JP2538162B2 - 画像通信装置 - Google Patents

画像通信装置

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JP2538162B2
JP2538162B2 JP4128530A JP12853092A JP2538162B2 JP 2538162 B2 JP2538162 B2 JP 2538162B2 JP 4128530 A JP4128530 A JP 4128530A JP 12853092 A JP12853092 A JP 12853092A JP 2538162 B2 JP2538162 B2 JP 2538162B2
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善一 牧内
茂 末松
光義 実石
彰 武藤
公 加藤
智文 末久
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Matsushita Graphic Communication Systems Inc
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原稿読取と画像記録を
行う機能を備えた画像通信装置に関し、特に、記録系
に、普通紙を用いる電子写真方式を採用した画像通信装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】ファクシミリ装置には、原稿用トレーと
記録紙排出用トレーとを装置の異なる側面に設けている
ものもあるが、小型化のために両トレーを装置の同一側
面に設け、トレー一つ分の長さだけ設置スペースを削減
しているものもある。これは、電子写真方式で記録を行
うプロセスカートリッジを使用した普通紙ファクシミリ
装置においても同様である。
【0003】従来、この種の普通紙ファクシミリ装置
は、図9に示すように、その一方の側面の上下に原稿用
トレー1と記録紙排出用トレー2を配置しており、上側
の原稿用トレー1の近傍に読取部3が配置されている。
この読取部3は、装置の上面に形成された原稿台4上の
原稿を繰り込む給紙ローラ5、原稿を読取位置Pを通っ
て搬送する送りローラ6、読取済の原稿を排出する排出
ローラ7等からなる原稿搬送装置と、読取位置Pの原稿
を照射する光源9、原稿からの反射光を光路変更するミ
ラー10、原稿からの反射光を結像させるレンズ11、
その結像位置に配置された読取素子12等からなる読取
手段を有しており、原稿台4上にセットした原稿を読取
位置Pを通って搬送する間に、その情報を読み取って送
信し、読取済の原稿は原稿用トレー1に排出し集積して
いた。
【0004】一方、装置の下部には普通紙である記録紙
を収容した給紙カセット14と、その給紙カセット14
から記録紙を繰り出す給紙ローラ15が配置され、その
上方には記録紙を記録紙排出用トレー2を設けた側に向
けて搬送する記録紙搬送ローラ16と、その記録紙にト
ナー像を付与するための記録部を構成するレーザースキ
ャンユニット(LSU)17、プロセスカートリッジ1
8及び転写ユニット19と、記録紙にトナー像を定着さ
せる定着部20等が配置されている。プロセスカートリ
ッジ18は内部に、感光体ドラムと、その感光体ドラム
に帯電させる帯電器、感光体ドラム表面に形成された静
電潜像をトナーにより現像する現像器、残留トナーを除
去するクリーニング装置等を有している。受信記録時に
は、受信情報に応じてレーザースキャンユニット17が
プロセスカートリッジ18内の感光体ドラムを走査して
静電潜像を形成し、その潜像がトナーにより可視像化さ
れた後、転写ユニット19が記録紙搬送ローラ16によ
って送られる記録紙にそのトナー像を転写し、その後、
定着部20がトナー像を定着し、定着済の記録紙は記録
紙排出用トレー2に排出し集積していた。
【0005】ここで、原稿用トレー1と記録紙排出用ト
レー2を装置の同じ側に上下に配置した関係上、定着部
20のすぐ上に、読取部が配置されることとなる。とこ
ろで、定着部20はその表面温度が約110°C程度と
高温であるため、その近傍には、動作保証温度が約60
°Cである読取素子12を配置することができず、ま
た、読取位置までの必要な光路長を確保するため、読取
素子12は、図示したように、原稿用トレー1を配置し
