JP2534218B2 - 結束バンド - Google Patents

結束バンド

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JP2534218B2
JP2534218B2 JP5104891A JP10489193A JP2534218B2 JP 2534218 B2 JP2534218 B2 JP 2534218B2 JP 5104891 A JP5104891 A JP 5104891A JP 10489193 A JP10489193 A JP 10489193A JP 2534218 B2 JP2534218 B2 JP 2534218B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば、貸金庫内の収
容物、郵送物、航空貨物、ブラックボックス、計器類シ
ール等の如く多数の人が出入りする施設内で密封状態で
保管される物品の包装が解体されるのを未然に防止する
ことができ、包装が解体された場合にそれを確実に確認
することができる結束バンドに関するものである。
【0002】
【従来の技術】物品を密封状態で包装するために、最
近、非解放型の結束バンドが用いられている。この種の
結束バンドは、例えば、図5に示すように、密封すべき
物品が収納された包装袋50の締付け口50aに巻付け
て用いられる。
【0003】従来技術の結束バンドは、包装袋内の収容
物を表示したり、識別したりする文字、数字等の表示が
施されてバックルの先端に一体に設けられたタブを有
し、このタブの表示を見て収容物を確認している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】非解放型結束バンド
は、再使用不能な状態で取り壊すようにして解体しなけ
れば、包装袋50等の中から収容物を取り出すことがで
きないので、通常では包装が開かれることはないが、こ
の結束バンドを取り壊して収容物を取り出した後、同じ
表示を有する同種の結束バンドで再結束することによっ
て開封されたことを確認することができないことがあっ
た。
【0005】本発明の目的は、結束バンドを取り壊して
解体し、その後他の結束バンドで結束すると、開封した
ことを直ちに確認することができ、従って開封を未然に
防止することができる結束バンドを提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の課題解決
手段は、密封すべき物品のまわりに巻付けられ一方の面
に長手方向に間隔をあけて多数の係止爪を有するバンド
本体とこのバンド本体の一端に取付けられバンド本体の
締付け方向には係止爪が乗り越えることができるが逆方
向には係止爪が掛止められる掛止め片を有するバックル
とこのバックルに設けられたタブとから成る非解放型結
束バンドにおいて、タブは、バックルに連続して設けら
れた固定タブ部分と、この固定タブ部分に切り離し可能
に取付けられた切り離しタブ部分とから成り、固定タブ
部分と切り離しタブ部分とには照合用表示が施されてい
ることを特徴とする結束バンドを提供することにある。
【0007】本発明の第の2の課題解決手段は、第1の
課題解決手段による結束バンドであって、タブは、バッ
クルに掛け止めされる前の展開状態のバンド本体とほぼ
同じ平面で形成されていることを特徴とする結束バンド
を提供することにある。
【0008】
【作用】このように、タブがバックルに連続して設けら
れた固定タブ部分とこの固定タブ部分に切り離し可能に
取付けられた切り離しタブ部分とから成っていて、固定
タブ部分と切り離しタブ部分とには照合用表示が施され
ていると、物品の保管を依頼した物品所有者は、照合用
の切り離しタブ部分を固定タブ部分から切り離して所持
することができるので、若し、保管している物品を密封
している結束バンドが取り壊されて解体された後、同種
の結束バンドで再結束されても、この同種の結束バンド
の固定タブ部分の照合用の表示とは合わなくなるので、
この物品を開封すればその事実が直ちに確認され、従っ
て他人がこの物品を開封するのを未然に防止することが
できる。
【0009】また、バックルに掛け止めされる前の展開
状態のバンド本体とほぼ同じ平面でタブが形成されてい
ると、タブにマーキングを施す際に、結束バンドをマー
