JP2542877B2 - 自動販売機の表示装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 本発明は自動販売機の表示装置に関する。

（ロ）従来の技術 販売する商品のサンプルを展示するようにした自動販
売機では、前面を透明パネルによって被われた商品展示
室内に商品サンプルを複数並設するとともに、この商品
サンプルの後方に商品広告用の絵図等を表示した表示パ
ネルを配置して、販売商品の広告及び販売商品の情報、
例えば販売商品が加温状態あるいは冷却状態であること
を表示するものが知られており、例えば実開昭61−5577
4号公報、実開昭61−33174号公報に示されている。

（ハ）発明が解決しようとする問題点 かかる従来の表示装置における表示パネルは、ビス止
めによる固定、あるいはビスに係止して着脱自在とした
ものであるため、販売商品の広告あるいは情報の変更を
行なう場合、その都度、表示パネルを着脱して交換しな
ければならず、手間がかかるとともに、管理者による交
換用の表示パネルの保管が必要になる等の問題があっ
た。

本発明は上記のようなことから、表示パネルを着脱す
ることなく表示を変更できる自動販売機の表示装置を提
供するものである。

（ニ）問題点を解決するための手段 本発明は、前面を透明パネルによって被われた商品展
示室内に商品サンプルを複数並設するとともに、この商
品サンプルの後方に商品広告用の絵図等を表示した表示
パネルを配置して成る自動販売機において、前記表示パ
ネルよりも前方にて略平行に位置しかつ表示パネルに並
んで配置された前面に商品広告用の絵図等を表示した主
表示パネルと、この主表示パネルの後部と前記表示パネ
ルの前部に渡って延在設置したレール部材と、このレー
ル部材に支持されて主表示パネルの裏面に収納される位
置と前記表示パネル前面に進出して表示パネルの表示を
前方から被う位置とに摺動自在に設けられ前面に商品広
告用の絵図等を表示した補助パネルとを備えたものであ
る。

（ホ）作用 並設した表示パネルと主表示パネルとの間のレール部
材に補助パネルを摺動自在に設け、補助パネルを主表示
パネルの裏面に位置させると、表示パネルと主表示パネ
ルが前面に表示され、また、補助パネルを摺動させて主
表示パネルの裏面から表示パネルの前面に進出位置させ
ると、主表示パネルと補助パネルが前面に表示され、表
示パネルは補助パネルによって前面を被われる。

（ヘ）実施例 各図は本発明の実施例を示すものである。第６図にお
いて自動販売機本体（１）の前部には開閉可能な扉
（２）が設けられ、この扉（２）の前面には商品展示室
（３）と、８個の商品選択ボタン（４）を並設しかつ貨
幣投入口（５）を配設したコントロールパネル部
（６）、及び商品取出口（７）等を配設している。

商品展示室（３）は第２図に示すように、扉（２）の
前面開口（８）を閉塞するように設けた透明パネル
（９）と、扉（２）の裏面に開閉可能に設けた後部扉
（10）との間に形成され、扉（２）を本体（１）から開
放することによって開扉自在となる後部扉（10）を開く
と、商品展示室（３）内を開放できるようになってい
る。そして後部扉（10）の前面には、コントロールパネ
ル（６）の上部と透明パネル（９）の上端に対応してそ
れぞれ前方へ延出する取付部材（11）（12）を設けてい
る。この取付部材（11）の前端には、商品選択ボタン
（４）を後方から照明するとともに後述の商品サンプル
（Ａ）を下方から照明する照明装置（13）を設け、また
上部には各商品選択ボタン（４）にそれぞれ対応してサ
ンプル支持部材（14）が設けられ、商品サンプル（Ａ）
を着脱自在に支持して展示するようになっている。ま
た、取付部材（12）の前端には商品展示室（３）内を上
方から照明する照明装置（15）を設けている。

照明装置（13）（15）は第１図に示すように、左から
５個の商品サンプル（A1）〜（A5）に対応して延在設置
した蛍光灯（13A）（15A）と、右から３個の商品サンプ
ル（A6）〜（A8）に対応して延在設置した蛍光灯（13
B）（15B）とを備え、蛍光灯（13A）（15A）と蛍光灯
（13B）（15B）は、それぞれ単独にて手動あるいは図示
しないタイマによって点灯・消灯ができるようにしてい
る。即ち、蛍光灯（13A）と蛍光灯（15A）とを同一回路
に、また蛍光灯（13B）と蛍光灯（15B）とを同一回路に
して手動及びタイマのいずれでもON・OFFできるように
なっている。

一方、前記後部扉（10）の前面には商品サンプル（A
6）（A7）（A8）に対応して、該商品サンプル（A6）（A
7）（A8）を対象とした商品広告あるいは商品情報等の
絵図が印刷され、透明パネル（９）を透して前方から見
える表示パネル（16）を構成している。そしてこの絵図
等が印刷された表示パネル（16）の上下部には、第１図
及び第２図に示すように各商品サンプル（A1）〜（A8）
に対応して延在するレール部材（17）（18）を設けてい
る。このレール部材（17）（18）の前端間には、商品サ
ンプル（A1）〜（A5）に対応して該商品サンプル（A1）
〜（A5）を対象とした商品広告、あるいは商品情報等の
絵図を前面に印刷して成る主表示パネル（19）を設け、
前記表示パネル（16）と略平行に、かつ左右に並んで位
置させている。

