JP3168826B2 - 排水中の微量のカドミウム濃度の自動測定方法 - Google Patents

排水中の微量のカドミウム濃度の自動測定方法

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  • Investigating Or Analyzing Non-Biological Materials By The Use Of Chemical Means (AREA)
  • Investigating Or Analysing Materials By The Use Of Chemical Reactions (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】 本発明の方法は、金属鉱山、製
錬所、メッキ工場、電池工場、カドミウム顔料工場など
(以下、カドミウム関連施設という)の排水に含まれる
水質汚濁防止法に係わる環境基準の0.01ppm、あ
るいはその上乗せ値:0.005ppm以下のカドミウ
ムイオンの濃度を精度よく自動測定するための方法に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】 従来、カドミウム関連施設の排水に含
まれる微量のカドミウム濃度の自動測定方法は特開昭5
4−141196「極微量カドミウムイオン濃度測定装
置」の実施例において開示されている。この方法におい
ては、上記排水から採取した試料溶液を塩酸を用いて酸
濃度1.2規定に調製の上加熱して固形物を溶解し、つ
いでこの溶液について、ろ過、有機物の活性炭による吸
着、陰イオン交換樹脂による吸着よりなる前処理を施す
ことによって、Cu、Pb、Fe(III) 、Ag、H
g、Sなどの各イオン(以下、妨害イオンIという)か
らカドミウムイオンを分離した後、マスキング液として
サルチル酸とチオ尿素の混合溶液と、検液のpHを一定
に保つための緩衝液を加え、カドミウムイオン電極と比
較電極を備えたイオン濃度計により検液中のカドミニウ
ムイオン濃度を測定し、試料溶液中のカドミウムイオン
濃度:0.001〜1ppmを計算している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、近年カドミウ
ム関連施設では、前記環境基準値:0.01ppmに対
し、さらにこれを下回る0.005ppmの自主規制値
を設けて環境に排出するカドミウムイオン濃度を制限す
ることが広く行われてきたため、排水中に微量含まれる
Zn、Cr(VI)、Bi、Sn、Sb等の各イオンのよ
うに、塩酸酸性下で陰イオン交換樹脂に吸着し、かつカ
ドミウムイオン電極の電極電位に影響するイオン(以
下、妨害イオンIIという)が前処理で除去されずカドミ
ウムイオン電極の検液に移行し、カドミウムイオン濃度
を測定する際に、カドミウムイオン電極の電極電位に及
ぼす影響が顕著になり、従来方法によってカドミウム関
連施設の排水中のカドミウム濃度を常時自動測定して、
その結果を上記自主規制値と比較するのが困難なのが現
状である。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで本発明者らは、上
記の観点から、カドミウム関連施設の排水中にカドミウ
ムイオンと共存するイオンによって妨害されることのな
い、微量のカドミウム濃度の自動測定方法を研究の結
果、カドミウムが作るヨウ素錯体が安定で、かつ陰イオ
ン交換樹脂に強く吸着するのに対して、通常のカドミウ
ム関連施設の排水中に存在するイオンはヨウ素錯体を作
りにくく、また作ったとしても陰イオン交換樹脂に吸着
しにくいことを利用して、カドミウム関連施設の排水か
ら採取した試料液に非イオン性カドミウム化合物分解試
