JP2536052Y2

JP2536052Y2 - 多機能レコーダ

Info

Publication number: JP2536052Y2
Application number: JP6760890U
Authority: JP
Inventors: 昇小川; 道法福岡; 稔中務; 直理磯本
Original assignee: 日本電気三栄株式会社
Priority date: 1990-06-26
Filing date: 1990-06-26
Publication date: 1997-05-21
Anticipated expiration: 2005-06-26
Also published as: JPH0426313U

Description

【考案の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本考案はアナログ入力信号の処理、例えば、記憶保持
する際に好適な多機能レコーダに関する。

〔考案の概要〕本考案はアナログ入力信号の処理、例えば、記憶保持
する際に好適な多機能レコーダに関し、アナログ信号が
供給されてデジタル信号に変換するアナログデジタル変
換手段と、入力されるデジタル信号からアナログ信号の
電圧値および／または周波数の値を得るための電圧測定
および／または周波数計数手段と、電圧測定および／ま
たは周波数計数手段で得られる電圧値および／または周
波数の値を数字で表示する表示部とを備えることによ
り、入力されるアナログ信号のレベルおよび／または周
波数が迅速に確認できるようにしたものである。

〔従来の技術〕

従来、複数のセンサー、例えば、温度センサーからの
アナログの出力信号をホストコンピュータ等で解析する
にあたり、その出力信号を所定の信号に施すとともに、
記録保存して供給する多機能レコーダが用いられてい
る。このような多機能レコーダは、複数のセンサーから
の出力信号を増幅する複数の増幅部とA/D変換等とを備
え、さらに、ここで得られたデジタル信号を記憶する比
較的大容量のメモリと、複数のセンサーの出力信号を記
録表示する記録部、さらにはトリガ回路、制御部等を備
えている。

このような構成の多機能レコーダでは入力波形（アナ
ログの出力信号）を記録部で記録して表示するととも
に、波形の所望の必要部分の信号、また高速現象、突発
現象、瞬時変化等に係る所望の波形信号を記憶し、ある
いは記録部で記録表示して、信号の解析に供されてい
る。

〔考案が解決しようとする課題〕

しかしながら、上記の従来の技術に係る多機能レコー
ダでは入力信号の電圧値を知りたい場合、その都度、記
録部で印刷して確認する必要があり、面倒である。この
場合、所謂、連接LEDのレベルメータを用いたハイブリ
ッド型の採用が考えられるが、このレベルメータは低速
現象の入力波形のみに対応できるものであり、近似の高
速の現象を伴う入力波形には対応できない。また周波数
カウンタを備えた多機能レコーダは見当たらない。この
ように、入力信号のレベルあるいは周波数を知りたい場
合、あるいは入力信号のデータを採取（記憶）するため
の準備、調整、異常発見のためには、その都度、入力信
号波形を記録部で印字して確認する必要があり、そのた
め測定が迅速に行えず手間がかかる欠点がある。

本考案は上記の課題に鑑みてなされ、入力されるアナ
ログ信号のレベルおよび／または周波数が迅速に確認で
きる優れた多機能レコーダを提供することを目的とす
る。

〔課題を解決するための手段〕

本考案は、例えば、第１図乃至第３図の多機能レコー
ダに示されるように、アナログ信号が供給されてデジタ
ル信号に変換するアナログデジタル変換手段（11）乃至
（18）と、入力されるデジタル信号からアナログ信号の
電圧値および／または周波数値を得るための電圧測定お
よび／または周波数計数手段（22）（23）と、電圧測定
および／または周波数計数手段（22）（23）で得られる
電圧値および／または周波数値を数字で表示する表示部
（22）（23）とを備えることを特徴とするものである。

〔作用〕

本考案の多機能レコーダによれば、供給されたアナロ
グ信号をデジタル信号に変換した後、入力されるアナロ
グ信号の電圧値および／または周波数の値が計数され、
ここで得られた電圧測定および／または周波数が数字で
表示される。このため、入力されるアナログ信号のレベ
ルおよび／または周波数が迅速に確認できる。

