JP2537645B2 - 薬剤的活性を有する栄養組成物 - Google Patents
薬剤的活性を有する栄養組成物Info
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- JP2537645B2 JP2537645B2 JP62287023A JP28702387A JP2537645B2 JP 2537645 B2 JP2537645 B2 JP 2537645B2 JP 62287023 A JP62287023 A JP 62287023A JP 28702387 A JP28702387 A JP 28702387A JP 2537645 B2 JP2537645 B2 JP 2537645B2
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- acid
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- nutritional composition
- oil
- polyunsaturated fatty
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- Medicinal Preparation (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、血清脂質の改善作用及び血小板凝集の抑制
作用を有していて、動脈硬化、血栓性疾患の予防及び治
療の薬剤的活性を有する保存性の高い栄養組成物に関す
る。
作用を有していて、動脈硬化、血栓性疾患の予防及び治
療の薬剤的活性を有する保存性の高い栄養組成物に関す
る。
従来の技術的背景 従来、中心静脈栄養法並びに経腸栄養法のための栄養
組成物、特に薬剤効果を意図した栄養組成物では、脂質
としてカロリー給源のほかに、ω６系の必須脂肪酸の供
給に主としてリノール酸を用いることが行われてきた。
組成物、特に薬剤効果を意図した栄養組成物では、脂質
としてカロリー給源のほかに、ω６系の必須脂肪酸の供
給に主としてリノール酸を用いることが行われてきた。
一方、近年、脂質の生理作用の研究の進展に伴い、ω
３系のエイコサペンタエン酸、ω６系のγ−リノレン酸
並びにω３系のα−リノレン酸の生理上の意義が明確に
なりつつあり、ω３系脂肪酸とω６系脂肪酸の比及び量
の関係が生理機能上重要な役割を果たしていると考えら
れている。
３系のエイコサペンタエン酸、ω６系のγ−リノレン酸
並びにω３系のα−リノレン酸の生理上の意義が明確に
なりつつあり、ω３系脂肪酸とω６系脂肪酸の比及び量
の関係が生理機能上重要な役割を果たしていると考えら
れている。
因に、近年、薬剤的効果を示す栄養組成物として、特
開昭61−58560号、特開昭61−58536号、特開昭60−1234
14号、特開昭61−112020号、特開昭60−115522号、特開
昭60−222418号及び特開昭60−222419号等が提案されて
いる。
開昭61−58560号、特開昭61−58536号、特開昭60−1234
14号、特開昭61−112020号、特開昭60−115522号、特開
昭60−222418号及び特開昭60−222419号等が提案されて
いる。
発明が解決しようとする課題 本発明者は、上掲の先行技術に鑑み検討した結果、多
価不飽和脂肪酸とレシチンを組合せることにより、顕著
な薬剤的効果を示す保存性の高い栄養組成物を提供し得
ることを見出し、本発明をなすに至つた。
価不飽和脂肪酸とレシチンを組合せることにより、顕著
な薬剤的効果を示す保存性の高い栄養組成物を提供し得
ることを見出し、本発明をなすに至つた。
すなわち、本発明は、血清脂質の改善作用及び血小板
の凝集抑制作用の薬剤的活性を有する保存性の高い栄養
組成物を提供することを課題とする。
の凝集抑制作用の薬剤的活性を有する保存性の高い栄養
組成物を提供することを課題とする。
以下本発明を詳しく説明する。
発明の構成 本発明の構成上の特徴は、糖質、タンパク質もしくは
その分解物或はアミノ酸のような窒素源、脂質、ミネラ
ル及びビタミンを主成分とする栄養組成物において、糖
質及びタンパク質もしくはその分解物或はアミノ酸が多
量成分を占め、且つ、脂質は、その脂肪酸組成中多価不
飽和脂肪酸を２〜40重量％含有する油脂と、アセトン不
溶物を60重量％以上含有していてホスフアチジルコリン
を少くとも10重量％及びホスフアチジルエタノールアミ
ンを少くとも５重量％含有するレシチンを油溶成分100