薬(以下、分解試薬という)を加えて加熱することによ
り含有するカドミウムをすべてカドミウムイオンとした
後、この溶液にヨウ素イオンを加えてカドミウムのヨウ
素錯体を作り、強塩基性陰イオン交換樹脂相を通過させ
れば、カドミウムはこれに吸着するが、Cr、Zn、F
e(III) 等のカドミウムの発色剤と錯体を作り、分光
光度計でカドミウムイオン濃度を測定する妨げとなるイ
オン(以下、妨害イオンIII という)は、イオン交換樹
脂に吸着しないで単にイオン交換樹脂相を通過するの
で、カドミウムイオンを妨害イオンと分離することがで
き、Pb、Cu、Bi等のようにカドミウムとともにイ
オン交換樹脂に吸着し、溶離液によってカドミウムとと
もに溶離する多価イオン(以下、妨害イオンIVという)
については最適なマスキング剤を併用することで、カド
ミウム関連施設の排水中の0.001ppm以下のカド
ミウム濃度を他のイオンに妨害されることなく、高い精
度で自動測定できるという研究結果を得たのである。
【0005】この発明は、上記の研究結果にもとづいて
なされたものであって、採取された試料液に分解試薬を
加え加熱した後、この溶液にヨウ素イオンによる錯形成
剤を加えてカドミウム錯イオンを形成し、強塩基性陰イ
オン交換樹脂相に吸着させた後、このイオン交換樹脂相
を無機酸で洗ってカドミウム錯イオンを無機酸に溶離
し、この溶出液にpH調整剤、多価イオンにたいするマ
スキング剤、緩衝液およびカドミウムの発色剤を加えて
反応させてカドミウムの錯体とし、分光光度計を用いて
この発色した溶液の吸光度を測定し、この吸光度からカ
ドミウム含有量を測定することからなる、排水中の微量
のカドミウム濃度を自動測定する方法に特徴を有するも
のである。
【0006】また、この研究結果によれば、分解試薬、
錯形成剤、溶離剤、pH調整液、緩衝剤、マスキング
剤、カドミウムイオン発色剤としては次に挙げるものが
望ましい。分解試薬としては、カドミウムと強固な錯体
を作って陰イオン交換樹脂へ吸着する恐れのない無機
酸、例えばHNO3、H2SO4などがよく、カドミウム
と強固な錯体を作る無機酸、例えばHClなどは避けた
ほうがよい。
【0007】錯形成剤としては水溶性のヨウ化物、例え
ばKI、NaIなどのアルカリ金属のヨウ化物あるいは
NH4Iなどがよい。溶離剤としては、カドミウムと強
固な錯体を作って陰イオン交換樹脂へ吸着する恐れのな
い無機酸、例えばHNO3、H2SO4などがよい。ま
た、カドミウム関連施設排水液中に存在するイオンで、
前記イオン交換樹脂による分離操作の後に、カドミウム
とともに溶出液中に残って吸光光度法によるカドミウム
の定量を妨害するのは妨害イオンIVのみであるので、マ
スキング剤としてクエン酸或いはクエン酸カリウムなど
のクエン酸塩類、酒石酸或いは酒石酸ナトリウムカリウ
ムなどの酒石酸塩類、シュウ酸或いはシュウ酸ナトリウ
ムなどのシュウ酸塩類、リン酸ナトリウムなどのリン酸
塩類、クエン酸ナトリウムなどのクエン酸塩類、アセチ
ルアセトン、マロン酸、チオ尿素、1,10−フェナン
トロリン、テトラエチレンペンタアミンの1種または2
種以上を使用することがよい。
【0008】さらに、pH調整剤としては例えばNaO
H、KOHなどのアルカリ金属の水酸化物またはNH4
OHが適当であり、pH緩衝液にはNH4Cl溶液など
を用いることができるが酒石酸塩類、シュウ酸塩類、リ
ン酸二水素アンモニウムなどを含む上記マスキング剤の
溶液の多くはそれ自身でpH緩衝作用をもつのでこれら
の試薬をマスキング剤に使った場合には特にpH緩衝液
を加える必要はない。ついで、カドミウムイオンの発色
剤としては1-(4-Nitrophenyl)-3-(4-phenylazophenyl)t
