JP2541772B2 - マトリクス表示装置 - Google Patents

マトリクス表示装置

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JP2541772B2
JP2541772B2 JP5328769A JP32876993A JP2541772B2 JP 2541772 B2 JP2541772 B2 JP 2541772B2 JP 5328769 A JP5328769 A JP 5328769A JP 32876993 A JP32876993 A JP 32876993A JP 2541772 B2 JP2541772 B2 JP 2541772B2
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清吾 富樫
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は非線形(抵抗)素子を用
いた(アクティブ)マトリクス型表示装置に関し、保持
期間での電荷保持特性が改善され、コントラスト等表示
品質の優れた表示が可能であり、また低い閾値電圧Vth
の非線形(抵抗)素子でも使用可能で、特性変動に対す
るに対するマージンも大きなマトリクス表示装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】液晶、EL、EC、PDP、蛍光表示等
各種平面表示はいずれも実用化段階に達し、現在の目標
は高密度のマトリクス型表示にあると言える。マトリク
ス駆動性に問題のある表示方法では能動付加素子を用い
た所謂「アクティブマトリクス法が有効である。アクテ
ィブマトリクスは例えばB・J・Lechner等によ
る論文(参照文献1,Proceedings of
the IEEE,VOL59.No.11.p.15
66〜1579)で公知であり、能動素子としては3端
子素子(トランジスタ)及び2端子素子(非線形(抵
抗)素子)を用いた方法が提案されている。アクティブ
マトリクスの基本動作は選択期間において能動素子(ス
イッチング素子)をONさせて画素の表示素子に電圧
(電荷)を書き込み、保持期間には該能動素子をOFF
する事によって電圧(電荷)を保持するものである。
【0003】2端子素子(非線形(抵抗)素子)として
は、セラミックバリスタを用いた例(参照文献2,D・
E・Castleberry.IEEE.ED−26、
1979、p.1123〜1128)及び、MIM型ダ
イオ−ドを用いた例(参照文献3,D・R・Baraf
f等、IEEE.ED−28、1981、p.736〜
739)等が公知である。
【0004】初めに従来のマトリクス表示装置を説明す
る。図1はアクティブ素子を用いない(パッシブ)マト
リクス表示装置の説明図であり、Sは複数の行電極、D
は複数の列電極で、各交点に対応して表示素子Cが配置
されている。
【0005】図2は非線形(抵抗)素子を用いた2端子
型のマトリクス型表示装置の説明図であり、表示素子C
(n,m )と非線形抵抗素子NL(n,m )よりなるマトリ
クス表示要素M(n,m )が、該表示要素を選択的に駆動
する行電極Sn と列電極Dmに接続されている。
【0006】非線形素子の特性は簡略化すると図3で表
され、閾値電圧Vthの前後で異なる抵抗RonとRoff を
有する。勿論実際の特性は参照文献2、3のように理想
的ではない。
【0007】図4は従来のマトリクス表示装置の一例A
に用いられた駆動波形である。全体の駆動時間は2つの
フィールド期間T1 、T2 よりなる。φn 、φn+1 は行
電極Sn 、Sn+1 に印加される時分割された走査信号で
ある。期間T1 でそれぞれの走査信号に割り当てられた
選択期間tn 、tn+1 では選択電位Va 、その前後の保
持期間では基準電位0を有し、期間T2 でそれぞれの走
査信号に割り当てられた選択期間t'n、t'n+1では選択
電位−Va 、その前後の保持期間では基準電位0をと
る。ψm は列電極に印加されるデータ信号である。表示
素子に列電極を基準として行電極側に正極性の電圧(電
荷)を充電する期間tn 、tn+1 を正極性の選択期間、
負極性の電圧(電荷)を充電する期間t'n、t'n+1を負
極性の選択期間とすると、正極性の選択期間tn 、tn+
1 ではデータ信号の点灯電位は−Vc 、非点灯電位はV
c であり、負極性の選択期間t'n、t'n+1では点灯電位
はVc 非点灯電位は−Vc となる。データ信号ψm は行
電極の選択期間に応じて表示内容に対応した点灯電位或
いは非点灯電位をとる。中間調表示の場合は時間割合を
変えた該点灯電位と非点灯電位両方か或いは両者の間の
電位をとるデータ信号が印加される。走査信号φn とデ
ータ信号ψm によって駆動されるマトリクス要素Mn,m
にはφn −ψm の信号((d)の実線)が印加される。
【0008】非線形素子を用いた2端子型アクティブマ
