JP2541912Y2 - 磁気テープ移送用ローラ - Google Patents

磁気テープ移送用ローラ

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JP2541912Y2
JP2541912Y2 JP1991014506U JP1450691U JP2541912Y2 JP 2541912 Y2 JP2541912 Y2 JP 2541912Y2 JP 1991014506 U JP1991014506 U JP 1991014506U JP 1450691 U JP1450691 U JP 1450691U JP 2541912 Y2 JP2541912 Y2 JP 2541912Y2
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magnetic tape
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義雄 高田
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Eagle Industry Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、たとえばオーディオテ
ープレコーダ、あるいはビデオテープレコーダ等の磁気
テープの製造装置に用いられる磁気テープ移送用ローラ
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、磁気テープ移送用ローラは、
図4に例示するように、モータによって駆動される駆動
軸101の外周に固定された樹脂製駆動側ローラ102
と、スプリング104で付勢されて磁気テープ100を
駆動側ローラ102の外周面に押し付ける従動側ローラ
103とを有し、この従動側ローラ103からの押し付
け力による駆動側ローラ102と磁気テープ100の摩
擦力によって、磁気テープ100を一方向へ移送するよ
うになっている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の磁気テープ移送用ローラは、従動側ローラ103の
押し付け力が大き過ぎると、テープ100が損傷を受け
ることがあり、逆に押し付け力が小さくても、テープ1
00が駆動側ローラ102とのスリップによって損傷を
受けるおそれがあり、テープ100が一方のローラに巻
き込まれるおそれもあった。
【0004】また、駆動側ローラ102と磁気テープ1
00の摩擦力は、テープ100の種類によって適正な大
きさに変更する必要があり、かつ小さな範囲で制御しな
ければならないが、上記従来構造によると、スプリング
104の付勢力による駆動側ローラ102と磁気テープ
100の摩擦力を変更するのに手間がかかるばかりでな
く、高精度での前記摩擦力の制御が困難であった。
【0005】そこで本考案は、上記した問題に鑑み、ロ
ーラとこのローラによって移送される磁気テープの摩擦
力を適正に制御可能とし、磁気テープの損傷を防止する
ことを課題としてなされたものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本考案の磁気テープ移送用ローラは、固定軸の外周
で回転し通気性を有する材料からなる円筒状のローラ本
体の内径に、周方向等配区画されてローラ本体と一体回
転する複数の導圧室を形成し、前記固定軸に負圧系統と
接続される通気孔及び加圧系統と接続される第二の通気
孔を形成し、前記通気孔の内端の負圧ポートが、固定軸
外周面の一部に開口し、ローラ本体の回転に伴って一区
画または複数区画の導圧室と順次連通するものであり、
前記第二の通気孔の内端の加圧ポートが、前記負圧ポー
トと異なる位相上で固定軸外周面の一部に開口し、ロー
ラ本体の回転に伴って、負圧が導入される導圧室の回転
方向隣の一区画または複数区画の導圧室と順次連通する
ように構成した。
【0007】
【作用】上記構成によると、固定軸内を通って負圧系統
と接続された通気孔の内端の負圧ポートが、ローラ本体
の回転に伴ってこのローラ本体内周の一区画または複数
区画の導圧室と順次連通するため、ローラ本体の内周空
間の周方向一定範囲において、負圧領域が次々に形成さ
れて順次回転方向へ移動してから消滅するといった現象
を繰り返す。そして、ローラ本体は通気性を有すること
から、ローラ本体の外周面のうち前記負圧領域と対応す
る部分に磁気テープを吸着し、吸着に伴う摩擦力によっ
て磁気テープを送り出す。
【0008】また、固定軸に、前記通気孔とは別に加圧
系統と接続される第二の通気孔を設け、その内端の加圧
ポートを前記負圧ポートと異なる位相上で固定軸外周面
に開口することによって、この加圧ポートが、負圧領域
となった導圧室の回転方向隣の一区画または複数区画の
導圧室と順次連通して加圧領域が形成されるため、ロー
