JP2541141B2 - 水中のシリカの分析方法と分析に用いる前処理装置 - Google Patents

水中のシリカの分析方法と分析に用いる前処理装置

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JP2541141B2
JP2541141B2 JP6050838A JP5083894A JP2541141B2 JP 2541141 B2 JP2541141 B2 JP 2541141B2 JP 6050838 A JP6050838 A JP 6050838A JP 5083894 A JP5083894 A JP 5083894A JP 2541141 B2 JP2541141 B2 JP 2541141B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、水中のシリカの分析、
特にイオン性とコロイド状等の非イオン性を形態別定量
する方法および分析に使用する試料前処理装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】半導体工業等で使用している超純水中の
シリカは製品の性能に悪影響を及ぼすので、その濃度を
把握することが必要である。超純水のシリカ自動分析装
置は一般にモリブデン青吸光光度法を採用したもので、
また日本工業規格の超純水中のシリカ試験法(JIS
K 0555)は、モリブデン青化学種を1−ブタノー
ルに抽出濃縮するものである。これらの分析方法でも超
純水中のサブppbレベルのシリカを定量するには感度
が十分ではなく、モリブデン青のSephadex G
−25ゲルへの吸着性を利用し、高感度化を図った分析
方法としてゲル相比色法が報告されている(「1985
年、アナリティカル・ケミストリー、第56巻、234
2〜2345頁(Analytical Chemis
try、VOL.56、PP.2342〜2345、1
985)」)。さらにこの方法を改良し高感度化を図っ
た分析方法も報告されている(「1993年2月、アナ
リティカル・サイエンス、第9巻、第1号、111〜1
15頁(Analytical Science、VO
L.9、NO.1、PP.111〜115、Febru
ary、1993)」)。
【0003】日本工業規格(JIS K 0101)で
は試料水に炭酸水素ナトリウムを添加し煮沸したり、炭
酸ナトリウムで融解してシリカをイオン性シリカに分解
している。また、フローインジェクション法を応用し、
細管内で分解反応とモリブデン青生成反応を行うこと
で、分解操作の際の汚染を低減できる水中の全シリカの
自動分析装置(特開昭62−39769号公報)があ
る。特開昭62−39769の分析装置を図5に示す。
当該従来技術では試料容器61の試料溶液と反応試薬貯
槽69の反応試薬をミキサー62で混合し、ポンプ63
で反応コイル64に送液し当該コイル内で加熱反応させ
た後、流出口68から処理された試料溶液を得る。試料
溶液と反応試薬を混合しているので、極微量成分の前処
理では反応試薬中の不純物により空試験値が高くなり適
当でない。さらに当該試料溶液はアルカリ性溶液である
ため、モリブデン試薬との反応の際、当該反応試薬を中
和するために余剰の酸を添加することが必要となり、空
試験値の上昇の原因となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】モリブデン青生成反応
を利用したゲル相比色法およびその改良法では、ケイ酸
イオン(SiO3 2-)として水中に存在する場合にのみ
発色反応が起こるので、コロイド状シリカ等の非イオン
性のシリカはモリブデン青を生成せず検出できないとい
う欠点がある。
【0005】またJIS K 0101の分析方法なら
びに前述の特開昭62−39769号公報の分析装置で
は、試薬中の不純物として含有するシリカが、超純水中
の不純物シリカ濃度に比べ高く、精度の良い定量分析が
困難である。
【0006】本発明は、従来法の問題点に対処するため
になされたもので、試薬中の不純物や操作の際の汚染が
極めて低く、水中のppbレベルの非イオン性シリカの
定量に適した分析前処理装置と超純水中のイオン性と非
イオン性のシリカの形態別定量法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の水中のシリカの
分析に用いる前処理装置は、アルカリ成分の吸収装置、
または揮発性成分の吸収装置、またはアルカリ除去装
置、または揮発性成分の除去装置、または非イオン性シ
リカの分解装置、またはこれらを組み合わせたものであ
る。
【0008】本発明の第1の発明は、容器壁を貫通する
2つのジョイントを有する反応容器本体と、当該2つの
ジョイントに両端が接続され容器内に保持された気体透
過性膜チューブからなり、当該容器本体内に不揮発性酸
成分を含有する溶液を有し、当該ジョイントの一方から
流入する揮発性アルカリ成分を含有する溶液からアルカ
リ成分を除去し、当該ジョイントの他方から排出し、反
応容器本体内の溶液を加熱する方式と当該液体を攪拌す
る方式を有することを特徴とするアルカリ除去装置であ
る。
【0009】第2の発明は、容器壁を貫通する2つのジ
ョイントを有する反応容器本体と、当該2つのジョイン
トに両端が接続され容器内に保持された気体透過性膜チ
ューブからなり、当該容器本体内に不揮発性酸成分を含
有する溶液を有し、当該ジョイントの一方から流入する
揮発性アルカリ成分を含有する溶液からアルカリ成分を
除去し、当該ジョイントの他方から排出し、反応容器本
体内の溶液を、加熱あるいは攪拌あるいは加圧あるいは
減圧する方式のうちの、少なくとも1つの方式を有する
ことを特徴とするアルカリ除去装置である。
【0010】第3の発明は、容器壁を貫通する2つのジ
ョイントを有する反応容器本体と、前記2つのジョイン
トに両端が接続され容器内に保持された気体透過性膜チ
ューブからなり、気体透過性膜チューブに揮発性成分を
含有する試料溶液を送液し、容器本体内に試料溶液中の
揮発性成分と反応する不揮発性成分を含有する溶液を反
応溶液として有し、前記ジョイントの一方から流入する
前記揮発性成分を含有する溶液から揮発性成分を除去
し、前記ジョイントの他方から排出し、反応容器本体内
の溶液を、加熱あるいは攪拌あるいは加圧あるいは減圧
する方式のうちの、少なくとも1つの方式を有すること
を特徴とする揮発性成分の除去装置である。
【0011】第4の発明は、第3の発明に記載の前記反
応容器本体に容器壁を貫通し反応溶液の流入口および流
出口となる2つのジョイントを取り付け、反応溶液を送
液するための送液ポンプを反応溶液の流入口および流出
口となる前記ジョイントの一端に接続し、前記試料溶液
を気体透過性膜チューブに送液すると共に、反応溶液を