riazene(以下、発色試薬1という)、1-(2-Pyridylaz
o)-2-naphthol(以下発色試薬2という) 2-[2-(5-Brom
opyridyl)azo]-5-dimethylaminophenol(以下、発色試
薬3という), 1-(6-Bromobenzothiazo-2-ylazo)-2-nap
hthol)(以下、発色試薬4という), 4-(2-Thiazolylaz
o)resorcinol(以下、発色試薬5という)がよい。
【0009】つぎに、本発明の方法を図1に示すフロー
チャートにしたがって説明する。図1に示されるように
試料受槽1にカドミウム関連施設の排水Wを受けて試料
液とし、この試料液を試料吸引ポンプ2により混合器3
に送り、ここで分解試薬槽4から分解試薬注入ポンプに
よって送られた硝酸水溶液と混合した後、分解槽6で加
熱して非イオン性カドミウム化合物を分解し、例えば懸
濁物、コロイダルシリカ、界面活性剤などの有機性物質
へ吸着しているカドミウム、あるいは金属カドミウムな
どとして存在するカドミウムをを溶液中に溶解したカド
ミウムイオンにする。ついでこの溶液をサンプル導入切
替バルブ7に送り、前記バルブ7にしつらえた例えば2
000μlの定量器を通して排水系管路22に排出す
る。一方、錯形成液貯槽8から錯形成液注入ポンプ9に
よってサンプル導入切替バルブ7に送られた錯形成液
は、ここで切替バルブ7のバイパス経路を流れ混合器1
0を経由して吸着・溶離切替バルブ11を通りイオン交
換樹脂カラム12を通過した後ふたたび吸着・溶離切替
バルブ11を通って排水系管路22へ排出される。一
方、溶離液は溶離液貯槽13から溶離液注入ポンプ14
によって吸着・溶離切替バルブ11を通って混合器19
に送られ、ここで混合液注入ポンプ16によって混合液
貯槽15から送られてきたマスキング液、pH調整液、
緩衝液剤の混合液(以下、混合液という)、および発色
液注入ポンプ18によって発色液貯槽17から送られて
きた発色液と混合し、ついで反応器20にてカドミウム
イオンと発色剤の錯形成反応が完結した後、分光光度計
よりなる検出器21においてカドミウムと発色剤の錯体
の示す特定吸収波長の吸光度を測定して排水系管路22
から排出するようになっている。
【0010】したがって、試料溶液の分取と導入、およ
びカドミウムイオンのイオン交換樹脂への吸着(以下、
操作1という)は、サンプル導入切替バルブ7を切り替
えて試料液で満ちた定量器を試料液の流路から切り離し
て錯形成液の流路につなぐことにより定量器内の試料液
は錯形成液の流路を錯形成液とともに流れて混合器10
に達し、ここで錯形成液と充分に混合してカドミウムの
ヨウ素錯体を形成し、吸着・溶離切替バルブ11を経由
してイオン交換樹脂カラム12に導き、ここでカドミウ
ムのヨウ素錯体はイオン交換樹脂相に吸着され、他方試
料液中の妨害イオンIVを除く大部分のイオンはヨウ素イ
オンと錯体を作らないで反応残余の錯形成液とともに切
替バルブ11を経由して排水系管路系22を通り排出す
ることによって行われる。
【0011】ついで、カドミウムイオンのイオン交換樹
脂からの溶離と溶離したカドミウム量の測定(以下、操
作2という)は、吸着・溶離切替バルブ11を切り替え
て、錯形成液注入ポンプ9によって混合器10を経て吸
着・溶離切替バルブ11に送られた錯形成液を、イオン
交換カラム12を経由しないで直接排水系管路22に導
いてこれを排出し、一方、溶離液注入ポンプ14により
吸着・溶離切替バルブ11に送られた溶離液をイオン交
換樹脂カラム12に導き、イオン交換樹脂カラム12に
吸着したカドミウムイオンを溶離液中に溶出し、イオン
交換カラム12から排出した溶出液を切替バルブ11を
経由して混合器19に送り、ここで混合液注入ポンプで
