JP2537460B2 - パルプ製造工程液用エマルジョン型消泡剤組成物及びこれを用いたパルプ製造工程液の消泡方法 - Google Patents

パルプ製造工程液用エマルジョン型消泡剤組成物及びこれを用いたパルプ製造工程液の消泡方法

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JP2537460B2
JP2537460B2 JP5097025A JP9702593A JP2537460B2 JP 2537460 B2 JP2537460 B2 JP 2537460B2 JP 5097025 A JP5097025 A JP 5097025A JP 9702593 A JP9702593 A JP 9702593A JP 2537460 B2 JP2537460 B2 JP 2537460B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は水系の発泡防止、特に強
アルカリ水系の発泡防止に有効なエマルジョン型消泡剤
組成物及びそれを使用した消泡方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】水系における発泡の問題は各種工業にお
いて、生産性の低下、不良品の増大、製品充填率の低下
などの生産上の各種トラブルを起こしており、特にパル
プ製造工業においては廃液中に多量の発泡性物質が含ま
れるため、発泡が重要な問題となっている。今日のパル
プ製造方法は、従来のサルファイト法に代わり、アルカ
リ法の一種であるクラフト法が主流になっている。クラ
フトパルプ法においては、パルプ原料(原木チップ)を
水酸化ナトリウムと硫化ナトリウムの混液中で加圧蒸煮
し、原木中の非繊維部分を溶解除去してパルプをつくる
が、この際の蒸解廃液(一般に黒液と呼ばれている)中
には原木中のリグニン成分、その他の樹脂成分のナトリ
ウム塩が多量に含まれている。これらは発泡性物質であ
るため、パルプと分離する際に発泡が起って生産上の障
害となる。また、分離パルプ中にも黒液が随伴するため
に、パルプ洗浄工程においても発泡が問題となる。この
ようにパルプ製造工程の蒸解後におけるパルプの洗浄や
スクリーニングにおいての発泡は、洗浄効率や作業性を
著しく低下させる。また抄紙工程における発泡は、製品
となる紙の紙力低下や、斑点を生じて品質の低下を起
し、また抄紙機上での紙切れの原因になる等、種々の障
害を引き起こす。このため、パルプ紙製造工程ではこれ
らの障害を排除するのに消泡剤の使用が不可欠となって
いる。従来、種々の消泡剤が提案されており、例えば特
公昭47−7359号公報には脂肪酸アミド1〜20重
量%、油溶性有機重合体1〜15重量%、炭化水素油1
〜50重量%、脂肪0〜5重量%からなる消泡組成物に
関して記載され、特公昭52−5686号公報には非極
性有機液体70〜90重量%、疎水性シリカ1〜5重量
%、有機リン化合物1〜20重量%からなる消泡組成物
が記載されている。また、米国特許第4,225,456
号明細書には、急冷アミド0.5〜10重量%、疎水性
シリカ0.3〜10重量%、ポリマー0.5〜5重量%、
乳化剤0.5〜5重量%、油15〜65重量%、水20
〜60重量%、シリコーン表面活性剤0〜3重量%、ホ
ルムアルデヒド溶液0〜0.5重量%、シリコーンオイ
ル0〜0.5重量%からなる乳化物について報告されて
いる。しかしながら、これらの消泡剤組成物は、必ずし
も消泡性能を満足するものではない。また、クラフト製
造工程に用いられている消泡剤は、ほとんどの物が水に
不溶であり、多量に使用すると消泡剤自身による凝集が
起り、ピッチの発生、及び排水での油分、ダイオキシン
などの公害の問題などが起り易く好ましくない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、簡単な製造
工程で製造でき、パルプ製造工程において、消泡剤自身
