JP3737972B2 - 防鳥パネル - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、鳩等の野鳥が歩道橋等の手すりに止まり、手すりを汚染すること及び通路歩行の障害となることを極力防止し、さらにその手すりの下に位置する歩道、車道、建物等の上に落下する糞公害を防止するために、手すりが鳩等の野鳥の止まり木としての役割を抑制又は妨害するための防鳥パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、都会や大都市では、鳩、からす等の野鳥が急激に増え、歩道、車道、建物等に落下する糞による公害が問題となっている。特に、これらの野鳥は歩道橋等の手すりに止まることが多いため、手すりが汚染され、さらにはその下の歩道、車道、建物等に糞が大量に落下するということが多く見られる。
このように、鳩やからす等の野鳥により手すりが占有されると、老人等の本来手すりを必要とする人達が、非常に難儀し、歩行障害となることが現実問題として起こっている。
【0003】
このような鳩、からす等の野鳥の対策として、止まり木となる個所又は近傍に、防鳥網を張ったり、鋭角の鋭い突起物を設けたりすることが行なわれている。しかし、防鳥網や鋭い突起物は、美観を損ねるばかりでなく、歩行者自体もそれが障害となり、場合によってはそれによって怪我をすることさえある。
また、手すりそのものの形状を変えて、鳥が止まれないようにする提案もなされている。しかし、手すりは人間が歩行のための支えとするものであり、通常手で支持できる円筒形のパイプ又は棒であり、それ以外の特殊な形状は適当であるとは言えない。円筒形のパイプ又は棒が最も広く普及していることからも明らかである。
【0004】
このようなことから、従来は歩道橋等の円筒形のパイプ又は棒の手すりに特別な工夫はなされておらず、そのために野鳥の格好の止まり木として利用されている。したがって、手すりは野鳥による糞の汚染とその周辺の糞公害がますます激しくなり、歩道を通ることさえ苦痛になるような状況になっている。
このようなことから、鳩、からす等の野鳥の繁殖を防止するための薬や避妊法などの工夫が行なわれているが、必ずしも実効を上げているとは言えない状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の手すりを利用し、該手すりに野鳥が容易に止まることができない工夫、すなわち手すりが鳩等の野鳥の止まり木としての役割を抑制又は妨害することができる防鳥パネルを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明者らは鋭意研究を行なった結果、手すりを利用して防鳥パネルを簡単に取付けることにより、手すりが鳩等の野鳥の止まり木としての役割を抑制又は妨害することができるとの知見を得た。
本発明はこの知見に基づき、
1.歩道橋等の手すりの外側に隣接し、手すりから上方にやや突出するか又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆う起立した板状のパネルの上端に、自由回転するパイプを設けたことを特徴とする防鳥パネル
2.起立した板状のパネルの上端に芯棒を固定し、該芯棒の上で自由回転するパイプを設けたことを特徴とする上記1に記載の防鳥パネル
3.芯棒とパイプの間にベアリングを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防鳥パネル
4.板の厚さが10mm以下の金属板であることを特徴とする上記1〜3のそれぞれに記載の防鳥パネル
5.板の厚さが1〜5mmの金属板であることを特徴とする上記1〜3のそれぞれに記載の防鳥パネル
6.上端部で折返しされた金属板であることを特徴とする上記1〜5のそれぞれに記載の防鳥パネル
7.歩道橋等の手すりに固定金具を介して取外し可能に固定できる板状のパネルであることを特徴とする上記1〜6それぞれに記載の防鳥パネル
8.歩道橋等の手すりとその下のコンクリート製ブロックとの間に、前記起立した板状のパネルに連続した30°〜60°斜面を有する傾斜板を備えていることを特徴とする上記1〜7のそれぞれに記載の防鳥パネル
9.前記起立した板状のパネルの一部又は全部に多数の通気孔を備えていることを特徴とする上記1〜8のそれぞれに記載の防鳥パネル
10.該板状のパネルの上端が、垂直面に対して、10°〜80°傾斜していることを特徴とする上記1〜9のそれぞれに記載の防鳥パネル
11.該板状のパネルの上端が、垂直面に対して、30°〜60°傾斜していることを特徴とする上記1〜9のそれぞれに記載の防鳥パネル
を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を、図を使用して説明する。
図1は、歩道橋の外側からみた本発明の一例である防鳥パネルの外観を示す図であり、図2は、歩道橋の内側、すなわち歩行者通路側から見た本発明の一例である防鳥パネル(必要により「パネル」と略記する。)の外観を示す図であり、図3は、本発明の一例である防鳥パネルの断面説明図である。