送られた混合液および発色液注入ポンプで送られた発色
液と充分に混合し安定したpHの状態で、反応器20へ
導きカドミウムイオンを発色液と充分に反応させてカド
ミウムと発色剤の錯体を作ると溶出液は安定した発色を
示すので、この発色した液を検出器21に導き、分光光
度計によりカドミウムと発色剤の錯体の持つ特定吸収波
長の吸光度を測定し、あらかじめ作製した検量線を用い
て計算によりカドミウム濃度を求めることによって行わ
れる。
【0012】この際、次の測定の準備としてサンプル導
入切替バルブ7を切り替えて分解槽6から排出される溶
液をバルブにしつらえた定量器経由で排出系管路22に
排出することにより定量器内の液を新しい液と入れ換え
る一方、錯形成液はサンプル導入切替バルブ7のバイパ
ス経路を流れて混合器10へ導入され、ここから吸着・
溶離切替バルブ11を経由して直接排出系管路22に排
出することが同時に行われる。
【0013】
【実施例】 つぎに、この発明の方法を実施例により具
体的に説明する。まず、試薬特級のヨウ化カリウム、ヨ
ウ化ナトリウム、ヨウ化アンモニウム、水酸化カリウ
ム、クエン酸ナトリウム、酒石酸ナトリウムカリウム、
酒石酸、シュウ酸、シュウ酸ナトリウム、リン酸ナトリ
ウム、アセチルアセトン、マロン酸、チオ尿素、1,1
0−フェナントリン、テトラエチレンペンタアミン、濃
硝酸、および発色試薬1〜5を用意した。上記試薬類を
用いて硝酸濃度:0.5Mol/lの分解液、ヨウ化カ
リウム濃度:0.1Mol/lの錯形成液1とヨウ化ナ
トリウム濃度:0.1Mol/lの錯形成液2、ヨウ化
アンモニウム濃度:0.1Mol/lの錯形成液3、硝
酸濃度:1Mol/lの溶離液1と硫酸濃度1Mol/
lの溶離液2、第2表に示される試薬濃度のマスキング
液、pH調整液、緩衝液、発色液を調製した。マスキン
グ剤、pH調整剤、緩衝剤は各々の試薬が表2に示され
る濃度を持つ混合液として調製した。
【0014】さらに、従来法を実施するために試薬特級
の塩酸、サルチル酸、チオ尿素を用意し、サルチル酸:
14mg/lとチオ尿素:0.8mg/を含むマスキン
グ液、NaOH濃度:100g/lのpH調整液および
酢酸濃度:58g/lの緩衝液を調製した。また、純度
99.9%以上の電解カドミウムを用いて作ったカドミ
ウム濃度:0.1g/lのカドミウム標準液を希釈して
カドミウム濃度:0.001〜1.0mg/lの各種の
カドミウム標準液を調製し、これに発色試薬1〜5およ
び必要に応じて緩衝液を加えて発色させ、各々の発色剤
について分光光度計(日立U−1000型)を用いて検
量線を作製した。
【0015】カドミウム関連施設1〜3から表1に示さ
れる妨害イオンI、妨害イオンII、妨害イオンIII およ
び妨害イオンIVを含む試料液1〜6を採取し、これを試
料受け槽1に導き、ここから1.0ml/minの割合
で連続して混合槽3に送液しつつ上記分解液と混合した
のち、長さ:15mテフロンチューブよりなる反応分解
槽で135℃に加熱しコロイド状のカドミウム化合物な
どの非イオン性カドミウム化合物を分解した後、サンプ
ル導入切替バルブにしつらえた2000μlの定量器を
用いて分析検液を採取し、強塩基性陰イオン交換樹脂
(Dowex−1−X8、100〜200メッシュ、C
l型):2gを詰めた内径:10mmのポリエチレン製
カラムを用いて表2に示す条件で本発明方法1〜10を
実施し、前述の分光光度計の検量線を用いて表3に示す
試料液中のカドミウム濃度を計算した。
【0016】
【表1】
【0017】
【表2】
【0018】また、比較の目的で試料液1〜6に塩酸を
加えて酸濃度が1.2規定になるように調製した後、こ
の調製液:200mlを採取し、予め1.2規定の塩酸
で充分洗浄した15mlの塩基性陰イオン交換樹脂相