〔実施例〕

以下、本考案の多機能レコーダの実施例を図面を参照
して詳細に説明する。

第１図は第１の実施例のブロック図、第２図は外観構
成図第３図は第２の実施例のブロック図である。

第１図において、（11）は入力信号処理部であり、こ
の入力信号処理部（11）には、例えば、赤外線センサか
らの出力であるアナログ信号AS₁が入力端子Ti1に供給さ
れた後、所定の値に増幅するための増幅器（11a）に入
力される。さらに、例えば、50msec〜1hourのサンプリ
ングの処理を行うサンプルホールド（S/H）回路（11b）
と、変換したデジタル信号を出力するA/D変換器（11c）
とが設けられている。このような入力信号処理部（11）
は、例えば、８個（入力信号処理部（11）（12）（13）
（14）（15）（16）（17）（18）が設けられており、入
力信号処理部（18）も入力信号処理部（11）と同様にア
ナログ信号AS₈が入力端子Ti₈に入力され、且つ増幅器
（18a）、S/H回路（18b）、A/D変換器（18c）とからな
る。

入力信号処理部（11）乃至（18）から夫々出力される
デジタル信号は入力選択スイッチSW1の固定端子ａ乃至
ｈに夫々供給される。ここでデジタル信号は、可動接点
ｃで選択された後、さらに表示選択スイッチSW2の可動
接点ｉと制御部（26）に同時に供給される。そして、固
定接点iiには入力電圧表示部（22）が接続され、固定接
点iiiには印字部（24）が接続されている。固定接点iv
には入力電圧表示部（22）と記録部（24）が接続されて
いる。

さらに、この装置全体の動作制御を行うための制御部
（26）には、入力選択スイッチSW1の可動接点ｃで選択
されたデジタル信号が供給されており、さらに、この装
置の動作を選択、指示するためのキースイッチ群（28）
が接続されている。また、制御部（26）には、取り込ん
だデジタル信号を記憶するメモリ（30）と、外部装置に
同期を行うためトリガ信号To1を送出し、あるいは外部
装置からのトリガ信号To2が入力されるトリガ回路（3
2）が設けられている。さらに、他のコンピータとの交
信を行うための並列／直列インターフェース（34）と、
各種、例えば、記憶のオン／オフを行うためのリモート
端子（36）とが設けられている。

第２図に上記における外観構成を示す。

この例では、筐体（40）の上面にアナログ信号AS₁乃
至AS₈の概略レベルを示す連接LEDが用いられた８個の波
形モニタ部（42）（第１図に図示せず）が設けられてい
る。さらに筐体（40）の上面にはキーロックスイッチ
（44）と、トリガ回路（32）におけるスイッチ群（46）
と入力選択スイッチSW1、表示選択スイッチSW2を含むキ
ースイッチ群（28）である記録測定操作キー（48）と、
入力電圧表示部（22）の、例えば、蛍光管等の表示器
（22a）を備えた記録条件設定表示部（50）が設けられ
ている。さらに図示しない入力端子（Ti1乃至Ti8）を介
したアナログ信号AS₁乃至AS₈が入力される入力信号処理
部（11）乃至（18）に配設されるLED等の入力表示部（1
1m）（12m）（13m）（14m）（15m）（16m）（17m）（18
m）を備えている。

さらに、筐体（40）内に設けられる記録部（24）から
入力信号の波形が印刷されたハードコピー（24a）が打
ち出されている。

次に、上記における入力信号の電圧値の表示動作を説
明する。

先ず、キースイッチ群（28）の選択、指示による制御
器（26）の制御により入力選択スイッチSW1ならびに表
示選択スイッチSW2の可動接点ｃ、ｉが駆動されて、入
力信号処理部（11）乃至（18）から出力されるデジタル
化された信号（アナログ信号AS₁乃至AS₈）のいずれかが
選択される。例えば、アナログ信号AS₁が選択される。
さらにここでは、表示選択スイッチSW2で入力電圧表示
部（22）のみが選択される。

ここで入力電圧表示部（22）では、アナログ信号AS₁
の電圧値、例えば、5.220Vが第２図の表示器（22a）に
表示される。なお、この5.22Vはアナログ信号AS₁の瞬時
の電圧値であり、アナログ信号AS₁の電圧値の時間軸変
化に追従して、表示されることは勿論である。

そして、入力電圧表示部（22）でアナログ信号AS₁の
電圧値が表示されるとともに、さらにアナログ信号AS₁
はメモリ（30）に記憶保存される。この記憶保存された
データは所望の時に読み出されて、入力電圧表示部（2
2）に、再度表示することができる。