前記反応容器に送液することを特徴とする第3の発明に
記載の揮発性成分の除去装置である。
【0012】第5の発明は、細管を内部に有し、当該細
管内を通流する液体を加熱する装置が、アルカリ成分吸
収装置の下流側に接続され、当該加熱装置の下流側に第
1の発明または第2の発明または第3の発明または第4
の発明に記載の除去装置が接続され、前記アルカリ成分
吸収装置は、容器壁を貫通する2つのジョイントを有す
る反応容器本体と、当該2つのジョイントに両端が接続
され容器内に保持された気体透過性膜チューブと、当該
ジョイントの一端と接続された送液ポンプからなり、ア
ルカリ成分吸収装置の容器本体内に揮発性アルカリ成分
を含有する溶液を有し、当該ジョイントの一方から流入
するシリカ含有水溶液に揮発性アルカリ成分を吸収さ
せ、当該ジョイントの他方から排出するものであること
を特徴とする水中の非イオン性シリカの分解装置であ
る。
【0013】第6の発明は、細管を内部に有し、当該細
管内を通流する液体を加熱する装置が、揮発性成分の吸
収装置の下流側に接続され、当該加熱装置の下流側に第
1の発明または第2の発明または第3の発明または第4
の発明に記載の除去装置が接続され、前記揮発性成分の
吸収装置は、容器壁を貫通する2つのジョイントを有す
る反応容器本体と、当該2つのジョイントに両端が接続
され容器内に保持された気体透過性膜チューブと、当該
ジョイントの一端と接続された送液ポンプからなり、当
該送液ポンプにより送液される試料溶液に可溶の揮発性
成分を含有する溶液を吸収装置の容器本体内に反応溶液
として有し、当該ジョイントの一方から流入するシリカ
含有試料溶液に当該揮発性成分を吸収させ、当該ジョイ
ントの他方から排出するものであることを特徴とする水
中の非イオン性シリカの分解装置である。
【0014】第7の発明は、細管を内部に有し、当該細
管内を通流する液体を加熱する装置が、アルカリ成分吸
収装置の下流側に接続され、当該加熱装置の下流側にア
ルカリ成分除去装置が接続され、前記アルカリ成分吸収
装置は、容器壁を貫通する2つのジョイントを有する反
応容器本体と、当該2つのジョイントに両端が接続され
容器内に保持された気体透過性膜チューブと、当該ジョ
イントの一端と接続された送液ポンプからなり、当該容
器本体内に揮発性アルカリ成分を含有する溶液を有し、
当該ジョイントの一方から流入するシリカ含有水溶液に
揮発性アルカリ成分を吸収させ、当該ジョイントの他方
から排出するものであり、前記アルカリ成分除去装置
は、容器壁を貫通する2つのジョイントを有する反応容
器本体と、当該2つのジョイントに両端が接続され容器
内に保持された気体透過性膜チューブからなり、当該容
器本体内に不揮発性酸成分を含有する溶液を有し、前記
アルカリ成分吸収装置を経て当該ジョイントの一方から
流入する揮発性アルカリ成分を含有する溶液から当該ア
ルカリ成分を除去し、当該ジョイントの他方から排出す
るものであることを特徴とする水中の非イオン性シリカ
の分解装置である。
【0015】第8の発明は、細管を内部に有し、当該細
管内を通流する液体を加熱する装置が、揮発性成分の吸
収装置の下流側に接続され、当該加熱装置の下流側に揮
発性成分の除去装置が接続され、前記揮発性成分の吸収
装置は、容器壁を貫通する2つのジョイントを有する反
応容器本体と、当該2つのジョイントに両端が接続され
容器内に保持された気体透過性膜チューブと、当該ジョ
イントの一端と接続された送液ポンプからなり、当該送
液ポンプにより送液される試料溶液に可溶の揮発性成分
を含有する溶液を当該容器本体内に反応溶液として有
し、当該ジョイントの一方から流入するシリカ含有試料
溶液に当該揮発性成分を吸収させ、当該ジョイントの他
方から排出するものであり、前記揮発性成分の除去装置
は、容器壁を貫通する2つのジョイントを有する反応容
器本体と、前記2つのジョイントに両端が接続され容器
内に保持された気体透過性膜チューブからなり、前記気
体透過性膜チューブに前記揮発性成分吸収装置を経た揮
発性成分を含有する試料溶液を送液し、前記容器本体内
に前記試料溶液中の揮発性成分と反応する不揮発性成分
を含有する溶液を反応溶液として有し、前記ジョイント
の一方から流入する前記揮発性成分を含有する溶液から
前記揮発性成分を除去し、前記ジョイントの他方から排
出するものであることを特徴とする水中の非イオン性シ
リカの分解装置である。
【0016】第9の発明は、前記揮発性成分除去装置の
前記反応容器本体に前記容器壁を貫通し前記反応溶液の
流入口および流出口となる2つのジョイントを取り付
け、前記反応溶液を送液するための送液ポンプを前記反
応溶液の流入口および流出口となる前記ジョイントの一
端に接続し、前記試料溶液を前記気体透過性膜チューブ
に送液すると共に、前記反応溶液を前記反応容器に送液
することを特徴とする第8の発明に記載の水中の非イオ
ン性シリカの分解装置である。
【0017】第10の発明は、前記揮発性成分の吸収装
置の前記反応容器本体に前記容器壁を貫通し前記反応溶
液の流入口および流出口となる2つのジョイントを取り
付け、前記反応溶液を送液するための送液ポンプを前記
反応溶液の流入口および流出口となる前記ジョイントの
一端に接続し、前記試料溶液を前記気体透過性膜チュー
ブに送液すると共に、前記反応溶液を前記反応容器に送
液することを特徴とする第6の発明または第8の発明ま
たは第9の発明に記載の水中の非イオン性シリカの分解
装置である。
【0018】第11の発明は、前記吸収装置の前記反応
容器本体内の溶液を、加熱あるいは攪拌あるいは加圧あ
るいは減圧する方式の内の、少なくとも1つの方式を有
することを特徴とする第5の発明または第6の発明また
は第7の発明または第8の発明または第9の発明または
第10の発明に記載の水中の非イオン性シリカの分解装
置である。
【0019】第12の発明は、前記揮発性成分が揮発性
アルカリ成分であり、前記不揮発性成分が不揮発性酸成
分であることを特徴とする第6の発明または第8の発明
または第9の発明または第10の発明または第11の発
明に記載の水中の非イオン性シリカの分解装置である。
【0020】第13の発明は、前記揮発性アルカリ成分
がアンモニアであり、前記不揮発性酸成分が硫酸である
ことを特徴とする第5の発明または第7の発明または
12の発明に記載の水中の非イオン性シリカの分解装置
である。
【0021】第14の発明は、前記揮発性成分がフッ化
水素であり、前記不揮発性成分が不揮発性アルカリ成分
であることを特徴とする第6の発明または第8の発明ま
たは第9の発明または第10の発明または第11の発明
に記載の水中の非イオン性シリカの分解装置である。
【0022】第15の発明は、前記不揮発性アルカリ成
分がアルカリ金属の水酸化物またはアルカリ土類金属の
水酸化物または四級アミンの水酸化物であることを特徴