トリクスにおける保持期間での電圧(電荷)保持条件
は、保持期間で非線形素子に印加される電圧がその閾値
電圧を越えない事である(無視できる程度に短時間の超
過は可能)。 非線形素子NL(n,m )に印加される電圧
は、表示素子C(n,m )に印加される電圧{図4(d)の
破線}とマトリクス表示要素M(n,m )に印加される電圧
{図4(d)の実線}との差の電圧である。走査信号φ
n の正の選択期間tn の後の保持期間41,42では表
示素子に印加される電圧[(d)の破線]は図示したよ
うにVa +Vc −Vthである。マトリクス表示要素M
(n,m )に印加される電圧[(d)の実線]と表示素子C
(n,m )に印加される電圧との差が最大になるのはマトリ
クス表示要素M(n,m )に印加される電圧[(d)の実
線]が−Vc の時である。よって保持期間41、42で
非線形素子NL(n,m )に印加される最大の電圧はVa +
Vc −Vth−(−Vc )=Va +2Vc −Vthとなる。
前述のアクティブマトリクスの電荷保持条件はこの値が
閾値電圧Vthより小さい事から次の(1)式が求まる。 Vth≧(Va +2Vc )/2 (1)
【0009】同様の計算を負極性の選択期間t'nの後の
保持期間43、40に於いて行うとやはり同じ(1)式
が得られる。以上より、(1)式が図4に示した従来の
駆動方式における保持期間での電荷保持条件である。
【0010】データ信号ψ'mはφn の選択期間tn 、
t'nでは点灯電位−Vc 、Vc をとっており、表示素子
C(n,m )に印加される(d)斜線部の電圧は表示素子の
ON電圧Vonに対応している。データ信号ψ'mはφn+1
の選択期間tn+1 、t'n+1では非点灯電位Vc 、−Vc
をとっているから、表示素子C(n+1,m )に印加される
(e)斜線部の電圧は表示素子のOFF電圧Voff に対
応している。
【0011】ここで参照文献2によればVth、Va 、V
c は次の条件(2)を満たす必要があると言う。 Va −Vc <Vth (2)
【0012】しかしこれでは図4(e)の如く非点灯条
件Voff では片極性の電位が保持され、例えば両極性の
駆動を必要とする液晶表示素子の場合には好ましくな
い。これは(2)式の替りに(3)式の条件を満足させ
る事により改善できる。 Va −Vc ≧Vth (3)
【0013】すなわち、(2)式の条件では。非点灯電
位が列電極に印加された場合には、図4の斜線部のよう
に、フィールド毎に極性が反転せず交流駆動にならな
い。このような条件では、液晶表示素子に直流成分が印
加され画像焼き付き、フリッカ等の問題が生じてくる。
非点灯条件でも液晶に直流成分を印加せず、交流駆動を
するためには(3)式の条件が必要である。以下では
(3)式を用いて改良された方法をA* と呼ぶ事にす
る。
【0014】しかし(3)式の条件を用いたとしても、
従来例のマトリクス表示装置では保持期間で非線形抵抗
素子に印加される電圧が大きく、電荷保持性能に大きな
問題があった。その為に以下の点が問題となり実用化の
障害となっていた。 コントラストが不十分。 素子特性の分布、変動の影響を受け易い。 閾値電圧の低い素子は使いにくい。 制御性のよい素子が使いにくい。 駆動電圧を下げにくい。
【0015】図5は参照文献2に示されている他の従来
例Bのマトリクス表示装置に用いられる駆動波形の一例
である。参照文献2には行電極に印加される走査信号の
振幅VS と、閾値電圧Vthとの条件式(4)が示されて
いる。 VS <Vth (4)
【0016】しかし本従来例では2つの問題がある。ま
ず図4の従来例Aと同様、マトリクス表示要素M(n+1,m
)に非点灯信号、例えば図5(e)のφ'n+1−ψ'mを与
えた時に表示素子C(n+1,m )には53で示す片極性電位
が保持され交流対称性を満足出来ない。
【0017】更に、従来例Aと同様に、保持期間での電
荷保持特性に大きな問題がある。図5のフィールドT1
からフィールドT2 (或いはT2 からT1 )に変わる時
点の後の初めての点灯パルス51のタイミングでマトリ
クス表示要素に印加される電圧が大きく変化している。
その結果非線形素子には閾値以上の電圧が印加され保持
された電荷が流れてしまう為、52のように表示素子に
印加される電圧も変化してしまう。即ち、本実施例はア
クティブマトリクスの重要な性能の一つである電荷保持
が十分に行われていない。
【0018】更に問題なのはこの電荷の流出が画面内で
不均一であり、又で表示内容によっても不均一となる点
である。第1に、フィールド期間T1 、T2 は画面に固
有なため、その切り替わりのタイミング(T1 →T2 或
いはT2 →T1 )とそれぞれの走査信号の選択期間・
・、tn 、tn+1 、・・、或いは・・、t'n、t'n+1、
・・、との間隔は行電極の位置、ここでは添字n の値、
により画面の上下ので異なる。よって画面の上下で大き
な電圧むらを生ずる。第2に、点灯パルスの入るタイミ
