JP2535117Y2 - 作業用手袋 - Google Patents

作業用手袋

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JP2535117Y2
JP2535117Y2 JP1990066399U JP6639990U JP2535117Y2 JP 2535117 Y2 JP2535117 Y2 JP 2535117Y2 JP 1990066399 U JP1990066399 U JP 1990066399U JP 6639990 U JP6639990 U JP 6639990U JP 2535117 Y2 JP2535117 Y2 JP 2535117Y2
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Japan
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glove
nonwoven fabric
polyurethane
film
gloves
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JP1990066399U
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荘一 村上
勉 手島
豊 田中
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鐘紡株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、電子工業,精密機械工業,薬品工業,食品
工業等に係るクリーンルーム内作業で好適に使用され、
合成樹脂シートから成る作業用手袋に関し、更に詳しく
は手袋の周縁部にサイズ表示を施した作業用手袋に関す
る。
(従来技術) ビニールや不織布などの合成樹脂シートを素材とする
作業用手袋は、通常、2枚のシートを重ね合せ、熱シー
ラー,超音波ウェルダー,高周波ウェルダー等の手段に
より手型周縁部を溶着溶断して製造される。そしてその
手袋がクリーンルーム内のような高い清浄性が要求され
る環境下で使用される場合には、塵埃除去のため予め洗
濯(クリーニング)が行なわれる。また再使用する場合
にも、塵埃や汚れ除去のためクリーニングが行なわれ
る。
(考案が解決しようとする問題点) 前記クリーニング作業は大量の手袋を一まとめにして
処理するのが普通であり、異サイズのものが混在するこ
とが当然起り得る。そこでクリーニング後にこの大量の
処理物の中からサイズ別に選別する作業が必要となる。
同一素材の手袋では異サイズといえどもその形状は酷似
しており、指丈,指の太さ,掌部の広さ,袖丈が多少異
なるに過ぎないからそれらの識別は一見しただけでは極
めて困難である。そこで2枚を重ね合せてサイズの識別
を行わざるを得ずその作業は煩雑かつ非能率的である。
仮にサイズの識別を誤まると同一人が左右の手に異サイ
ズの手袋を着用することも起り、着用時の異和感は免れ
ないである。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、上記の点に鑑みなされたものであり、一見
しただけで或いは手で触れるだけでそのサイズが識別で
きるクリーンルーム作業用手袋を提供するものである。
すなわち本考案の作業用手袋は、合成樹脂からなる不
織布及び/又はフィルムを重ね合わせてなり、且つ開口
部を残して周縁部が溶着・溶断されてなる手袋におい
て、文字によるサイズ表示が施されているか又は幾何学
形状を有するサイズ小片を、該不織布及び/又はフィル
ムの一部が該周縁部の手袋幅方向に張出すように手袋と
一体に溶着・溶断されていることを特徴とする。
本考案を図面で説明すると、フィルムや不織布からな
る合成樹脂シート1を2枚重ね合わせ、手の出し入れ用
の開口部2のみを残した手袋周縁部3を例えば高周波ウ
ェルダーで溶着溶断することによって作成する手袋にお
いて、溶着部の一部が手袋周縁部3外側に張出すように
迂曲してシート小片4を作り、該小片には溶着によって