このように、入力電圧表示部（22）により電圧値が数
値で表示され、この数値が直読されることにより、アナ
ログ信号AS₁乃至AS₈のデータの採取（記憶）、準備、調
整、異常発見が容易となり、さらに記録紙に印刷して確
認する必要がないため記録紙の無駄を省くことができ
る。

第３図に第２の実施例を示す。

この例は、上記の第１実施例のアナログ信号AS₁乃至A
S₈の入力電圧を選択して、入力電圧表示部（22）で数値
表示するとともに、その周波数を表示するようにしてい
る。

さらに、表示選択スイッチSW2の固定接点iiには入力
電圧表示部（22）と周波数表示部（23）が接続されてい
る。さらに、固定接点iiiには記録部（24）が接続さ
れ、また固定接点ivには入力電圧表示部（22）と周波数
表示部（23）と記録部（24）が接続されている。

そして、入力電圧表示部（22）と周波数表示部（23）
のいずれか、あるいは両方の選択はキースイッチ群（2
8）の選択、指示による制御器（26）からの指示信号が
入力電圧表示部（22）と周波数表示部（23）に入力され
ることにより行われる。

なお、ここでの周波数表示部（23）は、タイミングゼ
ネレータ、メインカウンタ、スワロカウンタ、表示器等
で構成すれば良い。また入力信号（アナログ信号AS₁乃
至AS₈）の周波数が高い場合は、入力信号（アナログ信
号AS₁乃至AS₈）を直接プリスケーラに入力する、所謂、
周知の周波数カウンタを用いれば良く、この構成は周知
であり、ここで、その詳細な説明は省略する。

このように入力電圧表示部（22）とともに周波数表示
部（23）が設けられて、電圧および／または周波数が数
値で表示されることにより、迅速な直読が可能となり、
ここで直読された数値により、より一層、アナログ信号
AS₁乃至AS₈に係るデータの採取（記憶）、準備、調整、
異常発見が容易となる。

なお、上記実施例ではアナログ信号AS₁乃至AS₈の入力
電圧および／または周波数の数値をそのまま表示してい
るが、これに限らず、アナログ信号AS₁乃至AS₈間の和あ
るいは差の電圧を表示することもできる。さらに入力さ
れるアナログ信号AS₁乃至AS₈を他の基準値と知較して、
この基準値を越えた場合にアラームを吹鳴させても良
い。

本考案は上記の実施例に限定されることなく、本考案
の要旨を逸脱しない範囲で種々変更し得ることは明らか
である。

〔考案の効果〕

以上の説明から理解されるように、本考案の多機能レ
コーダによれば、供給されたアナログ信号をデジタル信
号に変換した後、入力されるアナログ信号の電圧値およ
び／または周波数値が計数され、ここで得られた電圧測
定および／または周波数の値が数字で表示されるため、
入力されるアナログ信号の電圧および／または周波数が
迅速に確認できる効果があり、加えて、入力信号に係る
データの採取（記憶）、準備、調整、異常発見が迅速に
できるものとなり、さらに記録紙の無駄を省くことがで
きる効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の多機能レコーダの第１の実施例の構成
を示すブロック図、第２図は第１図に示される実施例の外観構成図、第３図は本考案の多機能レコーダの第２の実施例の構成
を示すブロック図である。（11）は入力信号処理部、（11a）は増幅器、（11b）は
サンプルホールド回路、（11c）はA/D変換器、（26）は
制御部、（22）は入力電圧表示部、（24）は記録部、
（22）は入力電圧表示部、（28）はキースイッチ群、
（30）はメモリ、（32）はトリガ回路、（34）は並列／
直列インターフェース、（36）はリモート端子、AS₁は
アナログ信号、SW1は入力選択スイッチ、SW2は表示選択
スイッチ、Ti₁は入力端子である。

Claims

(57)【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】アナログ信号が供給されてデジタル信号に
変換するアナログデジタル変換手段と、入力される上記デジタル信号から上記アナログ信号の電
圧値および／または周波数値を得るための電圧測定およ
び／または周波数計数手段と、該電圧測定および／または周波数計数手段で得られる電
圧値および／または周波数値を数字で表示する表示部
と、を備えることを特徴とする多機能レコーダ。