JP2609949B2 - 大旅行体験施設 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ この発明は、博覧会やレジャー施設等で設置して、異
国への世界旅行等をしたように体験できる大旅行体験施
設に関する。

［従来の技術］ 異国等の世界を気軽に体験するレジャー施設として
は、名所等として有名な建築物等を設けて異国の街並や
村を構成し、その街並等に実際にある乗り物を走らせ、
民族衣装等を着た人達の演技で異国の雰囲気が体験でき
るものがある。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記のレジャー施設では、異国の世界
へ行くのに、外国旅行等をするのに必要なパスポートの
取得等の諸手続、国際空港施設で行う搭乗手続及び通関
手続等の諸手続を体験したり、航空機等に乗って、機内
と機外の風景を体験することができないので、実際に異
国へ行った雰囲気が味わえない。このため、異国の雰囲
気を演出しても旅行者に与える楽しさに限度があった。

この発明は、これらの問題を解決するために成された
もので、海外旅行の一切を現実に近い雰囲気で疑似体験
でき、海外旅行の遊び心と異国の雰囲気が学べる大旅行
体験施設を提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ この発明の大旅行体験施設は、旅行客を乗せるととも
に、大スクリーンに移動する風景を映写して旅行客に飛
行機旅行等の体験をさせる模擬飛行装置を設置した飛行
体験施設と、国内及び異国の模擬国際空港のターミナル
施設をそれぞれ別個に設け、飛行体験施設には各ターミ
ナル施設とタラップ若しくは通行路を接続し、異国の模
擬国際空港側に異国の生活環境等の雰囲気が体験できる
異国体験施設を設けたものである。

又、異国体験施設は、ショッピングや食事等を通じて
異国の生活環境が体験できる異国の街並と、異国の名所
等を映写する映写館と、異国の模擬国際空港から異国の
街並へ往来する旅行者が乗る乗り物とを設けると良い。
更に、大旅行体験施設の入場口と国内模擬国際空港のタ
ーミナル施設との間に、旅行者を乗せて往来する電車や
モノレール等を設けると良い。

［作用］ 上記の大旅行体験施設では、先ず、旅行者が国内模擬
国際空港のターミナル施設に行き、このターミナル施設
から飛行体験施設に入り、模擬飛行装置に乗る。ここ
で、旅行者は、スクリーンに映し出される映像によって
飛行機等に乗って旅をしている雰囲気を体験する。次
に、異国の模擬国際空港のターミナル施設を通って、異
国体験施設に行く。ここで、旅行者は、異国体験施設を
散策して異国の雰囲気を体験する。異国の雰囲気を十分
に味わった後は、再び異国の模擬国際空港のターミナル
施設に行き、飛行体験施設に入り、模擬飛行装置に乗
る。そして、旅行者は、国内模擬国際空港に戻って大旅
行が終り、異国の旅を満喫することができる。

［実施例］ この発明の大旅行体験施設の一実施例を図面を使用し
て説明する。

大旅行体験施設は、主に旅行者に飛行機旅行を体験さ
せる飛行体験施設1,1′と、国内模擬国際空港のターミ
ナル施設２と、異国模擬国際空港のターミナル施設３
と、異国の生活環境等を体験できる異国体験施設４とか
らなる。

大旅行体験施設への交通手段は、モノレール６の駅が
設けられ、モノレール６で国内模擬国際空港のターミナ
ル施設２に旅行者を運べるようにする。このターミナル
施設２と異国模擬国際空港のターミナル施設３とは、エ
アーテントによって空港を模して建設される。ターミナ
ル施設２内では、実際の国内の国際空港を思わせる演出
がなされ、例えば、税関やゲートを設けるとともに、搭
乗案内等を行う。ここで、旅行者は、搭乗手続きを行
い、専用通路及びタラップ７を通って飛行体験施設１に
向かう。

飛行体験施設1,1′は、渡航用、帰国用が設けられ、
それぞれの施設1,1′は大空間を形成する構造体からな
り、施設内に配置された模擬飛行装置の擬似航空機８に
旅行者が搭乗できるようになっている。ここで、模擬飛
行装置は、昇降装置により昇降する擬似航空機８と、飛
行体験施設１の外周内壁に設けた大スクリーン９とから
なり、擬似航空機８には旅行者が搭乗する。この大スク
リーン９には、飛行場から離陸して大空を飛ぶ風景等を
映写し、音響効果等で搭乗した人を飛んでいる気分にさ
せる。尚、大スクリーン９に映写するものは、実際に撮
影したものを使用し、行く国毎に異なった飛行航路を映
写すると良い。又、擬似航空機８では、飛行機と同様の
機内サービスを提供して旅行者に飛行機旅行の雰囲気を
満喫させる。

