JP2537785Y2 - 鳥類忌避具 - Google Patents

鳥類忌避具

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JP2537785Y2
JP2537785Y2 JP1992093897U JP9389792U JP2537785Y2 JP 2537785 Y2 JP2537785 Y2 JP 2537785Y2 JP 1992093897 U JP1992093897 U JP 1992093897U JP 9389792 U JP9389792 U JP 9389792U JP 2537785 Y2 JP2537785 Y2 JP 2537785Y2
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Inventor
忠夫 大庭
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大庭ビルメインテナンス株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、鳩、カラス、スズメ、
ムクドリ等の鳥類がマンションやビルのベランダ、バル
コニー、手摺等に止まって糞で汚すのを避けるため、手
すり等の上面に取り付ける鳥類忌避具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、犬、猫、ネズミ、モグラ等の
動物やゴキブリ、シロアリ、ダニ、カ、ハエ等の虫等の
有害、不快動物の忌避剤として例えばテルベノイド化合
物モノマー等の物質が知られている(例えば実開平3−
271203号)。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしこの忌避剤は地
上を這う動物には有効であるが、例えば鳩、カラス、ス
ズメ、ムクドリ等の鳥類には必ずしも効果がなく、しか
も粘着剤を鳥が止まる可能性のあるところにすべて塗布
することは面倒である、粘着剤の表面が乾いて粘性が小
さくなると効果が少なくなるため頻繁に接着剤を塗布し
なければならない等の欠点があった。また長期間効果を
得ようと毒性の強い化学剤を用いると、飼っているペッ
トや人体(特に老人、赤子)に影響を及ぼすおそれがあ
った。一方、地球上の多くの生物(虫、魚、鳥、動物)
は磁気を感じ、また地磁気を利用して行動していること
が明らかになっている。特に鳥類は頭部に強力な生物磁
気を持っていて、微妙に変化する地磁気を読み取り、飛
行方向を判断したり帰巣性の道しるべとなっていること
が知られるようになった。
【0004】そこで、磁石を用いて鳥を忌避する装置が
考案された(実公平4−10789号、実開平4−65
086号等)。これらの装置は、その磁気により異常磁
場を発生させることにより鳥を忌避できるものである
が、実際に取り付けて実験すると大半の鳥は磁気により
忌避できるが、一部の磁気に鈍い若しくは慣れてしまっ
た鳥は地面に直接止まるのではなく、支柱に張架された
糸線の磁気球を避けた部分に止まり糞等で汚すことがあ
った。このため充分な効果が得られなかった。そこで本
考案は単に磁気を用いるだけではなく、磁気に鈍感な若
しくは慣れた鳥でも確実に忌避できる鳥類忌避具を提供
することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本考案における鳥類忌避具は支柱と支柱との間に
ワイヤを張設し、そのワイヤ上に所定間隔毎に磁気体を
設けると共に、前記支柱と磁気体、及び磁気体と磁気体
との間のワイヤ上に隙間なく回動自在な筒体を設けたも
のである。磁気体は球体、棒体、矩形その他形状は問わ
ない。磁力としては鳥が感じて頭部の生物磁気に影響す
る程度で実験によれば1500ガウス以上である。また
その磁気体には磁気を帯びた針を1乃至数本設ける。こ
の針は鳥が止まろうとすることを防止するために設ける
ため、磁気体の上方に設けることが望ましい。また磁気
体だけではなく、有刺鉄線のようにワイヤ上にも針を設
けてもよい。更に筒体の外周上に相対する一対の羽根を
有する風車体を接着して、該風車体が筒体と一緒にワイ
ヤを中心に回動するように取付けると共に、その風車体
の各羽根に磁気体を嵌め入れてもよい。
【0006】
【作用】本案の鳥類忌避具をマンション、住宅、ビルデ
ィング、工場、倉庫、学校、病院、ホテル、神社仏閣、
商店街、アーケード、各種市場、交通施設、駅舎、ホー
ム、スポーツ遊園施設、ネオン広告塔、動物飼育場、海
上施設、橋架道路施設、電気通信施設、各種プラント施
設、出荷配送施設等の各施設のベランダ、バルコニーの
手摺や階段、パラペットや窓部、屋上PH、屋根や庇、
軒下、梁上、鉄骨構造(H鋼、L形鋼、トラス構造)、
電気照明器、各種配管パイプ類、その他建築、設備構造
物等、鳥が止まって糞で汚されては困る場所に設置す
る。
【0007】そして鳥類忌避具の磁気体の磁気により異
常磁場が発生して鳥を忌避できる。また磁気に鈍感な若
しくは慣れた鳥が本考案のワイヤ上に止まろうとして筒
体を掴もうとしても筒体がワイヤに対し回動するため止
まれず、且つびっくりして飛び去るため確実に鳥を忌避
できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。図1は鳥が止まって糞をされては困る場所、例え
ば住宅用マンションのベランダの手摺1上に本案の鳥類
忌避具2を取り付けた例で、支柱としての複数のボルト
