JP2538732B2 - 複数のデ―タフレ―ム符号化方法 - Google Patents

複数のデ―タフレ―ム符号化方法

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JP2538732B2
JP2538732B2 JP3325110A JP32511091A JP2538732B2 JP 2538732 B2 JP2538732 B2 JP 2538732B2 JP 3325110 A JP3325110 A JP 3325110A JP 32511091 A JP32511091 A JP 32511091A JP 2538732 B2 JP2538732 B2 JP 2538732B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はデータフレーム伝送方法
に関する。より具体的には、通信リンクを介しての伝送
に最適化されたプロトコルおよびデータフレーム・パッ
ケージング・フォーマットに関する。
【0002】
【従来の技術】通信リンク上での経済的高速データ伝送
の必要性はますます増大しつつある。データの再送が要
求されると、伝送能率は低下し、伝送コストも大きく増
加する。モデムを使用した電話回線を介する伝送のよう
な雑音の多い環境では、データを再送しなければならな
い可能性が増加する。一般的な同期データリンク制御
(Synchronous Data Link Co
ntrol:SDLC)プロトコルでは、フレーム列内
の1つのデータフレームが失われると、プロトコル修復
ルールが、損傷したフレームだけでなく、全ての連続フ
レームを再送させている。
【0003】IOC(国際標準化機構:Interna
tional Organization for S
tandardization)によって定められたハ
イレベル・データリンク制御(High−Level
Data Link Control:HDLC)プロ
トコルの形式での良好な解決方法が、前記問題を解決す
るために用いられてきた。HDLCプロトコルでは、R
EJ(Reject)方式とSREJ(Selecti
ve Reject)方式とは、伝送されたフレームが
誤っており、受信側に適切に到達していない場合に用い
られる再送方式として規定されている。
【0004】REJ方式は、いわゆる“ゴーバックN自
動繰り返し要求方式(Go−Back−N Autom
atic Repeat Request schem
e)”を表している。REJ方式は、次のように機能す
る。すなわち受信側が、欠落した連続フレームを受信し
てフレームの欠落を検出すると、再送要求を指示する信
号REJn(nは、誤りフレームの番号を示す)を送り
返す。送信側は、誤りフレームを再送し、これに続いて
送信フレーム列を送信する。REJ方式は、送信側およ
び受信側の両方で、少数のバッファで足りるという利点
を有している。
【0005】SREJ方式によれば、誤りフレームのみ
再送されている。それ故に、むだにフレームが送信され
ることはない。しかしながら、HDLCプロトコルの規
定に従えば、2以上のSREJ信号を同時に送り返すこ
とができない。従って、SREJ機能は、単一バースト
のフレームに多数の誤りが発生する、特に雑音の多い環
境において、かなりの低下を生じる。このような環境下
では、SREJ機能はSDLC再送ルール、すなわち誤
りフレームおよび全連続フレームに戻る。送信側および
受信側の両方で、非常に多数のバッファが必要とされ
る。これらのバッファは、誤りフレームが受信され、適
切に順序付けされるまで、無誤りフレームを保持する働
きをする。
【0006】HDLCフレームは、これらが送信リンク
局へ送られる正確な順序で受信リンク局から送出されな
ければならない。再送が行われる雑音の多い環境では、
正しく受信されているフレームは、他の無関係なパケッ
トが誤りなく再送されるまで、それらの宛先まで送出す
ることができない。この問題は、プロトコルの基本的規
定の周囲で生じている。すなわち、HDLCは、データ
