JP2539144B2 - タ―リ―装置 - Google Patents

タ―リ―装置

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JP2539144B2
JP2539144B2 JP4237055A JP23705592A JP2539144B2 JP 2539144 B2 JP2539144 B2 JP 2539144B2 JP 4237055 A JP4237055 A JP 4237055A JP 23705592 A JP23705592 A JP 23705592A JP 2539144 B2 JP2539144 B2 JP 2539144B2
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英則 尾山
康貴 関
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Ikegami Tsushinki Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビカメラのターリ
ー表示部により適切にターリー表示を行わせるターリー
表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】テレビ(TV) 撮影時のターリー表示
は、放送用、業務用TVカメラにおいて、スタジオ等現
場の関係者に対して当該TVカメラによる映像が放送中
であること (または録画状態中であること)を表示する
機能を果たし、能動中は点灯を続ける。TVスタジオの
場合でいえば、一般にスタジオカメラ装置として3台程
度のTVカメラが使用され、それらTVカメラが種々の
アングルでとらえた画面 (映像) を演出意図に応じ選択
し、切換えて番組の制作を行っていくが、そのような場
合に、生放送のときなら複数台のうち該当する1台のT
Vカメラが現に放送中であることをそのTVカメラのタ
ーリー表示灯 (放送表示灯) の点灯で表示させる。これ
により、その点灯に接した出演者 (撮像被写体) 、ディ
レクター、カメラマンなどは、現在どのTVカメラのも
のが放送されているかを知ることができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなTVカメラ
におけるターリーは、通常はランプまたはLEDを用い
赤色表示させることによって行われるものであるが、T
Vカメラの周囲の環境、条件やセット等如何によって
は、そのターリーの機能を発揮させにくくし、従来方式
は、そのような場合の対応性も充分ではないケ−スも数
多く発生するようになってきているのが実情である。
【0004】TVカメラの周囲が明るい場合には、暗い
場合に比しターリー表示灯の視認は困難なものとなり、
特に屋外での実況中継やVTR収録においては良く晴れ
た中継現場ではターリーが識別しづらくなる傾向は大き
い。また、TVカメラの近くにターリー表示と同色の赤
色灯が存在するとき、混同を生じやすい。従って、この
ような場合もターリー表示灯の視認が困難になる。
【0005】TVスタジオにおいてはまた、番組内容に
よってはオーバーデコレーション気味のセットが組まれ
るケ−スも多々あり、また客席側で大きな動きをするク
レーン装置などの導入も行われており、単にターリー表
示灯が点灯のみの機能だけであると、そのようなケ−ス
での対応性にも欠け、非常に視認性が悪い。特に音楽番
組などでのギターアンプ、キーボード等の使用機器に点
滅するランプがあり、それがターリー表示灯と同じ色で
あると、問題は大きくなる。仮に、ターリー表示を単な
る点滅方式 (実開昭56-172067 号公報) としたとして
も、上述のような場合に誤認を生ずるおそれがある。
【0006】また、現在では、台本の無いゲリラ的な番
組も多くなってきている。一般には、予め各場面でのT
Vカメラの位置等を決め、それにより関係者はどの場面
でどのTVカメラが撮影するかなどの状況は予測できる
わけであり、そして実際の撮影では、既述のような選
択、切換えに応じ所定のTVカメラにはターリー表示が
なされることとなる。しかし、台本が無い場合において
は、被写体、スタッフの間で、ゲリラ的な撮影のときに
混同を生じてしまう可能性が大きくなる。そのような場
合には、上記のような予測などもできない。結果、出演
者等その現場の関係者にとって、そのターリー表示がよ
り一層視認性の高いものであることは、現に放送中等の
TVカメラがどれであるかを知る上で極めて重要であ