重量部当り0.1〜30重量部含有するものであることにあ
る。
その分解物或はアミノ酸のような窒素源、脂質、ミネラ
ル及びビタミンを主成分とする栄養組成物において、糖
質及びタンパク質もしくはその分解物或はアミノ酸が多
量成分を占め、且つ、脂質は、その脂肪酸組成中多価不
飽和脂肪酸を２〜40重量％含有する油脂と、アセトン不
溶物を60重量％以上含有していてホスフアチジルコリン
を少くとも10重量％及びホスフアチジルエタノールアミ
ンを少くとも５重量％含有するレシチンを油溶成分100
重量部当り0.1〜30重量部含有するものであることにあ
る。
課題を解決するための手段 本発明は、上述のごとく、糖質及びタンパク質もしく
はその分解物或はアミノ酸、脂質、ミネラル及びビタミ
ンを主成分とする栄養組成物において、糖質及びタンパ
ク質もしくはその分解物或はアミノ酸が多量成分を占
め、且つ、脂質として多価不飽和脂肪酸を含有する油脂
とレシチンとを含むものを用いることを特徴とするもの
であつて、ここで多価不飽和脂肪酸としてはエイコサペ
ンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、オクタデカトリエン
酸等を例示できる。これらのうち、エイコサペンタエン
酸及び／又はドコサヘキサエン酸とオクタデカトリエン
酸を組合せて用いることが好ましい。
はその分解物或はアミノ酸、脂質、ミネラル及びビタミ
ンを主成分とする栄養組成物において、糖質及びタンパ
ク質もしくはその分解物或はアミノ酸が多量成分を占
め、且つ、脂質として多価不飽和脂肪酸を含有する油脂
とレシチンとを含むものを用いることを特徴とするもの
であつて、ここで多価不飽和脂肪酸としてはエイコサペ
ンタエン酸、ドコサヘキサエン酸、オクタデカトリエン
酸等を例示できる。これらのうち、エイコサペンタエン
酸及び／又はドコサヘキサエン酸とオクタデカトリエン
酸を組合せて用いることが好ましい。
これらの多価不飽和脂肪酸を含有する油脂としては、
例えば魚油及びその濃縮物、松の実油、大豆油、月見草
油、藻類抽出油等を例示し得る。
例えば魚油及びその濃縮物、松の実油、大豆油、月見草
油、藻類抽出油等を例示し得る。
本発明では、上記多価不飽和脂肪酸は、栄養組成物に
おける脂質の脂肪酸組成中２〜40重量％、特に４〜20重
量％存在していることが好ましく、かつ脂質におけるリ
ノール酸との比がリノール酸１に対して0.1〜10の重量
比であることが好ましい。
おける脂質の脂肪酸組成中２〜40重量％、特に４〜20重
量％存在していることが好ましく、かつ脂質におけるリ
ノール酸との比がリノール酸１に対して0.1〜10の重量
比であることが好ましい。
また、本発明に係る組成物においては、糖質、及びタ
ンパク質もしくはその分解物或はアミノ酸、脂質、ミネ
ラル及びビタミンを主成分とする栄養組成物において、
糖質及びタンパク質もしくはその分解物或はアミノ酸が
多量成分を占め、且つ、脂質が上記多価不飽和脂肪酸に
加えてレシチンを含むものであつて、レシチンとしては
アセトン不溶物が60重量％以上のものであつて、ホスフ
アチジルコリンを少くとも10重量％及びホスフアチジル
エタノールアミンを少くとも５重量％含有するものを用
いる。また、レシチンは、上記組成物における油溶成分
100gに対して0.1〜30g存在するように含有させる。
ンパク質もしくはその分解物或はアミノ酸、脂質、ミネ
ラル及びビタミンを主成分とする栄養組成物において、
糖質及びタンパク質もしくはその分解物或はアミノ酸が
多量成分を占め、且つ、脂質が上記多価不飽和脂肪酸に
加えてレシチンを含むものであつて、レシチンとしては
アセトン不溶物が60重量％以上のものであつて、ホスフ
アチジルコリンを少くとも10重量％及びホスフアチジル
エタノールアミンを少くとも５重量％含有するものを用
いる。また、レシチンは、上記組成物における油溶成分
100gに対して0.1〜30g存在するように含有させる。
上述したように多価不飽和脂肪酸を含有する油脂とレ
シチンを含む脂質は、該脂肪酸を含有する前記例示の油
脂に上記レシチンを添加し、必要に応じ更に脂溶性ビタ
ミン等を添加して調製し得る。
シチンを含む脂質は、該脂肪酸を含有する前記例示の油
脂に上記レシチンを添加し、必要に応じ更に脂溶性ビタ
ミン等を添加して調製し得る。
上述のごとくして得られる脂質を含有する栄養組成物
は、前述したような薬剤的活性を有し、かつ保存性が高
いので動脈硬化、血栓性疾患等の治療に際しての栄養組
成物として有用である。
は、前述したような薬剤的活性を有し、かつ保存性が高
