JP2542892Y2 - 回転霧化式静電塗装機のグリッド電極装置 - Google Patents

回転霧化式静電塗装機のグリッド電極装置

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JP2542892Y2 JP1991039393U JP3939391U JP2542892Y2 JP 2542892 Y2 JP2542892 Y2 JP 2542892Y2 JP 1991039393 U JP1991039393 U JP 1991039393U JP 3939391 U JP3939391 U JP 3939391U JP 2542892 Y2 JP2542892 Y2 JP 2542892Y2
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徳幸 阿知波
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、回転霧化式静電塗装機
のグリッド電極装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に従来の回転霧化式静電塗装機の一
例を示す。
【0003】従来、回転霧化式静電塗装機として、所定
方向に回転するベル3によって霧化された塗料Pをグリ
ッド電極装置1Aを用いて負帯電させ正極側(アース
側)の被塗装物(図示省略)に付着させるものが知られ
ており,自動車車体等の塗装に利用されている。
【0004】かかる静電塗装機は、ベル3を回転支持す
るベル支持体2と,このベル支持体2に取り付けられた
グリッド電極装置1Aとを含み構成されているのが一般
的である。
【0005】具体的には、ベル支持体2には、図6に示
すようにベル3が中空軸8を介して回転支持されてい
る。この中空軸8は、ベル支持体2にエアベアリング8
Aを介して回転自在に取り付けられており,エアタービ
ン8Bによって20,000〜6,000rpmの高速
で回転駆動される構成とされている。また、中空軸8に
は塗料供給管6が非接触で挿入されており,この塗料供
給管6から塗料Pが中空軸8内を軸心9に沿って流通し
ベル3へ供給される構成とされている。
【0006】なお、上記したベル支持体2,ベル3及び
塗料供給管6はアースされている。一方、グリッド電極
装置1Aは、電気的絶縁性の円筒状本体19を介してベ
ル支持体2(およびベル3)を取り囲むように配設され
た所定個数(例えば6個)のグリッド電極11を含み構
成されている。
【0007】各グリッド電極11は、図5に示す如く、
絶縁筒体12,限流抵抗13および放電部(例えば放電
ピン14)とからなり、円筒状本体19に絶縁接着され
ている(なお、上記した限流抵抗13は、急激な電流値
の変化を防止するとともに放電ピン14を流れる短絡電
流値が所定値(例えば500μA)以下となるように制
限するものである。)。また、グリッド電極11(限流
抵抗13)には、高電圧(例えば、−65kV)を印加
するための給電ケーブル4が接続されている。
【0008】ところで、塗料Pには、シンナー等を溶剤
とする有機溶剤系塗料と,水を溶剤乃至溶媒とする水系
(水溶性,水性)塗料とがある。有機溶剤系塗料は電気
的絶縁性に富み、水系塗料は導電性に富む。
【0009】したがって、有機溶剤系塗料を用いる場合
には直接荷電方式でよいが、水系塗料の場合には塗料供
給管6がアースのために直接荷電方式とできないから、
グリッド電極方式とするのが好ましい。
【0010】ここに、グリッド電極方式により水系塗料
を塗装する場合には、グリッド電極11と,アースされ
たベル支持体2との絶縁性を一層確実とするために種々
の対策を講じなければならないと理解される。
【0011】しかしながら、運用の実際においては、水
系塗料は特定塗料色等のみについて少々使用され、大部
分は有機溶剤系塗料が使用されており、有機溶剤系塗料
の場合には直接荷電方式が採用されている。このため、
グリッド電極方式に多少の欠点があったとしても、水系
塗料を用いる設置場所や設置台数が限られていたため、
その欠点等については深く吟味されず放置されていたの
が実状である。
【0012】しかしながら、公害防止要請が一段と強く
なる近年に至り、VOC規制等の観点からシンナー等の
有機溶剤を使用する塗料の使用が制限される傾向にあ
り、にわかに水をベースとした水系塗料が注目され、そ
の塗料開発も活発化している。したがって、近い将来は
有機溶剤系塗料と水系塗料との使用比率が逆転するもの
と考えられる。
【0013】
【考案が解決しようとする課題】かくして、近未来的に
主流となるであろうグリッド電極方式による水系塗料を
使用する場合を詳細検討してみると、上記従来構造には