る。従って、これを確実に知らせることができれば、他
のTVカメラと間違えるといったことも防げるが、前述
のようなターリー表示灯の視認に困難を伴うときは、特
にこのようなゲリラ的な番組の撮影にあっては、それが
番組制作の進行にも支障をきたすことにもなる。
【0007】従来は、TVカメラのターリー表示部によ
り表示をするにあたり、このような周囲の条件や撮影手
法等にも柔軟に対応しきれるとはいえず、従って充分に
満足のいくものは提供されていない。
【0008】本発明は、従って、上述のような不利、不
便を解消し得て、種々の状況にも柔軟に対応でき、ター
リー表示の視認性を向上させることのできるターリー装
置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のターリー装置
は、複数のテレビカメラと、これらテレビカメラの夫々
に設けた、ターリー表示を行うための、出演者が見るこ
とのできる第1のターリー表示器を有するターリー表示
部であって、システム側での画面転換のための映像出力
の選択的な切換えを表示するべく、選択前は非点灯で選
択時は外部システムターリー入力に基づき点灯する第1
の態様によって、選択されたことを知らせるターリー表
示部と、前記複数のテレビカメラにより得られた映像出
力を選択的に切換えると共に、その選択されるテレビカ
メラのそのターリー表示部を、所望の点滅周期で点滅さ
せるよう制御する点滅周期の調整が可能な制御手段とを
有するターリー装置であって、前記複数のテレビカメラ
側の夫々に、テレビカメラの操作者自身が、その選択時
におけるターリー表示の表示態様をその第1の態様と第
2の態様とに使用時自在に切換えるため操作するスイッ
チを有し、該スイッチをテレビカメラの操作者がその表
示態様を第2の態様側とするよう切換えているときは、
その切換えている間、当該自己のターリー表示部が、外
部システムターリー入力期間中、第1の態様による点灯
モードから第2の態様による点滅モードのターリー表示
に切換わる手段を有する、ことを特徴とするものであ
る。
【0010】
【作用】本発明のターリー装置においては、点滅周期を
可変に調整できる手段を有して、任意に点滅周期を変え
られて、視認性を高めるよう種々の状況にもよく柔軟に
対応できる。良く晴れた中継現場でターリーが識別しづ
らくなるときでも、あるいはまた、セットにキーボード
等の点滅するランプがあるようなときにもそれと区別し
得るよう点滅周期を自在に変えるなどして、状況に合わ
せてできるだけ視認性が増すようにすることを容易に行
え、たとえゲリラ的な番組撮影のときにでもターリー表
示の視認性を向上させることで混同するのを防ぐことが
可能となる。また、複数のテレビカメラ側の夫々のテレ
ビカメラの操作者自身が、上記スイッチにより、選択時
におけるターリー表示の表示態様を第1の態様と第2の
態様とに使用時自在に切換えられ、該スイッチをテレビ
カメラの操作者がその表示態様を第2の態様側とするよ
う切換えているときは、その切換えている間、当該自己
のターリー表示部が、外部システムターリー入力期間
中、第1の態様による点灯モードから第2の態様による
点滅モードのターリー表示に切換わる。よって、状況に
合わせた柔軟な対応が可能で、出演者(被写体)が、テ
レビカメラの選択が切り換えられたことをターリーの点
灯が切り換えられているにもかかわらず気がつかない場
合に、選択されているテレビカメラの操作者が出演者に
対して注意を促すために該スイッチを切り換えて、かか
る場合での、その対応機能としても、有効に使用でき
る。このような用途にも、個々テレビカメラ側のカメラ
マンが効果的に活用使用できて、この点でも柔軟な対応
が可能である。
【0011】また、前記複数のテレビカメラ側個々に、
夫々のテレビカメラの操作者が操作することのできる第
2の操作部を有して、その選択時でのターリー表示の点
滅周期を、そのテレビカメラの操作者自身が可変に調整
するための手段を設け、テレビカメラの操作者が、自己
のターリー表示部を該手段のその第2の操作部によって
調整した点滅周期で点滅させるよう、当該テレビカメラ
選択中のターリー表示点滅周期の変更調整をし、各テレ
ビカメラの操作者が、前記スイッチのほか、当該第2の
操作部も自在に使用することができるように構成するこ
とにより、テレビカメラ側個々で別々に上記の点滅周期
の自在な調整を任意に行え、従ってより対応性が高ま
り、テレビカメラ側個々に点滅状態への切換えの機能と
その点滅周期の調整可能な機能を分担させてあるので、