の同期をとるために、フレームを再順序付けする責任を
負っている。フレームを再順序付けすることのできるイ
ンテリジェント・アプリケーション・レイヤを受信側が
有するか否かとは無関係に、基本的規定が適用される。
【0007】従って、必要なことは、無誤りデータフレ
ームをそれらの宛先に即座に送出しながら、単一バース
トのデータフレームに受信された、複数の誤りデータフ
レームの同時識別および選択的再送のために提供される
プロトコルおよびデータフレーム・パッケージング・フ
ォーマットである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、雑音の多い通
信リンク上の伝送に最適化されたプロトコルおよびデー
タフレーム・パッケージング・フォーマットに関する。
全2重動作は、伝送誤りの発生が予想される通信チャネ
ルに対して提供される。制御機構が正常なデータ通信ヘ
ッダに挿入されて、伝送を肯定または拒絶する制御メッ
セージの要求を排除している。本発明は、8つの可能な
送信順序番号の各々に対してトグルビット状態を符号化
する8ビット値を与える。この8ビット値は、単独で用
いられる場合、無誤りフィードバックを示すヌルフレー
ムを構成する。このヌルフレームは、データフレームの
受信を確認するために用いられる。この8ビット値は、
また、全データフレームの第1バイトとして用いられ
る。データフレームの第2バイトは、4ビット論理チャ
ネル・インデックスと、単一ビット送信トグルビット
と、3ビット送信順序番号とから成る。データフレーム
の第2バイトには、0以上の8ビット・データバイトを
後続させることができる。データフレームが受信側に到
達すると、送信トグルビットのビット値は、送信順序番
号に従って、第1バイトの8ビットの1つにコピーされ
る。受信側は、新しく修正された第1バイトを、データ
フレーム転送の一部またはヌルフレームとして送信側に
戻して、データフレームの受信を確認する。
【0009】
【実施例】図面を参照する。特に図1には、本発明の方
法を実施するのに使用することのできるデータ処理シス
テム8が示されている。図によれば、データ処理システ
ム8は、ローカル・エリア・ネットワーク(Local
Area Network:LAN)10,32のよ
うな複数のネットワークを含むことができ、各ネットワ
ークはそれぞれ複数の独立したコンピュータ12,30
を含んでいる。もちろん、当業者は、ホスト・プロセッ
サに結合された複数の対話式ワークステーション(In
teractive Work Station:IW
S)を、このような各ネットワークに利用できることが
わかるであろう。
【0010】そのようなデータ処理システムでは普通で
あるが、各独立コンピュータは、記憶装置14やプリン
タ等の出力装置16に接続することができる。本発明の
方法によれば、1個以上のこのような記憶装置14を用
いて、データ処理システム8内部でユーザによって周期
的にアクセスできるアプリケーション・プログラムまた
は他のプログラムを格納することができる。
【0011】図1によれば、データ処理システム8はま
た、メインフレーム・コンピュータ18のような、複数
のメインフレーム・コンピュータを含むことができ、メ
インフレーム・コンピュータ18は通信リンク22によ
ってLAN10と好適に接続することができる。通信リ
ンク22は、同時双方向データフローが可能なリンクの
各端部にモデム(図示せず)をさらに有している。メイ
ンフレーム・コンピュータ18はまた、LAN10に対
する遠隔記憶装置として働く記憶装置20に接続するこ
とができる。同様に、LAN10は通信リンク24,サ
ブシステム制御装置および通信コントローラ26,通信
リンク34を介して、ゲートウェイ・サーバ28に結合
できる。このゲートウェイ・サーバ28はLAN32を
LAN10にリンクする働きをする。独立コンピュータ
は、また対話式ワークステーション(IWS)とするの
が好適である。
【0012】LAN32とLAN10について述べたよ
うに、アプリケーション・プログラムまたはその他のプ
