JP2535855B2 - アナログ記憶回路 - Google Patents

アナログ記憶回路

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JP2535855B2
JP2535855B2 JP61288457A JP28845786A JP2535855B2 JP 2535855 B2 JP2535855 B2 JP 2535855B2 JP 61288457 A JP61288457 A JP 61288457A JP 28845786 A JP28845786 A JP 28845786A JP 2535855 B2 JP2535855 B2 JP 2535855B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、MOS能動素子を用いた非破壊読出可能なア
ナログ記憶回路に関する。
〔発明の概要〕
本発明はアナログ記憶回路に関し、入出力の切換が可
能なカレントミラー回路を設け、このカレントミラーか
らの信号電流をMOS能動素子に流してその電流値に応じ
た電圧をゲート容量に保持し、この保持された電圧に基
づく電流を入出力の切換られたカレントミラー回路を介
して取出すことにより、簡単な構成で非破壊読出可能な
アナログ記憶を行えるようにするものである。
〔従来の技術〕
例えば映像信号のようなアナログ信号を記憶(遅延)
する手段として、いわゆるCCDやガラス遅延線がある。
この場合にこれらの記憶手段は信号の書込時の順序と読
出時に順序が等しいいわゆるFIFO型であると共に、読出
の際に記憶内容が破壊される破壊読出型である。このた
めこのままの構成では例えば映像信号をランダムに取出
して特殊効果等を行うような場合にはこれを使用するこ
とができない。
そこで例えば第8図に示すように、記憶手段の出力側
に得られる信号を入力側に帰還して同じ信号を再度記憶
する方法が考えられた。これによれば読出された信号が
順次再書込されるので実質的に非破壊読出とされると共
に、この繰返しの中から任意のタイミングで信号を取出
すことによってランダムな信号の取出を行うことができ
る。
ところが、この構成において、例えばCCDの入力信号V
inと出力信号V outの比(V out/V in)が1であれば問
題はないが、仮に回路特性等を1になるように合せ込ん
だとしても、ばらつきや温度特性等によってゲイン変動
を生じることが避けられず、実際上はランダムな非破壊
読出を実現することは極めて困難であった。
これに対して、アナログ信号をAD変換し、変換された
デジタル信号をランダムアクセスメモリに記憶させ、こ
の記憶された任意のアドレスのデジタル信号を読出てDA
変換し、アナログ信号に変換することが考えられる。こ
れによればランダムな非破壊読出を実現することが可能
である。
しかしながらこの方法では、特にAD変換等に特別な回
路が必要になり、装置全体が極めて高価なものになって
しまうおそれがあった。
〔発明が解決しようとする問題点〕
以上述べたように従来の技術では、非破壊読出可能な
アナログ記憶を行うことができないなどの問題点があっ
た。
〔問題点を解決するための手段〕
本発明は、第1及び第2のMOS能動素子(2)(3)
のゲートが互いに接続され、入出力端子(1)が上記第
1のMOS能動素子のドレインに接続されると共に第1の
スイッチ手段(4)を介して上記ゲートの接続中点に接
続され、上記第2のMOS能動素子のドレインが第2のス
イッチ手段(5)を介して上記ゲートの接続中点に接続
され、上記第2のMOS能動素子のドレインが第3のスイ
ッチ手段(6)を介して第3のMOS能動素子(7)のド
レインに接続されると共にこの第3のMOS能動素子のド
レインゲート間に第4のスイッチ手段(8)が接続さ
れ、上記第3のMOS能動素子のゲートに容量成分が持た
せられて成り、書込時φWは上記第1のスイッチ手段を
オンさせると共に上記第3第4のスイッチ手段をそれぞ
れ所定のタイミングφ,φ′でオンさせ、読出時φR
上記第2のスイッチ手段をオンさせると共に上記第3の
スイッチ手段を所定のタイミングφでオンさせるように
したアナログ記憶回路である。
〔作用〕
これによれば、MOS能動素子のゲートの充電電圧に基
づく電流がカレントミラー回路を通じて取出されるの
で、この信号を任意のタイミングで繰返し取出すことが
でき、簡単な構成で容易に非破壊読出可能なアナログ記
憶を行うことができる。
〔実施例〕
第1図において、入出力端子(1)が第1のMOS能動
素子(2)のドレインに接続され、この素子(2)のゲ
ートが第2のMOS能動素子(3)のゲートに接続され、
素子(2)のドレインが第1のスイッチ手段(4)を通
じて素子(2)(3)のゲートの接続中点に接続され、
素子(3)のドレインが第2のスイッチ手段(5)を通
じてゲートの接続中点に接続される。また素子(2)
(3)のソースは共に接地される。
さらに素子(3)のドレインが第3のスイッチ手段
(61)(62)…(6n)を通じて第3のMOS能動素子
(71)(72)…(7n)のドレインに接続され、この素子
(71)〜(7n)のゲートドレイン間にそれぞれ第4のス
イッチ手段(81)(82)…(8n)が設けられる。また素
子(71)〜(7n)のソースは電源端子(9)に接続され
る。
そしてこの回路において、各部のタイムチャートは第
2図に示すようにされ、それぞれ高レベルの期間に対応
するスイッチ手段がオンされる。これによってまずφW
が高レベルの期間にスイッチ(4)がオンされ、端子
(1)から素子(2)に信号電流が流されると共に、こ
の信号電流が素子(2)(3)のカレントミラーによっ
て素子(3)にも流される。さらにこの期間に例えばφ
1,φ′1が高レベルになるとスイッチ(61)(81)がオ
ンされ、素子(3)に流れる信号電流が素子(71)を通
じて流される。従ってこの状態で素子(71)のゲートに
この信号電流に相当するゲート電圧が形成され、さらに
この状態からスイッチ(81)が先にオフされることによ
ってこのゲート電圧が素子(71)のゲート容量に保持さ
れる。同様にしてφWが高レベルの期間にφ2,φ′2
φn,φ′nがそれぞれ高レベルになると、各素子(72
〜(7n)のゲート容量にそれぞれの期間の信号電流に相
当するゲート電圧が形成されて保持される。このように
して信号の書込が行われる。
さらに読出時には、φRが高レベルの期間にスイッチ
(5)がオンされる。そしてこの期間に例えばφ1が高
レベルになると、上述の保持されたゲート電圧に対応す
る電流が素子(71)を流され、この電流が素子(3)を
通じて流され、さらにこの電流が素子(3)(2)のカ
レントミラーによって素子(2)にも流される。これに
よって端子(1)から素子(2)に向かって書込時と同
等の信号電流が流される。同様にしてφRが高レベルの
期間にφ2〜φnがそれぞれ高レベルになると、各素子
(72)〜(7n)のゲート容量に保持された電圧に対応す
る電流が端子(1)を流される。このようにして書込ま
れた信号の読出が行われる。
こうして信号の書込と読出が行われるわけであるが、
上述の回路によればMOS能動素子のゲート容量に保持さ
れた電圧に応じた信号電流が読出されると共にこのとき
の読出によってゲート電圧に変動が与えられることがな
いので、読出を繰返し行うことができ、非破壊の読出を
行うことができる。
またこの書込と読出において、信号の流れは同じ系を
逆にたどって入出力が行われるので、素子等にばらつき
があってもそれによる変動が相殺され、常にゲイン1の
信号を得ることができる。
さらに書込と読出はスイッチ(61)〜(6n)がオンさ
れたものについてのみ行われるので、これらをランダム
アクセスにて行うことができる。
さらに書込と読出がアナログ信号にて行われるので、
特別なAD、DA変換の回路を用いる必要がなく、安価に回
路を実現することができる。
なおこの回路はデジタル信号の記憶にも適用できる。
また第3図は上述の回路の具体構成を示したもので、
この図においてスイッチ(4)(5)(61)〜(6n)等
はMOS能動素子で構成される。なおこの場合にスイッチ
(81)〜(8n)は双方向性に構成されるが、他は単方向
性でよい。またこの図において、MOS端子(71)〜
(7n)のゲート容量が不足の場合には図中に示すように
容量成分を構成するMOS能動素子(101)(102)…を設
けてもよい。
さらに上述の回路を従来のCCDやガラス遅延線と同様
にFIFO型で用いる場合には、第4図に示すようにシフト
レジスタ(11)を設けてφ1,φ′1…φn,φ′nを順次
形成するようにすればよい。またこの場合に第5図に示
すようにシフトレジスタ(11)のシフト方向を書込と読
出で違えることにより、例えば映像信号において画像の
左右反転等を行うことができる。
また上述の回路において、非破壊読出であることを利
用して第6図に示すように読出時の時間軸を変更するこ
とができる。これによって例えば各信号の時間軸を伸張
してこの信号を第7図に示すようにサーマルプリンタ等
のヘッドに供給する信号として用いることができる。
〔発明の効果〕
この発明によれば、MOS能動素子のゲートの充電電圧
に基づく電流がカレントミラー回路を通じて取出される
のでこの信号を任意のタイミングで繰返し取出すことが
でき、簡単な構成で容易に非破壊読出可能なアナログ記
憶を行うことができるようになった。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一例の構成図、第2図〜第7図はこの
説明のための図、第8図は従来の技術の説明のための図
である。 (1)は入出力端子、(2)(3)(7)はMOS能動素
子、(4)(5)(6)(8)はスイッチ手段である。