キング位置に平面的に送り込めばよいので、マーキング
作業を容易に行うことができる。
【0010】
【実施例】本発明の実施例を図面を参照して詳細にのべ
ると、図1乃至図3は本発明に係る結束バンド10の一
実施例を示し、この結束バンド10は、密封すべき物
品、例えば図5に示すような保管すべき物品等が収納さ
れた包装袋50の締付け口50aのまわりに巻付けられ
一方の面に長手方向に間隔をあけて多数の係止爪12を
有するバンド本体14と、このバンド本体14の一端に
取付けられ係止爪12が掛止められる掛止め片16を有
するバックル18とから成っている。この結束バンド1
0は、ナイロンその他のプラスチック材料、金属等の適
宜の材料から一体に成形することができる。
【0011】バンド本体14の係止爪12とバックル1
8の掛止め片16とは、バンド本体14の締付け方向に
は係止爪12が掛止め片16を乗り越えることができる
が、逆方向には係止爪12が掛止め片16に掛止められ
るラチェット機構を構成している。従って、バンド本体
14は、その輪を縮める方向にはバックル18内を通る
ことができるが、その輪を広める方向にはバックル18
内を通ることができないし、また係止爪12は、掛止め
片16から掛止めを解放することができないように壁1
8Aによって拘束され、また掛止め片16は、拘束され
ている係止爪12から解放することができないようにそ
れ自体の硬さで拘束されている。従って、結束バンド1
0は、非解放型の結束バンドであることが解る。
【0012】結束バンド10は、また、バックル18に
設けられたタブ20を備え、このタブ20は、図示の実
施例では、バックル18のバンド本体14とは反対側に
設けられ、またバックル18に掛け止めされる前の展開
状態のバンド本体14とほぼ同じ平面上に延びるように
形成されている。このタブ20は、図1乃至図3に示す
ように、バックル18に連続して設けられた固定タブ部
分22と、この固定タブ部分22に切り離し可能に取付
けられた切り離しタブ部分24とから成り、固定タブ部
分22と切り離しタブ部分24とにはそれぞれ照合用表
示26、28が施されている。
【0013】図示の実施例では、固定タブ部分22と切
り離しタブ部分24とは、これらのタブ部分22、24
よりも肉厚が著しく小さく切り離しタブ部分24を手で
ちぎって容易に切り離すことができる薄肉片30によっ
て接続されているが、薄肉片30の代わりに、これらの
タブ部分22、24は、それらのタブ部分22、24の
肉厚と同じであるが、同様に手で容易にちぎることがで
きるミシン目状部分によって接続されていてもよい。
【0014】照合用表示26、28は、図1に示すよう
に、所定の書体でマーキングされた数字、文字、絵、暗
号等とすることができる。また、これらの照合用表示2
6、28は、平面的なマーキングの外に、刻印等の立体
的なマーキングであってもよい。いずれの場合も、これ
らの照合用表示26、28は、特殊なマーキング機によ
って同一の態様で施され、従って、通常の印鑑の照合と
同様に、相互に切り離されたタブ部分22、24の表示
を照合して同一であるか否かを確認することができる。
【0015】切り離しタブ部分24は、図3に示すよう
に、その下面に粘着層32とこの粘着層32を覆う剥離
紙34とを有し、固定タブ部分22から切り離された
後、剥離紙34を剥し適宜位置に貼り付けて保存するこ
とができる。
【0016】この結束バンド10は、次にようにして使
用される。先ず、結束バンド10を例えば、図5に示す
ように、所定の保管すべき物品を収納した保管袋50の
締付け口50aに本発明の結束バンド10を巻付け、バ
ンド本体14をバックル18に通して締付ける。切り離
しタブ部分24は、その後、固定タブ部分22から手で
ちぎって切り離し、物品の保管を依頼した所有者がこの
切り離しタブ部分24を所持している。
【0017】既にのべたように、結束バンド10の固定
タブ部分22と切り離しタブ部分24とには予め照合用
表示26、28が特殊な態様で施されているので、物品
所有者が保管袋50を受け取って、照合用表示26、2
8を照合することによって結束バンド10が取替えられ
たか否かを確認することができる。
【0018】若し、照合用表示26、28が合わなけれ
ば、結束バンド10が取り壊しによって解体されて保管
袋50が開封されたことを意味する。従って、保管袋5