3を接着剤4またはねじ等で手摺1に固定し、そのボル
ト3とボルト3との間にワイヤ5を張設してそのワイヤ
5上に所望の数の磁気球6を設けたものである。このボ
ルト3の高さは鳥の種類により異なり、例えば鳩の場合
には10cmぐらいで、カラス等では20cmぐらいが
好ましい。尚単に高さを変えるだけではなく、本案の忌
避具2を二〜三段にして用いてもよい。この磁気球は図
2のように上端に1本の磁気針7を備えて鳥の飛来を防
止しているが、この磁気針7は1本に限らず磁気球6の
全周(特に上方)に設けてもよいし、更に有刺鉄線のよ
うにワイヤ5上に設けてもよい。
【0009】8はワイヤ5上に隙間なく回動自在に遊嵌
させた筒体で、鳥がワイヤ5上で止まろうとしてこの筒
体8を足でつかもうとしたとき、この筒体8が回転して
止まれないようにしたものである。
【0010】この鳥類忌避具2の取り付け方法として
は、まず設置場所(例えば手摺1)の表面上の埃や油
気、鳥の糞等をきれいに清掃し、次に所定の間隔毎にボ
ルト3のベース9を接着剤4またはねじ等で手摺1に固
定する。そしてボルト上端のナット10を外して予め所
定間隔毎に磁気球6、筒体8を取り付けたワイヤ5をボ
ルト頭部に一度巻き付け、その後ナット10で緊締しな
がらピーンと張っていくもので、余ったワイヤ5は最端
側のボルトに巻くか切断する。また磁気球6の取り付け
間隔は磁気体の磁力によるが、実験データによれば30
00ガウスの磁力のときは20〜30cmぐらいが好ま
しい結果が得られた。
【0011】図3(A)(B)は忌避具の他の実施例
で、前記筒体8の外周上に相対する一対の羽根12を有
する風車体11を接着して、該風車体11が筒体8と一
緒にワイヤ5を中心に回動する方向、或は支柱1上にお
いて羽根12が水平方向に回転するように風車体11を
固定し、それぞれの風車体11の各羽根12に磁気球6
を嵌入したものである。この風車体11の羽根12に自
然風または鳥の羽根の羽ばたきにより生じる風が当たる
と、この風車体11は接着により一体となっている筒体
8と一緒にワイヤ5上でワイヤ5を中心に回転する。そ
してその回転により磁気が周囲に飛ぶことにより同じ磁
力でも広範囲に影響することが可能となるものである。
実験では風力によっては10〜100倍程度(前記20
〜30cm間隔毎に設置した場合には、2.5〜25
m)まで影響することが確認できた。この風車体11に
より磁気球6の数を減らすことができ、また自然の風を
利用するので駆動の費用がかからない利点がある。
【0012】図4は本考案の忌避具2を瓦屋根13に取
り付けたときの使用状態を示すもので、屋根の幅全体に
1本のワイヤ5を張設した忌避具2を更に50〜100
cm間隔で平行に屋根全体に取り付けた例である。この
ように取り付ければ屋根全体に磁気が影響し、また各忌
避具2には筒体8が設けられているので鳥が全く近づか
ず、糞で汚される心配がない。尚この屋根にも前記風車
体を取り付けて、忌避具2の数を減らすようにできるこ
とは勿論である。
【0013】
【考案の効果】以上のように本考案によれば、本案の磁
気が鳥が生まれながら持っている生物磁気に影響し、し
かも鳥はその磁気を嫌い磁気が及ぶ範囲内に近づかない
ため、忌避できる。また例え磁気に鈍感な或は慣れてし
まった鳥がいてワイヤ上に止まろうとしてもワイヤ上に
は筒体が回動自在に遊嵌されているのでくるくる回転し
て掴めず驚いて飛び去ってしまうので、糞で汚される心
配がない利点がある。また磁気体の上方に磁気を帯びた
針を設けると、その針がじゃまになって鳥が止まるのを
より防止できる。更に筒体又は支柱の上に風車体を設
け、且つ風車体の各羽根に磁気体を嵌入すると、自然風
または鳥の羽根の羽ばたきにより生じる風力により磁気
が広範囲に飛んで磁気力を増すことができるので磁気体
の数を減らす効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本考案の鳥類忌避具をベランダに取り付
けた使用状態を示す斜視図である。
【図2】図2は本考案の要部の拡大斜視図である。
【図3】図3(A)(B)は本考案の他の実施例の要部
の拡大斜視図である。
【図4】図4は本考案の鳥類忌避具を瓦屋根に取り付け
た使用状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 手摺 2 鳥類忌避具 3 支柱(ボルト) 5 ワイヤ 6 磁気球 7 磁気針 8 筒体 11 風車体 12 羽根

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】支柱と支柱との間にワイヤを張設し、その
    ワイヤ上に所定間隔毎に磁気体を設けると共に、前記支
    柱と磁気体、及び磁気体と磁気体との間のワイヤ上に隙
    間なく回動自在な筒体を設けたことを特徴とする鳥類忌
    避具。
  2. 【請求項2】請求項1記載の鳥類忌避具の磁気体の上方
    に磁気を帯びた針を設けた鳥類忌避具。
  3. 【請求項3】請求項1または2記載の鳥類忌避具の筒体
    の外周上に相対する一対の羽根を有する風車体を接着し
    て、該風車体が筒体と一緒にワイヤを中心に回動するよ
    うに取付けると共に、その風車体の各羽根に磁気体を嵌
    入した鳥類忌避具。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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