とする第14の発明に記載の水中の非イオン性シリカの
分解装置である。
【0023】第16の発明は、前記気体透過性膜チュー
ブがフッ素樹脂製多孔質膜チューブであることを特徴と
する第5の発明から第15の発明のいずれかに記載の水
中の非イオン性シリカの分解装置である。
【0024】第17の発明は、第5の発明から第16の
発明のいずれかに記載の水中の非イオン性シリカの分解
装置で前処理を行った試料溶液と未処理の試料溶液につ
いて、それぞれモリブデン青発色操作を行い、その後長
光路長の吸光測定セルを用いて、吸収極大波長とモリブ
デン青による吸収のない波長の2つの波長における吸光
度を測定し、当該2つの波長における吸光度の差から各
試料溶液中のシリカを定量し、未処理の試料溶液の分析
値をイオン性シリカの分析値、当該前処理を行った試料
溶液の分析値とイオン性シリカの分析値の差分を非イオ
ン性シリカの分析値とすることを特徴とする水中のシリ
カの分析方法である。
【0025】第18の発明は、第5の発明から第16の
発明のいずれかに記載の水中の非イオン性シリカの分解
装置で前処理を行った試料溶液と未処理の試料溶液につ
いて、それぞれモリブデン青発色操作を行い、さらにモ
リブデン青を吸着する粒状物質を少量添加攪拌し、発色
吸着させた後、当該粒状物質を少量試料測定用の吸光測
定セルに充填し、吸収極大波長とモリブデン青による吸
収のない波長の2つの波長における吸光度を測定し、当
該2つの波長における吸光度の差から各試料溶液中のシ
リカを定量し、未処理の試料溶液の分析値をイオン性シ
リカの分析値、当該前処理を行った試料溶液の分析値と
イオン性シリカの分析値の差分を非イオン性シリカの分
析値とすることを特徴とする水中のシリカの分析方法で
ある。
【0026】第19の発明は、粒状物質がデキストラン
ゲルあるいは陰イオン交換体であることを特徴とする第
18の発明に記載の水中のシリカの分析方法である。
【0027】第20の発明は、気体透過性膜を用いて作
製した前記吸収装置からの流出液を、細管を内部に有
し、細管内を通流する液体を所定温度に加熱する加熱装
置に通液した際に、得られる非イオン性シリカの分解率
が所望の分解率を上回り、かつ前記加熱装置内の細管の
流入口側にかかる背圧が、前記気体透過性膜の内外に接
触する溶液が互いに混じり合うことのない膜内外におけ
る圧力差の限界を下回るように、前記気体透過性膜を選
定し、気体透過性膜の長さと、送液ポンプの流量と、加
熱装置内の細管の内径及び長さと、加熱装置の温度を設
定することを特徴とする請求項5から請求項16のいず
れかに記載の水中の非イオン性シリカの分解装置であ
る。
【0028】第21の発明は、第20の発明に記載の水
中の非イオン性シリカの分解装置により試料溶液の前処
理を行った試料溶液と、未処理の試料溶液について分析
を行うことを特徴とする第17の発明あるいは第18の
発明あるいは第19の発明に記載の水中のシリカの分析
方法である。
【0029】
【作用】揮発性成分をアンモニア、不揮発性成分を硫酸
としたときの非イオン性シリカの分解装置について説明
する。
【0030】揮発性成分の吸収装置の反応容器内のアン
モニア溶液のうち、揮発成分であるアンモニア成分のみ
が気体透過性膜チューブの管壁を透過できる。吸収装置
の反応容器に7.5mol/lのアンモニア溶液を入
れ、気体透過性膜チューブ内に試料溶液を通液した場
合、気体透過性膜チューブの管壁の内外でアンモニア濃
度に関して大きな差異があるため、アンモニア溶液のア
ンモニア成分が試料溶液に吸収される。揮発性成分の吸
収装置からの流出液のpHは11.8〜12でありアン
モニア濃度は2〜5mol/lとなる。非イオン性のシ
リカはアルカリにより分解されイオン性となり、チュー
ブヒーターにより加熱されることでその分解反応は加速
される。なお、反応容器内を加圧することによってもそ
の分解反応は促進される。当該流出液には2〜5mol
/lのアンモニアが含まれているため、中和せずにモリ
ブデン酸試薬を添加すると、発色に適したpH領域から
外れるために発色反応が起こらない。中和のための酸を
添加すると酸中の不純物ケイ素のために空試験値が高く
なる。そこで本発明は、揮発性成分の除去装置の反応容
器内に4mol/lの硫酸溶液を入れ、気体透過性膜チ
ューブ内に揮発性成分吸収装置からの流出液を通液する
と、気体透過性膜チューブの管壁の内外でアンモニア濃
度に関して大きな差異があり、かつ硫酸とアンモニアの
中和反応が起こるため、流出液中のアンモニア成分が硫
酸に吸収され除去される。中和反応により生成する硫酸
アンモニウムの濃度が、気体透過性膜チューブの表面で
上昇しアンモニアの除去効率が低下することを抑えるた
めに、当該硫酸溶液をマグネットスターラーにより攪拌
すると共に、加熱することで反応を促進する。なお、反
応容器内を減圧することによっても、中和反応を促進
し、揮発性成分の除去効率を高めることができる。当該
揮発性成分の除去装置からの流出液のアンモニア濃度は
0.02mol/l前後まで低減でき、当該流出液にモ
リブデン酸試薬を添加すると発色反応が起こる。
【0031】揮発成分であるアンモニアの吸収ならびに
除去を、気体成分のみが透過可能な膜を介して行うの
で、試薬中の不純物シリカが試料溶液を汚染することな
く、試料溶液中の非イオン性のシリカの分解が行われ
る。超純水中のイオン性シリカの定量分析が可能なゲル
相比色法により、本発明の水中の非イオン性シリカの分
解装置を用いて前処理を行った試料溶液と未処理の試料
溶液を分析し、全シリカとイオン性シリカを別々に定量
することで、非イオン性シリカの定量が可能である。
【0032】次に揮発性成分をフッ化水素、不揮性成分
を水酸化ナトリウムとしたときの非イオン性シリカの分
解装置について説明する。
【0033】揮発性成分の吸収装置の反応容器内のフッ
化水素酸溶液のうち、フッ化水素成分のみが気体透過性
膜チューブの管壁を透過できる。揮発性成分の吸収装置
の反応容器に20mol/lのフッ化水素酸溶液を入
れ、気体透過性膜チューブ内に試料溶液を通液した場
合、気体透過性膜チューブの管壁の内外でフッ化水素酸
濃度に関して大きな差異があるため、フッ化水素酸溶液
のフッ化水素成分が試料溶液に吸収される。当該吸収装
置からの流出液のフッ化水素酸濃度は約1mol/lと
なる。非イオン性のシリカはフッ化水素酸により分解さ
れイオン性シリカとなり、チューブヒーターにより加熱
されることでその分解反応は加速される。当該流出液に
は約1mol/lのフッ化水素が含まれているため、フ
ッ化水素を除去せずにモリブデン酸試薬を添加すると、
フッ化水素が発色反応の妨害となる。妨害を防ぐために
マスキング剤としてホウ酸と水酸化ナトリウムを添加す
ると試薬中の不純物ケイ素のために空試験値が高くな
る。そこで本発明では、揮発性成分の除去装置の反応容
