JP2539660B2 - 煙突ライニング構造 - Google Patents
煙突ライニング構造Info
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- JP2539660B2 JP2539660B2 JP63068058A JP6805888A JP2539660B2 JP 2539660 B2 JP2539660 B2 JP 2539660B2 JP 63068058 A JP63068058 A JP 63068058A JP 6805888 A JP6805888 A JP 6805888A JP 2539660 B2 JP2539660 B2 JP 2539660B2
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- cement
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Description
【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は煙突ライニング構造に関するものである。
(従来の技術) 従来、煙突ライニングは1:4ガナイト(セメント1:砂
4)等の無機系ライニングを用いていた。特に煙突内に
燃焼用燃料の排ガスを流すとき、排ガス中にSOx、NOxCl
等酸性成分が含まれているため、長い間使用していると
ライニングの脱落やライニングの気孔を通じて煙突の鋼
製筒身の腐食減肉が生じる。この問題点を解決するため
の従来技術としては、特開昭61−105019号公報で示すよ
うに筒身材料内面にフレーク・ライニングを施し、該フ
レーク・ライニング上に金網を固定し、この金網の上に
最高排ガス温度から要求される所要厚さの無機系ライニ
ング材を施したことを特徴とする煙突・ダクトライニン
グがある。この煙突・ダクトライニングは第2図に示す
ように鋼製筒身材料1の内面にフレークライニングの浸
透防止層2を施し、その上に、上記フレークライニング
と同材質の金網固定治具8を設け、接着材7で固定して
いる。9は無機系ライニングであり1:4ガナイトや水ガ
ラス系キヤスタブル等の一層のキヤスタブルである。
4)等の無機系ライニングを用いていた。特に煙突内に
燃焼用燃料の排ガスを流すとき、排ガス中にSOx、NOxCl
等酸性成分が含まれているため、長い間使用していると
ライニングの脱落やライニングの気孔を通じて煙突の鋼
製筒身の腐食減肉が生じる。この問題点を解決するため
の従来技術としては、特開昭61−105019号公報で示すよ
うに筒身材料内面にフレーク・ライニングを施し、該フ
レーク・ライニング上に金網を固定し、この金網の上に
最高排ガス温度から要求される所要厚さの無機系ライニ
ング材を施したことを特徴とする煙突・ダクトライニン
グがある。この煙突・ダクトライニングは第2図に示す
ように鋼製筒身材料1の内面にフレークライニングの浸
透防止層2を施し、その上に、上記フレークライニング
と同材質の金網固定治具8を設け、接着材7で固定して
いる。9は無機系ライニングであり1:4ガナイトや水ガ
ラス系キヤスタブル等の一層のキヤスタブルである。
(考案が解決しようとする課題) 無機系ライニング材は一般的に酸の浸透性の強いもの
と、耐食性の秀れたものと大きくわけて2種類ある。し
かし、酸の浸透性が強く耐食性の秀れた性質を同時に有
している無機系ライニング材は現在の技術では存在しな
い。従来技術の課題としての1つは第2図で示すように
無機系ライニング材は一層であるため1:4ガナイトおよ
び水ガラス系セメントを用いると、気孔率が高いため酸
が浸入しやすく、たとえフレークライニングは施してい
たとしても、長い間使用すると鋼製筒身材料に減肉が著
しくなるという課題がある。さらにいくら耐食性のすぐ
れた無機系ライニング材を用いたとしても、そのライニ
ング系全体を補強するものがないと、せいぜい5〜6年
の寿命しかない点があげられる。
と、耐食性の秀れたものと大きくわけて2種類ある。し
かし、酸の浸透性が強く耐食性の秀れた性質を同時に有
している無機系ライニング材は現在の技術では存在しな
い。従来技術の課題としての1つは第2図で示すように
無機系ライニング材は一層であるため1:4ガナイトおよ