ログラムを、記憶装置20内に格納し、メインフレーム
・コンピュータ18によって制御することができる。も
ちろん当業者は、メインフレーム・コンピュータ18を
LAN10より地理的に非常に離れた位置に配置でき、
同様にLAN10をLAN32よりかなり離れた位置に
配置できることがわかる。
【0013】上述したように、データ処理システムの構
成要素を、互いにかなりの距離に配置することができ
る。高性能同期リンクは、通信リンクによる効率的伝送
を可能にするためには、本発明の特定の特徴組に類似の
特定の特徴組によって必要とされる。本発明の基本的リ
ンクの概念は、ハイレベル・データリンク制御プロトコ
ルから引き出される。制限されたデータ速度の低価格非
同期モデムを用いて、高性能非同期リンクの要求に合致
する修正を行う。本発明のリンク・プロトコルは、非常
に小さいオーバヘッドを要求し、データが効率的に流れ
るのを可能にする。平均的には、本発明は1フレームあ
たり5バイトをアプリケーション・データパケットに加
える。本発明で用いられるパケットは、データと制御信
号を含む2進数字列に関係する。この2進数字列は、合
成体(Composite Whole)として送信さ
れ切り換えられる。データ信号および制御信号は、特定
フォーマットで配列された誤り制御情報も含んでいる。
ターム・パケットはデータフレームと同義である。
【0014】1200ビット/秒(bps)では、目標
パケット・サイズは、60バイト/フレームであり、約
8%のフレーミング・オーバヘッドを与える。2400
bpsでは、目標パケット・サイズは120バイトに増
え、フレーム・オーバヘッドは4%に減少する。これは
全2重プロトコルであって、誤りフレームの否定応答の
遅延を減らしまたは排除するために、このように選ばれ
ている。代表的な同期プロトコルにおいては、半2重デ
ータフローは、最悪の状況における6フルフレーム時間
だけ誤りフレームの否定応答を遅延させることができ
る。本発明の全2重オペレーションは、否定応答を最悪
の場合における1フルフレーム時間をわずかに越える時
間に減少させる。双方向データフローが許される全2重
オペレーションの他の有効な効果は、双方向同時にデー
タフローを許すことによってリンクの帯域幅が2倍にな
ることである。
【0015】次に、図2において、データフレームのフ
ォーマットを示す。本発明では2つのタイプのフレーム
を定義している。データフレームとヌルフレームで、デ
ータフレームはリンクを介してデータパケットを転送す
るためのものであり、ヌルフレームはデータパケットの
受信のタイムリーな肯定応答のためのものである。アプ
リケーション・データは次の構成からなるデータフレー
ムに格納される。すなわち、データフレームは、初期フ
ラグバイト40,アドレスバイト42,制御バイト4
4,1以上のデータバイト46,2個のフレームチェッ
ク・シーケンス(CRC)バイト48,ターミナル・フ
ラグバイト50で構成される。
【0016】アドレスバイト42,制御バイト44,デ
ータバイト46,CRCバイト48は、データ・トラン
スペアレンシ変換を受け、物理的な送信側に待ち行列さ
れる前に、必要ならば拡張シーケンスを含むように拡張
される。受信すると、これら同一バイトが処理されて、
検査される前に、データ・トランスペアレンシ変換を逆
にする。データ・トランスペアレンシは、バイト詰め論
理の使用によって達成される。バイト詰めは、フレーム
を物理的に送信するのに必要な最終オペレーションに関
係している。それは、最初および終り認識表示およびデ
ータ・トランスペアレンシ情報の付加に関係している。
送信データパケットがフレームされた後にのみ発生する
バイト詰めは、CRCを計算して挿入させ、(任意に)
暗号化される。バイト詰め論理は“拡張”文字をまず初
めに定める。拡張文字がリンクを介して流れるときに
は、拡張文字は、2つの文字拡張シーケンスの最初の文
字である。拡張文字が用いられて、正常データ内のフレ
ーム開始および終了文字の発生のための交互符号化機構
を与え、拡張文字が正常データ内に発生するとき、拡張