によるピッチの発生及び排水でのダイオキシン公害の発
生を防止することができ、かつ極めて優れた消泡性能を
有するエマルジョン型消泡剤組成物及びそれを使用した
消泡方法を提供することを目的とするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、従来技術の
欠点を解消するために鋭意検討した結果、変性シリコー
ン油を非極性有機液体及び疎水性シリカと供に、水中に
乳化させることにより、消泡剤自身によるピッチ、及び
ダイオキシンの発生を防止し、排水での公害の発生を防
止し、かつ極めて優れた消泡性能を有するエマルジョン
型消泡剤組成物を見い出し、この知見に基づいて本発明
を完成するに至った。すなわち、本発明は、有機液体5
〜35重量部、シリコーン油0.5〜5重量部、疎水性
シリカ0.5〜5重量部及び変性シリコーン油1〜40
重量部を乳化剤により水に乳化させていることを特徴と
するエマルジョン型消泡剤組成物を提供するものであっ
て、この有機液体として特定のものを使用することを特
徴とする。従って、本発明は次の各項よりなる。 (1)鉱物油から完全水素化精製法で製造された流動パ
ラフィン油であって、ヨウ素価ゼロ、動粘度(40℃)
12〜70cstの流動パラフィン油である有機液体5
〜35重量部、シリコーン油0.5〜5重量部、疎水性
シリカ0.5〜5重量部及び変性シリコーン油1〜40
重量部の組成物を乳化剤により水に乳化させることを特
徴とするパルプ製造工程液用エマルジョン型消泡剤組成
物。 (2)鉱物油から完全水素化精製法で製造された流動パ
ラフィン油であって、ヨウ素価ゼロ、動粘度(40℃)
12〜70cstの流動パラフィン油及びアルコール類
に酸化プロピレン又は酸化プロピレンと酸化エチレンと
の混合物を重合させた合成油と混合した有機液体5〜3
5重量部、シリコーン油0.5〜5重量部、疎水性シリ
カ0.5〜5重量部及び変性シリコーン油1〜40重量
部の組成物を乳化剤により水に乳化させることを特徴と
するパルプ製造工程液用エマルジョン型消泡剤組成物。 (3)アルコール類が多価アルコール類である(2)項
記載のパルプ製造工程液用エマルジョン型消泡剤組成
物。 (4)変性シリコーン油がポリエーテル変性シリコーン
油である、(1)、(2)項又は(3)項記載のパルプ
製造工程液用エマルジョン型消泡剤組成物。 (5)乳化剤含有量が1〜10重量部の範囲である
(1)、(2)、(3)項又は(4)記載のパルプ製造
工程液用エマルジョン型消泡剤組成物。 (6)(1)〜(5)項記載のエマルジョン型消泡剤組
成物を、パルプ製造工程液の発泡性水系液体中に一定濃
度で添加することを特徴とするパルプ製造工程液の消泡
方法を提供するものである。以下、本発明を詳細に説明
する。本発明のエマルジョン型消泡剤組成物には、有機
液体が含有される。有機液体としては、例えばパラフィ
ン系炭化水素、ナフテン系炭化水素、芳香族炭化水素、
石油ナフサなどが挙げられ、好ましくは、パラフィン系
炭化水素である。有機液体の好適な具体例としては、流
動パラフィン、完全水素処理パラフィン系炭化水素など
が挙げられ、特に流動パラフィンが好ましい。これらの
有機液体は、1種類単独で使用しても良いし、2種類以
上の有機液体を混合して使用することもできる。本発明
においては、有機液体は、5〜35重量部含有され、好
ましくは8〜25重量部、特に好ましくは10〜20重
量部含有される。本発明に用いる完全水素化流動パラフ
ィンは塩素類と反応しない完全飽和結合(すなわちヨウ
素化値がないゼロで、芳香族含有量もゼロである)の有
機液体であり、これによって安全な作業環境での良好な
消泡効果を得ることができる。本発明で使用する完全水
素化流動パラフィン油の性状は、例えば、密度(15
℃)が0.84〜0.865、動粘度(40℃) 12
〜70cst(センチストークス)、好ましくは、12
〜50cst、特に、好ましくは、12〜20cst)
酸化価0.01、ヨウ素価0、イオウ分(ppm)0.
