JP2541140Y2 - 打撃工具の空打防止構造 - Google Patents
打撃工具の空打防止構造Info
- Publication number
- JP2541140Y2 JP2541140Y2 JP1990123482U JP12348290U JP2541140Y2 JP 2541140 Y2 JP2541140 Y2 JP 2541140Y2 JP 1990123482 U JP1990123482 U JP 1990123482U JP 12348290 U JP12348290 U JP 12348290U JP 2541140 Y2 JP2541140 Y2 JP 2541140Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hitting
- cylinder
- ring
- intermediate striker
- idle
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Percussive Tools And Related Accessories (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 [考案の利用分野] 本考案は、中間打撃子を有するハンマ、ハンドリル等
の打撃工具に関するものである。
の打撃工具に関するものである。
[考案の背景] 第3図は一般的なハンマドリルの断面図を示してお
り、中間打撃子13を介して先端工具17に打撃を与えてい
る。シリンダ9と中間打撃子13との回転伝達部には、ス
プライン等の回転係止部が設けられており、且つシリン
ダ9と中間打撃子13との回転係止部19が軸方向に摺動可
能となっているが、ほとんど隙間なく嵌合しているため
グリースにより密封され易く空気の流路が妨げられてい
た。
り、中間打撃子13を介して先端工具17に打撃を与えてい
る。シリンダ9と中間打撃子13との回転伝達部には、ス
プライン等の回転係止部が設けられており、且つシリン
ダ9と中間打撃子13との回転係止部19が軸方向に摺動可
能となっているが、ほとんど隙間なく嵌合しているため
グリースにより密封され易く空気の流路が妨げられてい
た。
このため負荷状態(第3図参照)から無負荷状態(第
1図参照)になった場合、第3空気室20が拡張されるた
め負圧となり、中間打撃子13を本体方向へ引く力が働き
第3図に示す正常打撃位置に戻り易い状態となる。即
ち、無負荷状態でも打撃を続ける状態(以下空打ちと称
す)となり、振動及び騒音が増加し、工具本体の寿命が
低下してしまうという問題を有していた。
1図参照)になった場合、第3空気室20が拡張されるた
め負圧となり、中間打撃子13を本体方向へ引く力が働き
第3図に示す正常打撃位置に戻り易い状態となる。即
ち、無負荷状態でも打撃を続ける状態(以下空打ちと称
す)となり、振動及び騒音が増加し、工具本体の寿命が
低下してしまうという問題を有していた。
[考案の目的] 本考案の目的は、上記した従来技術の欠点をなくし、
打撃工具の空打を防止することで、操作性及び工具本体
の寿命向上を図るものである。
打撃工具の空打を防止することで、操作性及び工具本体
の寿命向上を図るものである。
[考案の概要] 本考案は、中間打撃子の密封用Oリングの取付溝に着
目し、中間打撃子が先端工具側に前進する場合には、O
リングがOリング取付溝の平行部に位置することで小さ
い摺動摩擦抵抗となり、また中間打撃子が反先端工具側
に後退する場合には、OリングがOリング取付溝のテー
パー部に乗り上がることで大きい摺動摩擦抵抗となるこ
とから、中間打撃子の戻りスピードを抑制するように中
間打撃子のOリング取付溝の形状を工夫したものであ
る。
目し、中間打撃子が先端工具側に前進する場合には、O
リングがOリング取付溝の平行部に位置することで小さ
い摺動摩擦抵抗となり、また中間打撃子が反先端工具側
に後退する場合には、OリングがOリング取付溝のテー
パー部に乗り上がることで大きい摺動摩擦抵抗となるこ
とから、中間打撃子の戻りスピードを抑制するように中
間打撃子のOリング取付溝の形状を工夫したものであ
る。
[考案の実施例] 本考案になるハンマドリルの一実施例を第1図乃至第
3図を用いて説明する。本体枠を形成するハウジング1
内にモータ(図示しない)を収納すると共にこのハウジ
ングと係止固定されたクランクケース2内にクランクシ
ャフト4が回転自在に軸支されている。また、クランク
ケース2と係止固定されたシリンダケース3内には、ギ
ヤ5を介して軸受7及び軸受14によって回転自在に軸支
されたシリンダ9が設けられている。このシリンダ9内
には、クランクシャフト4側からピストン8、打撃子1
1、中間打撃子13が摺動可能に係合されている。ピスト
ン8及び打撃子11間には第1空気室10が設けられてお
り、中間打撃子13はシリンダ9に回転係止されている。
3図を用いて説明する。本体枠を形成するハウジング1
内にモータ(図示しない)を収納すると共にこのハウジ
ングと係止固定されたクランクケース2内にクランクシ