ングは他行の表示内容に依存する為、切り替わり後に初
めて表示素子に電圧が印加されるタイミングも表示内容
に依存し、表示上はクロストークが生じ一様性が保持で
きない。これら問題点は従来例Aの様に電圧条件の変更
で解決できない。このように駆動方式Bを用いたマトリ
クス表示にも電圧保持性能に大きな問題がある。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】以上のように従来の非
線形素子を用いたマトリクス表示装置では両極性駆動す
る為の問題があるのみならず、保持期間に非線形素子に
印加される電圧が大きく、或いは不均一で、電荷保持特
性に大きな問題があった。その結果、表示ムラやコント
ラスト、特性変動に対する許容度等に問題があった。ま
た低い閾値電圧の非線形素子を用いる事が困難であっ
た。本発明の目的は保持期間での非線形素子に印加され
る電圧を低減し、電荷保持特性を改善する事により、表
示ムラやコントラストを改善し、低い閾値電圧の非線形
素子や制御性のよい非線形素子の使用を可能とする事で
ある。
【0020】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の本発明は、表示素子と非線形素子よりなる表示
要素が、該表示要素を選択的に駆動する行電極と列電極
に接続されてなり、前記行電極には選択期間と保持期間
とを有する走査信号が印加され、前記列電極には行電極
の選択期間に応じて表示内容に対応した点灯電位と非点
灯電位とを含むデータ信号が印加されるマトリクス表示
装置に於いて、前記表示素子を列電極を基準として前記
行電極側を正の電圧に充電する選択期間を正極性の選択
期間、負の電圧に充電する選択期間を負極性の選択期間
とし、それぞれの選択期間でのデータ信号の点灯電位と
非点灯電位の中間電位を基準電位とした時に、前記走査
信号では、正極性の選択期間と負極性の選択期間との間
の保持期間での保持電位が前記基準電位に対して常に正
極性であり、負極性の選択期間と正極性の選択期間の間
の保持期間での保持電位が前記基準電位に対して常に負
極性であることを特徴とするものである。第2の本発明
は、上記第1の発明の構成の全てを主要部とし、さら
に、データ信号の点灯電位と非点灯電位の中間電位を基
準電位とした時に、この基準電位を常に一定の電位とし
たものである。第3の本発明は、上記第1の発明の構成
の全てを主要部とし、さらに、データ信号での点灯電位
と非点灯電位の振幅を2Vc、走査信号での前記基準電
位に対する保持電位の絶対値をVbとしたときにVb≧
Vcとしたものである。
【0021】
【実施例】図6に本発明のマトリクス表示装置における
駆動波形を示す。列電極に印加されるデータ信号ψ*mは
従来例Aの波形と同様、基準電位に対し対称な点灯電位
−Vc (Vc )或いは非点灯電位Vc (−Vc )を取っ
ている。勿論±Vc の絶対値は必ずしも従来例と同一で
はない。走査信号φ*n、φ*n+1は従来例と同様選択期間
と保持期間を有する。例えばn行目のマトリクス要素M
(n,m )についてはtn 、tn+1 が選択期間であり、63
(tn,b 、t'n,a)、64(t'n,b、tn,a)が保持期
間である。
【0022】本発明のマトリクス表示装置の特徴は保持
期間の走査信号にある。それぞれの選択期間でのデータ
信号の点灯電位と非点灯電位の中間電位を基準電位とし
た時に、基準電位を基準とした保持期間の走査信号電位
は従来例Aでは単一であったが、本発明では正極性の選
択期間の後と負極性の選択期間の後で異なる値を持つ。
図6では正極性の選択期間tn 、tn+1 の後では第1の
保持電位Vb 、負極性の選択期間t'n、t'n+1の後では
第2の保持電位−Vb を有している。
【0023】本発明の効果を得る為に保持電位は、正極
性の選択期間の後と負極性の選択期間の後で同一電位で
ある従来例と比較して、保持期間に非線形抵抗素子に印
加される電圧の絶対値を小さくするように設定されてい
る。即ち本実施例では正極性の選択期間tn 、tn+1 の
後では基準電位よりも正極性の値であるVb に、負極性
の選択期間tn 、tn+1 の後では基準電位よりも負極性
の値である−Vb に設定されている。
【0024】更に本発明では、従来例Bのように保持期
間に非線形抵抗素子に印加される電圧が該非線形抵抗素
子の閾値電圧を越えて保持電荷が逃げる事のないように
設定されている。即ち従来例Bでは連続する保持期間で
あってもT1 とT2 では保持電位が異なりその切り替わ
りで電荷が逃げているのに対し、図6の本実施例の走査
信号φ*nではtn,b とt'n,a、及びt'n,bとtn,a でそ
れぞれ同一の保持電位を取ることにより非線形素子に加
わる電圧を閾値電圧以内に抑制している。
【0025】マトリクス表示要素M(n+1,m )やM(n,m )
に印加される電圧波形、例えば図6のφ*n+1−ψ*mやφ
*n−ψ*mを見ると、選択期間で±(Va ±Vc )、保持
