JP2538897Y2 - 超伝導コイル装置 - Google Patents

超伝導コイル装置

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JP2538897Y2
JP2538897Y2 JP1991019941U JP1994191U JP2538897Y2 JP 2538897 Y2 JP2538897 Y2 JP 2538897Y2 JP 1991019941 U JP1991019941 U JP 1991019941U JP 1994191 U JP1994191 U JP 1994191U JP 2538897 Y2 JP2538897 Y2 JP 2538897Y2
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superconducting coil
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helium
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正晴 南
隆之 入江
数良 早川
俊英 中野
千秋 松山
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、超伝導コイル装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来の超伝導コイル装置の構造を図3に
示す。図3において、1は真空容器、2はHe容器、3
は真空排気弁、4はOリング、5は上フランジ、6は締
付ボルト、7はHe容器2内に外部より矢印Cで示すよ
うに液体ヘリウムDを供給するためのトランスファチュ
ーブ、7´はOリング、08は電流リード本体、9は電
流リード本体08と電源ケーブル10を接続する接続金
具、11は電流リード本体08に固定されたフランジ、
12はOリング、13は絶縁ボルト、14は絶縁部材、
15はOリングであり、電流リード本体08は上フラン
ジ5に絶縁した状態で取付けられる。18は超伝導コイ
ルであり、超伝導線よりなる接続ケーブル17を介して
電流リード本体08に接合点16で接合されている。説
明を省略したが、08´はもう一方の電流リード本体
で、前記9〜16までと同等の部材が設けられている。
上記液体ヘリウムD中の超伝導コイル18には、電流リ
ード08,08′を介して外部電源ケーブル10より通
電される。
【0003】上記において、He容器2と真空容器1の
間の空間Aは、図中に矢印Bで示すように真空排気した
後、真空排気弁3を閉とし、真空に維持して真空断熱す
る。超伝導コイル18へ通電する場合には、通電中に電
流リード08,08´に発生するジュール熱を除去する
ため、液体ヘリウムDの蒸発ガスを図中にE→F,E´
→F´で示すように電流リード08,08´の管内を通
して大気に放出させ、強制冷却する。所期の電流値まで
通電を行った後は、永久電流スイッチ19を閉とし、矢
印Gで示すように永久電流ループを形成し、超伝導エネ
ルギー貯蔵や高磁場発生源として利用していた。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】超伝導コイル装置は、
常温部から低温部への熱伝導による熱侵入の抑制、及び
通電時に発生するジュール発熱の除去を考慮する必要が
ある。上記熱伝導による熱侵入量Qは次式によって表わ
される。 Q=λ・A/L・ΔT………………………………………………………(1) こゝで、Qは熱侵入量:λは熱伝導率、Aは断面積、L
は伝熱長さ、ΔTは温度差である。
【0005】従来の装置においては、常温部から低温部
までの距離が短いため、Lが小さく、熱侵入量Qが大と
なるという課題があった。特に、永久電流ループでの長
時間運転が要求される場合、上述の侵入熱低減は効率に
大きく影響する重要な課題である。
【0006】本考案は、上記課題を解決するため、低熱
侵入型の超伝導コイル装置を提案するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本考案の超伝導コイル装
置は、上部に内部を密閉する第1の上フランジが設けら
れ内部に超伝導コイルが配設され液体ヘリウムが注入さ
れるヘリウム容器、同ヘリウム容器が収納され上部に内
部を密閉する第2の上フランジが設けられた真空容器、
上記第1の上フランジの外面に一端が接続され中間がス
パイラル状に形成され他端が上記第2の上フランジの内
面に接続されスペーサが設けられた2本の管、および同
管内にそれぞれ配設され一端が上記第1の上フランジを
貫通して上記ヘリウム容器内に設けられた超伝導コイル
の両端にそれぞれ接続され他端が上記第2の上フランジ
を貫通して上記真空容器外で電源ケーブルに接続され絶
縁被覆された中空の2本の電流リード本体を備えたこと
を特徴としている。
【0008】
【作用】上記において、ヘリウム容器は、真空容器内に
収納され、その壁面が全て真空断熱されるものとしたた
め、側部と下部のみを2重構造とした従来の装置に比べ
て容器の壁面を介して外部からの侵入熱を更に抑制する
ことが可能となる。 また、真空容器の外部の電源ケーブ
ルに一端が接続された中空の2本の電流リード本体は、
それぞれ真空容器内の上部の空間に設けられスパイラル
状に形成された管内を通って他端がヘリウム容器内に挿
入されて超伝導コイルの両端にそれぞれ接続されるた
め、常温端より低温端までの伝熱長を長くとることが可
能になるとともに、ヘリウム容器内で気化したヘリウム
ガスは中空の電流リード本体内を通って外部へ排出され
るため、電流リード本体を介して外部より侵入する侵入
熱の熱量を低く抑えることが可能となる。
【0009】上記のように、ヘリウム容器は真空容器内
に収納されるため、容器の壁面を介して侵入する侵入熱
の熱量が抑制され、また、真空容器内の上部の空間に電
流リード本体をスパイラル状に形成されるため、その長
さを長くすることができ、電流リード本体を介して侵入
する侵入熱の熱量が抑制され、特に、永久電流ループで
の長時間運転の場合におけるプラント効率の向上を可能
とする。
【0010】
【実施例】本考案の一実施例を図1及び図2により説明
する。図1及び図2に示す本実施例は、Oリング4を介
して設けられ締付ボルト6により締付けられた上フラン
ジ5を上部に有し側部に真空排気弁3が設けられた真空
容器1、同真空容器1の内部に配設され断熱部材33に