器内に4mol/lの水酸化ナトリウム溶液を入れ、気
体透過性膜チューブ内に揮発性成分吸収容器からの流出
液を通液すると、気体透過性膜チューブの管壁の内外で
フッ化水素酸濃度に関して大きな差異があり、かつフッ
化水素酸と水酸化ナトリウムの中和反応が起こるため、
流出液中のフッ化水素成分が水酸化ナトリウムに吸収さ
れ除去される。中和反応により生成するフッ化ナトリウ
ムの濃度が、気体透過性膜チューブの表面で上昇しフッ
化水素の除去効率が低下することを抑えるために、当該
硫酸溶液をマグネットスターラーにより攪拌すると共
に、加熱することでその反応を促進する。当該揮発性成
分の除去装置からの流出液のフッ化水素酸濃度を0.0
2mol/l前後まで低減でき、この流出液にモリブデ
ン酸試薬を添加すると発色反応が起こる。
【0034】フッ化水素の吸収ならびに除去を、気体成
分のみが透過可能な膜を介して行うので、試薬中の不純
物シリカが試料溶液を汚染することなく、試料溶液中の
非イオン性のシリカ分解が行われる。超純水中のイオン
性シリカの定量分析が可能なゲル相比色法により、本発
明の水中の非イオン性シリカの分解装置を用いて前処理
を行った試料溶液と未処理の試料溶液を分析し、全シリ
カとイオン性シリカを別々に定量することで、非イオン
性シリカの定量が可能である。
【0035】
【実施例】次に本発明の実施例について説明する。
【0036】(実施例1) 図1は第5〜第11の発明の分析前処理装置の一実施例
を示す構成図である。実施例1では、容器壁を貫通する
2つのジョイントを有する反応容器本体と、2つのジョ
イントに両端が接続され容器内に保持された気体透過性
膜チューブと、ジョイントの一端と接続された送液ポン
プからなり、容器本体内に揮発性アルカリ成分を含有す
る溶液を有し、ジョイントの一方から流入するシリカ含
有水溶液に揮発性アルカリ成分を吸収させ、ジョイント
の他方から排出することを特徴とするアルカリ成分の吸
収装置と、第1の発明のアルカリ成分除去装置を組み合
わせて構成される水中の非イオン性シリカの分解装置に
より、非イオン性シリカの分解方法の一実施例を説明す
る。揮発性アルカリ成分としてアンモニアを、不揮発性
酸成分として硫酸を用いる。図1において1、11は容
量250mlのフッ素樹脂製の反応容器であり、容器1
には7.5mol/lアンモニア溶液を100ml、容
器11には4mol/l硫酸溶液を200ml入れる。
2と12は気体透過性のフッ素樹脂製多孔質膜で作製さ
れたチューブであり、ジョイント3、4、13、14に
よりフッ素樹脂製チューブ21、22、23に接続さ
れ、5本のチューブは連続した1本のチューブを形成し
ている。5、15は反応容器1および11の内圧を一定
に保つための圧力調整弁である。チューブ22の大部分
はチューブヒーター28内で加熱され、温度は90℃に
保たれる。17は磁気式攪拌機能を有するホットプレー
トであり、反応容器11内の硫酸溶液は70℃に加熱す
ると共に、攪拌子により攪拌されている。
【0037】試料容器26内の試料溶液は、ポンプ27
により3ml/minで送液され、当該気体透過性膜チ
ューブ2を通過している間に、当該気体透過性膜チュー
ブ2の管壁を透過してきたアンモニア成分を吸収する。
反応容器1からの流出した試料溶液は2〜5mol/l
のアンモニアを含んでおり、続いてチューブ22を通過
している間に、非イオン性のシリカはアルカリ分解され
イオン性シリカとなる。
【0038】次に気体透過性膜チューブ12を通過して
いる間に、試料溶液に含まれるアンモニア成分は当該気
体透過性膜チューブ12の管壁を透過し反応容器11内
の硫酸溶液に吸収される。試料溶液中のアンモニア濃度
はチューブ22通過時の100分の1まで除去され、流
出口29から流出する。初めの50mlの流出液を捨
て、続く400mlの流出液を捕集し全シリカ分析用試
料溶液とする。
【0039】(実施例2) 図1の本発明の分析前処理装置を用いた非イオン性シリ
カの分解方法の別の一実施例を示す。実施例2は第1
4、第15の発明の一実施例であり、容器壁を貫通する
2つのジョイントを有する反応容器本体と、2つのジョ
イントに両端が接続され容器内に保持された気体透過性
膜チューブと、ジョイントの一端と接続された送液ポン
プからなり、送液ポンプにより送液される試料溶液に可
溶の揮発性成分を含有する溶液を当該容器本体内に反応
溶液として有し、ジョイントの一方から流入するシリカ
含有試料溶液に当該揮発性成分を吸収させ、ジョイント
の他方から排出することを特徴とする揮発性成分の吸収
装置と、第2、第3、第4の発明の揮発性成分の除去装
置を組み合わせて構成される第5から第11の発明の水
中の非イオン性シリカの分解装置により、非イオン性シ
リカの分解を行うものである。揮発性成分としてフッ化
水素を、不揮発性成分として水酸化ナトリウムを用い
る。容器1には20mol/lのフッ化水素酸溶液を2
00ml、容器11には4mol/lの水酸化ナトリウ
ム溶液を200ml入れる。
【0040】試料容器26内の試料溶液は、ポンプ27
により気体透過性膜チューブ2に3ml/minで送液
され、気体透過性膜チューブ2を通過する間に、気体透
過性膜チューブ2の管壁を反応容器1から透過してきた
フッ化水素成分を吸収する。反応容器1からの流出した
試料溶液は約1mol/lのフッ化水素酸を含んでお
り、続いてチューブ22を通過する間に、非イオン性の
シリカはフッ化水素酸により分解されイオン性シリカと
なる。次に気体透過性膜チューブ12を通過する間に、
試料溶液に含まれるフッ化水素成分は気体透過性膜チュ
ーブ12の管壁を透過し反応容器11内の水酸化ナトリ
ウム溶液に吸収される。試料溶液中のフッ化水素酸濃度
はチューブ22通過時の100分の1まで低減され、流
出口29から流出する。初めの50mlの流出液を捨
て、続く400mlの流出液を捕集し全シリカ分析用試
料溶液とする。
【0041】尚、実施例2では不揮発性成分として水酸
化ナトリウムを用いたが、不揮発性アルカリ成分であれ
ばよく、アルカリ金属の水酸化物や、アルカリ土類金属
の水酸化物や四級アミンの水酸化物であってもよい。
【0042】(実施例3) 図2は第5から第11の発明の分析前処理装置の別の
実施例を示す構成図である。実施例2で用いた揮発性成
分の吸収装置の反応容器本体に容器壁を貫通し反応溶液
の流入口および流出口となる2つのジョイントを取り付
け、反応溶液を送液するための送液ポンプを前記反応溶
液の流入口および流出口となるジョイントの一端に接続
し、前記試料溶液を気体透過性膜チューブに送液すると
共に、反応溶液を反応容器に送液することを特徴とする
揮発性成分の吸収装置と、第9の発明で用いた揮発性成
分の除去装置または第2〜第4の発明の揮発性成分の除
去装置を組み合わせて構成される水中の非イオン性シリ
カの分解装置により行う非イオン性シリカの分解方法の