び水ガラス系セメントを用いると、気孔率が高いため酸
が浸入しやすく、たとえフレークライニングは施してい
たとしても、長い間使用すると鋼製筒身材料に減肉が著
しくなるという課題がある。さらにいくら耐食性のすぐ
れた無機系ライニング材を用いたとしても、そのライニ
ング系全体を補強するものがないと、せいぜい5〜6年
の寿命しかない点があげられる。
(課題を解決するための手段) 本発明は従来技術のもつ欠点を有利に解決するもので
あつて鋼製筒身材料内面にフレークを混合した常温硬化
形熱硬化性樹脂からなる浸透防止層を設け、その上にCa
O系耐酸剤1〜3重量%を含むセメント系キヤスタブル
を施し、さらに該セメント系キヤスタブルの表面を金網
で固定し、その上に水ガラス系キヤスタブルを施したこ
とを特徴とする煙突ライニング構造である。
あつて鋼製筒身材料内面にフレークを混合した常温硬化
形熱硬化性樹脂からなる浸透防止層を設け、その上にCa
O系耐酸剤1〜3重量%を含むセメント系キヤスタブル
を施し、さらに該セメント系キヤスタブルの表面を金網
で固定し、その上に水ガラス系キヤスタブルを施したこ
とを特徴とする煙突ライニング構造である。
(作用)及び(実施例) 以下図面にもとづいて説明する。
第1図は本発明の煙突ライニング構造を示す断面図で
ある。鋼製筒身材料1の内面にフレークを混合した常温
硬化形熱硬化性樹脂からなる浸透防止層を設ける。この
浸透防止層は500μm程度の厚さがあれば充分である。
その上にCaO系耐酸剤1〜3重量%を含むセメント系キ
ヤスタブルを施す。セメント系キヤスタブル3はSiO260
〜80重量%、セメント10〜15重量%であり、酸の浸透は
少く、耐酸性は強いが、耐食性に難がある。それでCaO
系耐酸剤1〜3重量%を含めて耐酸性を向上させる。1
重量%未満だと効果がないので下限を1重量%とし3重
量%以上にしても効果がかわらないので上限を3重量%
とする。セメント形キヤスタブル3だけでは耐食性を考
慮して構造上不充分なので、望ましくは6〜9Mφの鋼製
金属棒4を図に示すようにしてセメント系キヤスタブル
3の中に排ガスの流れは垂直方向に配設し補強する。そ
の上に鋼製の金網5を設ける。この金網5は、無機系キ
ヤスタブルを2層にするとその境界領域が材質上の違い
から付着性の劣化等、はく離を押えるために施工するも
のである。この金網5の上に水ガラス系キヤスタブル6
を施す。この水ガラス系キヤスタブル6は、SiO270〜80
重量%、水ガラス15〜20重量%のものであり、耐食性に
は強いが、酸の浸透には弱い。このことは排ガスに対し
て排ガスと接触する無機系ライニングは耐食性を重視
し、耐酸性に関しては内部の2層目の無機系ライニング
材で保護するという思想である。
ある。鋼製筒身材料1の内面にフレークを混合した常温
硬化形熱硬化性樹脂からなる浸透防止層を設ける。この
浸透防止層は500μm程度の厚さがあれば充分である。
その上にCaO系耐酸剤1〜3重量%を含むセメント系キ
ヤスタブルを施す。セメント系キヤスタブル3はSiO260
〜80重量%、セメント10〜15重量%であり、酸の浸透は
少く、耐酸性は強いが、耐食性に難がある。それでCaO
系耐酸剤1〜3重量%を含めて耐酸性を向上させる。1
重量%未満だと効果がないので下限を1重量%とし3重
量%以上にしても効果がかわらないので上限を3重量%
とする。セメント形キヤスタブル3だけでは耐食性を考
慮して構造上不充分なので、望ましくは6〜9Mφの鋼製
金属棒4を図に示すようにしてセメント系キヤスタブル
3の中に排ガスの流れは垂直方向に配設し補強する。そ
の上に鋼製の金網5を設ける。この金網5は、無機系キ
ヤスタブルを2層にするとその境界領域が材質上の違い
から付着性の劣化等、はく離を押えるために施工するも
のである。この金網5の上に水ガラス系キヤスタブル6
を施す。この水ガラス系キヤスタブル6は、SiO270〜80
重量%、水ガラス15〜20重量%のものであり、耐食性に
は強いが、酸の浸透には弱い。このことは排ガスに対し
て排ガスと接触する無機系ライニングは耐食性を重視
し、耐酸性に関しては内部の2層目の無機系ライニング
材で保護するという思想である。
(発明の効果) 本発明は樹脂製浸透防止層を設けると共に耐酸性の強
い無機系ライニングと耐食性の強い無機系ライニングの
二層構造とし、さらに必要に応じて耐食性の弱い部分に