本発明は、野鳥が多く住む地域の歩道橋等の手すり1に、該歩道橋等の手すり1の外側に隣接させて板状のパネル2を設け、この板状のパネル2を手すり1から上方に、やや突出させる又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆うように起立させ、かつこの板状のパネル2の上端に、自由回転するパイプ3を設けたものである。
この板状のパネル2は、歩道橋の全長に亘って1個又は複数個、配置することが望ましい。好ましくは、この板状のパネル2を、固定具4を介して取外し可能に固定する。符号9は、手すり1の支柱である。固定具4としては、通常手すりの外側から覆う半円形状の金属製帯状体10を使用するが、他の固定具を使用しても良い。
いずれにしても、固定具が、手すりとしての機能をなるべく低下又は妨げない形状とすることが必要である。
【0008】
板状のパネル2は手すり1に隣接しているので、この板状のパネル2と手すりに止まる位置との間隔が野鳥の身体よりも小さくなり、この板状のパネル2障害となって、野鳥は手すりに止まることはなくなる。これは、大型の野鳥ほど困難となる。しかし、今度は板状のパネル2の上端に野鳥が止まる可能性が出てくる。
本発明は、上記の通りこの板状のパネル2の上端に芯棒5を固定し、該芯棒5の上でパイプ3が自由回転できるようにしたので、鳩等の野鳥がこのパイプ3に止まったときに、パイプ3は不規則に回転し、野鳥の止まり木としての機能は失われる。
鳩等の野鳥の多い地域では、わずか10m程度の長さの歩道橋に鳩等が数十羽の止まることも希ではないが、鳩等は位置及び時間的に不規則に止まるので、わずかな変動でパイプ3は前方向又は後方向に自由回転する。
これによって、鳩等の野鳥は瞬間的に止まり得ることがあっても、その止まりの状況は極めて不安定である。
したがって、野鳥の自身が回転するという危険が伴うので、止まり木として使用することはなく、それを繰返しても徒労に終わることになる。この芯棒5上で自由回転するパイプ3は、止まろうとする野鳥の数が増えるほど、不規則回転の頻度が高くなり、より野鳥の止まりを抑制する効果がある。
【0009】
パネル2の板の厚さは通常10mm以下、好ましくは1〜5mmの金属板を使用するが、必要に応じて、上記の厚さ以上の板を使用することもできる。パネル2の板の材質は、強度や耐食性からアルミニウム製、ステンレス製等の金属板を使用するが、必要に応じて金属板以外の、例えば樹脂製又は木製とすることもできる。
この金属板製パネル2の上端部を折返して強度を持たせることもできる。図3に示すように、金属板製などのパネル2の上端に芯棒5を固定し、この芯棒5に自由回転するパイプ3を導通する。芯棒5には、強度の高いステンレス棒などを使用するのが望ましい。この状態でもパイプは回転するが、芯棒5とパイプ3の間に潤滑剤を入れたりあるいはベアリングを介在させると回転がよりスムーズに行なわれる。
【0010】
一般には、歩道橋等の手すり1は、二本の手すりであることが多いが、一本手すり又は3本以上の手すりでも、同様に適用できる。
いずれの場合も、上の一本にのみ、手すり1から上方にやや突出するか又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆う起立した板状のパネル2の上端に、自由回転するパイプ3を設けることで、より効果を持たせることができる。その下の板状のパネル2は、平板状のパネルを連結するだけで良い。
また、歩道橋等の手すり1とその下の報道橋のコンクリート製ブロック6との間に、パネル2に連結した傾斜板7を設置することが望ましい。こののパネル2に連結した傾斜板7は、30°〜60°斜面を有するようにすると、野鳥がこの傾斜板7が障害となって、このコンクリート製ブロック6に止まることも不能となる。
【0011】
歩道橋は、一般に地上よりも風当たりが強いので、パネル2のパネルの一部又は全部に多数の通気孔を設けることが望ましい。
図2はパネル2の垂直な面の中央に網目状の通気孔8を設けた例を示している。この通気孔は、通常パンチングによって形成するが、ラスを使用することもできる。この通気孔は、外観上も美麗であり、通気性、外側を透視できるという効果もあり、歩道を利用する者にとって、閉塞感がないという効果もある。
該板状のパネル2上端は、垂直面に対して通路の内側に向かって5°〜60°、好ましくは20°〜40°傾斜していることが望ましい。これによって手すりを覆う形となり、野鳥から手すりをさらに効果的に保護することができる。
【0012】
【発明の効果】
以上に示すように、歩道橋等の手すりの外側に隣接し、手すりから上方にやや突出するか又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆う起立した板状のパネルの上端に、自由回転するパイプを設けることにより、手すりが鳩等の野鳥の止まり木としての役割を抑制又は妨害する防鳥パネルを設けることにより、手すりを汚染すること及び通路歩行の障害となることを極力防止することができ、さらにその手すりの下に位置する歩道、車道、建物等の上に落下する糞公害を防止できるという優れた効果を有する。また、本発明の防鳥パネルは、既存の手すりに簡便に取付けることができるという著しい効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩道橋の外側からみた本発明の一例である防鳥パネルの外観を示す図である。
