JP2534068Y2 - 異方向穴加工構造 - Google Patents

異方向穴加工構造

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JP2534068Y2
JP2534068Y2 JP772391U JP772391U JP2534068Y2 JP 2534068 Y2 JP2534068 Y2 JP 2534068Y2 JP 772391 U JP772391 U JP 772391U JP 772391 U JP772391 U JP 772391U JP 2534068 Y2 JP2534068 Y2 JP 2534068Y2
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JP772391U
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和美 中川
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Mitsubishi Motors Corp
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、複雑な形状の被加工物
でも簡易に穴加工し得る異方向穴加工構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両等に使用される部品の多く
は、薄鋼材をプレス加工により任意の形状に成形及び穴
加工等して、製造されていた。
【0003】例えば、その部品の内の一つであるドアイ
ンナパネルは、プレス加工により図6のように絞り成形
されるが、この絞り成形されたドアインナパネル41の
湾曲あるいは屈曲した側面41aに複数の穴部42を同
時に穴加工することは、困難であった。すなわち、ドア
インナパネル41の湾曲等した側面41aに穴加工をし
ようとすると、複数の穴加工用パンチを側面41aに合
わせて相互に異なる方向に往復動させなければならず、
従来用いられていたカム構造等では、複数のパンチをそ
れぞれ異なる方向に同時に往復動することがカムの干渉
などから出来なかったからである。
【0004】従って従来、図6のようなドアインナパネ
ル41を製造する場合、個々の穴部42を異なる工程で
順次加工するようにしていた。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】前述のように、図6に
示すドアインナパネル41の穴部42の加工を順次行う
こととすると、穴数に応じた複数のプレス金型が必要と
なり、加工コスト高となる欠点を有していた。また、穴
数に応じた複数の工程が必要となり、加工能率が低いと
いう欠点をも有していた。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案による異方向穴加
工構造は、被加工物に対向して位置するメインワーカ
と、該メインワーカの基端側に移動可能に支持され且つ
往復動して加工力を伝達するサブワーカと、前記メイン
ワーカ内に位置し且つ該サブワーカの加工力を複数方向
に分割しつつ伝達する加工力伝達手段と、前記メインワ
ーカの先端側に移動可能に支持され且つ該加工力伝達手
段からの加工力により往復動して被加工物に穴を加工す
るピアスパンチとを有することを特徴とするものであ
る。
【0007】
【作用】メインワーカに対してサブワーカが往復動する
ことにより、メインワーカ内の加工力伝達手段が複数の
方向に加工力を分割する。この分割された複数の加工力
がそれぞれピアスパンチに伝達され、ピアスパンチが往
復動する。この結果、メインワーカと対向する被加工物
にピアスパンチによる穴加工が行われる。
【0008】
【実施例】本考案の異方向穴加工構造に係る一実施例を
図1から図5に示し、これらの図に基づき本実施例を説
明する。
【0009】図1に本実施例の平面図を示し、図2に図
1のA−A矢視断面図を示す。
【0010】これらの図に示すように、被加工物である
ドアインナパネル41に対向するメインワーカ1の先端
側には、2つのホルダ2,3がねじ止め等により固定さ
れており、メインワーカ1のほぼ中央部から二手に別れ
た通路5,6を延長するように、ホルダ2,3に貫通孔
2a,3aが形成されている。そして、これらの通路
5,6及び貫通孔2a,3a内に、それぞれパンチ部材
8,9が摺動可能に挿入されており、通路5,6内に設
置されたリターンスプリング10により、常時メインワ
ーカ1の基端側に押つけられるようになっている。
【0011】このパンチ部材8,9は、それぞれリター
ンスプリング10を受けるスプリングセットヘッド1
1、ホルダ2,3内を摺動するスライドピン12、スラ
イドピン12とパンチリテーナ13に挾まれてスライド
ピン12に固定されるピアスパンチ14及び、ピアスパ
ンチ14に嵌着されるウレタン製のストリッパ15等か
ら構成されている。
【0012】一方、図1及び図2に示すように、基台1
6上には、メインワーカ1の先端側に対向してダイ17
が設置されており、2つのピアスパンチ14に対応する
ように穴を有したピアスダイ18がダイ17に嵌合固定
されている。そして、ダイ17には、ピアスダイ18か
らの打抜きスクラップSを排出する排出孔17aが形成
されている。
【0013】また、メインワーカ1の基端側には、45
°の斜面となる当接面19aを有すると共に、メインワ
ーカ1内を摺動可能なように設置されるサブワーカ19
が、位置しており、メインワーカ1のストッパ26がこ
の摺動範囲を限定している。さらに、このサブワーカ1
9には、通路5,6に連結される基端側の通路7の端部
が対向して位置している。これら通路5,6,7内に
