JP2536760Y2 - 電源切替えユニット - Google Patents

電源切替えユニット

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JP2536760Y2
JP2536760Y2 JP1988079414U JP7941488U JP2536760Y2 JP 2536760 Y2 JP2536760 Y2 JP 2536760Y2 JP 1988079414 U JP1988079414 U JP 1988079414U JP 7941488 U JP7941488 U JP 7941488U JP 2536760 Y2 JP2536760 Y2 JP 2536760Y2
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博臣 馬渕
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博臣 馬渕
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はたとえばホテル等の室内に設置される電源切
替えユニットに関する。
〔従来の技術とその技術的課題〕
ホテル、旅館、ペンション、老人ホーム、療養所、社
員寮などの比較的大規模施設においては、客室数に応じ
て供給契約電力量を確保し、客室に割当ている。ところ
が、最近では客室数が増し、しかもサービスの向上など
のため、客室で使用される電気器具(電気機器)も多様
化し、かつ出力の大きなものが増している。この結果、
客室での電力使用量が予測を超えて大きくなり、契約電
力量をオーバーする事態が増している。
この対策としては、契約電力量を増加することが挙げ
られるが、支払い電気料が大幅に増加し、そのうえ各室
のブレーカーの取替え工事を要するため、多大の時間、
労力と費用が嵩むという問題がある。
本考案は前記のような問題を解消するために考案され
たもので、その目的とするところは、特別な設置工事や
コンピュータあるいはDC電源などを要しない簡単かつ安
価な構造により契約電力量を超えぬように室内で使用さ
れる電力量を自動的に調整できる電源切替えユニットを
提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
上記目的を達成するため本考案は、端子盤の複数の端
子に大きな出力の複数の電気器具に対する回線を2系統
に分けて接続し、第2の回線に可動接点を設ける一方、
第1の回線には、鉄心と一次側として電流コイルを二次
側として電圧コイルを有する電流検出トランスを設け、
第1の回線の電源の入力端子間に分岐配線を設けるとと
もに、該分岐配線に、可動接点と該可動接点の閉成によ
り作動して第2の回線の前記可動接点を開成する切断リ
レーとを直列に接続し、前記電圧コイルの回路には第1
の回線の電気器具の負荷が加わったときに第1の回線の
可動接点を閉成する補助リレーを設けてなる構成として
る。
〔作用〕
本考案においては、上記構成により第1の回線1と第
2の回線2で客室内の電気器具の使用に優先順位が形成
され、先順位の電気器具を使用したときに、それ以前か
ら使用中の次位の電気器具の回線が自動的に切断される
ため、使用電力を所定量以下に抑えることができる。
しかも、切断リレーBを直接駆動して第2の回線2の
可動接点bを開成するのでなく、第1の回線1から電流
コイル61に流れる電圧で生ずる電位差を電圧コイル62で
検出してまず補助リレーAを作動させて可動接点aを閉
成させ、その可動接点aの閉成によって切断リレーBを
作動して第2の回線2の可動接点bを開成させるように
しており、補助リレーAは電圧コイル62で生ずる微弱電
力によって動作するためエネルギーは小さく、それ故大
電力切断のために切断リレーBに多少の電力を要すると
しても、第1の回線1から負荷に供給される電力量には
ほとんど影響を与えないで済む。
〔実施例〕
以下本考案の実施例を添付図面に基いて説明する。
第1図ないし第4図は本考案による電源切替えユニッ
トの一実施例を示しており、100は取付台、200は取付け
カバーであり、ビスと接着部材300により客室の壁面等
の適所に設置される。
取付台1には端子盤4に9個の端子4a〜4iが配設さ
れ、端末の端子4iにはアース回線5が接続され、他の4
個ずつの端子4a〜4d、4e〜4hには電気消費量の大きな電
気器具たとえば電子レンジ、ティーサーバー、ドライヤ