【図2】歩道橋の内側、すなわち歩行者通路側から見た本発明の一例である防鳥パネルの外観を示す図である。
【図3】本発明の一例である防鳥パネルの断面説明図である。
【符号の説明】
1 手すり
2 板状のパネル
3 自由回転するパイプ
4 固定具
5 芯棒
6 コンクリート製ブロック
7 傾斜板
8 網目状の通気孔
9 支柱
【発明の属する技術分野】
本発明は、鳩等の野鳥が歩道橋等の手すりに止まり、手すりを汚染すること及び通路歩行の障害となることを極力防止し、さらにその手すりの下に位置する歩道、車道、建物等の上に落下する糞公害を防止するために、手すりが鳩等の野鳥の止まり木としての役割を抑制又は妨害するための防鳥パネルに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、都会や大都市では、鳩、からす等の野鳥が急激に増え、歩道、車道、建物等に落下する糞による公害が問題となっている。特に、これらの野鳥は歩道橋等の手すりに止まることが多いため、手すりが汚染され、さらにはその下の歩道、車道、建物等に糞が大量に落下するということが多く見られる。
このように、鳩やからす等の野鳥により手すりが占有されると、老人等の本来手すりを必要とする人達が、非常に難儀し、歩行障害となることが現実問題として起こっている。
【0003】
このような鳩、からす等の野鳥の対策として、止まり木となる個所又は近傍に、防鳥網を張ったり、鋭角の鋭い突起物を設けたりすることが行なわれている。しかし、防鳥網や鋭い突起物は、美観を損ねるばかりでなく、歩行者自体もそれが障害となり、場合によってはそれによって怪我をすることさえある。
また、手すりそのものの形状を変えて、鳥が止まれないようにする提案もなされている。しかし、手すりは人間が歩行のための支えとするものであり、通常手で支持できる円筒形のパイプ又は棒であり、それ以外の特殊な形状は適当であるとは言えない。円筒形のパイプ又は棒が最も広く普及していることからも明らかである。
【0004】
このようなことから、従来は歩道橋等の円筒形のパイプ又は棒の手すりに特別な工夫はなされておらず、そのために野鳥の格好の止まり木として利用されている。したがって、手すりは野鳥による糞の汚染とその周辺の糞公害がますます激しくなり、歩道を通ることさえ苦痛になるような状況になっている。
このようなことから、鳩、からす等の野鳥の繁殖を防止するための薬や避妊法などの工夫が行なわれているが、必ずしも実効を上げているとは言えない状況にある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、従来の手すりを利用し、該手すりに野鳥が容易に止まることができない工夫、すなわち手すりが鳩等の野鳥の止まり木としての役割を抑制又は妨害することができる防鳥パネルを提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するために、本発明者らは鋭意研究を行なった結果、手すりを利用して防鳥パネルを簡単に取付けることにより、手すりが鳩等の野鳥の止まり木としての役割を抑制又は妨害することができるとの知見を得た。
本発明はこの知見に基づき、
1.歩道橋等の手すりの外側に隣接し、手すりから上方にやや突出するか又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆う起立した板状のパネルの上端に、自由回転するパイプを設けたことを特徴とする防鳥パネル
2.起立した板状のパネルの上端に芯棒を固定し、該芯棒の上で自由回転するパイプを設けたことを特徴とする上記1に記載の防鳥パネル
3.芯棒とパイプの間にベアリングを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防鳥パネル
4.板の厚さが10mm以下の金属板であることを特徴とする上記1〜3のそれぞれに記載の防鳥パネル
5.板の厚さが1〜5mmの金属板であることを特徴とする上記1〜3のそれぞれに記載の防鳥パネル
6.上端部で折返しされた金属板であることを特徴とする上記1〜5のそれぞれに記載の防鳥パネル
7.歩道橋等の手すりに固定金具を介して取外し可能に固定できる板状のパネルであることを特徴とする上記1〜6それぞれに記載の防鳥パネル
8.歩道橋等の手すりとその下のコンクリート製ブロックとの間に、前記起立した板状のパネルに連続した30°〜60°斜面を有する傾斜板を備えていることを特徴とする上記1〜7のそれぞれに記載の防鳥パネル
9.前記起立した板状のパネルの一部又は全部に多数の通気孔を備えていることを特徴とする上記1〜8のそれぞれに記載の防鳥パネル
10.該板状のパネルの上端が、垂直面に対して、10°〜80°傾斜していることを特徴とする上記1〜9のそれぞれに記載の防鳥パネル
11.該板状のパネルの上端が、垂直面に対して、30°〜60°傾斜していることを特徴とする上記1〜9のそれぞれに記載の防鳥パネル
を提供する。