サイズ表示の文字5例えばS,M,Lが記されているもので
ある。
本考案の作業用手袋を作成する溶着装置には熱シーラ
ー,高周波ウェルダー,超音波ウェルダーなどが使用で
き、使用する合成樹脂シート材との適正に応じて選択す
ればよい。たとえば、シート材が塩化ビニルやポリウレ
タンより成るフィルムや不織布の場合には高周波ウェル
ダー、またオレフィン系のものでは熱シーラーが好適で
ある。
本考案の作業用手袋に使用する不織布やフィルムなど
の合成樹脂シート材としては、溶着・溶断加工が可能な
素材であればよく、例えば塩化ビニル,ナイロン,ウレ
タン,エチレン酢ビ共重合物等の熱可塑ポリマーより成
るフィルムや不織布などが好適である。
本考案に適用される不織布としては、通気性,伸縮性
及び柔軟性を有するポリウレタン弾性繊維より形成され
た不織布が好ましく、特にメルトブロー法によるポリウ
レタン弾性繊維不織布が好適である。次に、メルブロー
法によるポリウレタン不織布の製造方法の一例を説明す
る。溶融紡糸可能な熱可塑性ポリウレタン弾性体を溶融
し、たとえば特公昭41-7883号公報に記載された紡糸装
置を用い紡出口金から吐出し、たとえばノズル両側から
噴出する加熱気体流によりフィラメントを細化せしめ
る。細化されたフィラメントは実質的に集束されること
なく、たとえば移動するコンベアネット等の捕集装置上
で気体流と分離され、該ネット上に積層される。積層さ
れたフィラメントは自己の有する熱により積層された状
態でフィラメントの接触点が該フィラメント自体により
接合される。捕集装置上に積層後冷却固化する前、又は
後にローラー等を用い加熱加圧して接合せしめてもよ
い。
このようにして得られたポリウレタン不織布の性能と
しては、 目 付 50〜150g/m2 強 度 0.4〜1.2Kg/cm 伸 度 300〜800% 50%伸長回復率 85%以上 剛軟度 20〜60 のものが好適である。
本考案に用いるフィルムとしては、伸縮性を有するポ
リウレタンフィルムが好ましく、溶融法,乾式法或は湿
式法等の公知の製膜法により得ることが出来る。得られ
たフィルムの伸縮性,透湿性の点から特に乾式法,湿式
法が好適である。
乾式製膜法による乾式フィルムはたとえば溶剤に溶し
たポリウレタン弾性体を離型紙上にナイフドクター等を
利用して塗布した後乾燥して作製される。また、湿式製
膜法としては、たとえば溶剤に溶したポリウレタン弾性
体を、シリコーン加工等により剥離性を良好としたポリ
エステルタフタの如き合成繊維織物の上に、乾式法と同
様に塗布した後、水中に浸漬してポリウレタンを凝固,
再生する方法が好適である。
ポリウレタンフィルムの透湿度は1500g/m2/24時間以
上、好ましくは2000g/m2/24時間以上であることが望ま
しい。(測度法:JIS 20208,湿度40℃,湿度90%R.H.測
定時間4時間)透湿度が小さいと手袋を着用した場合に
蒸れやすくなる。このような透湿度は湿式製膜法により
製造したポリウレタンフィルムではどのようなポリウレ
タンからも容易に得られるが、乾式製膜法の場合には、
特定のポリウレタンを用いる必要がある。このようなポ
リウレタンとしてはたとえば特開昭59-53786号公報に開
示されたN−カルボキシアミノ酸無水物変性ポリウレタ
ン等がある。
ポリウレタンフィルムの厚さは5〜30μmの範囲が好
ましい。厚すぎる場合は柔軟性が損われ、また透湿性も
失われる。薄い場合には強度が低いため取扱いが困難と
なる。
ポリウレタン不織布とポリウレタンフィルムをラミネ
ートして使用する場合には公知の方法を用いることがで
き、熱,高周波等により接着する方法、溶剤により接合
面のポリマーを一部溶解せしめる方法、柔軟性,伸度の
ある接着剤を使用する方法等を適宜、採用することがで
きる。いずれの場合にも折角のポリウレタンフィルムの
透湿性,両素材の伸度,柔軟性を失わないように条件を
設定することが肝要である。
本考案の不織布やフィルムはエンボス加工したもので
もよく、勿論ラミネート後エンボス加工してもよい。
本考案の作業用手袋を作成するための溶着装置の溶着