1以下、アニリン点100〜120を示すものを使用す
ることができる。本発明において、完全水素化の指標と
してのヨウ素価が0とは、日本油化学協会試験法2・4
・5−71に基づくヨウ素価試験方法によって、ヨウ素
価が0.01以下になることを意味する。
【0005】本発明に使用される有機液体として流動パ
ラフィン油のほかに使用できるものとして合成油があ
る。合成油としてほとんどの種類の重合体が、このよう
な類型的な配合にある程度使用可能であり、この様な合
成油には、酸化プロピレン、酸化エチレンのランダム重
合体;炭素数3〜10のアルコールに酸化プロピレン及
び酸化プロピレン、酸化エチレン付加した重合体;プロ
ピレングリコール及びエチレングリコールに酸化プロピ
レンでプロポキシ化した重合体;グリセリンに酸化プロ
ピレン及び、酸化プロピレン、酸化エチレンを付加した
重合体;などがある。これらの材料は単独あるいは2種
類又はそれ以上の種類の合成油を混合して使用すること
ができるし流動パラフィン油との混合でも使用できる。
この目的に好ましい合成油はプロピレングリコールに酸
化プロピレンでプロポキシ化した重合体、例えば、アデ
カカーポールDL[商標名、旭電化工業(株)製]を使用
することができる。この合成油は次の様な性質を有す
る。 比重(25℃) 1.004〜1.008 pH、メタノール法 6.2〜6.6 粘度(40℃)cst 31.2〜149 引火点(coc)℃ 201〜228 本発明のエマルジョン型消泡剤組成物には、シリコーン
油が含有される。シリコーン油は、初期消泡性を効果的
に付与することができる。本発明に用いるシリコーン油
としては、例えばアルキルシロキサン、アリールシロキ
サン、脂環式シロキサンなどのポリシロキサン油であっ
て、約10〜3000cst(25℃)の粘度を持つポ
リシロキサン、フッ素シリコーンオイルなどが好適に挙
げられ、特に好ましいものとしては前記アルキルポリシ
ロキサン油が挙げられる。シリコーン油の含有量は、
0.5〜5重量部であり、好ましくは0.8〜3重量部で
あり、特に好ましくは1〜2重量部である。本発明のエ
マルジョン型消泡剤組成物には、疎水性シリカが含有さ
せることができる。疎水性シリカとしては、特に限定さ
れるものではなく、種々の疎水性シリカを使用すること
ができる。本発明で使用する疎水性シリカとしては、下
記の測定方法で測定したM値が50以上のものが好まし
く、特にM値が60〜70の範囲のものが最も好まし
い。本発明で使用する疎水性シリカとしては、平均粒径
が10μm以下のものが好ましく、特に5μm以下のも
のが好ましく、1〜3μmが最も好ましい。また、疎水
性シリカの好ましい性状としては、pH値(4%濃度)が
7〜12の範囲であり、カサ比重(g/リットル)が6
3〜75の範囲であり、比表面積(m2/g)が59〜
113の範囲であり、吸油量(ml/100g)が155
〜210の範囲であり、振トウ試験(min)値が25〜
50の範囲であり、又はDBA吸着量(mg・mol/kg)が
10以下である。疎水性シリカは、これらの好ましい性
状のいずれか1種を満たすものであっても良く、2種以
上を満たすものでも良いが、全ての好ましい性状を満た
すものが特に好ましい。
【0006】なお、pH値は、水:エタノール=1:1で
pHメーター計で測定した値である。また、M値は、メタ
ノール水溶液にぬれ始める時のメタノールの容量%値で
あり、振トウ試験値は、100ml三角フラスコに試料
0.5g、水50mlを採取、これをイワキラボシェーカ
ー(VS型:振動数300回/分)にて振トウして、水
相に白濁を生ずるに到る経過時間(min)を試験値とし
たものである。疎水性シリカは、一般的には親水性シリ
カを疎水処理することにより製造することができる。親
水性シリカを疎水性にする処理としてはどのような方法
を使用しても良く、例えばシリカにシリコーン油、即ち
ジメチルポリシロキサンを均一に分散させ250〜30
0℃で0.5〜2時間加熱する処理が挙げられる。この
方法は特公昭42−26179号公報に示されている。
疎水性シリカの含有量は、0.5〜5重量部であり、好
ましくは1〜4重量部であり、特に好ましくは1.5〜
