JP2534540Y2 - 座席のヘッドレスト - Google Patents

座席のヘッドレスト

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JP2534540Y2
JP2534540Y2 JP1833391U JP1833391U JP2534540Y2 JP 2534540 Y2 JP2534540 Y2 JP 2534540Y2 JP 1833391 U JP1833391 U JP 1833391U JP 1833391 U JP1833391 U JP 1833391U JP 2534540 Y2 JP2534540 Y2 JP 2534540Y2
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JP
Japan
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pillow
backrest
headrest
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seat
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JP1833391U
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JPH04107647U (ja
Inventor
昭治 堀
弘 鈴木
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天龍工業株式会社
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、座席の背当に設けられ
るヘッドレスト、特に、バス、鉄道車輌、航空機等の乗
物用の座席に好適なヘッドレストに関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、バス等の乗物用の座席における
ヘッドレストは、背当と一体的に形成されて、動かない
ように固定されているものがほとんどである。しかし、
乗客の体型やサポート感の好みはまちまちであるから、
乗客が頭部のサポート位置を適宜変更できるように、ヘ
ッドレストを背当に対し位置調整可能に設けるのが望ま
しい。この種の可動型ヘッドレストとして、従来、背当
の上端部に枕体を前後に傾動可能に取付けた技術が知ら
れている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】ところが、従来のヘッ
ドレストにおいて、枕体を前方へ傾けた状態で頭部を支
持すると、枕体の上端部のみが突出して後頭部の上部の
みを前方へ押す格好となるため、首が不自然に曲がって
サポート感があまり良くなかった。また、このように枕
体の上端部のみに後頭部の上部が当接した状態で座席を
リクライニングさせたとき、この頭部は、やや下方にず
れる関係上、突出量の少ない枕体の下端部に当接する
か、又は、枕体から外れて背当の上端部に当接してしま
い、ヘッドレストを枕として機能させることができなか
った。
【0004】そこで、本考案の課題は、良好なサポート
感が得られ、リクライニング状態で枕として快適に使用
できるヘッドレストを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本考案のヘッドレストは、座席の背当に固定され
る取付枠と、この取付枠に開閉可能に設けられたリンク
部材と、そのリンク部材に支持されてリンク部材の閉鎖
時には背当面に略面一に没入し、かつ、リンク部材の開
放時には背当面から略平行に突出する枕体と、この枕体
を没入位置及び突出位置に保持する保持機構とから構成
される。
【0006】ここで、前記「リンク部材」は、好ましく
は、X字状に軸着した二本のリンクにより開閉可能に構
成される。前記「枕体」はリンク部材の可動端に支持さ
れ、リンク部材の開閉に伴って背当面と略平行に出没さ
れる。座席の背当には没入時の枕体を収納する凹部が形
成され、望ましくは、枕体を表面のみ露出した状態で見
栄えよく収納できるように、前記凹部が背当の上端より
若干下がった位置に凹設される。
【0007】また、前記「保持機構」としては、枕体を
突出方向へ付勢する付勢部材と、その付勢部材の付勢力
のもとで枕体を保持する保持部材との組み合わせを例示
することができる。この「付勢部材」としては、小型で
強力な付勢力が得られかつ動作音を発生しないガスダン
パが好適であるが、ばねも使用可能である。ガスダンパ
を使用する場合は、設置スペースが小さくなるように、
ガスダンパが取付枠上に縦にして設置され、その可動端
がリンク部材に連結される。また、ガスダンパの可動端
を枕体に直接連結してもよい。また、「保持部材」は、
枕体を没入位置及び突出位置に確実に保持できるように
取付枠に形成され、付勢部材としてのガスダンパとリン
ク部材との連結部分を係止する。なお、保持部材を背当
側に設けて枕体を直接保持するように構成してもよい。
【0008】
【作用】本考案のヘッドレストにおいて、枕体を前方へ
引出すと、その枕体はリンク部材の作用で背当面に対し
平行に突出し、かつ、保持機構によりその平行突出状態
が保持される。このため、枕体を乗客の後頭部のみなら
ず首にも当接でき、首が曲がることなく、良好なサポー
ト感が得られる。また、座席をリクライニングして頭部