金型(以下、金型と称す)の構造としては、手袋の形を
した金型の溶着面の一部にサイズ表示を設けるべき位置
で手袋外側に張出して小片部を一体化するように設置
し、該小片部を例えばL,M,Sなどのサイズ表示文字の裏
返しの図形を彫刻しておく。これにより、手袋周縁部の
溶着・溶断と同時に、サイズ表示文字を有するシート小
片も形成される。サイズ表示としては、LL,L,M,Sや大,
中,小などの文字によるもの、着色によるもの、或いは
視力の弱い人のためには半円,三角形,四角形,星形な
どの幾何学形状によるサイズ表示が好適である。
手袋周縁部のうちでサイズ表示などの小片を一体化す
るように設ける箇所は、手の出し入れに支障をきたさ
ず、着用時の作業の邪魔にもならずかつ異和感を与えな
いことを考慮すれば手首部に出来るだけ丈近い、すなわ
ち開口部に近い両脇のいづれかが好ましい。例えば、親
指側又は小指側の周辺部で開口部の近くに5〜20mmの長
さで、手袋幅方向に5〜10mm程度拡げて張出し部(小
片)を一体化するように設ける。
以下、本考案のこいてきな実施態様を整理して記す。
(イ) シート小片が手袋の開口部近くの周縁部に一体
化するように設置されていることを特徴とする請求項
(1)記載の手袋。
(ロ) 不織布及び/又はフィルムがポリウレタン弾性
体からなることを特徴とする請求項(1)記載の手袋。
(ハ) 不織布がメルトブロー法によるポリウレタン弾
性繊維不織布であることを特徴とする請求項(1)記載
の手袋。
(ニ) 溶着・溶断が高周波ウェルダーにより行なわれ
ることを特徴とする請求項(1)記載の手袋。
製造例1 メルトブロー法にて製造した目付100g/m2のポリウレ
タン弾性繊維不織布を2枚重ね合わせ、開口部の小指部
側に接して周縁部に手袋幅方向に張出した部分にサイズ
文字(LL,L,M,S)が表示できるような電極金型を備えた
出力3.5kWの小型高周波ウェルダーにて溶着溶断し、次
いで開口部を裁断して、第1図の如き作業用手袋を作成
した。この手袋のシート小片は、巾7mm、長さ14〜20mm
の大きさであり、サイズ表示文字周囲の溶着部が2枚の
ポリウレタン弾性繊維不織布の熱溶融により透明化して
おり、それと対照的に文字部分は未溶融のまま残るため
該文字が鮮明に浮び上がり極めて判別しやすいものであ
った。
製造例2 シート小片が第2図の如き半円形,三角形,四角形の
作業用手袋を製造例1と同様にして作成した。
(考案の効果) 上記のごとく本考案により金型の構造をほんの一部改
造するだけで溶断溶着によって一挙にサイズ表示つき作
業用手袋を製造することができる。本考案の作業用手袋
は、防塵用及び医療用等に使用でき、大量の異サイズの
ものを一まとめにして塵埃や汚れ除去のクリーニング或
いは無菌洗浄処理を行った後、このサイズ表示を見るこ
とにより容易かつ能率的にサイズの選別が可能となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、文字によるサイズ表示が施されているシート
小片を有する作業用手袋の一例を示す平面図である。第
2図は、幾何学形状のシート小片を有する作業用手袋の
例を示す部分拡大平面図である。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】合成樹脂からなる不織布及び/又はフィル
    ムを重ね合わせてなり、且つ開口部を残して周縁部が溶
    着・溶断されてなる手袋において、文字によるサイズ表
    示が施されているか又は幾何学形状を有するサイズ小片
    を、該不織布及び/又はフィルムの一部が該周縁部の手
    袋幅方向に張出すように手袋と一体に溶着・溶断されて
    いることを特徴とする作業用手袋。
JP1990066399U 1990-06-22 1990-06-22 作業用手袋 Expired - Lifetime JP2535117Y2 (ja)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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