この場合は、かかる機能を各テレビカメラ側で自在に使
用が可能であって、夫々のテレビカメラの操作者は自己
のテレビカメラのターリー表示の点滅周期についても、
独自に変更調整可能である。従って、例えば、キーボー
ド等の点滅する赤色表示のランプが周囲にあるような場
合においても、そのランプの点滅とは区別でき、より識
別しやすくするよう、そのターリー表示の点滅周期の方
をずらすなどすることも自在に行える。しかも、その場
合、個別的にも行えるため、夫々のテレビカメラの操作
者は、使用時、その周囲の条件、環境に合わせた最適な
設定が可能で、よりきめ細かくターリー表示の調整をな
し得て視認性を向上させることができる。また、映像出
力の選択的な切換えの前において、次に選択されること
となる第2のテレビカメラのターリー表示部に対し、そ
の旨を示すべく、現に選択されている第1のテレビカメ
ラのターリー表示部の表示態様とは異なる表示態様によ
り、事前に、予告表示を行わせるよう、当該次に選択さ
れることとなるその第2のテレビカメラの選択に先立っ
て、当該予告表示を行わせるための予告表示用の信号を
送出させる手段を外部システムターリー装置に設け、該
手段により、当該現に選択されているその第1のテレビ
カメラの選択中、次に選択されるのがその当該第2のテ
レビカメラであることを、前もって、当該予告表示をも
って知らせるようにすることにより、その第1のテレビ
カメラの映像出力が選択されている状態のときに、その
第2のテレビカメラのターリー表示器は予告表示を開始
し、出演者は、次に選択されるのが、その第2のテレビ
カメラであることを事前に知ることができる。従って、
その予告表示に接した者が、画面転換の演出者の意図を
これによって、前もって、明確に知ることができ、より
番組制作の進行も円滑なものとなる。また、その第2の
テレビカメラの操作者自身もその事前の予告表示で自己
の当該テレビカメラが次に選択されることになるのを知
ると、画面転換の演出者の意図をこれによって、前もっ
て、明確に知ることができ、カメラ位置の変更、アング
ルの変更などの演出者の意図と反する操作をすることも
少なくなり、より番組制作の進行も円滑なものとなる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づき詳細に
説明する。図1 は本発明を実施したシステムの一例を示
す。本実施例は、TVスタジオにおける 3台のTVカメ
ラによる番組制作の場合を例にとって示すものである。
No.1, No.2, No.3の3台のカラーTVカメラ1,2,
3は、スタジオフロアーにおいて夫々のカメラマンによ
り操作される。各TVカメラ1,2,3には、そのカメ
ラヘッド前面上部に夫々ターリー表示器4,5,6 が取り付
けられている。これらのターリー表示器4〜6は、ラン
プ (ターリーランプ) またはLED を用いて赤色表示させ
るものとする。各TVカメラ1,2,3にはまた、カメ
ラ上部に組み込まれたビューファインダ部にターリー表
示器7,8,9を設けることができる。
【0013】TVカメラ1,2,3は、ケーブル10, 1
1, 12を介して副調整装置13と接続されている。副調整
装置13は、既知の如くスタジオ副調整室に配置されるも
ので、映像切換器を組み込んだ映像調整卓を中心とし
て、各TVカメラについての映像モニターその他の機器
から成る。各TVカメラ1,2,3による撮影で得られ
ている映像出力は、副調整装置13におけるその映像調整
卓の映像切換器により画面転換のため選択的に切換えら
れる。これにより一連の 1本の番組に編集されることに
なる。そのような選択、切換えによって得られる映像
は、音声とともに、生番組の場合は主調整装置14を通し
オンエアーされる (収録番組の場合にはVTRに記録さ
れることになる) 。
【0014】副調整装置13は、上述のような映像切換制
御の機能の他、その画面選択用スイッチの操作と連動し
てTVカメラのターリー制御をする機能を有する。本例
では、従って、外部システムターリー装置はスタジオ副
調整室の副調整装置13が相当し、システムターリー信号
(例えば、図3(b) のシステムターリー入力) は夫々自
己のケーブル10, 11, 12を通し No.1, No.2, No.3 TV
カメラ1,2,3に供給される。
【0015】本実施例においては、各TVカメラ1,
2,3の夫々のカメラヘッド部に、ターリーが能動中に
点灯する通常機能の他に、点滅周期を自在に調整可能
で、必要時には点灯モードから点滅状態として任意の点
