JP2541417Y2 - 直動転がり案内ユニットのストッパ - Google Patents

直動転がり案内ユニットのストッパ

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JP2541417Y2
JP2541417Y2 JP8589091U JP8589091U JP2541417Y2 JP 2541417 Y2 JP2541417 Y2 JP 2541417Y2 JP 8589091 U JP8589091 U JP 8589091U JP 8589091 U JP8589091 U JP 8589091U JP 2541417 Y2 JP2541417 Y2 JP 2541417Y2
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stopper
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linear motion
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東康 北山
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Nippon Thompson Co Ltd
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Nippon Thompson Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、トラックレールに跨架
されて前後進する直動転がり案内ユニットが、精密工作
機械,各種試験装置等に組み付けられるまでの、格納,
運搬等の過程で、トラックレールから滑落することが無
いように、該トラックレールに装着するストッパの改良
に関する。
【0002】
【従来の技術】トラックレールに跨架されている直動転
がり案内ユニットが、工作機械とか試験装置に組み付け
られる前に、トラックレールから滑落するのを防止する
ストッパとしては、例えば、特開昭62ー255612
号公報に示されるごとき構造のものがあるが、トラック
レールの端面部分から嵌脱しなければならず、嵌脱に若
干手間がかかる問題が存する。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】本考案は、トラックレ
ール頂面の任意の位置から垂直に押し込み、また引き抜
くのみで嵌脱でき、またトラックレール頂面に開口する
固定用ボルト穴あるいは、トラックレール長さ方向と直
交する凹溝等も係止に利用でき、さらにはトラックレー
ルの断面の形状,寸法等に差が存しても、一定の範囲内
の差であれば汎用的に使用できる構造の簡単なストッパ
を提供することを課題としている。
【0004】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、請求項1の考案では、弾性材料製の細幅板体の両端
側が、該板体表面と直交する方向へ屈曲されて略倒C字
状のストッパ主体を形成し、細幅板体の両端は、互いに
近接されて左右の係止脚を形成し、係止脚間の間隔は、
トラックレールの左右両側面に形成されている転動体の
転動軌道溝間の間隔より小とされ、ストッパ主体の頂部
内面と前記係止脚の内側上面との上下方向の間隔は、左
右の係止脚が共に前記軌道溝に嵌入されたときの弾性変
形により、ストッパ主体内面の一部がトラックレールの
頂面の一部に弾接できる高さとされているという構成と
した。
【0005】請求項2の考案では、ストッパ主体を全長
に亘り、同一幅,同一厚さとし、請求項3の考案では、
ストッパ全体が全長に亘り同一厚さとされ、幅が頂部に
おいて最小であり、頂部の両側が係止脚に向って徐々に
広幅にされているという構成とした。
【0006】また請求項4の考案では、ストッパ主体が
全長に亘り同一幅とされ、厚さが頂部において最小であ
り、頂部両側の厚さが、係止脚に向って徐々に厚くなる
という構成とした。
【0007】
【作用】請求項1の考案では、ストッパ主体が弾性材料
製の細幅板体であり、ストッパ主体が略倒C字状とさ
れ、左右の係止脚間の間隔が、トラックレールの左右両
側面の転動軌道溝間の間隔より小さくされているので、
左右の係止脚を拡開させてトラックレールの頂面から垂
直に押し込むと、係止脚はトラックレールの側面に沿っ
て下方へ移動し、転動軌道溝に達する復元弾性で転動軌
道溝に嵌着される。
【0008】左右の係止脚の拡開により、係止脚の内側
上面と、ストッパ主体の頂部内面との上下方向の相対的
間隔は短縮されるので、ストッパ主体の内面の一部は、
トラックレールの頂面に弾接し、この弾接部分に作用す
る復元弾性と、前記転動軌道溝に嵌着している係止脚の