より支持され上部にOリング4´を介して設けられ締付
ボルト6´により締付けられた上フランジ5´を有し内
部に永久電流スイッチ付きの超伝導コイル18が配設さ
れたHe容器2、上部が上記真空容器1の上フランジ5
にOリング28と締付ボルト29を用いて接続され下部
が上記He容器2の上フランジ5´にOリング30と締
付ボルト31を用いて接続された連通管27、同連通管
27内を経て一端が上記He容器2内に挿入され他端が
Oリング7´を介して上記真空容器1の上フランジ5を
貫通するトランスファチューブ7、一端が上記He容器
2の上フランジ5´を貫通し同He容器2内で上記超伝
導コイル18の一端に接続され上記真空容器1内でスパ
イラル状に形成され他端が同真空容器1の上フランジ5
を貫通し絶縁被覆21が設けられた電流リード本体8、
同電流リード本体8の上記真空容器1内に配設された部
分を被覆し一端が同真空容器1の上フランジ5の内面に
Oリング25を介し締付ボルト26により固定され他端
が上記He容器2の上フランジ5´の外面にOリング2
3を介し締付ボルト24により固定されスペーサ32が
設けられた管22、上記電流リード本体8の他端に接続
され上記真空容器1外で電源ケーブル10に接続された
接続金具9、および上記超伝導コイル18の他端に接続
され図示しない管及び接続金具を介して上記電流リード
本体8と同様に電源ケーブルに接続され絶縁被覆21´
が設けられた電流リード本体8´を備えている。
【0011】上記において、ヘリウム容器2は真空容器
1とにより完全二重構造を形成している。また、電流リ
ード本体8,8´は導電体(例えば、リン脱酸銅管製)
からなり、図2に示すように中空であり、その表面は絶
縁被覆21,21´(例えばポリイミドフィルム製)に
てハーフラップ状に被覆され電気絶縁された状態とし
て、管22(例えばステンレス鋼管製)の中にそう入さ
れてスパイラル状に巻かれ、一端が接続金具9を介して
電源ケーブル10に接続され、他端がHe容器2内の超
伝導コイル18と接続した超伝導線よりなる接続ケーブ
ル17と接合点16で接合されている。
【0012】He容器2は断熱支持部材33(例えばG
FRP製)にて支持されており、同He容器2内には、
上記真空容器1と同He容器2のそれぞれの上フランジ
5,5´の間に設けられた連通管27内に挿入されたト
ランスファチューブ7により、液体ヘリウムDを矢印C
の方向に注入し充填する。通電中の冷却、永久電流ルー
プ等の運転方法等は従来のものと同等のため、その説明
を省略する。
【0013】本実施例においては、電流リード8,8´
は常温端より低温端までの伝熱長が長くとれるため、侵
入熱を低く抑えることができる。
【0014】上記のように、ヘリウム容器を真空容器と
により完全二重構造としたため、ヘリウム容器の壁面を
介して侵入する熱侵入量が抑制され、電流リード本体を
真空容器内でスパイラル状とし長さを長くしたため、常
温端から低温端への熱侵入量が抑制され、特に永久電流
ループでの長時間運転の場合におけるプラント効率の向
上を可能とする。
【0015】
【考案の効果】本考案の超伝導コイル装置は、ヘリウム
容器を真空容器内に収納して完全二重構造としたことに
よって、ヘリウム容器の壁面からの熱侵入量が抑制され
るとともに、真空容器の内面とヘリウム容器の外面の間
に設けたスパイラル状の2本の管内に2本の電流リード
本体をそれぞれ挿入し、それぞれの一端をヘリウム容器
内の超伝導コイルの両端に接続し、他端を真空容器外で
電源ケーブルに接続することによって、電流リード本体
を真空容器内でスパイラル状とし、その長さを長くした
ため、常温端から低温端への熱侵入量が抑制され、特
に、永久電流ループでの長時間運転の場合におけるプラ
ント効率の向上を可能とする。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の超伝導コイル装置の説明図
である。
【図2】上記一実施例に係る電流リード本体の説明図で
ある。
【図3】従来の装置の説明図である。
【符号の説明】
1 真空容器 2 He容器 5,5´ 上フランジ 8,8´ 電流リード本体 18 超伝導コイル 21,21´ 絶縁被覆 22 管 32 スペーサ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 中野 俊英 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (72)考案者 松山 千秋 神戸市兵庫区和田崎町一丁目1番1号 三菱重工業株式会社神戸造船所内 (56)参考文献 特開 平2−183505(JP,A)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上部に内部を密閉する第1の上フランジ
    が設けられ内部に超伝導コイルが配設され液体ヘリウム
    が注入されるヘリウム容器、同ヘリウム容器が収納され
    上部に内部を密閉する第2の上フランジが設けられた真
    空容器、上記第1の上フランジの外面に一端が接続され
    中間がスパイラル状に形成され他端が上記第2の上フラ
    ンジの内面に接続されスペーサが設けられた2本の管、
    および同管内にそれぞれ配設され一端が上記第1の上フ
    ランジを貫通して上記ヘリウム容器内に設けられた超伝
    導コイルの両端にそれぞれ接続され他端が上記第2の上
    フランジを貫通して上記真空容器外で電源ケーブルに接
    続され絶縁被覆された中空の2本の電流リード本体を備
    えたことを特徴とする超伝導コイル装置
JP1991019941U 1991-03-29 1991-03-29 超伝導コイル装置 Expired - Lifetime JP2538897Y2 (ja)

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JPH04116108U JPH04116108U (ja) 1992-10-16
JP2538897Y2 true JP2538897Y2 (ja) 1997-06-18

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH02183505A (ja) * 1989-01-10 1990-07-18 Sumitomo Heavy Ind Ltd 超電導マグネット装置

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