た側とは反対側の側面近傍に配置されていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、このような従
来の構成では、読取部3が定着部20のすぐ上にあるた
め、定着部20が発する高温によりミラー10を保持し
ている部材が膨張して変形してしまい、ミラー10の角
度が変化し、結果的に読取位置にずれが生じることがあ
るという問題があった。すなわち、通常、ミラー10
は、プラスチックで作られた読取部を構成する部材21
に一体に形成されている支持脚21aに保持されている
が、プラスチックは熱伝導率が低いため、部材21の定
着部の高温に面している側は熱くなり、反対の面は通常
の温度に保たれ、その温度差により部材21にゆがみが
生じる。このゆがみにより、ミラー10の角度が変わ
り、ミラーに対する入射角及び反射角が変化してしま
う。そのため、読取素子の撮像面上のレンズ結像位置が
ずれ、結果的に読取位置がずれるという現象が生じ、問
題となっていた。
【0007】また、読取部が定着部の上に位置されてい
ることから、ミラー10がくもるという問題も生じてい
た。すなわち、記録紙は必ず水分を含んでいるので、記
録紙は約190°Cの定着部内に入ると水蒸気を発生さ
せ、定着部20から上がった水蒸気が上に位置する読取
部のミラー10をくもらせ、原稿の読取に悪影響を与え
ていた。この水蒸気の発生具合は種々の条件により異な
るが、湿気の多い梅雨などは水蒸気が頻繁に発生してい
た。
【0008】これらの問題は、読取部と定着部との間の
距離を熱の影響を考慮の上、十分に空けることで或る程
度解決されるが、それでは装置の小型化の要請に反する
こととなる。
【0009】そこで、この問題を解決するために、従来
は読取部近傍に放熱ファンを設けたり、また、図9に示
すように、読取部と定着部との間に、プラスチック製の
しきり板22を設けたりしていた。しかし、放熱ファン
を設けると放熱ファンだけではなく、熱が放熱ファンま
で通り抜ける通路を作らなければならないので、その分
コストが上がり、装置も大きくなってしまうという問題
が生じる。また、しきり板22を設ける場合、そのしき
り板22は下から複数のビス23によって部材21の一
部に固定されており、且つこのしきり板22もプラスチ
ックで作られているので、図10に示すように、しきり
板22がやはり、その下にある定着部20の高熱により
ゆがみ、そのゆがみが、ビス23による固定箇所を通し
て部材21に及ぶこととなる。すなわち、しきり板22
のゆがみが読取部を構成する部材21をゆがめ、そのた
めミラー10の角度が変わってしまい、問題の充分な解
決にはなっていなかった。
【0010】更に、図9に示すように、読取素子12を
装置のトレー1がある側とは反対側の側面近傍に設けて
いるため、読取位置Pから読取素子12までの光路を確
保する必要上、光路上に部品を設けることができず、装
置を小型化する際の大きな妨げとなっていた。
【0011】本発明は、上述の問題点に鑑みて為された
もので、読取部と定着部との間の高さ方向の距離を大き
くすることなく、定着部の高熱及び定着部から発生する
水蒸気から読取部を守ることができ、低コスト且つ小型
化を実現できる画像通信装置を提供することを目的とす
る。
【0012】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明は、装置側面に設けられ外部
に開放したコの字型の空間部と、この空間部の上方にそ
の略全底面が配置された原稿の読取手段と、前記空間部
の側面に近接して設けられた定着手段と、前記空間部の
底面上に形成されたスタック部とを備えたものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明は、装置側面
に設けられ外部に開放したコの字型の空間部と、この空
間部の上方にその略全底面が配置され前記底面は前記空
間部へ開放されている読取手段と、前記空間部の側面に
近接して設けられた定着手段と、前記空間部の底面上に
形成されたスタック部と、前記読取手段の略全底面を覆
うとともにその一側辺のみで前記読取手段の側面に対し
て取付け自在に固定された底板とを備えたものである。
【0014】また、請求項3に記載の発明は、装置側面
に設けられ外部に開放したコの字型の空間部と、この空