滅周期で発光を繰り返すようにターリー表示を行わせる
回路を備える。図2 はこのようなカメラヘッド側の構成
の一例を示す。カメラヘッド部に取り付けた制御用の O
N/OFF スイッチ21は、これをONしたときはタイマー回
路22により図3(a)に示すような断続的な ON/OFF 信号を
発生させる。
【0016】タイマー回路22は、ターリー発光の繰り返
し周期を制御する回路を構成し、上記の ON/OFF 信号は
タイマー回路22に付加された可変抵抗器VRにより任意
の周波数に設定される。ターリーの点滅周期はこれによ
って調整可能で、例えば 2回/秒〜5回/ 秒等任意に設
定できる。カメラヘッド部には、上記の他、制御部(CP
U)23 、インターフェース24、フロントターリー表示部2
5、レンズターリー表示部26を有する。制御部23には、
タイマー回路出力と外部システムターリー入力とが供給
され、夫々が図3(a),(b) のようなタイミングでは、同
図(c) の如くにシステムターリー入力期間中、即ち当該
TVカメラの映像出力が選択され切換えられているとき
には、自己のターリー表示をタイマー回路22で設定され
た点滅周期をもって行わせるよう制御する信号を出力す
る。
【0017】インターフェース24はターリー表示部25,
26を駆動する駆動回路を含み、例えば図4 に示す如く、
シリアルデータ入力をパラレルデータ出力に変換するシ
リアル/ パラレル変換部31、ラッチIC32、ドライバ33
から成る。また、フロントターリー表示部25はカメラヘ
ッド前面のターリー表示器(4, 5, 6) を含んで構成さ
れ、レンズターリー表示部26は夫々のTVカメラのカメ
ラマンが見るビューファインダー側のターリー表示器
(7, 8, 9) を含んで構成される。
【0018】本実施例においては、上述のような構成に
より、必要な場合には、ターリー表示を点灯から任意の
点滅周期の点滅状態として視認性を高めることができ、
自己のTVカメラの周囲が明るくてターリーが識別しづ
らいような場合等々、その状況に合わせて最適な視認性
が得られるようにターリー表示を制御でき、柔軟に対応
できる。しかも、本例では、 ON/OFF スイッチ21も点滅
周期調整用の可変抵抗器VRも、TVカメラ1,2,3毎
にタイマー回路22とともに個々に設けてある。スイッチ
21の操作は、各カメラマンに対する副調整室側からのイ
ンターカムを通して伝えられる指示に従ってカメラマン
が行うこともできるし、カメラマン自身が任意にかかる
機能を発揮させるよう作動させることもできる。
【0019】TVカメラ側個々にこのような点滅状態へ
の切換えの機能とその点滅周期の調整可能な機能を分担
させてあるので、本機能はシステムターリーに依存せず
に各カメラヘッド側で自在に使用が可能であって、夫々
のカメラマンは自己のTVカメラのターリー表示の点滅
周期についても、独自に変更調整可能である。従って、
例えば、キーボード等の点滅する赤色表示のランプが周
囲にあるような場合においても、そのランプの点滅とは
区別でき、より識別しやすくするよう、そのターリー表
示の点滅周波数の方をずらすなどすることも自在に行え
る。しかも、その場合、個別的にも行えるため、夫々の
カメラマンは、その周囲の条件、環境に合わせた最適な
設定が可能で、よりきめ細かくターリー表示の調整をな
し得て視認性を向上させることができる。
【0020】また、出演者(被写体)が、カメラの選択
が切り換えられたことをターリーの点灯が切り換えられ
ているにもかかわらず気がつかない場合に、選択されて
いるカメラのカメラマンが出演者に対して注意を促すた
めに図2のスイッチ21をONすることもできる。この場合
のタイミングを図3(d), (e), (f) に示す。また、図3
(a)〜(c) はカメラマンがカメラヘッドの図2のスイッ
チ21を押し続けた時の動作例であるが、図3(a) の出力
がないときは (c)出力は連続的なものとなる。
【0021】また、上記の図3 の例では、点灯のモード
と点滅のモードとの 2つの態様の場合であったが、例え
ばシステムターリー入力時、数秒間にわたりヘッドター
リーが自動点滅を繰り返すような態様のものとして装置
を構成することもでき、制御部23に必要な機能を組み込
めば、種々の応用も容易に実現できる。更に、本実施例
では、各カメラヘッド毎タイマー回路22を設けて ON/OF
F 信号を発生させるようにしたが、システム側からON/O
FF信号を送って該当するTVカメラのターリーの点滅を
行わせるようにしてもよい。即ち、TVカメラ1,2,