がやや下方にずれた場合でも、枕体が背当面に対し平行
に突出しているので、後頭部はその突出した枕体の下端
部に当接し、このヘッドレストを枕として快適に使用で
きる。ヘッドレストを使用しない場合は、枕体を押して
背当面に没入すれば、保持機構が枕体を没入位置に確実
に保持する。この状態では、背当面に突出部分がなくな
り、連続する平面上に頭部及び背部が支持される。
【0009】
【実施例】以下、本考案をバス用座席に具体化した実施
例について、図1〜図4を参照して説明する。図1はバ
ス用座席のヘッドレストを使用状態で示す断面図、図2
は前記ヘッドレストを非使用状態で示す断面図、図3は
図2の状態を背当の背面から見た背面図、図4はヘッド
レストの作用を説明するバス用座席の全体図、図5はリ
クライニング状態におけるヘッドレストの作用を説明す
るバス用座席の全体図である。
【0010】この実施例のバス用座席は、図4及び図5
に示すように、脚部1、座クッション2、肘掛3、リク
ライニング可能な背当4等から構成され、背当4の上部
にはヘッドレスト5が設けられている。図1、図2及び
図3に示すように、ヘッドレスト5は枕体6を備え、背
当4の上端より若干下方の位置には前記枕体6を収納す
る凹部7が形成されている。背当4の内部には基板8及
びフレーム9が設けられ、基板8には前記凹部7に対応
して開口部10が形成され、フレーム9にはヘッドレス
ト5の取付枠11が開口部10に嵌合する状態で固定さ
れている。取付枠11は前後両面が開いた四角枠状に成
形され、その左右の側板の上部には長孔13が形成さ
れ、下部には保持部材としての保持孔14が略L字状に
透設されている。前記長孔13には上部ロッド15が上
下に移動可能に架設され、前記保持孔14には下部ロッ
ド16が上下及び前後に移動可能に架設され、そして、
各ロッド15,16は左右一対の連結ロッド17により
一体移動可能に連結されている。
【0011】前記取付枠11の左右両側には前記枕体6
を支持するためのリンク部材21が装着されている。各
リンク部材21は二本のリンク22,23を中央にて軸
24によりX字状に軸着して開閉可能に構成され、第1
リンク22の上端はピン25により取付枠11の上部に
結合され、他方のリンク23の下端は前記下部ロッド1
6に挿通されている。枕体6の木枠26には連結板27
が固着され、その下部に形成した長孔28にはロッド2
9が上下に移動可能に支持されている。そして、第1リ
ンク22の下端が前記ロッド29に挿通され、第2リン
ク23の上端はピン30を介して連結板27の上部に結
合されている。これにより、枕体6はリンク部材21の
可動端に支持されて、リンク部材21の閉鎖時には背当
4の背当面4aより没入し、かつ、リンク部材21の開
放時には背当面4aから略平行に突出するように構成さ
れる。なお、枕体6は前記木枠26に詰物31を固着し
てこれを外皮32で被覆してなり、下部には枕体6を引
出すためのベルト33が設けられている。
【0012】一方、前記取付枠11の内部には付勢部材
としてのガスダンパ35が圧縮状態で縦に組込まれてい
る。ガスダンパ35のロッド側端部はブラケット36を
介して取付枠11の底部に支持されるとともに、シリン
ダ側端部つまり可動端は前記上部ロッド15に結合され
ている。そして、このガスダンパ35により上部ロッド
15、連結ロッド17及び下部ロッド16が一体に上方
へ付勢され、これによって、リンク部材21が開放方向
へ常時付勢されている。本実施例においては、保持部材
としての保持孔14と付勢部材としてのガスダンパ35
とが、枕体6の保持機構を構成している。
【0013】次に、上記のように構成されたこの実施例
のヘッドレスト5の作用について説明する。ヘッドレス
ト5の非使用時には、図2に示すように、枕体6が凹部
7内に収納され、リンク部材21が閉鎖され、下部ロッ
ド16がL字状の保持孔14の後端に係止されている。
この状態で、ベルト33を摘んで枕体6を前方へ引出す
と、図1に示すように、下部ロッド16が保持孔14の
後端から解離され、上部ロッド15、連結ロッド17、
下部ロッド16が上方へ移動され、リンク部材21の各
リンク22,23が開放されて、枕体6が背当面4aか
ら平行に突出される。
【0014】このとき、ガスダンパ35がリンク部材2
1を開放方向へ付勢しているので、枕体6を軽い力でス
ムーズに引出すことができる。枕体6を引出した状態で
は、下部ロッド16がガスダンパ35の付勢力のもとで
保持孔14の上端に係止され、それによって枕体6が背
当面4aと平行な状態でしっかりと保持される。従っ
て、図4に示すように、枕体6を乗客の後頭部のみなら
ず首にも当接でき、首が曲がることなく、良好なサポー
ト感が得られる。また、図5に示すように、背当4をリ
クライニングして頭部がやや下方にずれた場合でも、枕
体6が背当面4aに対し平行に突出しているので、後頭
部はその突出した枕体6の下端部に当接し、このヘッド
レスト5を枕として快適に使用できる。
【0015】ヘッドレスト5を使用しない場合は、枕体
6を手で押して凹部7内に収納する。枕体6の収納時に
は、図2に示すように、リンク部材21が閉鎖され、下
部ロッド16が保持孔14の後端に嵌合係止され、ガス
ダンパ35の付勢力によりその係止位置に保持される。
従って、枕体6の不意の突出を確実に防止できる。ま
た、この状態では、枕体6の表面が背当面4aに略面一
に整合するため、背当面4aに突出部分がなくなり、乗