0の開封後、他の結束バンド10によって密封状態が維
持されても、照合用表示26、28が一致することがな
いので、何者かによって開封されたことが証明される。
このため、保管袋50の他人による開封を未然に防止す
ることができる。尚、固定タブ部分22と切り離しタブ
部分24とを接続する薄肉片30の切り離し状態も常に
異なるので、この切り離し状態を確認することによって
も補助的に確認することができる。
【0019】図示の実施例のように、タブ20がバック
ル18に掛け止めされる前の展開状態のバンド本体14
とほぼ同じ平面で形成されていると、タブ20にマーキ
ングを施す際に、結束バンド10をマーキング位置に平
面的に送り込むことができる ので、結束バンド10をマ
ーキング機に容易に搬入することができるため、マーキ
ング作業を容易に行うことができる。
【0020】図1乃至図3の実施例では、タブ20の固
定タブ部分22と切り離しタブ部分24とは、バンド本
体14の延びる方向に並べて形成したが、図4に示すよ
うに、これらのタブ部分22、24は、バンド本体14
の延びる方向に直角の方向に並べて形成してもよい。
【0021】また、図1乃至図3の実施例では、タブ2
0は、バックル18のバンド本体14とは反対側に設け
られたが、結束バンド10の長手方向の一側に位置する
ようバックル18にバンド本体14と同じ平面又は直角
の面で設けられてもよいし、バックル18の他の部分に
適宜の面にして設けられてもよい。
【0022】
【発明の効果】本発明によれば、上記のように、非解放
型結束バンドのタブがバックルに連続して設けられた固
定タブ部分とこの固定タブ部分に切り離し可能に取付け
られた切り離しタブ部分とから成り、この固定タブ部分
と切り離しタブ部分とに照合用表示が施されているの
で、切り離しタブ部分を固定タブ部分から切り離して所
持することによって、保管物品等の開封の有無を確実に
確認することができ、従って保管物品等の開封を未然に
防止することができる。
【0023】また、バックルに掛け止めされる前の展開
状態のがバンド本体とほぼ同じ平面でタブが形成されて
いると、タブにマーキングを施す際に、結束バンドをマ
ーキング位置に平面的に送り込むことができるので、結
束バンドをマーキング機に容易に搬入することができる
ため、マーキング作業を容易に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る結束バンドの一例の不使用状態の
平面図である。
【図2】図1の結束バンドの底面図である。
【図3】図1の結束バンドの要部の拡大側面図である。
【図4】本発明に係る結束バンドの他の例の一部の平面
図である。
【図5】本発明の結束バンドの一使用例の斜視図であ
る。
【符号の説明】
10 結束バンド 12 係止爪 14 バンド本体 16 掛止め片 18 バックル 18A 壁 20 タブ 22 固定タブ部分 24 切り離しタブ部分 26 照合用表示 28 照合用表示 30 薄肉片 32 粘着層 34 剥離紙 50 保管袋 50a 締付け口

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 密封すべき物品のまわりに巻付けられ一
    方の面に長手方向に間隔をあけて多数の係止爪を有する
    バンド本体と前記バンド本体の一端に取付けられバンド
    本体の締付け方向には係止爪が乗り越えることができる
    が逆方向には係止爪が掛止められる掛止め片を有するバ
    ックルと前記バックルに設けられたタブとから成る非解
    放型結束バンドにおいて、前記タブは、前記バックルに
    連続して設けられた固定タブ部分と、前記固定タブ部分
    に切り離し可能に取付けられた切り離しタブ部分とから
    成り、前記固定タブ部分と切り離しタブ部分とには照合
    用表示が施されていることを特徴とする結束バンド。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の結束バンドであって、
    前記タブは、前記バックルに掛け止めされる前の展開状
    態のバンド本体とほぼ同じ平面で形成されていることを
    特徴とする結束バンド。
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