3の映像出力の選択的な切換えに連動して副調整装置13
側からその選択されるTVカメラのターリー表示系に対
し点滅表示のときには前記図3(c)で示されるような点滅
駆動のため必要なシステムターリー入力を直接制御部23
に送出してもよい。
【0022】次に、図5,6を参照して本発明の他の実
施例を説明する。本実施例は、上記のようにシステム側
からON/OFF信号を送るようにする場合の例であるととも
に、TVカメラの映像出力の選択的な切換えの際に、シ
ステム側から次のTVカメラのターリーの点滅を制御す
るようにしたものである。即ち、次に選択されることと
なるTVカメラに対し、現に選択されているTVカメラ
のターリー表示とは異なる態様で事前に予告表示を行わ
せようとするものである。
【0023】図5はその場合のNo.1〜No.3の各TVカメ
ラ1,2,3のカメラヘッド部の構成であり、制御部23
には外部システムターリー装置側である副調整装置側
(図1)から ON/OFF 信号を入力させるようにするととも
に、その ON/OFF 信号の送出に先立って予告点滅のため
の ON/OFF 信号を送出させるものとする。図6で例を示
せば、これは No.1 TVカメラ1が現に選択されていて
ターリー表示 (放送中表示) がなされている場合におい
て、次の画面転換では No.2 TVカメラ2が選択される
ケ−スでの予告点滅の様子を表すものである。同図 (b)
に示されるように、次のTVカメラ2に対して、TVカ
メラ1の選択中に事前に点滅周期の異なる ON/OFF 信号
が予告点滅としてシステム側から入力され、実際に映像
の切換えがなされたタイミングでその予告点滅は解除さ
れ、引き続いて、前の No.1 TVカメラ1のターリー表
示の場合と同じ点滅周期のターリー表示が開始されてい
る。
【0024】このような予告表示を行わせると、上記例
の場合は、No.1TVカメラ1の映像出力が選択されてい
る状態のときに、 No.2 TVカメラ2のターリー表示器
5,8は予告点滅を開始し、出演者等は次に選択される
のがその No.2 TVカメラ2であることを事前に知るこ
とができるとともに、当該 No.2 TVカメラ2のカメラ
マン自身もビューファインダのターリー表示器8の点滅
表示で自己のTVカメラ2が次に選択されることになる
のを知ることができる。従って、画面転換の演出者の意
図をこれによって前もって明確に知ることができ、カメ
ラ位置の変更、アングルの変更などの演出者の意図と反
する操作をすることも少なくなり、より番組制作の進行
も円滑なものとなる。
【0025】なお、上記のような予告表示は、外部シス
テムターリー装置として機能する副調整装置13の映像調
整卓に画面選択用スイッチとともに予告表示用のスイッ
チを設けるなどして実施することができる。また、選択
表示については、点滅表示で説明したが、連続点灯表示
でもよい。図6(c), (d)にその場合のタイミングを示
す。また、図7に更に他の例を示す。同図(a) は外部シ
ステムターリー制御側からの信号、同図(b) はカメラタ
ーリー表示器の表示を夫々示し、(a) のTで示す期間は
制御側で任意に設定可能である。本例の場合、図5の外
部システムターリー側より予告点滅パルスを送出し、こ
れを受けたカメラ側制御部23は、次の連続表示信号を受
けるまで点滅表示するように信号を出力する。
【0026】従って、点滅期間は外部システムターリー
制御側で任意に制御できる。カメラ側では、映像は予告
点滅パルスで切替わる。従って、カメラが切り替わった
ことを出演者に知らせることができる。また、図5 の例
でも、図2の場合と同様にカメラヘッド毎に ON/OFF ス
イッチ21、タイマー回路22、可変抵抗器VRを設ける構成
を併用してもよい。その場合、いずれを優先させるかに
ついては、例えば、定常状態では外部システムターリー
装置から信号が入力されたときに制御部23は ON/OFF 信
号を出力するようにしてもよい。
【0027】本発明は上述した実施例のみに限定される
ものではなく、幾多の変更や変形が可能である。例え
ば、上述した各実施例においては、放送用TVカメラの
場合で説明したが、業務用TVカメラにおけるターリー
表示の場合にも適用できる。また、TVスタジオの撮影
を例にしたが、屋外の中継現場等の場合も本発明は実施
できる。そのようなTV中継 (中継録画を含む) の場
合、ターリー表示制御に関しシステムターリー装置とし
て機能する図1の副調整装置部分は、例えば中継車内の
設備が相当することになる。更に、TVカメラは図1で