3重量部である。本発明のエマルジョン型消泡剤組成物
においては、変性シリコーン油が含有される。変性シリ
コーン油としては、例えばポリエーテル変性シリコーン
油、フッ素変性シリコーン油、脂肪酸変性シリコーン油
などが好適に挙げられ、好ましくはポリエーテル変性シ
リコーン油である。これらの変性シリコーン油は、1種
単独で使用しても良いし、2種以上を混合して使用して
も良い。ポリエーテル変性シリコーン油としては、ジメ
チルポリシロキサンなどのオルガノポリシロキサンとポ
リグリコールとを反応させて得られる変性シリコーン
と、シリカと、シリコーンを反応させて得られるものな
ども含まれる。ポリエーテル変性シリコーン油の一般構
造式の一例としては、次の式で表されるものが挙げられ
る。
【0007】
【化1】
【0008】(式中、Rは、炭素数6〜22のアルキル
基を表し、aは5〜15の数を表し、bは0〜5の数を
表し、mは正数を表し、nは10〜30の数を表す。) この様な変性シリコーン油は、信越化学工業(株)の商品
名、KF353(A)ダウコーニング社の商品名アンチ
ホームFS−80、アンチホームFS−81などの商品
名で市販されている。変性シリコーン油の含有量は、1
〜40重量部であり、好ましくは3〜40重量部であ
り、特に好ましくは30〜40重量部である 本発明のエマルジョン型消泡剤組成物は、上記成分を乳
化剤により水中に乳化する。乳化剤としては、非イオン
乳化剤、アニオン乳化剤、カチオン乳化剤、両性乳化剤
などの種々の乳化剤を使用することができ、非イオン乳
化剤が好ましい。非イオン乳化剤としては、例えばポリ
オキシエチレンノニルフェニルエーテル、ポリオキシエ
チレンオクチルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン
ラウリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテ
ル、ポリオキシエチレントリデシルエーテル、ポリオキ
シエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステア
リルエーテル、ポリオキシエチレンラウレート、ポリオ
キシエチレンオレエート、ポリオキシエチレンステアレ
ート、ソルビタンラウレート、ソルビタンパルミテー
ト、ソルビタンステアレート、ソルビタンオレエート、
ポリオキシエチレンソルビタンオレエート、ポリオキシ
エチレンソルビタンステアレートなどが挙げられる。ア
ニオン乳化剤としては、例えばポリオキシエチレンノニ
ルフェニルエーテルサルフェート塩、オクチルフェノキ
シエトキシエチルスルホネート塩、アルキルホスフェー
ト塩などが挙げられる。カチオン乳化剤としては、例え
ばアルキルベンジルアンモニウム塩、ラウリルイミダゾ
リン、オレイルイミダゾリン、オレイルアミン、セチル
アミン等の各酢酸塩などが挙げられる。
【0009】両性乳化剤としては、アルキルベタイン型
や燐酸エステル型両性活性剤などが挙げられる。これら
の乳化剤は、1種単独で使用しても良いし、2種または
それ以上を組合わせたものを使用しても良い。例えばカ
チオン乳化剤を非イオン乳化剤と混合しても良いし、ア
ニオン乳化剤と非イオン乳化剤と混合しても良い。これ
らの乳化剤のうち、好ましいものとしては、ポリオキシ
エチレンアルキルアリルエーテルとソルビタンアルキレ
ートの組合せが挙げられ、特に好ましいものとしてはポ
リオキシエチレンノニルフェニルエーテルとソルビタン
ジオレートの組合せが挙げられる。この好ましい組合せ
の乳化剤を構成する各構成成分の含有割合は特に限定さ
れるものではなく、前者と後者の割合が通常1/10〜
10/1の範囲になるように選定すれば良い。なおこの
乳化剤の添加量は前記した油性消泡成分をエマルジョン
とするのに充分な量とすることが必要とされるが、これ
は通常は1〜10重量部の範囲であり、好ましい範囲は
1〜5重量部である。本発明のエマルジョン型消泡剤組
成物は、上記成分を水に乳化させたものである。水の量
は、特に限定されるものではなく、種々の割合で配合す
ることができるが、通常30〜900重量部の範囲であ
り、好ましくは30〜300重量部の範囲であり、特に