一実施例を説明する。揮発性成分としてアンモニアを、
不揮発性成分として硫酸を用いる。
【0043】図2において31、36は容量100ml
のフッ素樹脂製の反応容器であり、揮発性成分の吸収装
置の反応容器31を4mol/lのアンモニア溶液で、
揮発性成分の除去装置の反応容器容器36を4mol/
lの硫酸溶液で満たす。41、46はフッ素樹脂製の試
薬容器であり、試薬容器41には4mol/lのアンモ
ニア溶液を、試薬容器46には4mol/lの硫酸溶液
を入れる。試薬容器41内のアンモニア溶液は、ポンプ
42により3ml/minで、ジョイント31cより反
応容器31に送液され、オーバーフローしたアンモニア
溶液はジョイント31aより排出される。反応容器36
についても同様に容器内に硫酸溶液が送液され、オーバ
ーフローした硫酸溶液が排出される。このように、反応
容器に反応溶液の流入口および流出口となるジョイント
を設けたことにより、反応容器31および36内のアン
モニア濃度および硫酸濃度は一定の濃度、この場合では
4mol/lに保たれる。本実施例によれば、非イオン
性シリカの分解装置の使用を続けるうちに濃度が低減す
る反応溶液を、使用中に中断することなく供給し取り替
えることができ、連続運転が可能である。
【0044】32と37は気体透過性であるフッ素樹脂
製多孔質膜で作製されたチューブであり、ジョイント3
1b、31d、36b、36dによりフッ素樹脂製チュ
ーブ56、57、58に接続され、5本のチューブは連
続した1本のチューブを形成している。チューブ57の
大部分はチューブヒーター53内で加熱され、その温度
は90℃に保たれる。39はヒーティングブロックであ
り、反応容器36内の硫酸溶液は70℃に加熱されてい
る。
【0045】試料容器51内の試料溶液は、ポンプ52
により3ml/minで気体透過性膜チューブ32に送
液され、当該気体透過性膜チューブ32を通過する間
に、気体透過性膜チューブ32の管壁を反応容器31よ
り透過してきたアンモニア成分を吸収する。気体透過性
膜チューブ32から流出した試料溶液は2〜3mol/
lのアンモニアを含んでおり、続いてチューブ57を通
過する間に、非イオン性のシリカはアルカリ分解されイ
オン性シリカとなる。次に気体透過性膜チューブ37を
通過する間に、試料溶液に含まれるアンモニア成分は気
体透過性膜チューブ37の管壁を透過し反応容器36内
の硫酸溶液に吸収され、試料溶液中のアンモニア濃度は
チューブ57通過時の100分の1まで低減され、流出
口54から流出する。流出液を捕集し全シリカ分析用試
料溶液とする。
【0046】尚、実施例3では揮発性成分としてアンモ
ニアを、不揮発性成分として硫酸を用いたが、揮発性ア
ルカリ成分と不揮発性酸成分の組み合わせであればよ
く、また実施例2と同様に揮発性成分としてフッ化水素
を、不揮発性成分として不揮発性アルカリ成分であるア
ルカリ金属の水酸化物や、アルカリ土類金属の水酸化物
や四級アミンの水酸化物を用いる組み合わせであっても
よい。
【0047】(実施例4)図3は本発明の水中シリカの
分析方法の一実施例を示す操作流れ図である。
【0048】実施例1の方法により前処理を行った試料
溶液と未処理の試料溶液を、それぞれ70mlずつ別々
のポリプロピレン等の樹脂製メスフラスコに取り、2.
5mol/l硫酸−18.8% m/vモリブデン酸ア
ンモニウム混合溶液3mlを添加し攪拌する。15分
後、12mol/l硫酸、10% m/vアスコルビン
酸を順次添加し攪拌する。20分後、当該反応溶液に4
50nmと805nmの2つの波長における吸光度を、
光路長50mmの吸光測定用のセルを用いて測定し、吸
光度差を定量に使用する。前処理を行った試料溶液の分
析値が全シリカの分析値であり、未処理の試料溶液の分
析値がイオン性シリカの分析値である。両分析値の差分
から非イオン性シリカの分析値を算出する。非イオン性
シリカを含有する全シリカ濃度500ppmの溶液を超
純水で希釈し調製した試料溶液を本発明の分析方法と黒
鉛炉原子吸光法で分析した結果を表1に示す。本実施例
は全シリカ濃度が数ppb〜数百ppbレベルの水試料
中のシリカの形態別定量に有効である。
【0049】実施例2あるいは実施例3の方法により前
処理を行った試料溶液と未処理の試料溶液についても実
施例4を適用することで同様の分析結果が得られる。
【0050】
【表1】
【0051】(実施例5)図4は本発明の水中シリカの
分析方法の別の一実施例を示す操作流れ図である。
【0052】実施例1の方法により前処理を行った試料
溶液と未処理の試料溶液を、それぞれ100mlずつ別
々のポリプロピレン等の樹脂製ビーカーに取り、2.5
mol/l硫酸−18.8% m/vモリブデン酸アン
モニウム混合溶液3mlを添加し攪拌する。15分後、
12mol/l硫酸、10% m/vアスコルビン酸、
膨潤させたSephadex G−25ゲル(ファルマ
シア製)0.1mlを順次添加し、20分間攪拌した
後、当該ゲルを沈降分離する。当該ゲルを少量試料の吸
光度測定セルに充填し吸光度計に装填する。450nm
と805nmの2つの波長における吸光度を測定し、吸
光度差を定量に使用する。前処理を行った試料溶液の分
析値が全シリカの分析値であり、未処理の試料溶液の分
析値がイオン性シリカの分析値である。両分析値の差分
から非イオン性シリカの分析値を算出する。Milli
−Q SP(ミリポア製)超純水製造装置で精製した超
純水を、本発明の分析方法で分析した結果を表2に示
す。本実施例は全シリカ濃度が数ppb以下の超純水試
料中のシリカの形態別定量に有効である。
【0053】
【表2】
【0054】実施例2あるいは実施例3の方法により前
処理を行った試料溶液と未処理の試料溶液についても実
施例5を適用することで同様の分析結果が得られる。
【0055】(実施例6) 図1の本発明の分析前処理装置を用いた非イオン性シリ
カの分解方法の別の一実施例を示す。実施例6は第20
の発明の一実施例であり、実施例2で用いた揮発性成分
の吸収装置と、第2から第4の発明の揮発性成分の除去
装置を組み合わせて構成される第5から第11の発明の
水中の非イオン性シリカの分解装置により、分解を行う
ものである。揮発性アルカリ成分としてアンモニアを、
不揮発性酸成分として硫酸を用いる。図1において1、
11は容量250mlのフッ素樹脂製の反応容器であ
り、容器1には4mol/lアンモニア溶液を200m
l、容器11には4mol/l硫酸溶液を200ml入
れる。2と12は気体透過性のフッ素樹脂製多孔質膜で
作製されたチューブであり、ジョイント3、4、13、
14によりフッ素樹脂製チューブ21、22、23に接
続され、5本のチューブは連続した1本のチューブを形
成している。5、15は反応容器1および11の内圧を
一定に保つための圧力調整弁である。チューブ22の大