は架台に取り付けた形式のものを図示したが、それらの
一以上はその形式のものでなくても勿論よい。
【0028】
【発明の効果】本発明によれば、ターリー表示の点滅周
期を可変に調整でき、任意に点滅周期を変えられ、視認
性を高めるよう種々の状況にもよく柔軟に対応できる。
良く晴れた中継現場でターリーが識別しづらくなるとき
でも視認性の向上を図れ、また、セットにターリー表示
と同色で点滅するランプがあるようなときにもそれと区
別し得るよう点滅周期を自在に変えるなどして、状況に
合わせてできるだけ視認性が増すようにすることが容易
に行え、更には、たとえゲリラ的な番組撮影のときにで
もターリー表示の視認性を向上させることで混同するの
を防ぐことが可能で、その効果は大である。また、その
複数のテレビカメラ側の夫々のテレビカメラの操作者自
身が、スイッチにより、選択時におけるターリー表示の
表示態様を第1の態様と第2の態様とに使用時自在に切
換えられ、該スイッチをテレビカメラの操作者がその表
示態様を第2の態様側とするよう切換えているときは、
その切換えている間、当該自己のターリー表示部が、外
部システムターリー入力期間中、第1の態様による点灯
モードから第2の態様による点滅モードのターリー表示
に切換わる。よって、状況に合わせた柔軟な対応が可能
で、出演者(被写体)が、テレビカメラの選択が切り換
えられたことをターリーの点灯が切り換えられているに
もかかわらず気がつかない場合に、選択されているテレ
ビカメラの操作者が出演者に対して注意を促すために該
スイッチを切り換えて、かかる場合での、その対応機能
としても、有効に使用できる。このような用途にも、個
々テレビカメラ側のカメラマンが効果的に活用使用でき
て、この点でも柔軟な対応が可能である。
【0029】また、前記複数のテレビカメラ側個々に、
夫々のテレビカメラの操作者が操作することのできる第
2の操作部を有して、その選択時でのターリー表示の点
滅周期を、そのテレビカメラの操作者自身が可変に調整
するための手段を設け、テレビカメラの操作者が、自己
のターリー表示部を該手段のその第2の操作部によって
調整した点滅周期で点滅させるよう、当該テレビカメラ
選択中のターリー表示点滅周期の変更調整をし、各テレ
ビカメラの操作者が、前記スイッチのほか、当該第2の
操作部も自在に使用することができるように構成すれ
ば、テレビカメラ側個々で別々に上記の点滅周期の自在
な調整を任意に行え、従ってより対応性を高めることが
でき、テレビカメラ側個々に点滅状態への切換えの機能
とその点滅周期の調整可能な機能を分担させてあるの
で、この場合は、かかる機能を各テレビカメラ側で自在
に使用が可能であって、夫々のテレビカメラの操作者は
自己のテレビカメラのターリー表示の点滅周期について
も、独自に変更調整可能である。従って、例えば、キー
ボード等の点滅する赤色表示のランプが周囲にあるよう
な場合においても、そのランプの点滅とは区別でき、よ
り識別しやすくするよう、そのターリー表示の点滅周期
の方をずらすなどすることも自在に行える。しかも、そ
の場合、個別的にも行えるため、夫々のテレビカメラの
操作者は、使用時、その周囲の条件、環境に合わせた最
適な設定が可能で、よりきめ細かくターリー表示の調整
をなし得て視認性を向上させることができる。更に、ま
た、映像出力の選択的な切換えの前において、次に選択
されることとなる第2のテレビカメラのターリー表示部
に対し、その旨を示すべく、現に選択されている第1の
テレビカメラのターリー表示部の表示態様とは異なる表
示態様により、事前に、予告表示を行わせるよう、当該
次に選択されることとなるその第2のテレビカメラの選
択に先立って、当該予告表示を行わせるための予告表示
用の信号を送出させる手段を外部システムターリー装置
に設け、該手段により、当該現に選択されているその第
1のテレビカメラの選択中、次に選択されるのがその当
該第2のテレビカメラであることを、前もって、当該予
告表示をもって知らせるようにすることによりその第1
のテレビカメラの映像出力が選択されている状態のとき
に、その第2のテレビカメラのターリー表示器は予告表
示を開始し、出演者は、次に選択されるのが、その第2
のテレビカメラであることを事前に知ることができる。
従って、出演者を含めその予告表示に接した者が、画面
転換の演出者の意図をこれによって、前もって、明確に
知ることができ、より番組制作の進行も円滑なものとな
る。また、その第2のテレビカメラの操作者自身もその
事前の予告表示で自己の当該テレビカメラが次に選択さ