文字自体の実際の発生を符号化する。フレーム開始フラ
グ40は、8ビット・バイト0x7eとなるように定め
られる。この値は、データ・トランスペアレンシ変換に
よってフレーム内に発生しないように保証される。この
データ・トランスペアレンシは、フレーム・イメージが
物理的伝送プロセスに待ち行列される前にフレーム・イ
メージに適用される。この値は、フレーム終了フラグ5
0にも用いられる。コンフリクトが生ぜず、フレーム開
始フラグ40および終了フラグ50に対して同じ値を用
いることによって、連続フレームを縦につないで詰め込
み、最初のフレームの終了フラグ50が、次のフレーム
の開始フラグ40の2倍になることを許容することが可
能になる。
【0017】データ・トランスペアレンシ転送によって
保護されなければならない8ビット・バイト値の数の制
限は、コンフリクト・データバイトの拡張シーケンスへ
の拡張によって生じるリンク容量スループットの減少を
最小にする。もし、データフローの大部分が大きく圧縮
され、圧縮されたデータが本質的に“ホワイト”スペク
トルを有するとすると、2つの保存バイト(フレームフ
ラグと拡張フラグ)を無効にするためのデータ・トラン
スペアレンシ拡張の影響は、1%以下に平均化しなけれ
ばならない。
【0018】拡張フラグは、8ビット・バイト0x7d
となるように定められる。物理リンク上で、この値は、
2バイト拡張シーケンスの第1バイトになるように保証
される。この2バイト拡張シーケンスでは、第2バイト
は、拡張フラグの値またはフレーム開始フラグ40の値
に決して等しくない。データ・トランスペアレンシ(制
限されないフレームデータ内容)を達成するためには、
データフレームのアドレス・フィールド42,制御フィ
ールド44,データ・フィールド46およびフレームチ
ェック・シーケンス・フィールド48の値0x7e(フ
レーム開始フラグ50)または0x7d(拡張フラグ自
体)の発生に対して、拡張シーケンスを置き換える。こ
れら2つの特別なバイト値のうちの1つに遭遇すると、
送信側は、バイト値0x2oと排他的論理和がとられた
原バイト値が続く拡張フラグ・バイトを置き換える。こ
れは、変換が図4に示すように行われることを意味して
いる。受信側は変換を逆にして、物理的転送レイヤによ
ってフレームを受信した後、アドレス・フィールド4
2,制御フィールド44,データ・フィールド46およ
びフレームチェック・シーケンス・フィールド48の原
バイト値を再構成する。
【0019】各フレームの完全性は、送信時に各フレー
ムに計算され挿入され、受信時に各フレームから削除さ
れる16ビットCRC48フレームチェック・シーケン
スによって統計的に保証される。チェックシーケンス確
認計算に失敗したフレームは、それらを受信しなかった
として捨てられる。このフレームチェック・シーケンス
は、2バイトの冗長度符号チェック値であって、データ
・トランスペアレンシ変換が行われる前に、アドレス・
バイト42,制御バイト44,データバイト46の値か
ら計算されたものである。CRC生成多項式は、16ビ
ット値0x1021によって定められる。
【0020】図3に戻ると、図3はヌルフレームのフォ
ーマットを示している。2つのリンク局間で交換される
データは、データフレーム列の形をとる。これらのフレ
ームは、図2に示すデータフレームか、図3に示すヌル
フレームいずれかとすることができる。アプリケーショ
ン・データの1以上のバイトを搬送するデータフレーム
と違って、ヌルフレームはデータを搬送しない。リンク
管理機能は、ヌルフレームとアプリケーション・データ
フレームの交換で運用される。
【0021】次に、図5を参照してデータフレームのア
ドレス・バイト70,制御バイト72およびデータ・バ
イト74の詳細について説明する。データフレームは8
ビット列から構成されており、1開始ビット、1終了ビ
ットを有し、パリティ・ビットを有さない8ビット・デ
ータワードを用いて送信および受信されるビット列であ
る。
【0022】全てのフレームは、そのアドレス・バイト
は8個の独立受信トグルビットからなるアドレス・バイ