いので動脈硬化、血栓性疾患等の治療に際しての栄養組
成物として有用である。
尚、本発明に係る組成物を構成する糖質としては、デ
キストリン、庶糖、グルコース、ガラクトース、マルト
ース等を例示し得、タンパク質としては乳タンパク質、
大豆タンパク質、卵タンパク等を例示し得、アミノ酸と
しては脂肪族アミノ酸、オキシアミノ酸、含硫アミノ
酸、芳香族アミノ酸などの中性、酸性及び塩基性アミノ
酸を例示し得る。
キストリン、庶糖、グルコース、ガラクトース、マルト
ース等を例示し得、タンパク質としては乳タンパク質、
大豆タンパク質、卵タンパク等を例示し得、アミノ酸と
しては脂肪族アミノ酸、オキシアミノ酸、含硫アミノ
酸、芳香族アミノ酸などの中性、酸性及び塩基性アミノ
酸を例示し得る。
また、脂質としては中鎖脂肪酸トリグリセリド、ヤシ
油、コーン油、サフラワー油、乳脂、米油、オリーブ
油、マカデイミアンナツツ油などの食用油、及びβ−シ
トステロール、カンペステロール、スチグマステロール
などのステロール類を例示し得る。この他ミネラルとし
てはNa、Ｋ、Ca、Mg、Ｐ、Cl、Fe、Zn、Cu、Mn、Ｉ等
を、また、ビタミンとしてはＡ、Ｄ、Ｅ、Ｋなどの脂溶
性ビタミン、B1、B2、B6、B12、Ｃ、パントテン酸、ニ
アシン、ビオチン、葉酸等の水溶性ビタミンを例示し得
る。
油、コーン油、サフラワー油、乳脂、米油、オリーブ
油、マカデイミアンナツツ油などの食用油、及びβ−シ
トステロール、カンペステロール、スチグマステロール
などのステロール類を例示し得る。この他ミネラルとし
てはNa、Ｋ、Ca、Mg、Ｐ、Cl、Fe、Zn、Cu、Mn、Ｉ等
を、また、ビタミンとしてはＡ、Ｄ、Ｅ、Ｋなどの脂溶
性ビタミン、B1、B2、B6、B12、Ｃ、パントテン酸、ニ
アシン、ビオチン、葉酸等の水溶性ビタミンを例示し得
る。
以下に実施例を示して本発明とその効果を具体的に説
明する。
明する。
実施例 下記組成の栄養組成物を調製した。成分組成 重量％ エイコサペンタエン酸濃縮物（EPA濃縮物） 1.3 大豆油 5.1 パーム油 4.5 高純度大豆レシチン 1.1 乳タンパク 17.2 大豆タンパク 5.7 デキストリン 62.2 ミネラル類 2.8 ビタミン類 0.1 なお、対照として、上記成分組成中EPA濃縮物及び高
純度大豆レシチンを用いず、また、脂質としてパーム油
3.1wt％とコーン油8.9wt％を用いた組成物を調製した。
純度大豆レシチンを用いず、また、脂質としてパーム油
3.1wt％とコーン油8.9wt％を用いた組成物を調製した。
次に、これらの各栄養組成物をウイスター系ラツト１
群８匹に飼料（栄養組成物98.5重量部とコレステロール
１重量部とコール酸ナトリウム0.5重量部から成る）を
４週間自由摂取させた後、血清中総コレステロール（T
C）値を測定した。また、動脈硬化指数（AI）を下記式
に基いて算出した。なお、式中のHDLは高密度リポタン
パク質コレステロールを表す。
群８匹に飼料（栄養組成物98.5重量部とコレステロール
１重量部とコール酸ナトリウム0.5重量部から成る）を
４週間自由摂取させた後、血清中総コレステロール（T
C）値を測定した。また、動脈硬化指数（AI）を下記式
に基いて算出した。なお、式中のHDLは高密度リポタン
パク質コレステロールを表す。
更に、血小板凝集能を、Born、O'Brienらによる吸光
度法（比濁）に従つて、市販の血小板凝集計を用いて測
定した。
度法（比濁）に従つて、市販の血小板凝集計を用いて測
定した。
結果を表１に示す。
また高純度大豆レシチンを配合した栄養組成物の保存
性を試験した結果を表２に併せ示す。
性を試験した結果を表２に併せ示す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−58560（ＪＰ，Ａ) 特開 昭62−224258（ＪＰ，Ａ) 特開 昭61−112020（ＪＰ，Ａ) 特開 昭59−219396（ＪＰ，Ａ) 特公 平７−48991（ＪＰ，Ｂ２)
Claims (3)
- 【請求項１】糖質、タンパク質もしくはその分解物或は
アミノ酸、脂質、ミネラル及びビタミンを主成分とする
栄養組成物において、糖質及びタンパク質もしくはその
分解物或はアミノ酸が多量成分を占め、且つ、脂質は、
その脂肪酸組成中多価不飽和脂肪酸を２〜40重量％含有
する油脂と、アセトン不溶物を60重量％以上含有してい
てホスファチジルコリンを少なくとも10重量％及びホス
ファチジルエタノールアミンを５重量％以上含有するレ
シチンを油溶成分100重量部当り0.1〜30重量部含有する