れることになるのを知ると、画面転換の演出者の意図を
これによって、前もって、明確に知ることができ、カメ
ラ位置の変更、アングルの変更などの演出者の意図と反
する操作をすることも少なくなり、より番組制作の進行
も円滑なものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるターリー装置を適用したシステム
の一例を示す図である。
【図2】TVカメラにおけるターリー表示系の構成の一
例を示すブロック図である。
【図3】同例でのターリー表示の態様の例を説明する説
明図である。
【図4】図2 のインターフェース回路部の構成の一例を
示すブロック図である。
【図5】本発明の他の実施例を示すブロック図である。
【図6】予告表示の説明に供するタイミングチャートで
ある。
【図7】その場合の更に他の例のタイミングチャートで
ある。
【符号の説明】
1〜3 TVカメラ 4〜6 ターリー表示器 7〜9 ターリー表示器 10〜12 ケーブル 13 副調整装置 21 ON/OFFスイッチ 22 タイマー回路 23 制御部 24 インターフェース 25 フロントターリー表示部 26 レンズターリー表示部 VR 可変抵抗器

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のテレビカメラと、 これらテレビカメラの夫々に設けた、ターリー表示を行
    うための、出演者が見ることのできる第1のターリー表
    示器を有するターリー表示部であって、システム側での
    画面転換のための映像出力の選択的な切換えを表示する
    べく、選択前は非点灯で選択時は外部システムターリー
    入力に基づき点灯する第1の態様によって、選択された
    ことを知らせるターリー表示部と、 前記複数のテレビカメラにより得られた映像出力を選択
    的に切換えると共に、その選択されるテレビカメラの
    ターリー表示部を、所望の点滅周期で点滅させるよう
    制御する点滅周期の調整が可能な制御手段とを有する
    ーリー装置であって、 前記複数のテレビカメラ側の夫々に、テレビカメラの操
    作者自身が、その選択時におけるターリー表示の表示態
    様をその第1の態様と第2の態様とに使用時自在に切換
    えるため操作するスイッチを有し、該スイッチをテレビ
    カメラの操作者がその表示態様を第2の態様側とするよ
    う切換えているときは、その切換えている間、当該自己
    のターリー表示部が、外部システムターリー入力期間
    中、第1の態様による点灯モードから第2の態様による
    点滅モードのターリー表示に切換わる手段を有する、 ことを特徴とするターリー装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、前記複数のテレビカ
    メラ側個々に、夫々のテレビカメラの操作者が操作する
    ことのできる第2の操作部を有して、その選択時でのタ
    ーリー表示の点滅周期を、そのテレビカメラの操作者自
    身が可変に調整するための手段を設け、テレビカメラの
    操作者が、自己のターリー表示部を該手段のその第2の
    操作部によって調整した点滅周期で点滅させるよう、当
    該テレビカメラ選択中のターリー表示点滅周期の変更調
    整をし、各テレビカメラの操作者が、前記スイッチのほ
    か、当該第2の操作部も自在に使用することができる
    うに構成したことを特徴とするターリー装置。
  3. 【請求項3】 前記映像出力の選択的な切換えの前にお
    いて、次に選択されることとなる第2のテレビカメラの
    ターリー表示部に対し、その旨を示すべく、現に選択さ
    れている第1のテレビカメラのターリー表示部の表示態
    様とは異なる表示態様により事前に予告表示を行わ
    せるよう、当該次に選択されることとなるその第2のテ
    レビカメラの選択に先立って、当該予告表示を行わせる
    ための予告表示用の信号を送出させる手段を外部システ
    ムターリー装置に設け、該手段により、当該現に選択さ
    れているその第1のテレビカメラの選択中、次に選択さ
    れるのがその当該第2のテレビカメラであることを、前
    もって、当該予告表示をもって知らせる、 ことを特徴とする請求項1記載のターリー装置。
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