好ましくは30〜90重量部の範囲である。また、本発
明のエマルジョン型消泡剤組成物には必要に応じて増粘
剤を添加しても良い。この増粘剤としては、例えばカル
ボキシメチルセルロース、カルボキシエチルセルロース
などの繊維系エーテル、アクリル変性ポリマー、部分ケ
ン化ポリビニルアルコール、アルギン酸ナトリウムなど
が挙げられる。この増粘剤は、上記した油性消泡成分1
00重量に対して通常1%以下とされる。また、この消
泡剤に、必要に応じ防腐の目的で少量の殺菌剤を添加す
ることができる。この殺菌剤としては、例えば次亜塩素
酸ナトリウム、ソルビン酸などが有効とされるが、この
添加量は全体量に対して通常0.05〜0.5%範囲であ
る。
【0010】本発明のエマルジョン型消泡剤組成物は、
エマルジョン中のエマルジョン粒子の平均粒径が1〜1
0μmの範囲が好ましく、特に1〜6μmの範囲が好ま
しい。本発明の消泡剤組成物は上記した各成分の所定量
を混合し均一に撹拌することによって得ることができる
が、次のようにして製造することが好ましい。まず、有
機液体の5〜35重量部にシリコーン油0.5〜5重量
部と疎水性シリカ0.5〜5重量部を加え、撹拌しなが
ら温度90〜100℃に加熱して分散させる。次にこの
分散液に乳化剤を適当量、例えば1〜10重量部と、変
性シリコーン1〜40重量部を加え、温度40〜70℃
で水を適当量加えて乳化してエマルジョンを製造する。
本発明のエマルジョン型消泡剤組成物を消泡が必要とさ
れる発泡性液体に使用する際の使用量は、適宜選定すれ
ば良いが、通常0.1〜1000ppm、好ましくは1〜1
00ppmの範囲にすれば良い。本発明の消泡方法は、本
発明のエマルジョン型消泡剤組成物を発泡性液体に添加
するに際し、設定した濃度に保つ希釈装置で調整された
消泡剤組成物希釈液を連続的に添加する。本発明の消泡
方法におけるエマルジョン型消泡剤組成物の希釈媒体
は、通常水が用いられる。また、希釈装置で設定濃度に
希釈するその希釈倍率は、特に限定されるものではな
く、上記エマルジョン型消泡剤組成物の使用量に合わせ
て適宜選定すれば良く、通常2〜20倍にすれば良い。
なお、連続的とは、狭義の連続的の意味の他、断続的の
意味をも含むものである。このように、本発明のエマル
ジョン型消泡剤組成物を希釈して、発泡性液体に添加す
る方法は、消泡性の優れたエマルジョン型消泡剤組成物
の搬送時の体積を小さくすることができるので、大型搬
送手段を必要としない又、工場における在庫量が少なく
なり、保管場所や、空容器などが減少するという利点が
あり、実用上極めて有用である。
【0011】
【実施例】次に、本発明を実施例にて、さらに詳しく説
明する。なお、本発明は、これらの例によって何ら限定
されるものではない。以下の製造例により、本発明のエ
マルジョン型消泡剤組成物を製造した。 製造例1 流動パラフィン[モービル石油(株)製、商品名ホワイト
オイルWO70、粘度(40℃)12.4センチストー
クス]30重量部に、シリコーン油[信越化学工業(株)
製、商品名シリコーンオイルKF96]1重量部、疎水
性シリカ[日本シリカ工業製]3重量部を撹拌しながら
添加し、温度100℃に加熱分散させる。次に乳化剤と
してポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(エチ
レンオキサイド6モル付加物)1重量部、ソルビタンオ
レエート1重量部、ポリエーテル変性シリコーン油[信
越化学製、商品名KF353(A)]3重量部を添加し
て分散液60℃に水61重量部にて乳化分散してエマル
ジョン組成物を得た。エマルジョン粒子の平均粒径は約
3μmであった。なお、本発明に使用した疎水性シリカ
の性状は次のようである。 pH(4%濃度) 11.9 カサ比重(g/リットル) 67 比表面積(m2/g) 87 吸油量(ml/100g) 200 平均粒径(μ) 2.7 M値(%) 65 振トウ試験(min) 50 DBA吸着量(mg・mol/kg) 5以下(シリカの表面の
シラノール基の量) 製造例2 実施例1の方法で使用したポリエーテル変性シリコーン
の代わりに、ポリエーテル変性シリコーン油(ダウコー