間部の上方にその略全底面が配置され前記底面は前記空
間部へ開放されている読取手段と、前記空間部の側面に
近接して設けられた定着手段と、前記空間部の底面上に
形成されたスタック部と、前記読取手段の略全底面を覆
うとともにその一側辺のみで前記読取手段の側面に対し
て取付け自在に固定された底板とを備えたものである。
【0015】また、請求項4に記載の発明は、請求項1
乃至3に記載の発明において、読取手段は装置上部を搬
送される原稿を光学的に読取り、定着手段は装置中部を
搬送されその搬送の過程でトナー像を付与された記録紙
に熱を加えてトナー像を定着させ、スタック部は前記定
着手段はトナー像が定着された記録紙をスタックするも
のである。
【0016】また、請求項5に記載の発明は、装置上面
の略中央部を回動支点として回動する開閉蓋と、装置上
面に前記回動支点を挟んで前記開閉蓋と反対側に設けら
れた原稿搬送ガイドと、前記開閉蓋の上面に形成され前
記原稿搬送ガイドへ供給する原稿を載置する原稿台と、
前記開閉蓋の下方に設けられた記録手段と、前記開閉蓋
と前記原稿搬送ガイドとの間に形成されたつなぎ目と、
このつなぎ目の略真下に配置された定着手段と備えたも
のである。また、請求項6に記載の発明は、請求項5に
記載の発明において、つなぎ目が屈曲した形状であるも
のである。さらに、上記請求項5乃至6に記載の発明に
おいて、原稿搬送ガイドの下方に原稿を光学的に読取る
読取手段が設けられ、記録手段は装置中部を搬送される
記録紙にトナー像を付与し、定着手段は前記記録手段で
トナー像を付与された記録紙に熱を加えて記録紙のトナ
ー像を定着させるものである。
【0017】
【作用】上述の請求項1又は4に記載の発明では、高温
により悪影響を受ける読取手段と高温を発する定着手段
とを比較的近接させて配置する場合であっても、装置側
面に外部に開放したコの字型の空間部を設けて、読取手
段の略全底面を前記空間部の上方に配置し、一方、定着
手段は前記空間部の側面に近接して配置することによ
り、読取手段は定着部の真上から横方向にずれた位置に
配置されていることになる。これにより、定着手段が発
生する熱が読取手段へ与える影響を小さくすることがで
きる。また、読取手段の略全底面をコの字型の空間部の
上方に配置することにより、読取手段の略全底面は前記
空間部に面していることになる。これにより、読取手段
の略全底面は外気で冷却されるので、前記読取手段が定
着手段の熱によりあまり加熱されず、機構的変形によっ
て読取りに対する悪影響が発生するのを防止できる。さ
らに、コの字型の空間部の底面をスタック部として利用
するので、その分記録紙排出用トレーの長さを短くで
き、装置の小型化が可能となる。
【0018】上述の請求項2又は4に記載の発明では、
装置側面に外部に開放したコの字型の空間部を設けて、
読取手段の略全底面を前記空間部へ開放した状態で前記
空間部の上方に配置し、底板で前記読取手段の略全底面
を覆うとともに前記底板を前記読取手段に対して取付け
自在とすることにより、前記読取手段の内部を清掃する
場合は、単に前記底板を前記読取手段から取り外すだけ
で、前記読取手段の内部がコの字型の空間部へ向けて露
出された状態となる。清掃者は、コの字型の空間部から
手を入れれば前記読取手段の内部の略全体に届く。これ
により、前記読取手段の内部を清掃が容易となる。
【0019】上述の請求項3又は4に記載の発明では、
装置側面に外部に開放したコの字型の空間部を設けて、
読取手段の略全底面を前記空間部へ開放した状態で前記
空間部の上方に配置し、底板で前記読取手段の略全底面
を覆うとともに前記底板をその一側辺のみで前記読取手
段の側面に対して取付け自在に固定することにより、前
記読取手段の近傍に配置された記録装置の定着手段の熱
によって前記底板がゆがんだり、膨張したりしても、前
記底板はその一側辺のみで前記読取手段に固定されてい
るので、そのゆがみや膨張の影響が前記読取手段本体に
は伝わらない。これにより、読取手段の内部の光学系を
構成するミラーの角度が変化することはない。また、前
記底板をその一側辺のみで前記読取手段の側面に対して
取付け自在に固定することにより、装置本体を起こした
りすることなく、前記底板の取り外すことができるの
で、ミラー等の清掃がさらに容易となる。
【0020】上述の請求項5又は7に記載の発明では、