ト70を含んでいる。各受信トグルビットは、0〜7の
8個の可能な送信順序番号のうちの1つに相当してい
る。図6に示すように、最下位ビット(lsb)は、送
信順序数0に相当し、最上位ビット(msb)は、送信
順序数7に相当している。
【0023】再び図5を参照すると、受信側でフレーム
を受信する度に、受信フレームのアドレス・バイト70
の受信トグルビットの値を、肯定応答されなかった送信
フレームの状態に対してチェックする。もし適切な受信
トグルビットの値が、特定の送信フレームに対して予測
されるものに一致するならば、そのフレームは肯定応答
されるものとみなされ、関連する送信順序数が再使用の
ために利用できるようになる。
【0024】本発明は、HDLCのプロトコルで使用さ
れるものと類似するSREJ機能を有する非同期リンク
・プロトコルを提供する。HDLCのもとでは、連続フ
レーム列に1個の誤りが発見された時にのみ、損傷フレ
ームの再送信が行われる。本発明は、7つまでの連続フ
レーム列中に6つまでの損傷フレームが、同時に識別さ
れ、必要に応じて選択的に再送されることを可能にする
ことによって、SREJ機能を改良する。
【0025】本発明は、また、誤り修復に対する誤り送
信の影響も最小にする。多数の誤りが発生したときに、
フレームサイズを縮小する動的フレームサイズの調整ア
ルゴリズムが用いられる。このことは多くのフレーム
が、送信失敗の間にリンクを介して通過するのを可能に
する。したがって、多数の誤りの発生にかかわらず、ポ
ジティブなスループットが達成される。所定期間内に誤
りが発生しなければ、フレームサイズは、最適値になる
ことが許される。
【0026】標準HDLCプロトコル局アドレスは、数
種類のマルチドロップ接続とリング接続を支援する。モ
デムのみのような動作環境では、この修正HDLCプロ
トコルが、ポイント対ポイント接続を支援する。この修
正HDLCプロトコルは、単一の物理リンク上に16の
独立した論理セッションを与える。これは、パケットを
特定のアプリケーション列にルートさせるのに用いられ
るデータフレーム・ヘッダ内の専用4ビットフィールド
によって論理的に支援されている。この機能は厳密に
は、リンク・レイヤの一部ではないが、リンク・レイヤ
に効率的に一体化されており、別個の低レベル・パケッ
ト・ルータ・タスクの必要性を排除している。
【0027】再び図5を参照すると、本発明は、連続フ
レームに対してSDLCとHDLCによって用いられる
のと同様な機能を使用している。3ビットの送信順序番
号80は、各フレームに割り当てられる。しかし本発明
は、順序番号付けられた以上のフレームが、一回でも肯
定応答されないことを決して許さない。送信側は、デー
タが受信側を通過してしまわないことを保証することが
でき、しかも、受信側からの肯定応答に基づく再送を自
動的に開始することができる。
【0028】図7は、3つの別個のフィールドを含む制
御バイト72を含むデータを搬送するフレームを示して
いる。第1フィールドは、16の別個の宛先待ち行列の
いずれかにデータをルートするのに用いられる4ビット
の論理チャンネル・インデックス76である。第2のフ
ィールドは、3ビットの送信順序番号80のフィールド
である。この送信順序番号は、起こり得る送信誤りの前
に、データ・パケットの目標待ち行列への供給を保証す
るために使用される。送信誤りは、パケットの物理的受
信を、本来送信側に供給される順序からはずれるように
させる。第3フィールドは、単一ビット送信トグルビッ
ト78の値である。この値は、送信順序数80と協働し
て、伝送路雑音によって第1コピーの肯定応答が失われ
るときに受信することのできるデータフレームの多数の
コピーを検出し削除する。
【0029】3ビットの送信順序番号80のフィールド
は、データパケットがリンクを経て流れるときに、デー
タパケットの直列化を行うために用いられる。再送を生
じさせる誤りが発生すると、フレームを送信順序からは
ずれて送信することが必要になる。送信側が送信のため
にデータパケットをスケジュールするとき、0から7に