ーなどに対する回線1,2が2系統にグループ分けされて
接続されている。
この実施例では、一方の回線1は電子レンジに対する
系統、他方の回線2はドライヤーに対する系統となって
おり、回線1は端子4a〜4dに、回線2は端子4e〜4hに組
み込まれている。
まず、回線2は、第5端子4eと第8端子4hを結ぶ配線
40と、第6端子4fと第7端子4gを結ぶ配線41とを有し、
配線40には可動接点bが設けられている。第5端子4eと
第6端子4fにはユニットバスに装備されているライトや
鏡のヒータなどへの入力が導かれ、また、第7端子4gと
第8端子4hはドライヤーに電源出力が送出されるように
なっている。
回線1は第1端子4aと第2端子4bに客室電源が入力さ
れ、第3端子4cと第4端子4dは電子レンジに電源出力が
送出されるようになっている。そしてこの回線1には鉄
心60と一次側の電流コイル61と二次側の電圧コイル62か
らなる電流検出トランス6が設けられている。
前記電流コイル61は両極が第1端子4aと第4端子4dに
接続され、正極側は分岐配線42により第3端子4cと接続
され、分岐配線42はさらに今一つの分岐配線43により第
2端子4dと接続されている。そして、前記分岐配線42に
は切断リレーBと可動接点aが直列に接続されている。
電圧コイル62の両極は検波器7に接続され、その検波
器7は抵抗8と補助リレーAを介して電圧コイル62の中
位電位点に接続されている。9は平滑コンデンサであ
り、前記検波器7とで整流器を構成する。
前記検波器7、抵抗器8、平滑コンデンサ9および補
助リレーAはプリント基板3に装着されている。
なお、上記は本考案の一例であり、端子に対する回線
1と2の接続は逆でもよく、また使用する電気器具も単
なる例示でありこれに限定されるものでないことは勿論
である。
〔実施例の作用〕
たとえば、いまドライヤーを使用すると、このときに
は第2の回線2が動作し、すなわち可動接点bが閉成さ
れる。この状態で第1の回線1で電子レンジを使用した
場合、電流コイル61には負荷に相対する電流が流れ、こ
れにより電磁コイル62に電圧が発生し、その電圧は検波
器7により検波され、抵抗器8により動作電流が加減さ
れた後、補助リレーAを作動させる。
これにより電流コイル61側の分岐配線42に接続されて
いる可動接点aが閉成し、したがって切断リレーBが作
動する。この切断リレーBの作動により第2の回線2の
可動接点bが開成されるため、ドライヤーの回路は開か
れ、電子レンジ回路だけがそのまま作動を続ける。従っ
て、各室の電力量を所定の範囲内で消費することができ
る。
そして、第1の回線1の負荷が低減したときには、電
流コイル61で生ずる電位差が減少して電圧コイル62の電
圧が低下するため、検波器7の出力電圧も減少し、補助
リレーAは復帰する。これにより第1の回線1の可動接
点aは開成され、切断リレーBが復帰するため、第2の
回線2は可動接点bにより復帰する。
本考案においては、第1の回線1から電流コイル61に
流れる電圧で生ずる電位差を電圧コイル62で検出してま
ず補助リレーAを作動させて可動接点aを閉成させ、そ
の可動接点aの閉成によって切断リレーBを作動して第
2の回線2の可動接点bを開成するようにしており、補
助リレーAは電圧コイル62で生ずる微電力で動作するの
でエネルギーは小さくて済むため、大電流切断のため切
断リレーBは動作に多少の電力を要するものの、第1の
回線1から負荷に供給される電力量にはほとんど影響を
与えないで済む。
これに対して、大電力切断のための切断リレーBのみ
を使用し、これを直接駆動して第2の回線2の可動接点
bを開成するようにした場合、すなわち、切断リレーB
を本考案の補助リレーAに相当する個所に設け、本考案
における切断リレーBと可動接点aの回路を除去した場
合、切断リレーBを作動させる電力を第1の回線1から
負荷に供給される電力でまかなうには、電流コイル61の
取出し電圧は本考案のような補助リレーAを利用する場
合に比べて約20倍必要となる。このため、第1の回線1
から負荷に供給されるべき電力の消費量が非常に大きく
なり、効率を低下させることになる。これを避けるため
には、特別な電源を使用しなければならなくなり、それ
によりトランスを大型化させたり、電力を無駄に消費す
ることになる。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によるときには、端子盤4の複数