開閉蓋と原稿搬送手段との間の隙間を有するつなぎ目の
ほぼ真下に、定着手段を配置しているので、定着手段か
ら水蒸気が発生しても、その水蒸気はつなぎ目の隙間を
通って装置外部に出ることとなる。これにより、放熱フ
ァンを設けることなく水蒸気を装置外部に出すことがで
き、装置内の他の箇所、特に読取光学系への悪影響を防
止できる。
【0021】上述の請求項6に記載の発明では、請求項
5におけるつなぎ目を屈曲した形状とすることにより、
単に一直線上にした場合に比べて隙間の長さが長くなる
ので、その分水蒸気の出る出口の面積が増える。これに
より、その分水蒸気が装置外部に出やすくなる。また、
つなぎ目が屈曲しているので、原稿が原稿台から原稿搬
送ガイドへ進む際、薄い原稿であっても原稿の先端がつ
なぎ目の隙間に引っ掛かって折れ曲がったり、紙づまり
になったりすることを防止できる。
【0022】
【実施例】図1は本発明の一実施例による画像通信装置
の概略断面図、図2はその概略斜視図、図3は一部を分
解して示す概略斜視図であり、図9に示す従来例と同一
部品には同一符号を付けて示している。図1〜図3にお
いて、25は装置本体、26は、その装置本体25に対
して装置の上部で且つ一方の側面近傍に取り外し可能に
設けられた読取部を構成する読取部ユニットである。
【0023】読取部ユニット26は、原稿を装置の中央
上面から側面側に搬送する原稿搬送装置と、その原稿搬
送装置の下方に設けられ、走行中の原稿を読み取る読取
手段とを有するものであり、その原稿搬送装置は、原稿
台4上の原稿を繰り込む給紙ローラ5、その原稿を案内
する送稿ガイド28、原稿を読取位置Pを通って搬送す
る送りローラ6、読取済の原稿を原稿用トレー1上に排
出する排出ローラ7等を備えている。一方、読取手段
は、読取位置Pの原稿を照射する光源9、原稿からの反
射光を光路変更するミラー10a、10b、原稿からの
反射光を結像させるレンズ11、その結像位置に配置さ
れた読取素子12等を有している。このレンズ11及び
読取素子12は、従来とは異なり、装置の原稿排出側の
側面近傍に配置されており、従って、読取手段を構成す
る光学系の各部品は読取位置の近傍に配置されている。
読取手段は、更に、読取素子12、レンズ11、ミラー
10a、10b等を取り付けるための、且つ読取素子1
2、レンズ11、ミラー10a、10b等を配置した空
間の上面及び側面を覆うユニット本体30と、その空間
の下面を覆うようユニット本体30に取り付けられた底
板31を有している。この底板31は、図4に示すよう
に一方の側面31aにビス32を通すビス穴31bを、
反対側の側面に爪31cを有しており、図5に示すよう
にその爪31cをユニット本体30の突起30aに引っ
かけ、且つ図1に示すように側面31aをビス32でユ
ニット本体30の側面にビス止めすることにより、取り
付けられている。従って、底板31を取り付けるビス3
2は装置の側面に位置しているので、容易に取り外すこ
とができ、底板31の取り付け、取り外しも容易に行う
ことができる。
【0024】図1において、装置の下部には普通紙であ
る記録紙を収容した給紙カセット14と、その給紙カセ
ット14から記録紙を繰り出し給紙ローラ15が配置さ
れ、その上方で且つ読取部ユニット26とは反対側の装
置側面近傍には、記録紙を装置の中央方向に搬送する記
録紙搬送ローラ16と、その記録紙にトナー像を付与す
るための記録部を構成するレーザスキャンユニット1
7、プロセスカートリッジ18及び転写ユニット19が
配置されている。更に、読取部ユニット26の下方で且
つ装置の中央側にずれた位置には、記録紙にトナー像を
定着させる定着部20等が配置されている。装置本体2
5の、読取部ユニット26の略全底面の下方部分は、定
着部20の近傍まで大きく切り欠いた形状となってお
り、装置の外側に開放したコの字型の空間部を形成して
いる。この空間部の底面には定着部20から排出される
記録紙33を集積するスタッカ部としての記録紙受け3
4が形成されている。更に、その記録紙受け34の先端
には記録紙排出用トレー35が設けられている。この記
録紙排出用トレー35は、図9に示す従来装置に設けら
れている記録紙排出用トレー2に比べて、記録紙受け3
4を設けた分、短く作られており、このため、装置の全
体の長さが短縮されている。
【0025】図1において、37は、支点38を中心と