復元弾性とにより、ストッパは確実にトラックレールに
係止され、トラックレールの頂面および左右の側壁面か
ら外方へ突出するストッパ主体の側端面が、直動転がり
案内ユニットに対するストップ作用を生じ、該案内ユニ
ットの滑落を防止する。
【0009】請求項2の考案では、ストッパ主体は、全
体的に扁平化するよう弾性変形し、そのストッパ主体の
内面は、トラックレールの頂面の左右両肩部に弾接す
る。
【0010】請求項3および4の考案の構成では、左右
の係止脚が外側方へ拡開されると、細幅または薄肉とさ
れているストッパ主体の頂部が弾性変形して凹陥し、こ
の凹陥部分内面がトラックレールの頂面中央域に弾接す
る。
【0011】前述のストッパ主体の内面とトラックレー
ルの頂面との弾接は、ストッパ主体の弾性変形によって
行われるので、トラックレールの断面形状,寸法等に差
が存しても、ストッパ主体の弾性変形可能な範囲内の差
であれば、該弾性変形がトラックレールの断面形状,寸
法等の差を吸収するので、1種のストッパで断面形状,
寸法等の異なる複数種のトラックレールに対応できる。
【0012】
【実施例】図1ないし図4は、請求項1および請求項2
の考案を併せ適用した実施の一例を示しており、弾性金
属または弾性の大きい硬質の合成樹脂で成形された細幅
板体からなるストッパ主体1は、両端側2,3が板体表
面と直交する方向へ屈曲されて略倒C字状とされてい
る。
【0013】前記ストッパ主体1の両端は、互いに近接
され、外向きの小径の円弧状に屈曲されて左右の係止脚
4,5とされている。
【0014】またストッパ主体1は、係止脚4,5を含
む全長に亘り、同一幅W1,同一厚さT1とされてい
る。
【0015】ストッパ主体1の係止脚4,5の、静置状
態における間隔D1は、トラックレール6の左右側面
7,8に形成されている転動体の転動軌道溝9,10間
の間隔D2より小とされている。
【0016】前述のストッパ主体1の頂部内面11と、
係止脚4,5の内側上面12,13との上下方向の間隔
D3は、図3に示されるごとく、係止脚4,5が、トラ
ックレール6の転動軌道溝9,10に嵌入されたとき、
ストッパ主体1が扁平に弾性変形し、前記頂部内面11
を含む内面14の一部、図示例では両端側2,3の内面
14が、トラックレール6の頂面15の一部、図3では
頂面15の左右の肩部16,17の稜線部分に弾接でき
る高さに選定されている。
【0017】ストッパ主体1の内面14の一部とトラッ
クレール6の頂面15の一部、図3では、肩部16,1
7の稜線部分との弾接は、ストッパ主体1の弾性変形に
よる扁平化で実現されるので、嵌装されるトラックレー
ル6の長さ方向と直交する縦断面における断面形状,寸
法に若干の差が存しても、その差がストッパ主体1の弾
性変形可能な範囲内であれば、異なる断面形状,寸法の
トラックレール6に適用できる。
【0018】図4は、トラックレール6の頂面15に、
該トラックレール6の長さ方向と直交する凹溝18が形
成されている場合に、ストッパ主体1が凹溝18部分に
嵌装された一例を示しており、ストッパ主体1の側端面
19と、凹溝18の側面20との係合により、ストッパ
主体1のストップ作用が強力とされた実施例であるが、
ストッパ主体1の嵌装位置は、図4に示される頂面15
の如何なる位置であっても良いことは勿論である。
【0019】図3および図4に示すストッパ主体1の嵌
装姿勢は、図1に示される姿勢のストッパ主体1の係止
脚4,5部分をやや拡開させて、トラックレール6の頂
面15方向から側面7,8の上部に嵌め、垂直下方へ押
圧することにより実現される。
【0020】ストッパ主体1の取り外しはプライヤー等
で摘み垂直上方へ引き上げることにより簡単に達成され
る。
【0021】図5,図6および図7は、請求項1および
請求項3の考案を併せ適用した実施の一例を示してお
り、この実施例のストッパ主体21は、全長に亘り同一
厚さとされているものの頂部22の幅W2が最小であ
り、頂部22の両側23,24が、係止脚25,26に
向って徐々に広幅とされている点で、前記図1ないし図
4に示す実施例と相違しているが、他の構成は図1ない
し図4に示す実施例のものと同一構成である。
【0022】図5および図6に示すストッパ主体21
は、図7に示すごとく、係止脚25,26を、トラック
レール27の両側面28,29の転動軌道溝30,31
に嵌着させると、矢印A,B方向への両端部32,33
の拡開に伴い、弾発力の最も弱い頂部22と、その両側
23,24とを含む部分は矢印C方向に弾性変形して凹
陥し、頂部22の内面においてトラックレール27の頂
面34に弾接するに至る。
【0023】図8は、請求項1および請求項4の考案を
併せ適用した実施の一例を示しており、ストッパ主体3
5は、その幅が、図2に示す実施例のものと同じく、全
長に亘り同一幅とされているが、頂部36の厚さT2が