期間では±(Vb ±Vc )となり、従来例Aに対し保持
期間で±Vb の保持(バイアス)電圧、(d)の65、
66、を有している。保持電位とマトリクス要素に印加
される駆動信号電位の差の絶対値は閾値電圧Vthよりも
小さく設定されている。
【0026】更に図6に示すようにVb≧Vcと設定す
れば保持期間でマトリクス表示要素に加わる電位を正の
保持位相では正、負の保持位相では負と片極性にする事
も可能である。すなわち、Vb>Vcとしておくと、例
えば図11に示す表示電極117以外の領域である列電
極111と行電極128とが対向する部分での液晶12
7に、常に交流の電圧が印加されることになり液晶12
7の劣化を抑制できる。さらにVb=Vcに設定する
と、これは走査信号の保持期間での保持電位と、データ
信号での点灯および非点灯電位とを同電位にできること
を意味し、電源回路の構成を単純化できる。さらに、図
6(c)ではデータ信号の点灯と非点灯との中間電位で
ある基準電位が常に一定の電位(実施例では0V)とな
っているため、図5(c)に示す従来例のようなデータ
信号の基準電位が2値とされているものに比べ、列電極
に与えられるデータ信号の生成が容易となる。
【0027】本実施例の駆動波形の特徴を具体的に記述
すると、行電極に印加する走査信号は基準電位に対し、
奇数番目の選択期間では電位Va 、奇数番目の保持期間
ではVb 、偶数番目の選択期間では電位−Va 、偶数番
目の保持期間では−Vb を有し、列電極に印加されるデ
ータ信号は少なくとも殆どの期間で基準電位に対し±V
c 以内の電位を有する。
【0028】本実施例の駆動波形を別の形で記述する
と、駆動信号を印加する期間はふたつの期間T1 、T2
よりなり、行電極例えばSn 、Sn+1 に印加される走査
信号φ*n、φ*n+1は基準電位に対し、期間T1 のそれぞ
れの行電極にほぼ固有に割り当てられた選択期間tn 、
tn+1 では選択電位Va を有し、期間T1 の選択期間t
n 、tn+1 より前の少なくとも大部分の期間tn,a tn+
1,a に於いては第2の保持電位−Vb を有し、期間T1
の選択期間tn 、tn+1 より後の少なくとも大部分の期
間tn,b tn+1,b に於いては第1の保持電位Vb を有
し、期間T2 のそれぞれの行電極にほぼ固有に割り当て
られた選択期間t'n 、t'n+1 では選択電位−Va を有
し、期間T2 の選択期間t'n 、t'n+1 より前の少なく
とも大部分の期間t'n,a t'n+1,a に於いては第1の保
持電位Vb を有し、期間T2 の選択期間t'n 、t'n+1
より後の少なくとも大部分の期間t'n,b t'n+1,b に於
いては第2の保持電位Vb を有しており、列電極に印加
されるデータ信号は少なくとも殆どの期間で基準電位に
対し±Vc 以内の電位を有する。
【0029】本実施例のマトリクス表示装置に用いる駆
動波形は以下の特徴がある。まず従来例の走査信号φn
、φ'nはそれぞれのフィールド期間T1 、T2 で2値
信号であるのに対し、本実施例は3値信号である。従来
例Aでは期間T1 、T2 の保持期間を通じて保持電位は
一定値0であったが、本実施例では2つの保持電位を有
する。各マトリクス表示要素に印加される電圧は点灯要
素には例えば図6φ*n+1−ψmのような信号、非点灯要
素にはφ*n−ψmのような信号であり、保持期間で非線
形素子に印加される電圧はその閾値電圧以下に設定され
ている。
【0030】次に、本発明のマトリクス表示装置の電荷
保持特性に付いて説明する。従来例Aで(1)式として
導出したと同様の、保持期間で非線形素子に印加される
電圧がその閾値電圧を越えない電圧(電荷)保持条件を
図6の実施例で求める。
【0031】非線形素子NL(n,m )に印加される電圧
は、表示素子C(n,m )に印加される電圧{図6(d)
(e)の破線}とマトリクス表示要素M(n,m )に印加さ
れる電圧{図6(d)(e)の実線}との差の電圧であ
る。図6(d)の走査信号φ*nの正極性の選択期間tn
の後の保持期間63(tn+1,b 、t'n+1,a)に於いて、
表示素子C(n,m )に印加される電圧(破線)は(Va +
Vc −Vth)である。マトリクス表示要素M(n,m )に印
加される電圧(実線)と表示素子C(n,m )に印加される
電圧との差が最大になるのはマトリクス表示要素M(n,m
)に印加される電圧(実線)が(Vb −Vc )となる時
である。よって保持期間63で非線形素子NL(n,m )に
印加される最大の電圧は(Va +Vc −Vth)−(Vb
−Vc )=(Va +2Vc −Vth −Vb)となる。この
値が閾値電圧Vthより小さいというアクティブマトリク
スの保持条件から(5)式が求まる。 Vth≧(Va −Vb +2Vc )/2 (5)
【0032】負極性の選択期間の後の保持期間に関し
て、及び非点灯条件図6(e)の両極性の選択期間の後
