JP2536123Y2 - プルハンドル - Google Patents

プルハンドル

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JP2536123Y2
JP2536123Y2 JP1991030087U JP3008791U JP2536123Y2 JP 2536123 Y2 JP2536123 Y2 JP 2536123Y2 JP 1991030087 U JP1991030087 U JP 1991030087U JP 3008791 U JP3008791 U JP 3008791U JP 2536123 Y2 JP2536123 Y2 JP 2536123Y2
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insulator
pull handle
door panel
conductive resin
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秀樹 今井
正 坪内
英樹 藤井
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、自動車のドアトリムに
設けられたプルハンドルの改良に関し、特に静電気防止
対策に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、例えば特開平1―16951
7号公報に開示されているように、ハンドルのノブ本体
に把持部を設け、該把持部を1×105 〜109 Ωcmの
電気抵抗値を有する低導電性樹脂にて構成することによ
り、シート等との摩擦によって乗員の身体に帯電した静
電気を上記把持部を介してドアパネルに徐々に逃がし、
静電気の衝撃による不快感をなくすようにした自動車の
ハンドルのノブが知られている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】そして、上述の如き静
電気防止対策を自動車のドアトリムに設けられたプルハ
ンドルにも適用できれば好適である。
【0004】ところで、プルハンドルはその本体である
心材の外周を表皮材で覆って構成されるものがある。そ
こで、この表皮材を低導電性樹脂で成形するとともに心
材(ハンドル本体)を高導電性樹脂で成形し、かつ該心
材をドアパネルにアースすることにより、心材の外周全
体を低導電性樹脂の表皮材で覆い、どこを触っても静電
気が急激に流れないで徐々に心材を介してドアパネルに
逃げるようにすることが考えられる。
【0005】しかし、心材の外周全体を導電性樹脂の表
皮材で覆っても、その覆い方によっては静電気が急激に
流れる場合がある。つまり、表皮材の端末を単に重ね合
わせただけでは僅かに隙間が生じ、この隙間から静電気
が心材に急激に流れ、その衝撃によって乗員に不快感を
与える。
【0006】また、一般には、ドアパネルのドアトリム
取付箇所には防水シートが設けられているため、この防
水シートが邪魔をしてプルハンドルの心材がドアパネル
に接触せず、静電気を心材からドアパネルに逃がすこと
ができなくなる。また、静電気をプルハンドルをドアパ
ネルに取り付けるねじを介してドアパネルに逃がすこと
が考えられるが、通常、ねじはドアパネルの挿入孔に挿
着された樹脂製のグロメットに螺合されていることか
ら、グロメットが邪魔をしてねじをドアパネルに接触さ
せることができず、静電気をプルハンドルの心材からね
じを介してドアパネルに逃がすことができなくなる。
【0007】本考案はかかる諸点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、表皮材の端末部位に
隙間が生じないように絶縁体を介装することにより、静
電気の心材への急激な流れをなくして静電気衝撃による
不快感を確実に防止せんとすることにある。さらには、
アース専用の突起を設けることにより、心材をドアパネ
ルにアースして静電気を心材からドアパネルに確実に逃
がさんとすることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に係る本考案の解決手段は、自動車のドア
トリムに設けられたプルハンドルにおいて、長手方向に
凹溝を有する高導電性樹脂からなる心材をドアパネルに
アースする。さらに、上記心材の外周を覆う低導電性樹
脂からなる表皮材を設ける。また、長手方向に凹溝を有
する弾性材からなる第1絶縁体を上記心材の凹溝に嵌合
させる。加えて、上記表皮材の端末を第1絶縁体とで挟
持する第2絶縁体を上記第1絶縁体の凹溝に嵌合させた
ことである。
【0009】また、請求項2に係る本考案の解決手段
は、高導電性樹脂からなる心材と、該心材の外周を覆う
低導電性樹脂からなる表皮材とを備えたプルハンドルに
おいて、ドアパネル側に設けられた防水シートを突き破
りドアパネルのアース用挿入孔に挿入される尖鋭部と、
該尖鋭部を上記アース用挿入孔に挿入した状態でその周
縁に圧接する圧接部とからなるアース用突起を上記心材
に設けたことである。
【0010】