部分はチューブヒーター28内で加熱され、所定温度に
保たれる。17は磁気式攪拌機能を有するホットプレー
トであり、反応容器11内の硫酸溶液は70℃に加熱す
ると共に、攪拌子により攪拌されている。試料容器26
内の試料溶液は、ポンプ27により3ml/minで送
液される。
【0056】気体透過性膜の内外に接触する溶液が互い
に混じり合うことのない膜内外における圧力差の限界
(侵水圧)が所定圧である気体透過性膜チューブをチュ
ーブ2に用いた場合に、ジョイント4での背圧が侵水圧
よりも低くなるように、チューブ21の内径および長さ
とチューブヒーター28の温度を設定し、その際の試料
溶液中の非イオン性シリカの分解率を測定する。その分
解率が所望の分解率に達しない場合には、より大きな侵
水圧を有する気体透過性膜チューブを用い、ジョイント
4での背圧が侵水圧よりも低くなるように、チューブ2
1の内径及び長さとチューブヒーター28の温度を設定
し、その際の試料溶液中の非イオン性シリカの分解率を
再び測定する。以上の操作を、前記分解率が所望の値に
達するまで繰り返すことで、チューブ2の選定、チュー
ブ21の内径及び長さ、チューブヒーター28の温度を
設定する。ジョイント4での背圧を侵水圧よりも低くな
るように設定するのは、チューブヒーター28内で溶液
が発泡するなどして、吸収装置への背圧が侵水圧より高
くなったと仮定すると、気体透過性膜チューブ2内の圧
力が反応容器1内の圧力よりも高くなり、気体透過性膜
チューブ2内の溶液が反応容器1中に流出してしまうこ
とを防ぐためである。
【0057】一次粒径30〜40nmのコロイド状シリ
カの100ppb溶液(フジミインコーポレーテッド製
コロイド状シリカ溶液の希釈溶液)が試料溶液の場合
に、その非イオン性シリカの分解率90%以上が得られ
る装置の設定条件について詳述する。気体透過性膜チュ
ーブ2は内径2mm、肉厚0.4mm、最大孔径2.0
μm、気孔率50%の気体透過性のフッ素樹脂製多孔質
膜(ジャパンゴアテックス製,GORE−TEX TU
BING TA002)で作製された長さ1mのチュー
ブであり、気体透過性膜チューブ12は内径2mm、肉
厚0.5mm、気孔率70%の気体透過性のフッ素樹脂
製多孔質膜(住友電気工業製,Poreflon tu
be TB−32)で作製された長さ2mのチューブで
ある。チューブ22は内径1mm、長さ10mであり、
チューブ22の大部分はチューブヒーター28内で加熱
され、温度は100℃に保たれる。ジョイント4でのチ
ューブヒーター28からの背圧は0.5kg/cm2
あり、チューブ2の侵水圧は0.9kg/cm2 であ
る。試料溶液は気体透過性膜チューブ2を通過する間
に、気体透過性膜チューブ2の管壁を反応容器1から透
過してきたアンモニア成分を吸収する。反応容器1から
の流出した試料溶液は2〜3mol/lのアンモニアを
含んでおり、続いてチューブ22を通過する間に、非イ
オン性のシリカはアルカリ分解されイオン性シリカとな
る。次に気体透過性膜チューブ12を通過する間に、試
料溶液に含まれるアンモニア成分は気体透過性膜チュー
ブ12の管壁を透過し反応容器11内の硫酸溶液に吸収
される。試料溶液中のアンモニア濃度はチューブ22通
過時の100分の1まで除去され、流出口29から流出
する。流出液を捕集し全シリカ分析用試料溶液とする。
反応容器11の流出口29からの流出液中の非イオン性
シリカの分解率を図6に示す。450mlまでの流出液
では90%以上の分解率が得られる。
【0058】なお、試料溶液中に存在するシリカが、前
述の試料中のコロイド状シリカよりも易分解の状態で多
く存在する場合には、チューブ21の長さを短くし、チ
ューブヒーター28の温度を低く設定することで、チュ
ーブ2に侵水圧が先のものよりも低い気体透過性膜チュ
ーブの使用が可能となる。チューブ2の長さと、反応容
器1内のアンモニア溶液のアンモニア濃度と溶液量を固
定した場合について述べたが、これらの因子を変更する
ことで非イオン性シリカの分解率の改善が可能である。
【0059】本実施例は実施例1を改変した装置として
記載したが、本実施例における分析前処理装置の条件設
定の手続きは、実施例2あるいは実施例3の装置にも適
用できる。
【0060】(実施例7)実施例7は第21の発明の一
実施例であり、実施例6の方法により前処理を行った試
料溶液と未処理の試料溶液について、実施例4あるいは
実施例5を適用し水試料中のシリカの形態別定量分析を
行うものである。実施例4との組合せは全シリカ濃度が
数ppb〜数百ppbレベルの水試料中のシリカの形態
別定量に、実施例5との組合せは全シリカ濃度が数pp
b以下のレベルの超純水試料中のシリカの形態別定量に
特に有効である。
【0061】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば水
中の極微量のシリカに関して、コロイド状シリカ等の非
イオン性シリカとイオン性シリカの形態別定量が可能で
あり、かつ非イオン性シリカの分解を気体成分のみが透
過可能な膜を介して行うので、試薬中の不純物シリカが
試料溶液を汚染することがなく、超純水中のシリカの分
析方法として好適である。製造工程で超純水を使用する
各種製品に関しては、本発明の分析方法を超純水の水質
管理に利用することにより、信頼性・歩留りの向上を図
ることが可能である。
【0062】なお本発明の前処理装置は水中の非イオン
性のシリカの分解を目的とするものであり、各種シリカ
の自動分析装置と組み合わせることにより超純水中のシ
リカの自動分析装置として応用でき、また極微量の各種
成分の前処理装置に応用でき、さらに分析の前処理装置
だけではなく、高純度薬品の調製装置にも応用できるも
のと考える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の分析前処理装置の一実施例を示す構成
図である。
【図2】本発明の分析前処理装置の一実施例を示す構成
図である。
【図3】本発明の分析方法の実施例を示す操作流れ図で
ある。
【図4】本発明の分析方法の実施例を示す操作流れ図で
ある。
【図5】従来の分析前処理装置の構成図である。
【図6】本発明の分析前処理装置によるコロイド状シリ
カの分解性能を示す図である。
【符号の説明】
1、11、31、36 反応容器 2、12、32、37 気体透過性膜チューブ 3、4、13、14、31a〜31d、36a〜36d
ジョイント 5、15 圧力調整弁 16 攪拌子 17 磁気式攪拌機能付きホットプレート 21、22、23、56、57、58 フッ素樹脂製チ
ューブ 26、51、61 試料容器 27、42、47、52、63 ポンプ 28、53 チューブヒーター 29、54、68 流出口 33、38 蓋 39 ヒーティングブロック 41、46 試薬容器 43、48 ドレイン 62 ミキサー 64 反応コイル 65 恒温槽 66 圧力調節器 67 冷却器 69 反応試薬貯槽