客の頭部及び背部が連続する平面上に支持される。
【0016】ところで、この実施例のヘッドレスト5に
よれば、凹部7が背当4の上端より若干下がった位置に
形成されているので、枕体6を表面のみが露出した状態
で見栄えよく装着できる。また、リンク部材21は二本
のリンク22,23からX字状に構成されているため、
少ない部品点数で、枕体6を確実に平行移動できる。さ
らに、付勢部材としてガスダンパ35を使用しているの
で、小型で強力な付勢力が得られ、動作音が発生する心
配もない。しかも、ガスダンパ35が取付枠11に縦に
設置され、その可動端がロッド15,16,17を介し
てリンク部材21に連結されているから、枕体6の支持
機構をコンパクトに構成して、これを限られたスペース
に容易に組込むことができる。その上、この実施例で
は、保持部材が保持孔14により構成され、その保持孔
14がガスダンパ35とリンク部材21との連結部分で
ある下部ロッド16を係止しているため、別部品を設け
る必要がなく、取付枠11に保持孔14を穿設するだけ
の至って簡単な構成により、枕体6を没入位置及び突出
位置に確実に保持できる。
【0017】なお、本考案は上記実施例に限定されず、
例えば次のように考案の趣旨を逸脱しない範囲で各部の
形状又は構成を適宜変更して実施することも可能であ
る。 (1)凹部7を背当4の上端に切欠形成すること。 (2)ガスダンパ35の可動端を枕体6に直接連結する
こと。 (3)ガスダンパ35にかえてばねを使用すること。 (4)保持部材を背当4側に設けること。 (5)バス用座席の他にも、鉄道車輌、航空機、船舶等
の乗物用座席に具体化したり、観覧用座席、会議用座席
等の各種座席に具体化したりすること。
【0018】
【考案の効果】以上に詳述したように、本考案によれ
ば、枕体が背当面に対し平行に突出して後頭部のみなら
ず首にも当たるので、首が曲がらず、良好なサポート感
が得られ、座席をリクライニングした場合でも、ヘッド
レストを枕として快適に使用できるという優れた効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例によるバス用座席のヘッドレ
ストを使用状態で示す断面図である。
【図2】前記ヘッドレストを非使用状態で示す断面図で
ある。
【図3】図2の状態を背当の背面から見た背面図であ
る。
【図4】ヘッドレストの作用を説明するバス用座席の全
体図である。
【図5】リクライニング状態におけるヘッドレストの作
用を説明するバス用座席の全体図である。
【符号の説明】
4 背当 4a 背当面 5 ヘッドレスト 6 枕体 11 取付枠 14 保持孔 21 リンク部材 35 ガスダンパ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 座席の背当に固定される取付枠と、前記
    取付枠に開閉可能に設けられたリンク部材と、前記リン
    ク部材に支持されてリンク部材の閉鎖時には背当面に略
    面一に没入し、かつ、リンク部材の開放時には背当面か
    ら略平行に突出する枕体と、前記枕体を没入位置及び突
    出位置に保持する保持機構とを備えた座席のヘッドレス
    ト。
JP1833391U 1991-03-01 1991-03-01 座席のヘッドレスト Expired - Lifetime JP2534540Y2 (ja)

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JP1833391U JP2534540Y2 (ja) 1991-03-01 1991-03-01 座席のヘッドレスト

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JP1833391U JP2534540Y2 (ja) 1991-03-01 1991-03-01 座席のヘッドレスト

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JPH04107647U JPH04107647U (ja) 1992-09-17
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002142910A (ja) * 2000-09-26 2002-05-21 Daimler Chrysler Ag ヘッドレスト

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4759767B2 (ja) * 2008-12-08 2011-08-31 本田技研工業株式会社 車両のランバーサポート機構
ES2399306B1 (es) * 2011-05-23 2014-01-28 Batz, S.Coop. Reposacabezas para asientos de vehículos automóviles.
DE102019200101B4 (de) 2019-01-07 2023-10-19 Adient Us Llc Verstellmechanismus und Kopfstütze

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JPH04107647U (ja) 1992-09-17

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