の保持期間に関しても同様の考察が可能で結果としては
(5)式が導出される。
【0033】ここで(1)、(5)式の導出に用いた、
「保持期間に非線形素子に印加される最大電圧」を比較
する。前述の如く、従来例ではVa +2Vc −Vth、本
発明ではVa +2Vc −Vth−Vb であった。本発明は
従来例と比べ「保持期間に非線形素子に印加される最大
電圧」が新たに導入した保持(バイアス)電圧Vb だけ
小さい事が解る。以上のように本発明によれば、保持期
間に非線形素子に印加される電圧を従来例より低減する
事が可能で電荷保持特性が大幅に改善される。この結
果、本発明は従来と比べ、保持特性の良くない非線形素
子、即ち閾値電圧付近の非線形特性が不十分な素子やリ
ーク問題がある素子でも使用することが可能である。
【0034】(1)式と(5)式は使用可能な非線形素
子の閾値電圧Vthの下限を示しており、本発明を用いれ
ば従来例と比べ下限を、新たに導入した保持(バイア
ス)電圧Vb に対し、Vb /2だけ下げる事ができる。
即ち、従来例の問題点を改善出来る。またこの事は閾
値電圧Vthの許容範囲を拡大出来た事に相当し、閾値電
圧Vthが分布している場合、あるいは変動している場合
でもその影響を受けにくい。即ち、従来例の問題点が
改善される。
【0035】次に従来例A*と本発明の比較を更に詳細
に検討する。表示素子のON、OFF電圧をVon、Vof
f とすると、両者とも以下の(6)、(7)式が成り立
つ。 Von =Va+Vc−Vth (6) Voff =Va−Vc−Vth (7)
【0036】ここで表示素子に印加出来る電圧のダイナ
ミックレンジΔV=Von−Voff と平均印加電圧Vmean
=(Von+Voff )/2を用いて(6)(7)式を変形
する。 Va =Vmean+Vth (8) Vc =ΔV/2 (9)
【0037】以上の式により(1)、(5)式の条件は
以下のように書き直せる。 ΔV≦Vth−Vmean (10) ΔV≦Vth−Vmean+Vb (11)
【0038】(10)、(11)式は非線形素子の閾値
電圧Vthと表示素子の駆動電圧Vmeanに対し、表示素子
に印加出来る電圧のダイナミックレンジΔVの上限を与
えている。本発明の(11)式は従来例の(10)式と
比べ上限が拡大されている事がわかる。即ち、新たに導
入した保持(バイアス)電圧Vb の分だけ大きなダイナ
ミックレンジで駆動が可能で、表示品質即ちコントラス
トや視野角を改善する事が出来、従来例の問題点が改
善される。また、分布や変動、一様性に対する許容度
が改善される事も意味する。
【0039】次に先に示した従来例の問題点、、
を次の量D,F,Gで評価する。 D=(dVon/Von)/(dVth/Vth) (12) F=Vth/Von (13) G=Vp-p /Von (14) ここでVp-p は駆動電圧ピークからピーク迄の電圧であ
る。D,F,Gが小さい程好ましい。
【0040】(6)、(7)式を用いて書き直すと次式
となる。 D=F/(dVon/dVth)=F=Vth/(Va +Vc −Vth)(15) F=Vth/(Va +Vc −Vth) (16) G=2Va /(Va +Vc −Vth) (17)
【0041】以下では表示品質をダイナミックレンジΔ
V=Von−Voff ではなく良く知られた駆動マージンM
=Von/Voff と呼ばれる量で評価する。駆動マージン
Mが大きい程表示品質は改善される。
【0042】改良された従来例A* でD,Fを最小にす
る最適条件は閾値電圧Vthが(1)式の下限の値を取っ
た時、即ち等号が成立した条件(18)である。 Vth=(Va+2Vc)/2 (18)
【0043】(15)〜(18)式より以下の関係が得
られる。 DA*=(3M−1)/2M (19) FA*=(3M−1)/2M (20) GA*=4 (21)
【0044】一方、本発明の実施例での最適条件はやは
り閾値電圧Vthが(5)式の下限の値と取った時、即ち
等号が成立した条件(22)である。 Vth=(Va−Vb+2Vc)/2 (22)
【0045】更に必要条件ではないが図6eの61の電
位Va −Vc が62の電位Vb +Vc よりも大きい方が
非不活時の電位設定が確実で好ましい。即ち Va −Vc >2Vc (23)
【0046】(5)、(23)両式を満足する場合は
(24)式となり、 Vth>Va −Vb >2Vc (24) 等号が成立した場合のDc 、Fc 、Gcは(25)、
(26)、(27)となる。 Dc =(M−1)/M (25) Fc =(M−1)/M (26) Gc =(3M−1)/M (27)
【0047】以上の従来例及び本発明におけるD,F,
Gの最適条件での関係(19)〜(21)式及び(2
5)〜(27)式を図7、図8、図9に図示した。従来
例と比べると本発明は同一の駆動マージンMに対しては
小さなD,F,Gが得られる。即ち、同程度の表示品
質、コントラストを素子特性分布や変動の影響を受け