至り再び0に戻る基数8のサイクルで連続順序番号を割
り当てる。8個の全ての順序番号は、利用可能状態で取
り扱われる。合計8個以上の順序番号を一度に用いるこ
とができる。データパケットを送信のためにスケジュー
ルする送信側に対して、次の順序番号が得られなければ
ならず、利用できる順序番号の総数は、6以下でなけれ
ばならない。
【0030】一旦、順序番号が割り当てられると、受信
側が、その順序番号と、すでに利用することのできる直
前の順序番号との受信を確認するならば、割り当てられ
た順序番号を再び利用できるだけである。このことは、
エラー修復の間、リンクを経て流れるデータを整調する
効果がある。
【0031】送信トグルビット78は、順序番号が再び
使用される毎に、送信側によって反転させられる。受信
側は、その送信トグルビット78が、同じ送信順序番号
を搬送した前のパケットのトグルビットと異なる毎に、
パケットの受信を確認する。
【0032】パケットに受信された前の順序番号を同じ
送信順序番号に一致させる送信トグルビットで、パケッ
トが受信されると、パケットは重複しているとして捨て
られ、確認されない。
【0033】受信パケットがリンク・レイヤによって送
出されアプリケーション・レイヤへ渡されるまで、論理
チャネル・インデックス76は、リンク・レイヤ論理に
よってデータとして論理的に扱われる。このとき、チャ
ネル・インデックス76の値は、保存されたアプリケー
ションのテーブルを指標付けするのに用いて、到来デー
タに対する適切な目標待ち行列を決定する。
【0034】本発明は無誤りフレームを受信すると直ち
にそれらの宛先に送出することを可能にする。当業者で
あれば、より高いレベルのインターアプリケーション・
プロトコルが、必要に応じてフレームを再順序番号付け
することのできるパケット切り換え環境に応用できるこ
とがわかるであろう。これは、例えば、x.25ネット
ワークにおける場合である。
【0035】要約すると、本発明は、雑音の多い環境に
対して最適化された、新規なプロトコルおよびデータフ
レーム・パッケージング・フォーマットを開示する。伝
送誤りの発生が予測される全2重通信を利用する通信プ
ロトコルが、提供される。本発明は、送信を肯定または
拒絶する制御メッセージを必要としない。その代りに、
正常データ通信ヘッダに制御機構が挿入される。これ
は、送信側に送られる再送制御情報の量を増大させるこ
とによって、フレームの多数の選択的拒絶を取り扱うこ
とを可能にする。本発明は、単一の制御およびデータ・
パケット・フォーマットにデータパケットおよび制御パ
ケットを有するパケット・フォーマットを提供すること
によって、誤りフレームのみの再送を与える。この新し
いパケット・フォーマットのサブセットは、無データ・
フィードバック受信確認シグナリングに用いるように定
められた“ヌル”パケットである。実際の実施にあた
り、パケットは、フレームフラグによってエンベロープ
され、サイクリック・リダンダンシ・コード(CRC)
または加算チェックによって保護されることが期待され
る。通信チャネルの種類によっては、データ・トランス
ペアレンシ操作を、実施することが必要となる。8つの
送信順序番号の各々に対してトグルビット状態を符号化
する8ビット値より成る受信トグルビット・バイトが与
えらえる。この受信トグルビット・バイトは、データパ
ケット受信確認に用いられるヌルパケットを構成する。
受信トグルビット・バイトは、また、全データパケット
の第1バイトであり、ここでは受信確認のために用いら
れる。データパケットの第2バイトは、4ビット論理チ
ャネル・インデックスと、単一ビット送信トグルビット
と、3ビット送信順序番号とから成る。第2バイトに
は、0以上の8ビット・データバイトを後続させること
ができる。メッセージ確認は、データパケットの受信時
に、送信トグルビットのビット値を、送信順序番号に基
づく適切な受信トグルビットにコピーする受信機を有す
ることによって達成される。受信側は、修正受信トグル
ビット・バイトを、正常データパケットまたは単一ヌル
パケットとして、送信側へ戻す。このように、本発明は