して装置本体25に回転可能に設けられた開閉蓋であ
り、レーザースキャンユニット17及びプロセスカート
リッジ18を保持している。その開閉蓋37の上面は、
図6に示すように、読取部に対して原稿を供給するため
の原稿台4を構成しており、原稿の両側縁を案内する原
稿ガイド39が設けられている。この原稿台4の端部
は、読取部ユニット26の送稿ガイド28の端部とほぼ
同一高さに形成されており、且つ両者間につなぎ目40
が形成されている。このつなぎ目40は、上面から見た
状態において屈曲した形状に作られており、原稿台4か
ら送稿ガイド28に原稿を滑らせてセットする際に、そ
の先端がつなぎ目4に引っ掛かりにくくなるようにして
いる。なお、つなぎ目40は必ずしも屈曲した形状に限
定されるものでなく、図8に示すように、原稿台4から
送稿ガイド28の間に1直線状に形成したつなぎ目40
Aを用いてもよい。
【0026】図7(a)は図6に示す実施例におけるつ
なぎ目40のA−A矢視断面を、(b)はそのB−B矢
視断面を示すものであり、原稿台4と送稿ガイド28の
間のつなぎ目40には、空気が通過しうる隙間41が形
成されている。図1に示すように、つなぎ目40は、定
着部20の真上に配置されている。
【0027】なお、図6、図8において、43は読取部
ユニット26に開閉可能に設けている送稿開閉部であ
る。
【0028】以上の構成になる画像通信装置において
も、従来と同様に原稿の読取送信及び受信記録が行われ
る。すなわち、図1において、送信時には、原稿台4上
にセットされた原稿が、給紙ローラ5で繰り込まれ、送
りローラ6で読取位置Pを通って送られる間に、その画
像が読取素子12によって読み取られ、読取済の原稿は
原稿用トレー1に排出され集積される。一方、受信記録
時には、受信情報に応じてレーザースキャンユニット1
7がプロセスカートリッジ18内の感光体ドラムを走査
して静電潜像を形成しており、その潜像がトナーにより
可視像化され、感光体ドラムの回転に同期して給紙され
る記録紙にそのトナー像が転写され、その後、そのトナ
ー像が記録紙に対して定着部20によって定着され、定
着済の記録紙は記録紙受け34上に排出され集積され
る。
【0029】ここで、定着部20は高温に加熱されてお
り、周囲の空気を加熱し、また、記録紙を加熱して水蒸
気を発生させることがある。しかしながら、定着部20
が読取部ユニット26から装置の中央側にずれた位置に
配置されているので、定着部20より発生する熱が読取
部ユニット26に与える影響が少なくなっている。ま
た、定着部20から発生する熱風や水蒸気は上昇し、そ
の真上に設けているつなぎ目40の隙間から外部に出
る。このため、この点からもその熱風や水蒸気が読取部
ユニット26に与える影響は少ない。更に、読取部ユニ
ット26の下面が底板31で覆われているので、定着部
20で加熱された空気や定着部20から出る水蒸気等が
読取光学系を配置した空間内に入り込むことが少なく、
ユニット本体30を変形させてミラー10a、10bの
取り付け角度を狂わせたり、ミラーを曇らせたりするこ
とがない。また、温度に弱い読取素子12は、定着部2
0から遠く離れた位置に配置されており、且つその下方
は外気に接触する空間となっているので、不都合に加熱
されることはなく、常時良好に作動する。底板31は定
着部20の近傍に配置しているので、定着部の熱によっ
て底板31がゆがんだり、膨張したりするが、底板31
はその一つの側面31aをビス32でユニット本体30
に固定しているのみであるので、底板31がゆがんだ
り、膨張したりしても、図5に示すようにその影響は直
接ユニット本体30に伝わらない。この点からもユニッ
ト本体30に変形が生じることはない。かくして、常時
良好な読取が行われる。
【0030】製造に当たっては、読取部ユニット26が
装置本体25に対して取り外し可能であるので、読取部
ユニット26と本体装置とは並行して組み立て作業や動
作確認が行われる。これにより、組み立て時間が短縮さ
れる。
【0031】読取部ユニット26の保守点検や修理に当
たっては、必要に応じ読取部ユニット26を取り外して
行う。これにより、故障した部品の交換、定期点検時の
清掃作業等が容易となる。また、ミラーの清掃の際に
は、読取部ユニット26全体を取り外さなくても、底板