にくく、低い閾値電圧Vthの素子でも使用可能で、
低い駆動電圧で用いる事が可能となる。勿論、示した曲
線は下限値であり最適条件を外した図の曲線の上側での
任意の値でも設定可能である。
【0048】(19)〜(21)式及び(25)〜(2
7)式と図7、図8、図9から同一のD,F,Gに対し
ては本発明が従来例に対し大きな駆動マージンMが得ら
れ、表示品質が向上する事もわかる。即ち、同一のバラ
ツキ条件ならより良好なコントラストや視野角特性が可
能であり、同一の閾値電圧ならより良好なコントラスト
や視野角特性が可能であり、同一の駆動電圧ではより良
好なコントラストや視野角特性が可能である。
【0049】用いる事の出来る非線形素子の閾値電圧の
下限が本発明によって下げられる事には大きな意味があ
る。非線形抵抗素子を用いたアクティブマトリクスでは
閾値電圧のバラツキの絶対値がそのまま表示素子に印加
される電圧に反映する。閾値電圧の絶対値の大きい非線
形抵抗素子は一般的に閾値電圧のバラツキが大きい。よ
って本発明により閾値電圧の下限を下げられた事はバラ
ツキの小さな素子が使用可能となった事を意味する。
【0050】例えばMIMダイオードでは絶縁膜の厚さ
によって閾値電圧がかなり自由に変える事は参考文献3
に示されている。しかし、絶縁膜が厚い場合には薄い場
合と比べると閾値電圧の絶対値のバラツキが大きく表示
上のムラとなりやすい。更に駆動電圧も高くなり駆動回
路に負担を掛ける事になる。本発明を用いれば絶縁膜厚
を従来に対して薄くした小さな閾値電圧のMIMダイオ
ードが使用可能となりムラや、駆動電圧を改善出来る。
【0051】本発明の最適条件の時のVa 、Vb 、Vc
の値は表示要素に必要な駆動マージンMに対して次式
(28)〜(30)で設定すればよい。 Va <{(3M−1)/(M−1)}・Vth/2 (28) Vb <{(M+1)/(M−1)}・Vth/2 (29) Vc <Vth/2 (30)
【0052】実際にはVthの素子間のバラツキや時間変
化、光効果等がある為その変化文ΔVth程度は余裕を見
る必要があり次式程度の値に設定するとよい。 Va −Vb =(Vth−ΔVth) (31) Vc=(Vth−ΔVth)/2 (32)
【0053】以下に、本発明のマトリクス表示装置を構
成する為の各部分の実施例を示す。
【0054】図10は本発明の実施例のマトリクス表示
装置で用いた非線形抵抗素子101の構成である。逆方
向にリング接続された2つa−Siダイオード102,
103からなっている。
【0055】図11は同じ実施例のマトリクス表示装置
の1画素におよそ対応する部分の平面図、図12は断面
図である。118,119はそれぞれ1つのa−Sip
inダイオードであり、111は列電極、116は接続
電極、112,115a−Sipinダイオード、11
4は接続用透明電極、112、115はa−Sipin
構造、114は接続用透明電極、117は表示電極であ
る。図12の125、129は上下基板、127は液
晶、128は行電極、126は表示画素電極、121は
列電極、122、123、124はa−Siのそれぞれ
p+ 、i、n+ 層、120の部分がダイオード部であ
る。105は光源であり光は金属配線121側から入れ
ると良い。
【0056】以上の様な構造のダイオードリングのI−
V特性を図13に示す。
【0057】図14はダイオードリングの閾値電圧Vth
の素子間分布である。40mV(±3%)程度の内にほ
とんどの素子がはいっている。M=1.2の時本発明の
駆動法では、D=1/6となりVonの画素間バラツキは
±3/6=±0.5%に入り極めて一様性の良い表示が
実現できる。しかも駆動電圧Vp-p はマトリクスの行列
数N,Mによらず4.3V程度となり5Vの電源で容易
に駆動できる。
【0058】図15は本発明のマトリクス表示装置のブ
ロック図である。151は図11、図12に例示したダ
イオードリング等の非線形抵抗素子を有する表示パネ
ル、152は図6に示したφ*n走査信号を表示バネルの
行電極S1 〜Sn に印加する行電極ドライバー、154
は図6に示したψ*mのようなデータ信号を列電極D1 〜
Dm に印加する列電極ドライバ、153は表示情報15
5、タイミング信号158、159、電源156、15
7等を各ドライバに供給するコントローラである。
【0059】図16は本発明のマトリクス表示装置の行
電極ドライバーの一例である。図17はそのタイミング
チャートである。161はシフトレジスタ、162はラ
ッチ群、163はアンドゲート群、164は電位±Va
、±Vb からHn 、In 、Jn 、Kn の信号に応じて
一つの電位を選択し図6φ*nのような信号を行電極に供
給する電位選択ゲートで群である。
【0060】図18はコントローラの一例である。18
0はアンテナ、181はチユーナ、182はビデオアン
プ、184は基準パルス発生、157は基準電極電位発
生の各回路である。
【0061】図19は列電極ドライバーの一例である。