【作用】上記の構成により、請求項1に係る本考案で
は、低導電性樹脂からなる表皮材の端末は、高導電性樹
脂からなる心材の凹溝に嵌合された弾性材からなる第1
絶縁体によって心材と確実に絶縁され、しかも第1絶縁
体とその凹溝に嵌合された第2絶縁体とで挟持されて隙
間がなくされている。このことから、この二段構えの静
電気漏洩対策によって表皮材の端末部位から静電気が心
材に急激に流れることがなくなり、よって静電気は低導
電性樹脂からなる表皮材から徐々に高導電性樹脂からな
る心材に流れて静電気衝撃が発生せず、静電気衝撃によ
る不快感が確実に防止される。
【0011】また、請求項2に係る本考案では、プルハ
ンドルをドアパネルに取り付けた際、高導電性樹脂から
なる心材に設けられたアース用突起の尖鋭部が、ドアパ
ネル側に設けられた防水シートを突き破りドアパネルの
アース用挿入孔に挿入され、この状態で、圧接部が上記
アース用挿入孔の周縁に圧接される。このことから、心
材が上記突起を介してドアパネルに接触され、よってド
アパネルのドアトリム取付箇所に防水シートが設けられ
ていたり、ドアパネルのねじ取付け箇所に樹脂製のグロ
メットが挿着されていても、心材がドアパネルにアース
されて静電気が心材からドアパネルに確実に逃がされ
る。
【0012】
【実施例】以下、本考案の実施例を図面に基づいて説明
する。
【0013】図8は本考案の実施例に係るプルハンドル
Aがアームレスト部a1 から上半部位に取り付けられた
自動車のドアトリムBを示す。上記プルハンドルAは、
図1および図2に拡大詳示するように、長手方向に凹溝
1を有し、例えば1×103Ωcm以下の電気抵抗値を有
する高導電性樹脂からなる心材3を備えてなり、該心材
3の凹溝1底面には、係合面5aを有する複数の係合孔
5,5,…が長手方向に所定間隔をあけて形成されてい
る。また、上記心材3には2つの中空部7,7が各々長
手方向に連続して形成され、これにより心材3の軽量化
およびヒケの発生防止を図っている。そして、このよう
な中空部7を有する心材3はいわゆるガスインジェクシ
ョンと称する成形方法によって成形されるものである。
さらに、上記心材3には、例えば1×105 〜109 Ω
cmの電気抵抗値を有する低導電性樹脂からなる表皮材9
が外周を覆うように図示しない接着剤を介して接着さ
れ、その両端末は凹溝1内に臨んでいる。
【0014】また、上記心材3の凹溝1には、長手方向
に凹溝11を有する樹脂製等の弾性材からなる第1絶縁
体13が嵌合され、該第1絶縁体13の底面には、複数
の孔部15,15,…が心材3の係合孔5に対応して長
手方向に所定間隔をあけて形成されている。
【0015】さらに、上記第1絶縁体13の凹溝11に
は樹脂製の第2絶縁体17が嵌合され、該第2絶縁体1
7は、断面矩形の長尺絶縁本体19と、該絶縁本体19
に突設された複数の係合片21a,21a,…(図1に
表われる)と、相隣る係合片21a,21a間に突設さ
れた押付片21b(図2に表われる)とからなり、該各
係合片21は上記心材3の各係合孔5に対応して形成さ
れている。そして、上記第2絶縁体17は、その各係合
片21aを第1絶縁体13の各孔部15を挿通して心材
3の各係合孔5の係合面5aに係合させて離脱しないよ
うに取り付けられるとともに、各押付け片21bを第1
絶縁体13の凹溝11底面に押し付けて該第1絶縁体1
3のがた付きをなくし、かつ絶縁本体19と第1絶縁体
13とで表皮材9の両端末を挟持するようになされてい
る。
【0016】また、上記プルハンドルAの上端には、図
3ないし図7に示すように、表皮材9が設けられておら
ず心材3が露出しており、この心材3の露出部分は上カ
バー23と下カバー25とで覆われ、かつ上カバー23
の開口部23aには、係合片27a,27aを開口部2
3a周縁に係合させるキャップ27が着脱可能に取り付
けられている。また、上記心材3の露出部分には有底の
大径孔29が形成され、該大径孔29の奥部側を構成す
る取付部30底面にはねじ31が挿入されるねじ挿入孔
33が形成されている。そして、上記ねじ31を大径孔
29側からねじ挿入孔33に挿入してドアインナーパネ
ルCの取付孔c1 に挿着された樹脂製のグロメット35
に螺合させることにより、取付部30をドアインナーパ
ネルCに固定し、プルハンドルAをドアトリムBに取り
付けるようになされている。
【0017】さらに、上記取付部30の底面には、アー
ス用突起37が上記ねじ挿入孔33の下方に位置するよ
うに形成され、該アース用突起37は、ドアインナーパ
ネルC側に設けられた防水シート39を突き破りドアイ
ンナーパネルCのアース用挿入孔c2 に挿入される尖鋭
部41と、該尖鋭部41を上記アース用挿入孔c2 に挿
入した状態でその縁に圧接する「十」字状に角張った圧
接部43とから構成されていて、該圧接部43をアース
用挿入孔c2 の縁に圧接させることにより、心材3をド
アインナーパネルCにアースするようになされている。
なお、図3および図5中、45は上記アース用突起37
をドアインナーパネルCのアース用挿入孔c2 に挿入し