Claims (21)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器壁を貫通する2つのジョイントを有
    する反応容器本体と、当該2つのジョイントに両端が接
    続され容器内に保持された気体透過性膜チューブからな
    り、当該容器本体内に不揮発性酸成分を含有する溶液を
    有し、当該ジョイントの一方から流入する揮発性アルカ
    リ成分を含有する溶液から当該アルカリ成分を除去し、
    当該ジョイントの他方から排出し、 当該反応容器本体内の溶液を加熱する方式と当該液体を
    攪拌する方式を有することを特徴とするアルカリ除去装
    置。
  2. 【請求項2】 容器壁を貫通する2つのジョイントを有
    する反応容器本体と、当該2つのジョイントに両端が接
    続され容器内に保持された気体透過性膜チューブからな
    り、当該容器本体内に不揮発性酸成分を含有する溶液を
    有し、当該ジョイントの一方から流入する揮発性アルカ
    リ成分を含有する溶液から当該アルカリ成分を除去し、
    当該ジョイントの他方から排出し、 当該反応容器本体内の溶液を、加熱あるいは攪拌あるい
    は加圧あるいは減圧する方式のうちの、少なくとも1つ
    の方式を有することを特徴とするアルカリ除去装置。
  3. 【請求項3】 容器壁を貫通する2つのジョイントを有
    する反応容器本体と、前記2つのジョイントに両端が接
    続され容器内に保持された気体透過性膜チューブからな
    り、前記気体透過性膜チューブに揮発性成分を含有する
    試料溶液を送液し、前記容器本体内に前記試料溶液中の
    揮発性成分と反応する不揮発性成分を含有する溶液を反
    応溶液として有し、前記ジョイントの一方から流入する
    前記揮発性成分を含有する溶液から前記揮発性成分を除
    去し、前記ジョイントの他方から排出し、 前記反応容器本体内の溶液を、加熱あるいは攪拌あるい
    は加圧あるいは減圧する方式のうちの、少なくとも1つ
    の方式を有することを特徴とする揮発性成分の除去装
    置。
  4. 【請求項4】 前記反応容器本体に前記容器壁を貫通し
    前記反応溶液の流入口および流出口となる2つのジョイ
    ントを取り付け、前記反応溶液を送液するための送液ポ
    ンプを前記反応溶液の流入口および流出口となる前記ジ
    ョイントの一 端に接続し、前記試料溶液を前記気体透過
    性膜チューブに送液すると共に、前記反応溶液を前記反
    応容器に送液することを特徴とする請求項3記載の揮発
    性成分の除去装置。
  5. 【請求項5】 細管を内部に有し、当該細管内を通流す
    る液体を加熱する装置が、アルカリ成分吸収装置の下流
    側に接続され、当該加熱装置の下流側に請求項1または
    請求項2または請求項3または請求項4記載の除去装置
    が接続され、 前記アルカリ成分吸収装置は、容器壁を貫通する2つの
    ジョイントを有する反応容器本体と、当該2つのジョイ
    ントに両端が接続され容器内に保持された気体透過性膜
    チューブと、当該ジョイントの一端と接続された送液ポ
    ンプからなり、当該容器本体内に揮発性アルカリ成分を
    含有する溶液を有し、当該ジョイントの一方から流入す
    るシリカ含有水溶液に揮発性アルカリ成分を吸収させ、
    当該ジョイントの他方から排出するものであることを特
    徴とする水中の非イオン性シリカの分解装置。
  6. 【請求項6】 細管を内部に有し、当該細管内を通流す
    る液体を加熱する装置が、揮発性成分の吸収装置の下流
    側に接続され、当該加熱装置の下流側に請求項1または
    請求項2または請求項3または請求項4記載の除去装置
    が接続され、 前記揮発性成分の吸収装置は、容器壁を貫通する2つの
    ジョイントを有する反応容器本体と、当該2つのジョイ
    ントに両端が接続され容器内に保持された気体透過性膜
    チューブと、当該ジョイントの一端と接続された送液ポ
    ンプからなり、当該送液ポンプにより送液される試料溶
    液に可溶の揮発性成分を含有する溶液を当該容器本体内
    に反応溶液として有し、当該ジョイントの一方から流入
    するシリカ含有試料溶液に当該揮発性成分を吸収させ、
    当該ジョイントの他方から排出するものであることを特
    徴とする水中の非イオン性シリカの分解装置。
  7. 【請求項7】 細管を内部に有し、当該細管内を通流す
    る液体を加熱する装置が、アルカリ成分吸収装置の下流
    側に接続され、当該加熱装置の下流側にアルカリ成分除
    去装置が接続され、 前記アルカリ成分吸収装置は、容器壁を貫通する2つの
    ジョイントを有する反 応容器本体と、当該2つのジョイ
    ントに両端が接続され容器内に保持された気体透過性膜
    チューブと、当該ジョイントの一端と接続された送液ポ
    ンプからなり、当該容器本体内に揮発性アルカリ成分を
    含有する溶液を有し、当該ジョイントの一方から流入す
    るシリカ含有水溶液に揮発性アルカリ成分を吸収させ、
    当該ジョイントの他方から排出するものであり、 前記アルカリ成分除去装置は、容器壁を貫通する2つの
    ジョイントを有する反応容器本体と、当該2つのジョイ
    ントに両端が接続され容器内に保持された気体透過性膜
    チューブからなり、当該容器本体内に不揮発性酸成分を
    含有する溶液を有し、前記アルカリ成分吸収装置を経て
    当該ジョイントの一方から流入する揮発性アルカリ成分
    を含有する溶液から当該アルカリ成分を除去し、当該ジ
    ョイントの他方から排出するものであることを特徴とす
    る水中の非イオン性シリカの分解装置。
  8. 【請求項8】 細管を内部に有し、当該細管内を通流す
    る液体を加熱する装置が、揮発性成分の吸収装置の下流
    側に接続され、当該加熱装置の下流側に揮発性成分の除
    去装置が接続され、 前記揮発性成分の吸収装置は、容器壁を貫通する2つの
    ジョイントを有する反応容器本体と、当該2つのジョイ
    ントに両端が接続され容器内に保持された気体透過性膜
    チューブと、当該ジョイントの一端と接続された送液ポ
    ンプからなり、当該送液ポンプにより送液される試料溶
    液に可溶の揮発性成分を含有する溶液を当該容器本体内
    に反応溶液として有し、当該ジョイントの一方から流入
    するシリカ含有試料溶液に当該揮発性成分を吸収させ、