(Dowex−1−X8):10gを通過させ、樹脂に
カドミウムイオンを吸着させた後、さらに1.2規定の
塩酸溶液で充分洗浄した後、0.1規定の硝酸溶液を上
記イオン交換樹脂相に通してカドミウムを溶離し、得ら
れた溶離液:60mlに緩衝液:5mlを加えてpH:
5〜6に保ち、さらに前述の従来法のために調製したマ
スキング液:5mlを加え充分に攪拌し100ml定容
の検液とした後、あらかじめカドミウム標準液を用いて
校正したカドミウムイオン電極(東亜電波工業CD−1
25)を備えたイオンメータ(東亜電波工業1M−40
S)を用いて検液中のカドミウムイオン濃度を測定し、
表3に示す試料液1〜6のカドミウムイオン濃度を計算
した。
【0019】さらに、試料液1〜6のカドミウム濃度に
ついてICP発光分析法によるカドミウム分析を工業排
水試験方法JIS K0102.55.4にもとづいて
実施した。この分析値を本発明の方法および従来方法に
よる測定結果と比較するために、表3に示した。
【0020】
【表3】
【0021】
【発明の効果】表2から明らかなように本発明の方法に
よる測定結果はJISに規定された工業排水試験方法に
よる分析結果と非常によく一致し、また従来方法である
カドミウムイオン電極を用いたイオンメータによる測定
結果と比べ、格段に優れた定量性を示している。
【0022】本発明の方法によれば、カドミウム関連施
設の排水中の0.005ppm以下のカドミウム濃度を
精度よく自動測定できるので、本発明の方法によってカ
ドミウム関連施設の排水中のカドミウム濃度を常時測定
して排水処理設備を運転すれば、施設周辺の環境をカド
ミウムによって汚染することがなく、その産業上の貢献
は極めて著しい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の方法のフローチャートである。
【符号の説明】
W. カドミウム関連施設排水 1. 試料液受槽 2. 試料液吸引ポンプ 3. 前処理混合器 4. 分解試薬貯槽 5. 分解試薬注入ポンプ 6. 分解槽 7. サンプル導入切替バルブ 8. 錯形成液貯槽 9. 錯形成液注入ポンプ 10.混合器 11.吸着・溶離切替バルブ 12.イオン交換樹脂カラム 13.溶離液貯槽 14.溶離液注入ポンプ 15.混合液貯槽 16.混合液注入ポンプ 17.発色液貯槽 18.発色液注入ポンプ 19.混合器 20.反応器 21.検出器 22.排水系管路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 31/00 - 31/22 G01N 21/75 - 21/83 G01N 33/18

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 排水中の微量のカドミウム濃度の自動測
    定方法において、採取した試料液に非イオン性カドミウ
    ム化合物分解試薬を加え加熱・分解し、この溶液にヨウ
    素イオンによる錯形成剤を加えてカドミウム錯イオンを
    形成し、これを強塩基性陰イオン交換樹脂相に吸着さ
    せ、このイオン交換樹脂を無機酸で洗ってカドミウム錯
    イオンを無機酸に溶離し、この溶出液にpH調整剤、多
    価陽イオンに対するマスキング剤、緩衝液およびカドミ
    ウムイオンの発色剤を加えカドミウムイオンと発色剤を
    反応させてカドミウムと発色剤の錯体とし、分光光度計
    を用いてこの発色した溶液の吸光度を測定し、この吸光
    度からカドミウム含有量を測定することを特徴とする排
    水中の微量のカドミウム濃度の自動測定方法。
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