対して鋼製金属棒で補強し、煙突ライニングの寿命を向
上させるものであつて、従来の寿命5〜6年に対して約
2倍の寿命を有する。
い無機系ライニングと耐食性の強い無機系ライニングの
二層構造とし、さらに必要に応じて耐食性の弱い部分に
対して鋼製金属棒で補強し、煙突ライニングの寿命を向
上させるものであつて、従来の寿命5〜6年に対して約
2倍の寿命を有する。
第1図は本発明の煙突ライニングの断面図、第2図は従
来技術の煙突ライニングの断面図である。 1は鋼製筒身材料、2は浸透防止材、3はセメント系キ
ヤスタブル、4は金属棒、5は金網、6は水ガラス系キ
ヤスタブル、7は接着材、8は固定治具、9は無機系キ
ヤスタブル。
来技術の煙突ライニングの断面図である。 1は鋼製筒身材料、2は浸透防止材、3はセメント系キ
ヤスタブル、4は金属棒、5は金網、6は水ガラス系キ
ヤスタブル、7は接着材、8は固定治具、9は無機系キ
ヤスタブル。
Claims (1)
- 【請求項1】鋼製筒身材料内面にフレークを混合した常
温硬化形熱硬化性樹脂からなる浸透防止層を設け、その
上にCaO系耐酸剤1〜3重量%を含むセメント系キヤス
タブルを施し、さらに該セメント系キヤスタブルの表面
を金網で固定し、その上に水ガラス系キヤスタブルを施
したことを特徴とする煙突ライニング構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63068058A JP2539660B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 煙突ライニング構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63068058A JP2539660B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 煙突ライニング構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01244210A JPH01244210A (ja) | 1989-09-28 |
JP2539660B2 true JP2539660B2 (ja) | 1996-10-02 |
Family
ID=13362804
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63068058A Expired - Lifetime JP2539660B2 (ja) | 1988-03-24 | 1988-03-24 | 煙突ライニング構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2539660B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN100365240C (zh) * | 2006-04-03 | 2008-01-30 | 陈海渊 | 锅炉烟囱本体及形成其内壁保护结构体的方法 |
JP2008032309A (ja) * | 2006-07-28 | 2008-02-14 | Tokyo Electric Power Co Inc:The | 鋼製煙突筒身ライニング材の保護方法及び保護構造 |
EP1900782A1 (de) * | 2006-09-18 | 2008-03-19 | KCH Group GmbH | Säurebeständige Hochtemperaturbeschichtung |
CN105672500A (zh) * | 2016-03-01 | 2016-06-15 | 叶元龙 | 一种防腐水泥型材及水泥型材的防腐方法 |
CN109631065A (zh) * | 2018-12-27 | 2019-04-16 | 上海辰鸣电力工程有限公司 | 一种烟道改造方法及其防腐结构 |
-
1988
- 1988-03-24 JP JP63068058A patent/JP2539660B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01244210A (ja) | 1989-09-28 |
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