飛行体験施設１で飛行機旅行の体験をした後、旅行者
はタラップ７から模擬国際空港のターミナル施設３に専
用通路を通って行く。このターミナル施設３には、外国
の国際空港を思わせるような税関等のゲートが設けら
れ、様々な演出で外国に来た雰囲気を旅行者が感じられ
るようにする。

ターミナル施設３から異国体験施設４の異国の街並10
へは、自動車コース11と電車コース12があり、これらに
は往復路線が設けられている。尚、団体には電車やバス
を、家族にはレンタカーを割り当て、自動車等の乗り物
で異国体験施設４へ行けるようになっている。そして、
各自動車等の通路途中には、自動車等を停車させ、自動
車等の窓から見えるスクリーンに、移動する田園風景等
を映写し、音響やゆれ動きを自動車等に与える映像カプ
セル13を設けて、旅行客を外国に来ている雰囲気にさせ
る。尚、映像カプセル内は２つに分けて、行きと帰りで
は反対に映像を進行させるようにしたが、カプセルを複
数設けても良い。

異国体験施設４の異国の街並10には、実際の街並や名
所のミニチュア版の建物等が設けられるとともに、土産
品等のショッピング、食事、及び宿泊等ができる施設
や、子供たちの遊び場が設けられている。そして、現地
人による民族ショーや会話等を楽しめるようにする。更
に、異国の街並10に隣接させて映写館14を設けて、その
異国の名所巡り等が映像によって体験できるようにす
る。

映写館14では、上空の映像、水平方向の平地の映像、
見下し方向の映像が一度に観賞でき、音響によって大迫
力を演出し、スクリーンに映写される映像に応じて空調
設備が作動し、映写館14の気温を湿度等が映像に合わせ
て変化できるようになっている。

異国体験施設４の異国の街並10で異国の雰囲気を十分
に味わった後は、再び自動車等に乗って映像カプセル13
を通り、異国の模擬国際空港のターミナル施設３に行
き、帰路の飛行体験施設１′に入り、擬似航空機８に乗
って飛行機で帰国する気分を味わう。そして、旅行者
が、国内模擬国際空港のターミナル施設２に戻ることに
よって、大旅行体験施設による異国体験旅行が終わる。

なお、この実施例では、飛行機で外国旅行を体験する
施設にしたが、これに限定するものではなく、飛行体験
施設の乗り物を船やロケット等にしたり、異国体験施設
を月やおとぎの国等のファンタジーランドにしても良
い。

［発明の効果］ この発明の大旅行体験施設では、飛行体験施設及び国
内模擬国際空港のターミナル施設、異国の模擬国際空港
のターミナル施設が設けられ、出入国の手続き等の演出
ができるので、旅行者に飛行機旅行等をした雰囲気にさ
せ、異国体験施設で十分に異国の生活環境等が満喫でき
る。従って、従来の異国を紹介する施設では味わえな
い、大旅行をした気分が気軽に体験でき、海外旅行の楽
しさが気軽に学ぶことができる新たなレジャー施設を提
供することができる。

【図面の簡単な説明】

図面はこの発明の大旅行体験施設の一実施例を示す概略
図である。 1;飛行体験施設、2,3;ターミナル施設 4;異国体験施設、7;タラップ、8;擬似飛行機 9;大スクリーン、10;異国の街並 14;映写館

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】旅行客を乗せるとともに、大スクリーンに
   移動する風景を映写して旅行客に飛行機旅行等の体験を
   させる模擬飛行装置を設置した飛行体験施設と、国内及
   び異国の模擬国際空港のターミナル施設をそれぞれ別個
   に設け、飛行体験施設には各ターミナル施設とタラップ
   若しくは通行路を接続し、異国の模擬国際空港側に異国
   の生活環境等の雰囲気が体験できる異国体験施設を設け
   たことを特徴とする大旅行体験施設。
2. 【請求項２】異国体験施設は、ショッピングや食事等を
   通じて異国の生活環境が体験できる異国の街並と、異国
   の名所等を映写する映写館と、異国の模擬国際空港から
   異国の街並へ往来する旅行者が乗る乗り物からなること
   を特徴とする請求項１記載の大旅行体験施設。
3. 【請求項３】大旅行体験施設の入場口と国内模擬国際空
   港のターミナル施設との間に、旅行者を乗せて往来する
   電車又はモノレールを設けたことを特徴とする請求項１
   又は２記載の大旅行体験施設。