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入出力端子にドレイン電極が接続され基準
    電位端子にソース電極が接続され、ゲート電極が第1端
    子に接続された第1絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    と、 第2端子にドレイン電極が接続され上記基準電位端子に
    ソース電極が接続され、ゲート電極が上記第1端子に接
    続された第2絶縁ゲート型電界効果トランジスタと、 上記入出力端子と第1端子間に接続された第1スイッチ
    ング手段と、 上記第2端子と第1端子間に接続された第2スイッチン
    グ手段と、 上記第2端子と電源端子間に接続された少なくとも1個
    のアナログ情報記憶セルとから構成され、 上記アナログ情報記憶セルは、ソース電極が上記電源端
    子に接続された第3絶縁ゲート型電界効果トランジスタ
    と、該第3絶縁ゲート型電界効果トランジスタのドレイ
    ン電極と上記第2端子間に接続された第3スイッチング
    手段と、上記第3絶縁ゲート型電界効果トランジスタの
    ゲート電極とドレイン電極間に接続された第4スイッチ
    ング手段とからなる アナログ記憶回路。
  2. 【請求項2】上記第3絶縁ゲート型電界効果トランジス
    タのゲート電極と上記電源端子間に容量素子が付加され
    たことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載のアナロ
    グ記憶回路。
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