ャフト4が回転自在に軸支されている。また、クランク
ケース2と係止固定されたシリンダケース3内には、ギ
ヤ5を介して軸受7及び軸受14によって回転自在に軸支
されたシリンダ9が設けられている。このシリンダ9内
には、クランクシャフト4側からピストン8、打撃子1
1、中間打撃子13が摺動可能に係合されている。ピスト
ン8及び打撃子11間には第1空気室10が設けられてお
り、中間打撃子13はシリンダ9に回転係止されている。
次に打撃工具による作業動作を説明する。まず先端工
具17を被削材18に突き当てる(第3図のD方向)と、中
間打撃子13はワッシャ15に突き当たるまで移動し、突き
当たると中間打撃子13は第3図に示す位置で停止する。
一方、モータ(図示しない)によって、打撃変換機構部
であるクランクシャフト4が回転すると、ピストン8が
シリンダ9内を往復動し、更に第1空気室10の圧縮変動
によって打撃子11も往復動して中間打撃子13を打撃す
る。よって、先端工具17は中間打撃子13によって打撃さ
れる。またモータによってギヤ5が回転し、キー6を介
してシリンダ9に回転を伝達している。このシリンダ9
の回転は、更に回転係止部19により中間打撃子13へと伝
わり最終的に先端工具17を回転させる。
具17を被削材18に突き当てる(第3図のD方向)と、中
間打撃子13はワッシャ15に突き当たるまで移動し、突き
当たると中間打撃子13は第3図に示す位置で停止する。
一方、モータ(図示しない)によって、打撃変換機構部
であるクランクシャフト4が回転すると、ピストン8が
シリンダ9内を往復動し、更に第1空気室10の圧縮変動
によって打撃子11も往復動して中間打撃子13を打撃す
る。よって、先端工具17は中間打撃子13によって打撃さ
れる。またモータによってギヤ5が回転し、キー6を介
してシリンダ9に回転を伝達している。このシリンダ9
の回転は、更に回転係止部19により中間打撃子13へと伝
わり最終的に先端工具17を回転させる。
次に中間打撃子13について第1図及び第2図を用いて
説明する。中間打撃子13には、本体内のグリース密封用
としてOリング22が装着されている。第1図は中間打撃
子13が先端工具17側に前進した状態を示す断面図であ
る。Oリング22は、摺動摩擦抵抗によってOリング取付
溝21の平行部21aに位置するため、摺動摩擦抵抗が小さ
くなると共に打撃力を低下させないように動作する。し
かし、第3空気室20が大きくなり負圧となるため、中間
打撃子13が反先端工具側(以下本体側と称す)へ戻され
る。また第2図はフロントカバ内壁16aに衝突後、中間
打撃子13が本体側へ戻る状態を示す断面図であり、この
場合における中間打撃子13のOリング22は、摺動摩擦抵
抗によりOリング取付溝21の平行部21aからテーパー部2
1bへと移動することによって、摺動摩擦抵抗が大きくな
ると共に中間打撃子13の戻りスピードを抑制するように
動作する。
説明する。中間打撃子13には、本体内のグリース密封用
としてOリング22が装着されている。第1図は中間打撃
子13が先端工具17側に前進した状態を示す断面図であ
る。Oリング22は、摺動摩擦抵抗によってOリング取付
溝21の平行部21aに位置するため、摺動摩擦抵抗が小さ
くなると共に打撃力を低下させないように動作する。し
かし、第3空気室20が大きくなり負圧となるため、中間
打撃子13が反先端工具側(以下本体側と称す)へ戻され
る。また第2図はフロントカバ内壁16aに衝突後、中間
打撃子13が本体側へ戻る状態を示す断面図であり、この
場合における中間打撃子13のOリング22は、摺動摩擦抵
抗によりOリング取付溝21の平行部21aからテーパー部2
1bへと移動することによって、摺動摩擦抵抗が大きくな
ると共に中間打撃子13の戻りスピードを抑制するように
動作する。
以上、本考案の実施例においては、中間打撃子13に2
個のOリング22を使用したが、Oリング22の個数は目的
を達成するために2個以上またはそれ以下でも良い。
個のOリング22を使用したが、Oリング22の個数は目的
を達成するために2個以上またはそれ以下でも良い。
[考案の効果] 本考案によれば、中間打撃子の戻りスピードを抑制す
ることができるので、空打を防止することができ、且つ
空打ちによる振動、騒音及び本体の破損を防ぐことがで
きる。
ることができるので、空打を防止することができ、且つ
空打ちによる振動、騒音及び本体の破損を防ぐことがで
きる。
第1図は本考案になる中間打撃子の前進時を示す断面
図、第2図は中間打撃子の後退時を示す断面図、第3図
は負荷状態における打撃工具の主要部を示す断面図であ
る。 図において、8はピストン、9はシリンダ、10は第1空
気室、11は打撃子、13は中間打撃子、21はOリング取付
溝、21aは平行部、21bはテーパー部、22はOリングであ
る。
図、第2図は中間打撃子の後退時を示す断面図、第3図
は負荷状態における打撃工具の主要部を示す断面図であ
る。 図において、8はピストン、9はシリンダ、10は第1空
気室、11は打撃子、13は中間打撃子、21はOリング取付