ものであることを特徴とする薬剤的活性を有する保存性
の高い栄養組成物。 - 【請求項２】多価不飽和脂肪酸がエイコサペンタエン
酸、ドコサヘキサエン酸及びオクタデカトリエン酸から
成る群から選択される少なくとも１種である特許請求の
範囲第（１）項記載の栄養組成物。 - 【請求項３】多価不飽和脂肪酸がエイコサペンタエン
酸、ドコサヘキサエン酸の少なくとも１種とオクタデカ
トリエン酸とから成る特許請求の範囲第（１）項記載の
栄養組成物。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62287023A JP2537645B2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 薬剤的活性を有する栄養組成物 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP62287023A JP2537645B2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 薬剤的活性を有する栄養組成物 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH01128919A JPH01128919A (ja) | 1989-05-22 |
| JP2537645B2 true JP2537645B2 (ja) | 1996-09-25 |
Family
ID=17712041
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP62287023A Expired - Lifetime JP2537645B2 (ja) | 1987-11-13 | 1987-11-13 | 薬剤的活性を有する栄養組成物 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2537645B2 (ja) |
Families Citing this family (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0394655A (ja) * | 1989-09-06 | 1991-04-19 | Otsuka Pharmaceut Co Ltd | 栄養補給用組成物 |
| JP2903232B2 (ja) * | 1990-01-09 | 1999-06-07 | 株式会社アドバンス | 脂質吸収阻害剤 |
| JPH0748992B2 (ja) * | 1990-04-16 | 1995-05-31 | 日本油脂株式会社 | 血栓防止用粉末組成物 |
| FR2698269B1 (fr) * | 1992-11-24 | 1995-01-06 | Inst Nat Sante Rech Med | Nouveaux médicaments à base d'acides gras insaturés, utilisables notamment comme antiagrégants plaquettaires et/ou comme transporteurs privilégiés vers le cerveau. |
| CA2340223A1 (en) * | 1998-08-12 | 2000-02-24 | Morinaga Milk Industry Co., Ltd. | Nutritional compositions for preventing or treating hyperlipoproteinemia |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS6159536A (ja) * | 1984-08-31 | 1986-03-27 | Mitsubishi Electric Corp | 割込み判定機構を有する電子計算機システム |
| JPS6158536A (ja) * | 1984-08-31 | 1986-03-25 | Nippon Oil & Fats Co Ltd | 栄養組成物 |
-
1987
- 1987-11-13 JP JP62287023A patent/JP2537645B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH01128919A (ja) | 1989-05-22 |
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