次のような具体的欠点がある。
【0014】すなわち、上記した従来のグリッド電極装
置1Aにおいて、グリッド電極11の先端部は、ベル3
に接近しているために当該ベル3により霧化され負帯電
された水系塗料が付着しやすい。
【0015】しかして、グリッド電極11の絶縁筒体1
2の先端部に水系塗料が付着すると,当該塗料の含有す
る水分によって高電圧リークが発生し,作業者が近づい
たり,手で触れたりしたときに感電事故が引き起こされ
ることがある。
【0016】ところで、回転霧化式静電塗装機において
は、小型化等を図るためにグリッド電極11とベル支持
体2との間隔が狭められる傾向にあるため,上記した感
電事故が発生する割合が増大することが予想され,抜本
的な解決策が講じられる必要がある。
【0017】また、グリッド電極11の絶縁筒体12の
先端部に付着した水系塗料が固化してしまうと,放電部
(14)による放電作用が妨げられ霧化した水系塗料を
十分に負帯電させることができずに塗装品質が低下する
不都合が生じることがある。
【0018】かかる不都合を解消するためには、グリッ
ド電極11の絶縁筒体12の先端部から固化した水系塗
料を剥がす必要があるが,いったん固化した水系塗料
(特にアルミ粒子が含有されたメタリック塗料)は剥が
れにくくメンテナンスに手間が掛かる。
【0019】さらに、上記した如くグリッド電極11
が、水系塗料の付着等によって機能低下し使用に耐えら
れなくなった場合には,当該電極11全体を交換しなけ
ればならないが、当該交換作業を行うには電極11の円
筒状本体19からの取外し・取付および給電ケーブル4
の取外し・取付等を慎重に実行する必要があり手間が掛
かる。
【0020】本考案の目的は、上記事情に鑑み、グリッ
ド電極の機能低下およびリーク発生を防止し,かつメン
テナンスの容易化を図ることができる回転霧化式静電塗
装機のグリッド電極装置を提供することにある。
【0021】
【課題を解決するための手段】本考案は、所定方向に回
転して塗料を霧化するベルを取り囲むように配設された
所定個数のグリッド電極を有し、前記グリッド電極の
縁筒体の先端部に霧化塗料を帯電するための放電部が設
けられた回転霧化式静電塗装機のグリッド電極装置にお
いて、前記絶縁筒体の先端部に、前記放電部による放電
作用を妨げることなく当該絶縁筒体先端部を覆う絶縁性
の被覆部材を着脱自在に装着したことを特徴とする。
【0022】
【作用】本考案では、グリッド電極の絶縁筒体の先端部
は、被覆部材によって放電部による放電作用を妨げられ
ることなく覆われる。
【0023】これにより、ベルによって霧化され帯電さ
れた水系塗料が、グリッド電極の絶縁筒体の先端部に付
着することが被覆部材によって阻止され機能低下が防止
される。また、被覆部材によってグリッド電極を水系塗
料より保護することができリーク発生が防止される。
【0024】さらに、被覆部材が、水系塗料の付着等に
より劣化した場合には、当該被覆部材をグリッド電極
絶縁筒体から取外し新品のものを取り付けるだけでメン
テナンスを完了させることができる。
【0025】このように、放電部近傍の絶縁筒体の先端
部を更に絶縁性の被覆部材で覆って二重の電気絶縁を図
ったので、グリッド電極の機能低下およびリーク発生を
防止し,かつメンテナンスの容易化を図ることができ
る。
【0026】
【実施例】図1は、本考案の一実施例の要部を示す断面
図である。また、図2は、グリッド電極の絶縁筒体の
端部に装着された電極用キャップを示す図である(な
お、図において給電ケーブル4は一部のみ図示す
る。)。さらに、図3は全体構成を示す図である。
【0027】本考案の一実施例を図1〜図3に基づいて
説明する。
【0028】本実施例に係る回転霧化式静電塗装機のグ
リッド電極装置1は、グリッド電極11および本装置の
特徴部である絶縁部材(21)を含み構成されている。
【0029】なお、図4〜図6に示した構成要素と同一
のものについては同一の符号を付し、その説明を省略も
しくは簡略化する。
【0030】ここで、グリッド電極11の絶縁筒体12
先端部15には、放電部(本実施例では放電ピン1
4)による放電作用を妨げることなく当該絶縁筒体先端
部15を覆う絶縁性の被覆部材(21)が着脱自在に装
着されている。
【0031】本実施例においては、被覆部材は、電極用
キャップ21より形成されている。電極用キャップ21
は、弾性に富んだテフロン(四ふっ化エチレン樹脂)製
とされ,その全長Lは絶縁筒体先端部15を水系塗料よ
り保護可能に選定されている。全長Lは35〜40mm
より選定される(本実施例ではL=40mm)。また、
電極用キャップ21は、自らの弾性により絶縁筒体先端
部15と密着するようにストレート部23とテーパー部
24とを有しており,その先端部には放電ピン14用の