    当該ジョイントの他方から排出するものであり、 前記揮発性成分の除去装置は、容器壁を貫通する2つの
    ジョイントを有する反応容器本体と、前記2つのジョイ
    ントに両端が接続され容器内に保持された気体透過性膜
    チューブからなり、前記気体透過性膜チューブに前記揮
    発性成分吸収装置を経た揮発性成分を含有する試料溶液
    を送液し、前記容器本体内に前記試料溶液中の揮発性成
    分と反応する不揮発性成分を含有する溶液を反応溶液と
    して有し、前記ジョイントの一方から流入する前記揮発
    性成分を含有する溶液から前記揮発性成分を除去し、前
    記ジョイントの他方から排出するものであることを特徴
    する水中の非イオン性シリカの分解装置。
  9. 【請求項9】 前記揮発性成分除去装置の前記反応容器
    本体に前記容器壁を貫通し前記反応溶液の流入口および
    流出口となる2つのジョイントを取り付け、前記反応溶
    液を送液するための送液ポンプを前記反応溶液の流入口
    および流出口となる前記ジョイントの一端に接続し、前
    記試料溶液を前記気体透過性膜チューブに送液すると共
    に、前記反応溶液を前記反応容器に送液することを特徴
    とする請求項8記載の水中の非イオン性シリカの分解装
    置。
  10. 【請求項10】 前記揮発性成分の吸収装置の前記反応
    容器本体に前記容器壁を貫通し前記反応溶液の流入口お
    よび流出口となる2つのジョイントを取り付け、前記反
    応溶液を送液するための送液ポンプを前記反応溶液の流
    入口および流出口となる前記ジョイントの一端に接続
    し、前記試料溶液を前記気体透過性膜チューブに送液す
    ると共に、前記反応溶液を前記反応容器に送液すること
    を特徴とする請求項6または請求項8または請求項9記
    載の水中の非イオン性シリカの分解装置。
  11. 【請求項11】 前記吸収装置の前記反応容器本体内の
    溶液を、加熱あるいは攪拌あるいは加圧あるいは減圧す
    る方式の内の、少なくとも1つの方式を有することを特
    徴とする請求項5または請求項6または請求項7または
    請求項8または請求項9または請求項10記載の水中の
    非イオン性シリカの分解装置。
  12. 【請求項12】 前記揮発性成分が揮発性アルカリ成分
    であり、前記不揮発性成分が不揮発性酸成分であること
    を特徴とする請求項6または請求項8または請求項9ま
    たは請求項10または請求項11記載の水中の非イオン
    性シリカの分解装置。
  13. 【請求項13】 前記揮発性アルカリ成分がアンモニア
    であり、前記不揮発性酸成分が硫酸であることを特徴と
    する請求項5または請求項7または請求項12記載の水
    中の非イオン性シリカの分解装置。
  14. 【請求項14】 前記揮発性成分がフッ化水素であり、
    前記不揮発性成分が不揮発性アルカリ成分であることを
    特徴とする請求項6または請求項8または請求項9また
    は請求項10または請求項11記載の水中の非イオン性
    シリカの分解装置。
  15. 【請求項15】 前記不揮発性アルカリ成分がアルカリ
    金属の水酸化物またはアルカリ土類金属の水酸化物また
    は四級アミンの水酸化物であることを特徴とする請求項
    14記載の水中の非イオン性シリカの分解装置。
  16. 【請求項16】 前記気体透過性膜チューブがフッ素樹
    脂製多孔質膜チューブであることを特徴とする請求項5
    から請求項15のいずれかに記載の水中の非イオン性シ
    リカの分解装置。
  17. 【請求項17】 請求項5から請求項16のいずれかに
    記載の水中の非イオン性シリカの分解装置で前処理を行
    った試料溶液と未処理の試料溶液について、それぞれモ
    リブデン青発色操作を行い、その後長光路長の吸光測定
    セルを用いて、吸収極大波長とモリブデン青による吸収
    のない波長の2つの波長における吸光度を測定し、当該
    2つの波長における吸光度の差から各試料溶液中のシリ
    カを定量し、未処理の試料溶液の分析値をイオン性シリ
    カの分析値、当該前処理を行った試料溶液の分析値とイ
    オン性シリカの分析値の差分を非イオン性シリカの分析
    値とすることを特徴とする水中のシリカの分析方法。
  18. 【請求項18】 請求項5から請求項16のいずれかに
    記載の水中の非イオン性シリカの分解装置で前処理を行
    った試料溶液と未処理の試料溶液について、それぞれモ
    リブデン青発色操作を行い、さらにモリブデン青を吸着
    する粒状物質を少量添加攪拌し、発色吸着させた後、当
    該粒状物質を少量試料測定用の吸光測定セルに充填し、
    吸収極大波長とモリブデン青による吸収のない波長の2
    つの波長における吸光度を測定し、当該2つの波長にお
    ける吸光度の差から各試料溶液中のシリカを定量し、未
    処理の試料溶液の分析値をイオン性シリカの分析値、当
    該前処理を行った試料溶液の分析値とイオン性シリカの
    分析値の差分を非イオン性シリカの分析値とすることを
    特徴とする水中のシリカの分析方法。
  19. 【請求項19】 粒状物質がデキストランゲルあるいは
    陰イオン交換体であることを特徴とする請求項18記載
    の水中のシリカの分析方法。
  20. 【請求項20】 気体透過性膜を用いて作製した前記
    収装置からの流出液を、細管を内部に有し、前記細管内
    を通流する液体を所定温度に加熱する加熱装置に通液し
    た際に、得られる非イオン性シリカの分解率が所望の分
    解率を上回り、かつ前記加熱装置内の細管の流入口側に
    かかる背圧が、前記気体透過性膜の内外に接触する溶液
    が互いに混じり合うことのない膜内外における圧力差の
    限界を下回るように、前記気体透過性膜を選定し、前記
    気体透過性膜の長さと、前記送液ポンプの流量と、前記
    加熱装置内の細管の内径及び長さと、前記加熱装置の温
    度を設定することを特徴とする請求項5から請求項16
    のいずれかに記載の水中の非イオン性シリカの分解装
    置。
  21. 【請求項21】 請求項20記載の水中の非イオン性シ
    リカの分解装置により試料溶液の前処理を行った試料溶
    液と、未処理の試料溶液について分析を行うことを特徴
    とする請求項17あるいは請求項18あるいは請求項1
    9記載の水中のシリカの分析方法。
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