完全にシンメトリカルであり、1次または2次のリンク
局定義を必要としない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が実施されるデータ処理システムのブロ
ックダイアグラムを示す図である。
【図2】修正HDLCプロトコル用データフレームのフ
ォーマットを示す図である。
【図3】修正HDLCプロトコル用ヌルフレームのフォ
ーマットを示す図である。
【図4】修正HDLCプロトコル用データ・トランスペ
アレンシ符号化変換を示す図である。
【図5】修正HDLCプロトコル用アドレスバイト,制
御バイト,データバイトを示す図である。
【図6】修正HDLCプロトコル用アドレスバイトのフ
ォーマットを示す図である。
【図7】バイトを構成するビットのビット重みを示す制
御バイトのフォーマットを示す図である。
【符号の説明】
8 データ処理システム 10,32 ローカル・エリア・ネットワーク 12,30 コンピュータ 14 記憶装置 16 出力装置 18 メインフレーム・コンピュータ 20 記憶装置 22,24,34 通信リンク 26 サブシステム制御装置/通信コントローラ 28 ゲートウェイ・サーバ

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のコンピュータを含むデータ処理シス
    テムで、該コンピュータ間で転送される複数のデータフ
    レームのうちで誤りを有するデータフレームのみの識別
    および再送を可能にするために、複数のデータフレーム
    を符号化する方法であって、送信側のコンピュータにお
    いて、 前記データフレームの各々を識別する受信トグルビット
    を有するアドレスフレームを与えるステップと、 送信トグルビットおよび送信順序番号を有する制御フレ
    ームを与えるステップと、 前記複数のデータフレームの各々に、該データフレーム
    を送信する前に、前記制御フレームおよびアドレスフレ
    ームを割り当てるステップと、 を含む、複数のデータフレーム符号化方法。
  2. 【請求項2】さらに、受信側のコンピュータにおいて、 前記データフレームの受信時に、前記送信トグルビット
    のビット値を前記送信順序番号に基づく適切な前記受信
    トグルビットにコピーするステップと、 を含む請求項1記載の複数のデータフレーム符号化方
    法。
  3. 【請求項3】さらに、受信側のコンピュータにおいて、 前記修正された受信トグルビットを正常データパケット
    または単一ヌルパケットとして送信側へ戻すステップ
    と、 を含む請求項2記載の複数のデータフレーム符号化方
    法。
  4. 【請求項4】複数のコンピュータを含むデータ処理シス
    テムにおいて、該コンピュータ間で転送される複数のデ
    ータフレームのうちで誤りを有するデータフレームのみ
    の識別および再送を可能にするために、送信側のコンピ
    ュータが、 前記データフレームの各々を識別する受信トグルビット
    を有するアドレスフレームを与える手段と、 送信トグルビットおよび送信順序番号を有する制御フレ
    ームを与える手段と、 前記複数のデータフレームの各々に、該データフレーム
    を送信する前に、前記制御フレームおよびアドレスフレ
    ームを割り当てる手段と、 を含む、データ処理システム。
  5. 【請求項5】さらに、受信側のコンピュータにおいて、 前記データフレームの受信時に、前記送信トグルビット
    のビット値を前記送信順序番号に基づく適切な前記受信
    トグルビットにコピーする手段と、 を含む請求項4記載のデータ処理システム。
  6. 【請求項6】さらに、受信側のコンピュータにおいて、 前記修正された受信トグルビットを正常データパケット
    または単一ヌルパケットとして送信側へ戻す手段と、 を含む請求項5記載のデータ処理システム。
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