31のみを容易に取り外すことができるので、容易に行
うことができる。
【0032】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1又は4に記載の発明は、高温により悪影響を受ける読
取手段と高温を発する定着手段とを比較的近接させて配
置する場合であっても、装置側面に外部に開放したコの
字型の空間部を設けて、読取手段の略全底面を前記空間
部の上方に配置し、一方、定着手段は前記空間部の側面
に近接して配置することにより、読取手段は定着部の真
上から横方向にずれた位置に配置されていることになる
ので、定着手段が発生する熱が読取手段へ与える影響を
小さくすることができる。また、読取手段の略全底面を
コの字型の空間部の上方に配置することにより、読取手
段の略全底面は前記空間部に面していることになるの
で、外気で冷却され、前記読取手段が定着手段の熱によ
りあまり加熱されず、機構的変形によって読取りに対す
る悪影響が発生するのを防止できる。さらに、コの字型
の空間部の底面をスタック部として利用するので、その
分記録紙排出用トレーの長さを短くでき、装置の小型化
が可能となる。
【0033】請求項2又は4に記載の発明は、装置側面
に外部に開放したコの字型の空間部を設けて、読取手段
の略全底面を前記空間部へ開放した状態で前記空間部の
上方に配置し、底板で前記読取手段の略全底面を覆うと
ともに前記底板を前記読取手段に対して取付け自在とす
ることにより、前記読取手段の内部を清掃する場合は、
単に前記底板を前記読取手段から取り外すだけで、前記
読取手段の内部がコの字型の空間部へ向けて露出された
状態となるので、清掃者は、コの字型の空間部から手を
入れれば前記読取手段の内部の略全体に手が届くことに
なり、前記読取手段の内部を容易に清掃することができ
る。
【0034】請求項3又は4に記載の発明は、装置側面
に外部に開放したコの字型の空間部を設けて、読取手段
の略全底面を前記空間部へ開放した状態で前記空間部の
上方に配置し、底板で前記読取手段の略全底面を覆うと
ともに前記底板をその一側辺のみで前記読取手段の側面
に対して取付け自在に固定することにより、前記読取手
段の近傍に配置された記録装置の定着手段の熱によって
前記底板がゆがんだり、膨張したりしても、前記底板は
その一側辺のみで前記読取手段に固定されているので、
そのゆがみや膨張の影響が前記読取手段本体には伝わら
ない。これにより、読取手段の内部の光学系を構成する
ミラーの角度が変化するのを防止できる。また、前記底
板をその一側辺のみで前記読取手段の側面に対して取付
け自在に固定することにより、装置本体を起こしたりす
ることなく、前記底板の取り外すことができるので、ミ
ラー等の清掃がさらに容易となる。
【0035】また、請求項5又は7に記載の発明は、開
閉蓋と原稿搬送手段との間の隙間を有するつなぎ目のほ
ぼ真下に、定着手段を配置しているので、定着手段から
水蒸気が発生しても、その水蒸気はつなぎ目の隙間を通
って装置外部に出ることとなるので、放熱ファンを設け
ることなく水蒸気を装置外部に出すことができ、装置内
の他の箇所、特に読取光学系への悪影響を防止できる。
【0036】また、請求項6に記載の発明は、請求項3
におけるつなぎ目を屈曲した形状とすることにより、単
に一直線上にした場合に比べて隙間の長さが長くなるの
で、その分水蒸気の出る出口の面積が増え、その分水蒸
気が装置外部に出やすくなる。また、つなぎ目が屈曲し
ているので、原稿が原稿台から原稿搬送ガイドへ進む
際、薄い原稿であっても原稿の先端がつなぎ目の隙間に
引っ掛かって折れ曲がったり、紙づまりになったりする
ことを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による画像通信装置の概略断
面図
【図2】その概略斜視図
【図3】上記実施例を、読取部ユニットを外した状態で
示す概略斜視図
【図4】上記実施例を、底板を外した状態で示す概略斜
視図
【図5】上記実施例において、ユニット本体に底板の後
端を引っ掛けている部分を示す概略断面図
【図6】上記実施例の上面を示す概略斜視図
【図7】(a)は図6のA−A矢視断面図 (b)は図6のB−B矢視断面図
【図8】上記実施例とは異なる実施例を示す図6と同一
部分の概略斜視図
【図9】従来の画像通信装置の概略断面図
【図10】図9に示す従来装置において、読取部に生じ