ラ本体の外周面のうち前記加圧領域と対応する部分で
は、前記負圧領域で吸着した磁気テープを剥離しつつ送
り出す。
【0009】
【実施例】まず、本考案の磁気テープ移送用ローラの一
実施例を、図1ないし図3を参照しながら説明すると、
1は良好な通気性が与えられた多孔質セラミックスたと
えばポーラスSiCからなり、外周面が平滑に仕上げら
れた円筒状のローラ本体で、モータで図中X方向に回転
駆動する駆動軸2の円筒状フランジ部3の外周に配置さ
れ、このフランジ部3の端面に設けたカバー5を介して
ボルト4によって固定されている。
【0010】駆動軸2の円筒状フランジ部3の内周には
円筒状のベアリング6が嵌着され、このベアリング6の
内周に非回転である固定軸7が挿入されている。そし
て、駆動軸2及びローラ本体1と一体に回転するベアリ
ング6の内周面と、固定軸7の外周面は高精度に加工さ
れており、これによって、両周面間のクリアランスがき
わめて微小に保たれている。
【0011】ローラ本体1の内径であって駆動軸2の円
筒状フランジ部3との間には、周方向六等配状に嵌着さ
れたパッキン8によって周方向に気密的に区画された導
圧室9aないし9fが形成されており、前記円筒状フラ
ンジ部3及びベアリング6には、導圧室9aないし9f
の各々に向けて放射孔10a〜10fが六等配状に貫通
形成されている。
【0012】固定軸7内には、外端が真空ポンプ13を
備えた負圧系統に接続される通気孔11と、エアコンプ
レッサ16を備えた加圧系統と接続される第二の通気孔
14が設けられている。通気孔11の内端には、固定軸
7の外周面のうち頂部Tへ向けて周方向60度の範囲に
開口する負圧ポート12が形成されており、第二の通気
孔14の内端には、前記負圧ポート12からX方向へ9
0度ずれた位相上で固定軸7の外周面に周方向60度の
範囲で開口する加圧ポート15が形成されている。この
加圧ポート15と、負圧ポート12と、放射孔10a〜
10fの軸方向位置は一致している。
【0013】以上のように構成された本実施例の作用に
ついて説明すると、まず図1の状態において、回転して
いる駆動軸2の円筒状フランジ部3及びベアリング6を
貫通した放射孔10a〜10fのうちの放射孔10a
が、頂部T位置を通過する過程にあって、導圧室9aに
は、放射孔10aを介して負圧ポート12から負圧が導
入されているため、頂部Tの両側30度、計60度の範
囲A1 においてローラ本体1の内径は負圧領域となって
おり、この負圧領域は、回転に伴いX方向へ移動して行
く。
【0014】ここで、多孔質のローラ本体1は良好な通
気性を有することから、移送対象である図示しない磁気
テープは、ローラ本体1の外周面のうち負圧領域にある
導圧室9aと対応する部分に吸着され、吸着に伴う摩擦
力によって、ローラ本体1の回転に伴いX方向へ送り出
される。
【0015】図2は、ローラ本体1、円筒状フランジ部
3及びベアリング6が図1からX方向へ30度回転し
て、放射孔10aが負圧ポート12の開口角度範囲外へ
移動しつつある一方、放射孔10bが負圧ポート12の
開口角度範囲内へ移動しつつある状態を示している。こ
の時点では、負圧領域切り換えの過渡状態にあって、瞬
間的に、頂部Tから図中左側60度の範囲A0 と、頂部
Tから図中右側60度の範囲A2 の双方が負圧領域とな
り、その後直ちに、導圧室9aはローラ本体1の通気作
用によって負圧が解消される。このため、前記磁気テー
プは、ローラ本体1の外周面のうち導圧室9aと対応す
る部分から釈放される一方、新たに負圧領域となった導
圧室9bと対応する部分に吸着され、その後回転に伴っ
て、見かけ上、図1と同様の状態に移行する。
【0016】すなわち、本実施例によると、頂部Tから
図中左側60度の範囲A0 で発生した負圧領域が回転に
伴いX方向へ移動し、図1の状態を経てやがて頂部Tか
ら図中右側60度の範囲A2 に達して消滅する以前に、
前記範囲A0 に次の負圧領域が生成されるといった現象
を繰り返すことから、ローラ本体1の回転に伴うX方向
への磁気テープの送り出しが継続して行われる。
【0017】また、ローラ本体1の回転によって移送さ
れる磁気テープは、従来のように対向したローラ間で押
し付けられるものではないので、損傷を受けにくく、し
かもローラ本体1と磁気テープの摩擦力は、負圧の制御
によって、テープの種類に応じた適正な値に容易に設定
可能である。また、ローラ本体1には、内径の負圧領域
へ向けて絶えずエアが流れるので、温度上昇が抑制さ
れ、この作用によってもテープの損傷が防止される。
【0018】一方、図1に示すように、放射孔10aが
頂部T位置を通過する過程にあって、導圧室9aが位置
する頂部Tの両側30度の範囲A1 が負圧領域にあると
き、前記放射孔10aのX方向隣の放射孔10fは、加
圧系統に接続された第二の通気孔14の加圧ポート15