【0007】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施形態を、図を使用して説明する。
図1は、歩道橋の外側からみた本発明の一例である防鳥パネルの外観を示す図であり、図2は、歩道橋の内側、すなわち歩行者通路側から見た本発明の一例である防鳥パネル(必要により「パネル」と略記する。)の外観を示す図であり、図3は、本発明の一例である防鳥パネルの断面説明図である。
本発明は、野鳥が多く住む地域の歩道橋等の手すり1に、該歩道橋等の手すり1の外側に隣接させて板状のパネル2を設け、この板状のパネル2を手すり1から上方に、やや突出させる又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆うように起立させ、かつこの板状のパネル2の上端に、自由回転するパイプ3を設けたものである。
この板状のパネル2は、歩道橋の全長に亘って1個又は複数個、配置することが望ましい。好ましくは、この板状のパネル2を、固定具4を介して取外し可能に固定する。符号9は、手すり1の支柱である。固定具4としては、通常手すりの外側から覆う半円形状の金属製帯状体10を使用するが、他の固定具を使用しても良い。
いずれにしても、固定具が、手すりとしての機能をなるべく低下又は妨げない形状とすることが必要である。
【0008】
板状のパネル2は手すり1に隣接しているので、この板状のパネル2と手すりに止まる位置との間隔が野鳥の身体よりも小さくなり、この板状のパネル2障害となって、野鳥は手すりに止まることはなくなる。これは、大型の野鳥ほど困難となる。しかし、今度は板状のパネル2の上端に野鳥が止まる可能性が出てくる。
本発明は、上記の通りこの板状のパネル2の上端に芯棒5を固定し、該芯棒5の上でパイプ3が自由回転できるようにしたので、鳩等の野鳥がこのパイプ3に止まったときに、パイプ3は不規則に回転し、野鳥の止まり木としての機能は失われる。
鳩等の野鳥の多い地域では、わずか10m程度の長さの歩道橋に鳩等が数十羽の止まることも希ではないが、鳩等は位置及び時間的に不規則に止まるので、わずかな変動でパイプ3は前方向又は後方向に自由回転する。
これによって、鳩等の野鳥は瞬間的に止まり得ることがあっても、その止まりの状況は極めて不安定である。
したがって、野鳥の自身が回転するという危険が伴うので、止まり木として使用することはなく、それを繰返しても徒労に終わることになる。この芯棒5上で自由回転するパイプ3は、止まろうとする野鳥の数が増えるほど、不規則回転の頻度が高くなり、より野鳥の止まりを抑制する効果がある。
【0009】
パネル2の板の厚さは通常10mm以下、好ましくは1〜5mmの金属板を使用するが、必要に応じて、上記の厚さ以上の板を使用することもできる。パネル2の板の材質は、強度や耐食性からアルミニウム製、ステンレス製等の金属板を使用するが、必要に応じて金属板以外の、例えば樹脂製又は木製とすることもできる。
この金属板製パネル2の上端部を折返して強度を持たせることもできる。図3に示すように、金属板製などのパネル2の上端に芯棒5を固定し、この芯棒5に自由回転するパイプ3を導通する。芯棒5には、強度の高いステンレス棒などを使用するのが望ましい。この状態でもパイプは回転するが、芯棒5とパイプ3の間に潤滑剤を入れたりあるいはベアリングを介在させると回転がよりスムーズに行なわれる。
【0010】
一般には、歩道橋等の手すり1は、二本の手すりであることが多いが、一本手すり又は3本以上の手すりでも、同様に適用できる。
いずれの場合も、上の一本にのみ、手すり1から上方にやや突出するか又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆う起立した板状のパネル2の上端に、自由回転するパイプ3を設けることで、より効果を持たせることができる。その下の板状のパネル2は、平板状のパネルを連結するだけで良い。
また、歩道橋等の手すり1とその下の報道橋のコンクリート製ブロック6との間に、パネル2に連結した傾斜板7を設置することが望ましい。こののパネル2に連結した傾斜板7は、30°〜60°斜面を有するようにすると、野鳥がこの傾斜板7が障害となって、このコンクリート製ブロック6に止まることも不能となる。
【0011】
歩道橋は、一般に地上よりも風当たりが強いので、パネル2のパネルの一部又は全部に多数の通気孔を設けることが望ましい。
図2はパネル2の垂直な面の中央に網目状の通気孔8を設けた例を示している。この通気孔は、通常パンチングによって形成するが、ラスを使用することもできる。この通気孔は、外観上も美麗であり、通気性、外側を透視できるという効果もあり、歩道を利用する者にとって、閉塞感がないという効果もある。
該板状のパネル2上端は、垂直面に対して通路の内側に向かって5°〜60°、好ましくは20°〜40°傾斜していることが望ましい。これによって手すりを覆う形となり、野鳥から手すりをさらに効果的に保護することができる。
【0012】
【発明の効果】