ニング社製、商品名アンチホームFS−80)3重量部
を用いた以外は、実施例1と同様にしてエマルジョン組
成物を得た。エマルジョン粒子の平均粒径は約2μmで
あった。 製造例3 流動パラフィン15重量部にシリコーン油2重量部、疎
水性シリカ1.5重量部を撹拌しながら添加し、温度1
00℃に加熱分散させる。次に乳化剤ポリオキシエチレ
ンノニルフェニルエーテル(エチレンオキサイド2モル
付加物)0.5重量部、ソルビタンオレエート1重量
部、ポリエーテル変性シリコーン油(ダウコーニング社
のアンチホームFS−81)30重量部を添加した。こ
の分散液を60℃で水50重量部を徐々に添加して乳化
分散しエマルジョン組成物を得る。エマルジョン粒子の
平均粒径は約2μmであった。 製造例4 ポリオキシレングリコール(旭電化工業社のアデカカー
ポールDL−150)14.5重量部にシリコーン油1
重量部、疎水性シリカ1.5重量部を撹拌しながら添加
し、温度100℃に加熱分散させる。次に乳化剤ポリオ
キシエチレンノニルフェノールエーテル(エチレンオキ
サイド6モル付加物)1重量部、ソルビタンオレエート
2重量部、ポリエーテル変性シリコーン油(ダウコーニ
ング社のアンチネームFS−81)30重量部を添加し
た。この分散液を60℃で水50重量部を徐々に添加し
て乳化分散しエマルジョン組成物を得る。エマルジョン
粒子の平均粒径は約3μmであった。
【0012】比較製造例1 (市販品A、シリカベース)スピンドル油[日本石油
(株)、商品名スーパオイルAL、粘度(40℃)23.
22cst]88重量部にシリコーン油1重量部、疎水
性シリカ6重量部、分散剤としてソルビタンオレエート
5重量部を混合し、ホモジナイザーで30分間処理し
た。このようにして、市販品Aを得た。 比較製造例2 (市販品B、アマイドベース)スピンドル油17重量部
にステアリルビスアマイド6重量部を添加し、140℃
加熱溶解その温度に15分間維持した。140℃のアミ
ド/油溶解物を常温(25℃)のスピンドル油71重量
部に急速に加え急冷し、急冷アミド分散液をつくり、シ
リコーン油1重量部、分散剤ソルビタンオレエート5重
量部を加えコロイドミル(処理量5リットル/min)に
て処理し、市販品Bを得た。 実施例1 パルプ製造工場より入手した濃厚黒液を水で6〜10%
に希釈した黒液1500mlを直径150mmのジャケット
付円筒に入れ、90℃に保温しながら円筒の底部より、
遠心ポンプを用いて、循環速度3リットル/minで円筒
の上部450mmの高さ(液面よりの高さ)から液面へ9
0℃の角度でぶつかる様に連続循環することにより、発
泡させる。循環により黒液は発泡するが泡の高さが初め
の液面より50mm高くなった時点で製造例1のエマルジ
ョン型消泡剤組成物を黒液に対し、それぞれ15ppm添
加し、添加直後の泡の高さを測定した。次に、そのまま
循環を続けると時間の経過につれて再び発泡が多くなる
が、10分間循環を続け、2分間毎に泡の高さを測定し
た。この10分間の循環後に、循環を停止し、3分後の
泡ぎれを測定した。次に、循環を再開して3分間再循環
を行い、1分間毎に泡の高さを測定し、さらに再循環停
止3分後の泡の高さを測定し、破泡性と消泡持続性を調
べた。得られた結果を第1表に示した。 実施例2 実施例1において、製造例1のエマルジョン型消泡剤組
成物の代わりに、製造例2のエマルジョン型消泡剤組成
物を使用した以外は、実施例1と同様に実施した。得ら
れた結果を第1表に示した。
【0013】実施例3 実施例1において、製造例1のエマルジョン型消泡剤組
成物の代わりに、製造例3のエマルジョン型消泡剤組成
物を水で10倍に希釈したものを使用し、さらに黒液を
10%濃度液で使用した以外は、実施例1と同様に実施
した。得られた結果を第1表に示した。 実施例4 実施例1において製造例1のエマルジョン型消泡剤組成
の代わりに、製造例4のエマルジョン型消泡剤組成物を
水で10倍に希釈したものを使用し、さらに黒液を10
%濃度液で使用した以外は、実施例1と同様に実施し
た。得られた結果を第1表に示した。 比較例1、2 比較のために、比較製造例1(市販品A、シリカーベー
ス)及び比較製造例2(市販品B、アマイドベース)の