（20）は前面に商品サンプル（A6）（A7）（A8）を対
象とする商品広告、あるいは商品情報等の絵図を印刷し
た補助パネルであり、前記表示パネル（16）の前面と前
記主表示パネル（19）の裏面との間に延在設置された上
下のレール部材（17）（18）間に摺動自在に設けられ、
第１図に示すように、主表示パネル（19）の右側端に係
止可能に前方へ突出した操作杆（21）を右端部に設け
て、主表示パネル（19）の裏面に隠れた収納位置と、表
示パネル（16）の前面に進出して表示パネル（16）の表
示を前方から被う位置とに摺動自在と成している。

（22）は上下の取付部材（11）（12）間に架設した仕
切板で、第４図に示すように主表示パネル（19）の右端
部に対応した位置と、表示パネル（16）の右端部に対応
した位置とに移動できるようになっている。

かかる構成において、例えば全ての商品を缶ビールと
して販売する場合と、商品サンプル（A1）〜（A5）を缶
ビールにし商品サンプル（A6）〜（A8）を清涼飲料にし
て併売する場合との変更を行なえるようにする場合は、
主表示パネル（19）と補助パネル（20）の前面に缶ビー
ルに関する商品広告等の印刷表示を施し、表示パネル
（16）に清涼飲料に関する商品広告等の印刷表示を施
す。そして全商品を缶ビールとして販売する場合は、補
助パネル（20）を第３図に示すように表示パネル（16）
の前面に進出位置させて表示パネル（16）の表示を被い
隠し、主表示パネル（19）と補助パネル（20）とが前面
に表示される。また、缶ビールと清涼飲料の併売の場合
は、補助パネル（20）を第４図に示すように主表示パネ
ル（19）の裏面に収納位置することで、表示パネル（1
6）と主表示パネル（19）が前面に表示され、仕切板（2
2）を主表示パネル（19）の右側端に対応するように位
置させる。この併売状態時には、缶ビールの夜間販売規
制による販売停止時間に、缶ビールの商品サンプル（A
1）〜（A5）に対応する蛍光灯（13（Ａ）（15A）は図示
しないタイマによって消灯し、清涼飲料の商品サンプル
（A6）〜（A8）に対応する蛍光灯（13B）（15B）は点灯
を続けることで、夜間の販売規制時間における販売可商
品と販売不可商品の区別を明確に表示することができ
る。

一方、例えば全ての商品を冷却して販売する場合と、
商品サンプル（A1）〜（A5）側は冷却して販売し商品サ
ンプル（A6）〜（A8）側を加温して販売する場合は、主
表示パネル（19）と補助パネル（20）の前面に冷却商品
の販売であることを知らしめる商品情報等の印刷表示を
施し、また表示パネル（16）には加温商品の販売である
ことを知らしめる商品情報等の印刷表示を施す。そして
全商品を冷却して販売する場合は、補助パネル（20）を
第３図に示すように表示パネル（16）の前面に進出位置
させて表示パネル（16）の表示を被い隠し、主表示パネ
ル（19）と補助パネル（20）とが前面に表示される。ま
た、冷却商品と加温商品を併売する場合には、補助パネ
ル（20）を第４図に示すように主表示パネル（19）の裏
面に収納位置することで、表示パネル（16）と主表示パ
ネル（19）が前面に表示される。また仕切板（22）を主
表示パネル（19）の右側端に対応位置させる。

なお、本実施例による主表示パネル（19）は、レール
部材（17）（18）に固定したものであるが、補助パネル
（20）と同様にレール部材（17）（18）に摺動自在と成
しても良く、また、補助パネル（20）を複数枚設けるこ
ともできる。

（ト）発明の効果 本発明は上記したように構成したものであるから、販
売商品の広告あるいは情報を、従来のように表示パネル
を着脱することなく、販売する商品に対応した表示に変
更することができるため、管理者による変更作業がきわ
めて簡単となるとともに、交換用の表示パネルの保管が
不要になる等の効果を奏するものである。

【図面の簡単な説明】

各図は本発明の実施例を示すものであり、第１図は商品
展示室内の正面図、第２図は商品展示室部分の縦断側面
図、第３図は補助パネルを進出位置した状態の商品展示
室内の正面図、第４図は仕切板の位置を示した商品展示
室内の正面図、第５図は同様の縦断側面図、第６図は自
動販売機の斜視図である。 （16）…表示パネル、（17）（18）…レール部材、（1
9）…主表示パネル、（20）…補助パネル。

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】前面を透明パネルによって被われた商品展
   示室内に商品サンプルを複数並設するとともに、この商
   品サンプルの後方に商品広告用の絵図等を表示した表示
   パネルを配置して成る自動販売機において、前記表示パ
   ネルよりも前方にて略平行に位置しかつ表示パネルに並
   んで配置され前面に商品広告用の絵図等を表示した主表
   示パネルと、この主表示パネルの後部と前記表示パネル
   の前部に渡って延在設置したレール部材と、このレール
   部材に支持されて主表示パネルの裏面に収納される位置
   と前記表示パネル前面に進出して表示パネルの表示を前
   方から被う位置とに摺動自在に設けられ前面に商品広告
   用の絵図等を表示した補助パネルとを備えた自動販売機
   の表示装置。