞でき、音響によって
大迫力を演出し、スクリーン15aに映写される映像に応
じて空調設備が作動し、映写館15の座席15b付近の気温
や湿度等が映像に合わせて変化できるようになってい
る。

異国体験施設４の異国の街並11で異国の雰囲気を十分
に味わった旅行者は、再び自動車等に乗って映像カプセ
ル14を通り、異国模擬国際空港施設３に移動する
（チ）。ここで、旅行者は帰国するために出国手続きを
行う（リ）。

次に旅行者は、飛行体験施設１の帰国用側に入り、擬
似航空機９に搭乗して飛行機で帰国する気分を味わう
（ヌ）。そして、国内模擬国際空港施設２に戻った旅行
者は入国手続きをするとともに、モノレール６で入退場
口であるターミナル駅５にモノレール６で帰る（ル）。
このような順路で海外旅行模擬体験システムによる体験
旅行が終了する。

尚、この実施例では、飛行機で外国旅行を体験するも
のにしたが、これに限定するものではなく、飛行体験施
設の乗り物を船やロケット等にしたり、異国体験施設を
月やおとぎの国等のファンタジーランドにしても良い。

［発明の効果］ この発明の海外旅行模擬体験システムでは、飛行体験
施設及び国内模擬国際空港施設、異国模擬国際空港施設
が設けられ、出入国の手続き等が体験でき、旅行者に飛
行機旅行等をした雰囲気にさせ、コース別に設けた異国
体験施設で十分に異国の生活環境等が満喫できる。従っ
て、従来の異国を紹介する施設では味わえない。大旅行
をした気分が気軽に体験でき、海外旅行の楽しさが気軽
に学べる、新たなレジャー施設を提供することができ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は海外旅行模擬体験システムで使用する施設の概
略図、第２図は映写館での映写を示す概略図、第３図は
同システムの一実施例で使用するタイムスケジュール表
である。 1;飛行体験施設、2;国内模擬国際空港施設 3;異国模擬国際空港施設 4;異国体験施設、9;擬似航空機 10;大スクリーン、11;異国の街並 15;映写館

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】国内の国際空港に真似て入出国手続きや搭
   乗案内等を行なう設備を有した国内模擬国際空港施設を
   設けるとともに、大スクリーンに移動する風景を映写し
   て搭乗する旅行客に飛行機旅行等の体験をさせる模擬飛
   行装置を設置した飛行体験施設と、異国の国際空港に真
   似て入出国手続きや搭乗案内等を行なう設備を有した異
   国模擬国際空港施設とをコース別に設け、各異国模擬国
   際空港施設側にそのコースの異国の生活環境等の雰囲気
   が体験できる異国体験施設を設け、各異国体験施設に
   は、コース別の外国の観光地を模した異国の街並と、同
   じ外国の名所等を映写する映写館とを設け、各飛行体験
   施設と国内模擬国際空港施設とはタラップもしくは通行
   路で接続するとともに、コース別に設けた飛行体験施設
   とその異国模擬国際空港施設とをそれぞれタラップもし
   くは通行路で接続し、施設の入場口と国内模擬国際空港
   施設との間や各コースの異国模擬国際空港施設と異国体
   験施設の異国の街並との間に、旅行者を乗せて往来する
   自動車等の乗り物を設けるとともに、これらの交通路の
   中間部に、乗り物を停車させた後、移動する風景等を内
   壁面に映写して乗り物からその風景が見えるようにする
   とともに、音響効果を与えながら乗り物を揺動させるよ
   うにした映像施設を設け、旅行者に選択させたコース別
   に飛行体験施設等の体験時間を設定し、旅行者を国内模
   擬国際空港施設へ移動させた後、国内出国手続きを行っ
   てコース別の飛行体験施設で飛行機旅行の体験をさせ、
   次に異国模擬国際空港施設で入国手続きを行って異国体
   験施設に移動させ、この異国体験施設で観光を楽しんだ
   旅行者を再び異国模擬国際空港施設に移動させ、異国模
   擬国際空港施設で出国手続きを行って飛行体験施設で飛
   行機旅行を体験させた後、国内模擬国際空港施設で入国
   手続を行なうように順路を設けて選択したコース毎に異
   なった外国の旅行体験ができることを特徴とする海外旅
   行模擬体験システム。