191はサンプリングパルス発生回路、192及び19
3はサンプルホールド回路である。この実施例では図6
の例と異なりアナログ表示でありψ**m は図20の如く
−Vc からVc 迄の間を自由にとり、且つ極性反転回路
194によりT1 とT2 で極性を反転させている。
【0062】以上の実施例におけるマトリクス表示装置
は200〜1000本以上の行及び列数が可能であり、
テレビ放送やコンピユータ端末など広く使う事ができ
る。表示品質はパッシブマトリクス表示より格段に優
れ、TFT等の3端子素子を用いたアクテイブマトリク
スと遜色ない。素子のバラツキ、分布、変動の影響は駆
動法自体の余裕度向上によって従来法より大幅に改良さ
れている。更に閾値電圧Vthの下限が下げられる事によ
り制御性の良好な素子が使用可能となる。又駆動電圧も
低減され、従来の非線形抵抗素子を用いたアクティブマ
トリクスだけでなくパッシングマトリクスのと比べても
改善されうる。本発明により非線形素子を用いたアクテ
ィブマトリクスの問題点が大幅に改善され、TFTと比
べ製造プロセスがシンプルで短い長所を生かすことが可
能となる。
【0063】以上の実施例では非線形抵抗素子としてa
−Sipinダイオードを用いたがショットキーバリア
ダイオードやMISダイオートでもよく、それぞれ長所
をもっている。又ダイオードは一段ではなく多段を直列
および並列につないでも良く、配置は多層或いは平面的
に配列するとよい。ダイオードの材質もa−Si:Hに
かぎらずa−Si:C、a−Si:N、a−Si:Oや
CdS、InSb、GaAs、InP、Se、Te等で
も良い。又制御性さえよければハリスタヤMIMダイオ
ー等他の非線形素子を用いても勿論良い。又、表示素子
は液晶以外にもエレクトロクミズム、エレクトロルミネ
ッセンス、蛍光表示管などでもよい。
【0064】図21は非線形素子の閾値電圧Vthが変化
した場合それを自動的に補償する基準電位設定回路の一
例である。基準電位Va −Vtho 、Vb −Vtho に対し
て表示部内の参照用非線形素子を閾値電圧Vthの電位を
用いて、自動的にVa →Va+Δ'Vth 、Vb →Vb +
Δ'Vth 、−Va →−Va −Δ'Vth 、−Vb →−Vb
−Δ'Vth 、となる(但しΔ'Vth =Vth−Vtho )。
この様にすると表示要素に印加される電圧はの変動に対
し不変となり非常に都合が良い。
【0065】
【発明の効果】以上の如く、第1の本発明のマトリクス
表示装置では、走査信号の正の選択期間後の保持期間で
の保持電位を基準電位に対して正極性、負の選択期間後
の保持期間での保持電位を基準電位に対して負極性とし
たため、従来の非線形素子を用いたマトリクス表示装置
と比べ、保持期間に非線形素子に印加される電圧を低減
することが可能となる。また走査信号では、正の選択期
間と負の選択期間との間での保持期間の間の保持電位を
基準電位に対して常に正極性とし、負の選択期間と正の
選択期間の間の保持電位を基準電位に対して常に負極性
としたので、従来のように保持電位の切り替わり時に、
電荷が逃げて表示素子にかかる電圧が極端に変動するこ
とが無くなる。このように電荷保持特性が大幅に改善さ
れる結果、表示ムラやコントラストが改善され、特性変
動に対する許容度も大きくすることが出来る。また低い
閾値電圧の非線形素子でも用いることが可能である。第
2の本発明では、データ信号の点灯電位と非点灯電位の
中間電位となる基準電位が常に一定であるため、列電極
に与えられるデータ信号の生成が容易になり、高速度転
送データの表示に適したものとなる。第3の本発明で
は、Vb≧Vcに設定することにより、マトリクス表示
要素に加わる電圧を正負の保持位相でそれぞれ正負の片
極性にすることが可能になる。またVbをVcと等しく
することにより、走査信号の保持電位とデータ信号の点
灯または非点灯電位とを同じ電位とすることが可能とな
り、電源回路の構成を簡単にできる。以上から、本発明
によりパッシブ型のマトリクス表示装置やTFT型のア
クティブマトリクス表示装置に対し表示品質やコストで
魅力の大きい非線形素子型のマトリクス表示装置の実用
化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】パツシブマトリクス表示装置の説明図である。
【図2】非線形抵抗素子を用いたアクテイブマトリクス
表示装置の説明図である。
【図3】非線形抵抗素子のI−V特性である。
【図4】従来のマトリクス表示装置の駆動方式による駆
動波形である。
【図5】従来のマトリクス表示装置の駆動方式による駆
動波形である。
【図6】本発明の一実施例のマトリクス表示装置におけ
る駆動波形である。
【図7】従来例及び本発明における最適条件下での特性
比較図である。
【図8】従来例及び本発明における最適条件下での特性
比較図である。
【図9】従来例及び本発明における最適条件下での特性
比較図である。
【図10】本発明の実施例に用いた非線形抵抗素子の回