の端子4a〜4iに大きな出力の複数の電気器具に対する回
線1,2を2系統に分けて接続し、第2の回線2に可動接
点bを設ける一方、第1の回線1には、鉄心60と一次側
として電流コイル61を二次側として電圧コイル62を有す
る電流検出トランス6を設け、第1の回線1の電源の入
力端子4a,4b間に分岐配線42を設けるとともに、該分岐
配線42に、可動接点aと該可動接点aの閉成により作動
して第2の回線2の前記可動接点bを開成する切断リレ
ーBとを直列に接続し、前記電圧コイル62の回路には第
1の回線1の電気器具の負荷が加わったときに第1の回
線1の可動接点aを閉成する補助リレーAを設けたの
で、室内の電気器具の使用に優先順位が形成され、先順
位の電気器具を使用したときに、それ以前から使用中の
次位の電気器具の回線が自動的に開かれ、各室に配分さ
れた電力量が過剰使用されることが無く、施設の電力消
費を契約電力量以下に調整することができる。しかも、
補助リレーAを使用し、これを第1の回線1に流れる電
流により微小電圧で作動させて大電力切断用の切断リレ
ーBを駆動するため、切断リレーBの駆動のための特別
な電源を用いずに済むとともに回線から負荷に供給され
る電力の効率を低下させない利点がある。また、特別な
工事やコンピュータ類を要さず、構造を簡単かつ安価な
ものとすることができ、家庭用コンセントで接続するだ
けで各室に分配された電力量の過剰使用を防止すること
ができるという優れた効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による電源切替えユニットの回路図、第
2図は電源切替えユニットの部分切欠平面図、第3図は
その側面図、第4図はその正面図である。 1……第1の回線、2……第2の回線、4a〜4i……端
子、6……電流検出トランス、42……分岐配線、61……
電流コイル、62……電圧コイル、A……補助リレー、B
……切断リレー、a,b……可動接点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−210829(JP,A) 特開 昭50−35638(JP,A) 特公 昭43−5623(JP,B1) 実願 昭61−158763号(実開 昭63− 66032号)の願書に添付した明細書及び 図面の内容を撮影したマイクロフィルム (JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】端子盤4の複数の端子4a〜4iに大きな出力
    の複数の電気器具に対する回線1,2を2系統に分けて接
    続し、第2の回線2に可動接点bを設ける一方、第1の
    回線1には、鉄心60と一次側として電流コイル61を二次
    側として電圧コイル62を有する電流検出トランス6を設
    け、第1の回線1の電源の入力端子4a,4b間に分岐配線4
    2を設けるとともに、該分岐配線42に、可動接点aと該
    可動接点aの閉成により作動して第2の回線2の前記可
    動接点bを開成する切断リレーBとを直列に接続し、前
    記電圧コイル62の回路には第1の回線1の電気器具の負
    荷が加わったときに第1の回線1の可動接点aを閉成す
    る補助リレーAを設けてなる電源切替えユニット。
JP1988079414U 1988-06-17 1988-06-17 電源切替えユニット Expired - Lifetime JP2536760Y2 (ja)

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JPH023142U JPH023142U (ja) 1990-01-10
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5035638A (ja) * 1973-08-03 1975-04-04
JPS61210829A (ja) * 1985-03-12 1986-09-19 日本電気株式会社 負荷投入切離し回路
JPS6366032U (ja) * 1986-10-16 1988-05-02

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JPH023142U (ja) 1990-01-10

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