溝、21aは平行部、21bはテーパー部、22はOリングであ
る。
Claims (1)
- 【請求項1】モータと、該モータの回転力を打撃力に変
換する打撃変換機構部と、該打撃変換機構部によって往
復動するピストンと、該ピストンを案内するシリンダ
と、該シリンダ内に空気室を介して摺動可能に配設され
た打撃子と、該打撃子によって打撃される中間打撃子と
を備えた打撃工具の空打防止構造において、前記中間打
撃子の外周に密封用のOリングを収納する平行部及びテ
ーパー部によって形成されたOリング取付溝を設けたこ
とを特徴とする打撃工具の空打防止構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990123482U JP2541140Y2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 打撃工具の空打防止構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1990123482U JP2541140Y2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 打撃工具の空打防止構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0479075U JPH0479075U (ja) | 1992-07-09 |
JP2541140Y2 true JP2541140Y2 (ja) | 1997-07-09 |
Family
ID=31871186
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1990123482U Expired - Lifetime JP2541140Y2 (ja) | 1990-11-22 | 1990-11-22 | 打撃工具の空打防止構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2541140Y2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE102007056531A1 (de) * | 2007-11-23 | 2009-05-28 | Hilti Aktiengesellschaft | Handwerkzeugmaschine mit Schlagwerkzeugaufnahme und zugeordnetes Werkzeug |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH071260Y2 (ja) * | 1988-10-14 | 1995-01-18 | 日立工機株式会社 | 打撃工具 |
-
1990
- 1990-11-22 JP JP1990123482U patent/JP2541140Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0479075U (ja) | 1992-07-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US7861799B2 (en) | Impact tool | |
JP3424870B2 (ja) | 打撃工具の空打ち防止装置 | |
US20050145403A1 (en) | Striking tool | |
US20130000937A1 (en) | Impact tool | |
JP5103234B2 (ja) | 打撃工具 | |
JP4794306B2 (ja) | 打撃工具 | |
JPH09136273A (ja) | ハンマードリル | |
JP2541140Y2 (ja) | 打撃工具の空打防止構造 | |
GB2147240A (en) | Hammer drill | |
JP2019177459A (ja) | 打撃作業機 | |
JP2004106136A (ja) | 電動工具 | |
JPH0731976Y2 (ja) | 打撃工具の空打防止構造 | |
JPH088073Y2 (ja) | 打撃工具の空打防止構造 | |
JP4043567B2 (ja) | 打撃工具 | |
JPH0911155A (ja) | 衝撃工具の工具保持装置 | |
JP2510186Y2 (ja) | 打撃工具の中間打撃子 | |
JP3756725B2 (ja) | 打撃工具 | |
JP6725056B2 (ja) | 打撃作業機 | |
JPH04128180U (ja) | 打撃工具の空打防止構造 | |
JP2002264040A (ja) | ハンマドリル | |
JPH0422938Y2 (ja) | ||
JPH0750091Y2 (ja) | 打撃工具 | |
JP2586585Y2 (ja) | コードレスハンマドリル | |
JPH0417342Y2 (ja) | ||
JPS61219586A (ja) | 衝撃工具 |