た際、防水のためにドアインナーパネルCと心材3上端
面との間で挟圧されるシール材である。また、b1 はプ
ルハンドルAをドアインナーパネルCに取り付ける際、
その上端を挿入するためにドアトリムBに形成された開
口部であり、該ドアトリムBは表皮材b2 の裏面に樹脂
製の硬質基材b3 が接合されてなるものである。
【0018】このように、本実施例では、低導電性樹脂
からなる表皮材9の端末を弾性材からなる第1絶縁体1
3によって高導電性樹脂からなる心材3と確実に絶縁
し、しかも第1絶縁体13とその凹溝11に嵌合された
第2絶縁体17とで挟持して隙間をなくしていることか
ら、この二段構えの静電気防止対策によって静電気の表
皮材9端末部位から心材3への急激な流れをなくし得、
これにより静電気を表皮材9から徐々に心材3に流して
静電気衝撃の発生をなくし、静電気衝撃による不快感を
確実に防止することができる。
【0019】また、上記実施例では、アース用突起37
の尖鋭部41をドアインナーパネルC側の防水シート3
9を突き破ってアース用挿入孔c2 に挿入し、この状態
で、圧接部43を上記アース用挿入孔c2 の縁に圧接す
ることから、心材3を上記アース用突起37を介してド
アインナーパネルCに接触させることができ、これによ
り防水シート39やグロメット35に邪魔されることな
く心材3をドアインナーパネルCにアースし得て静電気
を心材3からドアインナーパネルCに確実に逃がすこと
ができる。
【0020】
【考案の効果】以上説明したように、請求項1に係る本
考案によれば、ドアパネルにアースされた高導電性樹脂
からなる心材の外周を低導電性樹脂からなる表皮材で覆
い、かつ上記心材の凹溝に弾性材からなる第1絶縁体を
嵌合させるとともに、該第1絶縁体の凹溝に第2絶縁体
を嵌合させて、上記表皮材の端末を第1絶縁体と第2絶
縁体とで挟持するので、静電気の心材への急激な流れを
なくし得て静電気衝撃による不快感を確実に防止するこ
とができる。
【0021】また、請求項2に係る本考案では、高導電
性樹脂からなる心材に尖鋭部と圧接部とからなるアース
用突起を設け、上記尖鋭部をドアパネル側の防水シート
を突き破ってドアパネルのアース用挿入孔に挿入すると
ともに、上記圧接部をアース用挿入孔の縁に圧接させる
ので、心材を防水シートやグロメットに邪魔されること
なくドアパネルにアースし得て静電気を心材からドアパ
ネルに確実に逃がすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図8のI−I線における断面図である。
【図2】図1のII−II線における断面図である。
【図3】プルハンドルの取付け状態を示す縦断側面図で
ある。
【図4】プルハンドルの取付け状態においてドアインナ
ーパネルを裏側から見た図である。
【図5】プルハンドルの取付け前の分解図である。
【図6】プルハンドルの上端部分を裏側から見た図であ
る。
【図7】プルハンドルの上端部分、ねじおよびキャップ
の分解斜視図である。
【図8】ドアトリムの斜視図である。
【符号の説明】
1,11…凹溝 3…心材 9…表皮材 13…第1絶縁体 17…第2絶縁体 37…アース用突起 39…防水シート 41…尖鋭部 43…圧接部 A…プルハンドル B…ドアトリム C…ドアインナーパネル c2 …アース用挿入孔
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 藤井 英樹 広島県安芸郡府中町新地3番1号 マツ ダ株式会社内 (56)参考文献 実開 昭59−180955(JP,U) 実開 昭62−165157(JP,U)

Claims (2)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動車のドアトリムに設けられたプルハ
    ンドルであって、ドアパネルにアースされ、長手方向に
    凹溝を有する高導電性樹脂からなる心材と、該心材の外
    周を覆う低導電性樹脂からなる表皮材と、上記心材の凹
    溝に嵌合され、長手方向に凹溝を有する弾性材からなる
    第1絶縁体と、該第1絶縁体の凹溝に嵌合され、上記表
    皮材の端末を第1絶縁体とで挟持する第2絶縁体とを備
    えたことを特徴とするプルハンドル。
  2. 【請求項2】 自動車のドアトリムに設けられたプルハ
    ンドルであって、高導電性樹脂からなる心材と、該心材
    の外周を覆う低導電性樹脂からなる表皮材とを備え、上
    記心材には、ドアパネル側に設けられた防水シートを突
    き破りドアパネルのアース用挿入孔に挿入される尖鋭部
    と、該尖鋭部を上記アース用挿入孔に挿入した状態でそ
    の周縁に圧接する圧接部とからなるアース用突起が設け
    られていることを特徴とするプルハンドル。
JP1991030087U 1991-04-30 1991-04-30 プルハンドル Expired - Lifetime JP2536123Y2 (ja)

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