路図である。
【図11】本発明の一実施例のおおよそ一画素分の平面
図である。
【図12】本発明の一実施例のおおよそ一画素分の断面
図である。
【図13】ダイオードリングのI−V特性である。
【図14】ダイオードリングの特性分布の実測図であ
る。
【図15】本発明のマトリクス表示装置のブロツク図で
ある。
【図16】本発明のマトリクス表示装置の走査信号ドラ
イバの回路図である。
【図17】本発明のマトリクス表示装置の走査信号ドラ
イバのタイミングチャートである。
【図18】本発明のマトリクス表示装置のコントロラー
の一例である。
【図19】本発明のマトリクス表示装置の列電極ドライ
バーの一例である。
【図20】本発明のマトリクス表示装置のアナログ表示
の際のデータ信号の一例である。
【図21】本発明のマトリクス表示装置の素子特性の変
化を自動的に補正する回路の一例である。
【符号の説明】
S、S1 、Sn 、SN 行電極(走査電極) D、D1 、Dm 、DM 列電極(データ電極) NL、NL(n,m ) 非線形抵抗素子 C、C(n,m ) 表示要素 φ、φ1 、φn 、φN 行駆動信号 ψ、ψ1 、ψm 、ψM 列駆動信号 Vth 非線形抵抗素子の閾値電圧

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示素子と非線形素子よりなる表示要素
    が、該表示要素を選択的に駆動する行電極と列電極に接
    続されてなり、前記行電極には選択期間と保持期間とを
    有する走査信号が印加され、前記列電極には行電極の選
    択期間に応じて表示内容に対応した点灯電位と非点灯電
    とを含むデータ信号が印加されるマトリクス表示装置
    に於いて、前記表示素子を列電極を基準として前記行電
    極側を正の電圧に充電する選択期間を正極性の選択期
    間、負の電圧に充電する選択期間を負極性の選択期間と
    し、それぞれの選択期間でのデータ信号の点灯電位と非
    点灯電位の中間電位を基準電位とした時に、前記走査信
    号では、正極性の選択期間と負極性の選択期間との間の
    保持期間での保持電位が前記基準電位に対して常に正極
    性であり、負極性の選択期間と正極性の選択期間の間の
    保持期間での保持電位が前記基準電位に対して常に負極
    性であることを特徴とするマトリクス表示装置。
  2. 【請求項2】 表示素子と非線形素子よりなる表示要素
    が、該表示要素を選択的に駆動する行電極と列電極に接
    続されてなり、前記行電極には選択期間と保持期間とを
    有する走査信号が印加され、前記列電極には行電極の選
    択期間に応じて表示内容に対応した点灯電位と非点灯電
    位とを含むデータ信号が印加されるマトリクス表示装置
    に於いて、前記表示素子を列電極を基準として前記行電
    極側を正の電圧に充電する選択期間を正極性の選択期
    間、負の電圧に充電する選択期間を負極性の選択期間と
    し、それぞれの選択期間でのデータ信号の点灯電位と非
    点灯電位の中間電位を基準電位とした時に、この基準電
    位が常に一定の電位であり且つ、前記走査信号では、正
    極性の選択期間と負極性の選択期間との間の保持期間で
    の保持電位が前記基準電位に対して常に正極性であり、
    負極性の選択期間と正極性の選択期間の間の保持期間で
    の保持電位が前記基準電位に対して常に負極性であるこ
    とを特徴とするマトリクス表示装置。
  3. 【請求項3】 表示素子と非線形素子よりなる表示要素
    が、該表示要素を選択的に駆動する行電極と列電極に接
    続されてなり、前記行電極には選択期間と保持期間とを
    有する走査信号が印加され、前記列電極には行電極の選
    択期間に応じて表示内容に対応した点灯電位と非点灯電
    位とを含むデータ信号が印加され るマトリクス表示装置
    に於いて、前記表示素子を列電極を基準として前記行電
    極側を正の電圧に充電する選択期間を正極性の選択期
    間、負の電圧に充電する選択期間を負極性の選択期間と
    し、それぞれの選択期間でのデータ信号の点灯電位と非
    点灯電位の中間電位を基準電位とした時に、前記走査信
    号では、正極性の選択期間と負極性の選択期間との間の
    保持期間での保持電位が前記基準電位に対して常に正極
    性であり、負極性の選択期間と正極性の選択期間の間の
    保持期間での保持電位が前記基準電位に対して常に負極
    性であり且つ、データ信号での点灯電位と非点灯電位の
    振幅を2Vc、走査信号での前記基準電位に対する保持
    電位の絶対値をVbとしたときにVb≧Vcであること
    を特徴とするマトリクス表示装置。
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