通し穴22が設けられている。
【0032】しかして、電極用キャップ21をグリッド
電極11の絶縁筒体先端部15に装着するには,その通
し穴22に電極11の放電ピン14を挿入させて密着さ
せる。これにより、グリッド電極11の絶縁筒体先端部
15は、放電ピン14の先端部を除いて電極用キャップ
21により覆われる。
【0033】次に、本実施例の作用を説明する。
【0034】グリッド電極11の絶縁筒体先端部15
は、電極用キャップ21によって放電部(放電ピン1
4)による放電作用を妨げられることなく覆われる。
【0035】これにより、ベル3によって霧化され帯電
された水系塗料が、グリッド電極11の絶縁筒体先端部
15に付着することが電極用キャップ21によって阻止
され機能低下が防止される。
【0036】また、電極用キャップ21によってグリッ
ド電極11を水系塗料より保護することができリーク発
生が防止される。
【0037】さらに、電極用キャップ21が、水系塗料
の付着等により劣化した場合には、当該キャップ21を
グリッド電極11から取外し新品のものを取り付けるだ
けでメンテナンスを完了させることができる。これによ
り、メンテナンスの容易化が図られる。
【0038】なお、本グリッド電極装置1を備えた回転
霧化式静電塗装機がロボット等により移動されても,電
極用キャップ21はストレート部23等を介して自己の
弾性によりグリッド電極11の先端部15と密着されて
いるので,抜け落ちるようなことはない。
【0039】しかして、この実施例によれば、絶縁筒体
12の先端部15を更に絶縁性の被覆部材(電極用キャ
ップ21)で着脱自在に覆って二重の電気絶縁を図った
ので、グリッド電極11の機能低下およびリーク発生を
防止し,かつメンテナンスの容易化を図ることができ
る。
【0040】
【考案の効果】本考案によれば、絶縁筒体の先端部を更
に絶縁性の被覆部材で着脱自在に覆って二重の電気絶縁
を図ったので、グリッド電極の機能低下およびリーク発
生を防止し,かつメンテナンスの容易化を図ることがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の要部を示す断面図である。
【図2】一実施例のグリッド電極の先端部に装着された
電極用キャップを示す図である。
【図3】一実施例の全体の概略構成を示す図である。
【図4】従来の回転霧化式静電塗装機の概略構成を示す
図である。
【図5】従来の回転霧化式静電塗装機のグリッド電極の
取付状態を説明するための図である。
【図6】従来の回転霧化式静電塗装機の内部構成を説明
するための図である。
【符号の説明】
1 グリッド電極装置 3 ベル 11 グリッド電極 14 放電ピン(放電部) 21 電極用キャップ(被覆部材)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定方向に回転して塗料を霧化するベル
    を取り囲むように配設された所定個数のグリッド電極を
    有し、前記グリッド電極の絶縁筒体の先端部に霧化塗料
    を帯電するための放電部が設けられた回転霧化式静電塗
    装機のグリッド電極装置において、 前記絶縁筒体の先端部に、前記放電部による放電作用を
    妨げることなく当該絶縁筒体先端部を覆う絶縁性の被覆
    部材を着脱自在に装着したことを特徴とする回転霧化式
    静電塗装機のグリッド電極装置。
JP1991039393U 1991-05-29 1991-05-29 回転霧化式静電塗装機のグリッド電極装置 Expired - Lifetime JP2542892Y2 (ja)

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JPH04134447U JPH04134447U (ja) 1992-12-15
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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DE3863562D1 (de) * 1987-03-23 1991-08-14 Behr Industrieanlagen Vorrichtung zum elektrostatischen beschichten von werkstuecken.
JP2711097B2 (ja) * 1987-08-28 1998-02-10 日立精工株式会社 プラズマトーチ
JP3054751U (ja) * 1998-05-20 1998-12-18 株式会社日輪 便器蓋のカバー

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