以上に示すように、歩道橋等の手すりの外側に隣接し、手すりから上方にやや突出するか又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆う起立した板状のパネルの上端に、自由回転するパイプを設けることにより、手すりが鳩等の野鳥の止まり木としての役割を抑制又は妨害する防鳥パネルを設けることにより、手すりを汚染すること及び通路歩行の障害となることを極力防止することができ、さらにその手すりの下に位置する歩道、車道、建物等の上に落下する糞公害を防止できるという優れた効果を有する。また、本発明の防鳥パネルは、既存の手すりに簡便に取付けることができるという著しい効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】歩道橋の外側からみた本発明の一例である防鳥パネルの外観を示す図である。
【図2】歩道橋の内側、すなわち歩行者通路側から見た本発明の一例である防鳥パネルの外観を示す図である。
【図3】本発明の一例である防鳥パネルの断面説明図である。
【符号の説明】
1 手すり
2 板状のパネル
3 自由回転するパイプ
4 固定具
5 芯棒
6 コンクリート製ブロック
7 傾斜板
8 網目状の通気孔
9 支柱
Claims (11)
- 歩道橋等の手すりの外側に隣接し、手すりから上方にやや突出するか又は該手すりを外側からやや斜め上方向に覆う起立した板状のパネルの上端に、自由回転するパイプを設けたことを特徴とする防鳥パネル。
- 起立した板状のパネルの上端に芯棒を固定し、該芯棒の上で自由回転するパイプを設けたことを特徴とする請求項1に記載の防鳥パネル。
- 芯棒とパイプの間にベアリングを設けたことを特徴とする請求項1又は2記載の防鳥パネル。
- 板の厚さが10mm以下の金属板であることを特徴とする請求項1〜3のそれぞれに記載の防鳥パネル。
- 板の厚さが1〜5mmの金属板であることを特徴とする請求項1〜3のそれぞれに記載の防鳥パネル。
- 上端部で折返しされた金属板であることを特徴とする請求項1〜5のそれぞれに記載の防鳥パネル。
- 歩道橋等の手すりに固定金具を介して取外し可能に固定できる板状のパネルであることを特徴とする請求項1〜6それぞれに記載の防鳥パネル。
- 歩道橋等の手すりとその下のコンクリート製ブロックとの間に、前記起立した板状のパネルに連続した30°〜60°斜面を有する傾斜板を備えていることを特徴とする請求項1〜7のそれぞれに記載の防鳥パネル。
- 前記起立した板状のパネルの一部又は全部に多数の通気孔を備えていることを特徴とする請求項1〜8のそれぞれに記載の防鳥パネル。
- 該板状のパネルの上端が、垂直面に対して、10°〜80°傾斜していることを特徴とする請求項1〜9のそれぞれに記載の防鳥パネル。
- 該板状のパネルの上端が、垂直面に対して、30°〜60°傾斜していることを特徴とする請求項1〜9のそれぞれに記載の防鳥パネル。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002022662A JP3737972B2 (ja) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | 防鳥パネル |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002022662A JP3737972B2 (ja) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | 防鳥パネル |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003219786A JP2003219786A (ja) | 2003-08-05 |
JP3737972B2 true JP3737972B2 (ja) | 2006-01-25 |
Family
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Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2002022662A Expired - Fee Related JP3737972B2 (ja) | 2002-01-31 | 2002-01-31 | 防鳥パネル |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JPH0728378U (ja) * | 1993-10-27 | 1995-05-30 | 憲光 田中 | 鳥類の飛来防止装置 |
JP3029485U (ja) * | 1995-12-31 | 1996-10-01 | 大庭ビルメインテナンス株式会社 | 鳥類忌避装置 |
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2002
- 2002-01-31 JP JP2002022662A patent/JP3737972B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Legal Events
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