る変形を示す概略断面図
【符号の説明】
1 原稿用トレー 4 原稿台 5 給紙ローラ 6 送りローラ 7 排出ローラ 10、10a、10b ミラー 11 レンズ 12 読取素子 14 給紙カセット 15 記録紙給紙ローラ 16 記録紙搬送ローラ 17 レーザースキャンユニット 18 プロセスカートリッジ 19 転写ユニット 20 定着部 25 装置本体 26 読取部ユニット 30 ユニット本体 31 底板 32 ビス 34 記録紙受け 35 記録紙排出用トレー 37 開閉蓋 38 支点 40 つなぎ目 41 隙間
フロントページの続き (72)発明者 武藤 彰 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松 下電送株式会社内 (72)発明者 加藤 公 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松 下電送株式会社内 (72)発明者 末久 智文 東京都目黒区下目黒2丁目3番8号 松 下電送株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−273655(JP,A) 特開 平1−133462(JP,A) 特開 平2−166961(JP,A) 実開 平2−123166(JP,U)

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 装置側面に設けられ外部に開放したコの
    字型の空間部と、この空間部の上方にその略全底面が配
    置された原稿の読取手段と、前記空間部の側面に近接し
    て設けられた定着手段と、前記空間部の底面上に形成さ
    れたスタック部とを具備した画像通信装置。
  2. 【請求項2】 装置側面に設けられ外部に開放したコの
    字型の空間部と、この空間部の上方にその略全底面が配
    置され前記底面は前記空間部へ開放されている読取手段
    と、前記空間部の側面に近接して設けられた定着手段
    と、前記空間部の底面上に形成されたスタック部と、前
    記読取手段の略全底面を覆うとともに前記読取手段に対
    して取付け自在である底板とを具備した画像通信装置。
  3. 【請求項3】 装置側面に設けられ外部に開放したコの
    字型の空間部と、この空間部の上方にその略全底面が配
    置され前記底面は前記空間部へ開放されている読取手段
    と、前記空間部の側面に近接して設けられた定着手段
    と、前記空間部の底面上に形成されたスタック部と、前
    記読取手段の略全底面を覆うとともにその一側辺のみで
    前記読取手段の側面に対して取付け自在に固定された底
    板とを具備した画像通信装置。
  4. 【請求項4】 読取手段は装置上部を搬送される原稿を
    光学的に読取り、定着手段は装置中部を搬送されその搬
    送の過程でトナー像を付与された記録紙に熱を加えてト
    ナー像を定着させ、スタック部は前記定着手段はトナー
    像が定着された記録紙をスタックすることを特徴とする
    請求項1乃至3記載の画像通信装置。
  5. 【請求項5】 装置上面の略中央部を回動支点として回
    動する開閉蓋と、装置上面に前記回動支点を挟んで前記
    開閉蓋と反対側に設けられた原稿搬送ガイドと、前記開
    閉蓋の上面に形成され前記原稿搬送ガイドへ供給する原
    稿を載置する原稿台と、前記開閉蓋の下方に設けられた
    記録手段と、前記開閉蓋と前記原稿搬送ガイドとの間に
    形成されたつなぎ目と、このつなぎ目の略真下に配置さ
    れた定着手段とを具備する画像通信装置。
  6. 【請求項6】 つなぎ目が屈曲した形状であることを特
    徴とする請求項記載の画像通信装置。
  7. 【請求項7】 原稿搬送ガイドの下方に原稿を光学的に
    読取る読取手段が設け られ、記録手段は装置中部を搬送
    される記録紙にトナー像を付与し、定着手段は前記記録
    手段でトナー像を付与された記録紙に熱を加えて記録紙
    のトナー像を定着させることを特徴とする請求項5又は
    6記載の画像通信装置。
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