各々についても本発明の消泡剤と同様の試験を行なっ
た、その結果も第1表に併記した。
【0014】
【表1】
【0015】試験方法 製造例1〜4のエマルジョン型消泡剤組成物について、
ピッチ試験を次のようにして行った。200ccのステン
レス製ビーカーに、製造例1〜3のエマルジョン型消泡
剤組成物をそれぞれ約1gを正確に秤量し、その中に加
熱した希釈黒液(黒液濃度6%、黒液温度70℃)を全
体で100gになるように取り、ホモジナイザーにて1
0000rpm×2分間の処理を行い、乾燥秤量済みのス
テンレス製金網(200メッシュ)で熱時ろ過する。洗
浄は約50gの温水(60℃)で洗浄する。(この場合
シャワー状に強く洗浄しない)。ろ過済みの金網を10
5℃×2時間で乾燥し、放冷後秤量する。ピッチ量は、
次の式により計算した。 ピッチ量(%)=金網付着量(g)/消泡剤量(g)×
100 製造例1〜4のエマルジョン型消泡剤組成物のピッチ量
測定結果は、それぞれ0.11%、0.11%、0.13
%、0.10%であった。また、比較製造例1及び1の
ピッチ量測定結果は、それぞれ2.9%、3.15%であ
った。
【0016】
【発明の効果】本発明のエマルジョン型消泡剤組成物
は、初期消泡性、消泡持続性などの消泡性が極めて優
れ、消泡剤自身によるピッチの発生がなく、かつ排水で
の公害の発生を防止し、なお極めて優れた消泡性能を有
するので、水系、特に強アルカリ水系の消泡剤として有
用である。特に、パルプ製造工程において使用すると消
泡効果が著しく、実用上極めて有用である。また、本発
明の消泡方法は、上記エマルジョン型消泡剤組成物を使
用するので、上記消泡性及びピッチ防止性が極めて優れ
た消泡方法である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C08L 71/02 LQE C08L 71/02 LQE D21C 3/22 D21C 3/22 //(C08L 71/02 (C08L 71/02 83:04) 83:04)

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉱物油から完全水素化精製法で製造された
    流動パラフィン油であって、ヨウ素価ゼロ、動粘度(4
    0℃)12〜70cstの流動パラフィン油である有機
    液体5〜35重量部、シリコーン油0.5〜5重量部、
    疎水性シリカ0.5〜5重量部及び変性シリコーン油1
    〜40重量部の組成物を乳化剤により水に乳化させるこ
    とを特徴とするパルプ製造工程液用エマルジョン型消泡
    剤組成物。
  2. 【請求項2】鉱物油から完全水素化精製法で製造された
    流動パラフィン油であって、ヨウ素価ゼロ、動粘度(4
    0℃)12〜70cstの流動パラフィン油及びアルコ
    ール類に酸化プロピレン又は酸化プロピレンと酸化エチ
    レンとの混合物を重合させた合成油と混合した有機液体
    5〜35重量部、シリコーン油0.5〜5重量部、疎水
    性シリカ0.5〜5重量部及び変性シリコーン油1〜4
    0重量部の組成物を乳化剤により水に乳化させることを
    特徴とするパルプ製造工程液用エマルジョン型消泡剤組
    成物。
  3. 【請求項3】アルコール類が多価アルコール類である請
    求項2記載のパルプ製造工程液用エマルジョン型消泡剤
    組成物。
  4. 【請求項4】変性シリコーン油がポリエーテル変性シリ
    コーン油である、請求項1、2又は3記載のパルプ製造
    工程液用エマルジョン型消泡剤組成物。
  5. 【請求項5】乳化剤含有量が1〜10重量部の範囲であ
    る請求項1、2、3又は4記載のパルプ製造工程液用エ
    マルジョン型消泡剤組成物。
  6. 【請求項6】請求項1〜5記載のエマルジョン型消泡剤
    組成物を、パルプ製造工程液の発泡性水系液体中に一定
    濃度で添加することを特徴とするパルプ製造工程液の消
    泡方法。
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