の開口角度範囲内に移動しつつあって、導圧室9fに放
射孔10fを介して加圧ポート15から正圧が導入され
るので、頂部TからX方向へ30度ないし90度の、前
記負圧領域と隣接する範囲B0 には加圧領域が発生す
る。このため、前記ローラ本体1の外周面のうち加圧領
域となった導圧室9fと対応する部分ではエアが吹き出
し、磁気テープの進行方向で吸着状態から確実に剥離す
る。したがって、磁気テープがローラ本体1の外周面に
付着したまま巻き込まれるといった事態が確実に防止さ
れる。
【0019】また、この加圧領域は、先に述べた負圧領
域の変化の態様と同様に変化するもので、すなわち範囲
0 で発生した加圧領域は負圧領域とともにX方向へ移
動し、図2に示す範囲B1 の位置を経てやがて頂部Tか
ら90度ないし150度の範囲B2 に達した時点で消滅
する以前に、前記範囲B0 に次の加圧領域が生成される
といった現象を繰り返す。
【0020】なお、上記実施例では、六区画の導圧室を
設け、負圧領域または加圧領域が一ないし二区画の導圧
室に順次形成される構成としたが、本考案はこれに限定
するものではない。たとえば導圧室を三ないし五区画と
したり、あるいは七区画以上の導圧室を設けて負圧領域
または加圧領域が二区画以上の導圧室に順次形成される
構成とすることも当然可能であり、その他細部の構造等
も、図示の例にとくに限定されるものではない。
【0021】
【考案の効果】以上、本考案によると、通気性を有する
ローラ本体の内周の一定の位置で負圧領域を次々に形成
して、順次回転方向へ移動してから消滅するといった現
象を繰り返すことにより、ローラ本体の外周面のうち前
記負圧領域と対応する部分に磁気テープを吸着し、吸着
に伴う摩擦力によって磁気テープを送り出すようにした
もので、ローラ本体と磁気テープの摩擦力は、負圧の制
御によって、テープの種類に応じた適正な値に容易に設
定可能であり、テープの損傷を防止することができる。
【0022】また、前記負圧領域の回転方向隣に加圧領
域を形成することにより、ローラ本体外周面のうち前記
加圧領域と対応する部分では、前記負圧領域で吸着した
磁気テープを剥離するので、磁気テープを巻き込むこと
なく確実に移送できる。
【0023】しかも、ローラ本体内周の負圧領域、ある
いは加圧領域の存在により、ローラ本体を常にエアが通
過するので、温度上昇が抑えられ、これによっても磁気
テープの損傷が防止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す軸線と垂直な平面で切
断した断面図である。
【図2】同じく図1から30度回転した状態の断面図で
ある。
【図3】同じく一部断面を表わす側面図である。
【図4】従来構造の一例を示す概略的な説明図である。
【符号の説明】
1 ローラ本体 2 駆動軸 7 固定軸 8 パッキン 9a〜9f 導圧室 11 通気孔 12 負圧ポート 14 第二の通気孔 15 加圧ポート

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固定軸の外周で回転し通気性を有する材
    料からなる円筒状のローラ本体の内径に、周方向に等配
    区画されてローラ本体と一体回転する複数の導圧室を形
    成し、前記固定軸に負圧系統と接続される通気孔及び加
    圧系統と接続される第二の通気孔を形成し、前記通気孔
    の内端の負圧ポートが、固定軸外周面の一部に開口し、
    ローラ本体の回転に伴って一区画または複数区画の導圧
    室と順次連通するものであり、前記第二の通気孔の内端
    の加圧ポートが、前記負圧ポートと異なる位相上で固定
    軸外周面の一部に開口し、ローラ本体の回転に伴って、
    負圧が導入される導圧室の回転方向隣の一区画または複
    数区画の導圧室と順次連通するものであることを特徴と
    する磁気テープ移送用ローラ。
JP1991014506U 1991-02-22 1991-02-22 磁気テープ移送用ローラ Expired - Lifetime JP2541912Y2 (ja)

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JPH04105049U JPH04105049U (ja) 1992-09-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5943757A (ja) * 1982-09-03 1984-03-10 Hitachi Seiko Ltd 磁気コ−タ機用バキユ−ムロ−ラ

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JPH04105049U (ja) 1992-09-10

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