最小であり、両側37,38の厚さが、係止脚39,4
0に向って徐々に厚くされている点で、図1ないし図4
に示す実施例のものと相違するが、その他の構成は、図
1ないし図4に示す実施例のものと同一である。
【0024】図8に示す実施例のものも、図7に示すご
とくトラックレール27に嵌着すると、頂部36と両側
37,38が凹陥し、頂部36の内面がトラックレール
27の頂面34に弾接することは、図5,図6および図
7に示す実施例のものと全く同一である。
【0025】図5,図6および図7に示す実施例のもの
と、図8に示す実施例のものとは、前述のごとき挙動を
示すので、図4に示すトラックレール6の頂面15に開
口しているトラックレール固定用のボルト穴41に頂部
22,36の内面を係止させることによりストッパとし
ての係止力を増大させることができる。
【0026】また図5,図6および図7に示す実施例の
ものも図8に示す実施例のものも、トラックレールへの
嵌着時に、両端部32,33,42,43部分が外側方
へ張り出すので、ストップ作用は確実である。
【0027】
【考案の効果】請求項1の考案によれば、左右の係止脚
を拡開し、上方から垂直にトラックレールに押し込み、
また上方へ引き抜くのみで嵌脱でき、装脱操作が著しく
容易となるのみでなく、構造も簡単であり、廉価に供給
できる等の効果を有する。
【0028】請求項2の考案では、ストッパ主体の内面
がトラックレールの頂面の左右両肩部に弾接するので、
トラックレール頂面に、トラックレールの長さ方向と直
交する凹溝が形成されている場合に、この凹溝との協働
によりストップ作用を向上させうる効果を奏する。
【0029】請求項3および請求項4の考案では、トラ
ックレールの頂面にトラックレール固定用ボルト穴が開
設されている場合に、該ボルト穴との協働によりストッ
プ作用を向上させうる効果を奏する。
【0030】またいずれの考案も、トラックレールの断
面の形状,寸法等に差が存しても、ストッパ主体が弾性
変形可能な一定の範囲内の差であれば1種のストッパを
汎用的に使用できる効果を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1および請求項2の考案を併せ適用した
実施の一例の正面図である。
【図2】図1に示すものの平面図である。
【図3】図1に示すものの使用状態の正面図である。
【図4】図1に示すものの別の使用例を示す斜視図であ
る。
【図5】請求項1および請求項3の考案を併せ適用した
実施の一例の正面図である。
【図6】図5に示すものの平面図である。
【図7】図5に示すものの使用状態の正面図である。
【図8】請求項1および請求項4の考案を併せ適用した
実施の一例の正面図である。
【符号の説明】
1,21,35 ストッパ主体 2,3 端部 4,5,25,26,39,40 係止脚 6,27 トラックレール 7,8,28,29 側面 9,10,30,31 転動軌道溝 11 頂面内面 12,13 内側上面 14 内面 15,34 頂面 22,36 頂部 23,24,37,38 両側 D1 係止脚間の間隔 D2 転動軌道溝間の間隔 D3 上下方向の間隔 T1,T2 厚さ W1,W2 幅

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 弾性材料製の細幅板体の両端側が、該板
    体表面と直交する方向へ屈曲されて略倒C字状のストッ
    パ主体を形成し、細幅板体の両端は、互いに近接されて
    左右の係止脚を形成し、係止脚間の間隔は、トラックレ
    ールの左右両側面に形成されている転動体の転動軌道溝
    間の間隔より小とされ、ストッパ主体の頂部内面と前記
    係止脚の内側上面との上下方向の間隔は、左右の係止脚
    が共に前記軌道溝に嵌入されたときの弾性変形により、
    ストッパ主体内面の一部がトラックレールの頂面の一部
    に弾接できる高さとされている直動転がり案内ユニット
    のストッパ。
  2. 【請求項2】 ストッパ主体が全長に亘り、同一幅,同
    一厚さに形成されている請求項1記載の直動転がり案内
    ユニットのストッパ。
  3. 【請求項3】 ストッパ主体が全長に亘り同一厚さとさ
    れ、幅が頂部において最小であり、頂部の両側が係止脚
    に向って徐々に広幅とされている請求項1記載の直動転
    がり案内ユニットのストッパ。
  4. 【請求項4】 ストッパ主体が全長に亘り同一幅とさ
    れ、厚さが頂部において最小であり、頂部の両側の厚さ
    が係止脚に向って徐々に厚くされている請求項1記載の
    直動転がり案内ユニットのストッパ。
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