は、複数の鋼球20が連続して位置しており、サブワー
カ19が図1及び図2上、右側に移動することにより、
鋼球20列がピアスパンチ14を押し出すこととなる。
この結果、ダイ17に位置決めされたドアインナパネル
41の側面にピアスパンチ14で穴部42が形成され
る。
【0014】他方、メインワーカ1は、基台16に設置
された一対のガイド25に案内されつつ基台16上のウ
ェアプレート21上を摺動するように、支持されてお
り、ダイ17とメインワーカ1との間には、これらを離
間させるリターンスプリング22が装着されている。そ
して、基台16には、メインワーカ1の動きを制限する
ストッパ24が取付けられている。
【0015】以上のようなメインワーカ1の図1上、上
部側には、図示しないプレス機に取付けられた上型ホル
ダ31が位置しており、上型ホルダ31の左端部には、
メインワーカ1の45°に傾斜した当接面1aに対応す
るように、45°の斜面となる当接面32aを形成した
先行ドライバ32が一対取付けられており、一対の先行
ドライバ32の間には、これより小さいサブワーカドラ
イバ33が取付けられている。このサブワーカドライバ
33には、サブワーカ19と対向して45°の斜面とな
る当接面33aが形成されている。
【0016】従って、上型ホルダ31が下降すると、先
行ドライバ32がメインワーカ1に当接面32a,1a
同士で当接し、さらに、サブワーカドライバ32がサブ
ワーカ19に当接面32a,19a同士で当接する。
【0017】尚、上型ホルダ31には、スプリング35
を介して被加工物であるドアインナパネル41を押圧す
るプレッシャパッド36が取付けられており、加工時の
ドアインナパネル41の位置ずれを防止している。
【0018】次に、以上に説明した本実施例の作用を図
に基づき順次説明する。
【0019】まず、図3に示すように、金型が開いてい
る状態で、ドアインナパネル41をダイ17に位置決め
する。この時、パンチ部材8,9のピアスパンチ14
は、リターンスプリング22により左側に逃げている。
【0020】次に、図4に示すように、上型ホルダ31
が下降してくると、先行ドライバ32の当接面32aが
メインワーカ1の当接面1aに当接し、メインワーカ1
を図上、右側に押し出して、ドアインナパネル41にス
トリッパ15が接することとなる。但し、この状態で
も、メインワーカ1に対するピアスパンチ14の相対的
な動きはない。
【0021】さらに、図5に示すように、上型ホルダ3
1が下降してくると、サブワーカ19にサブワーカドラ
イバ33の当接面33aが当接する。但し、この状態で
は、先行ドライバ32の当接面32aがメインワーカ1
の当接面1aから離れて、メインワーカ1がこれ以上右
側に移動することはない。
【0022】そして、図2に示すように、さらに上型ホ
ルダ31が下降してくると、サブワーカ19を右側に摺
動させる力が働くこととなる。すなわち、この力が加工
力となる。
【0023】サブワーカ19が右側に摺動すると、これ
に伴って通路7内の鋼球20にこの加工力が伝達される
と共に、二手に別れた通路5,6内の鋼球20に対して
も鋼球20間の点接触によりそれぞれ伝達される。この
結果、ホルダ2,3からリターンスプリング10のばね
力に抗してパンチ部8,9のピアスパンチ14が突き出
され、ドアインナパネル41に穴部42を形成してピア
スダイ18に入ることとなる。
【0024】また、以上のように穴加工が行われた後に
は、上型ホルダ31が上昇し、これに伴ってサブワーカ
19が左側に戻ると共に、加工力が解放されたピアスパ
ンチ14がリターンスプリング10により戻される。そ
して、先行ドライバ32が上昇するに従って、メインワ
ーカ1も左側の初期位置に戻ることとなり、これでプレ
ス加工の一回のストロークが終了することとなる。
【0025】従って、このような動作を繰返し、サブワ
ーカ19、ピアスパンチ14等を往復動することによ
り、複数の穴部42が各動作において、それぞれ同時に
ドアインナパネル41に形成されることとなる。
【0026】尚、本実施例において、加工力伝達部材を
鋼球20としたが、流体を介して加工力を伝達するよう
な構造あるいはシリンダ等の周知な部材を用いたものと
してもよい。また、被加工材もドアインナパネル41に
限定されるものではない。
【0027】
【考案の効果】本考案の異方向穴加工構造によれば、メ
インワーカ内に加工力伝達手段を設けて相互に異なる複
数の方向にピアスパンチを往復動可能とした結果、単一
の金型を取付けたプレス機の1ストロークによって、複
数の穴加工を同時に行うことが可能となった。
【0028】従って、車両等に用いられる部品を低コス
ト、高能率で製造できるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例の平面図である。
【図2】図1のA−A矢視断面図である。
【図3】本考案の一実施例に係る構造の上型ホルダ開放
時の断面図である。
【図4】本考案の一実施例に係る構造の上型ホルダ下降
時の断面図である。
【図5】本考案の一実施例に係る構造の上型ホルダ下降
時であってサブワーカドライバがサブワーカに接触した
状態の断面図である。
【図6】ドアインナパネルの斜視図である。
【符号の説明】
1 メインワーカ 2,3 ホルダ 5,6,7 通路 8,9 パンチ部 17 ダイ 18 ピアスパンチ 19 サブワーカ 20 鋼球 31 上型ホルダ 32 先行ドライバ 33 サブワーカドライバ 41 ドアインナパネル

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被加工物に対向して位置するメインワー
    カと、該メインワーカの基端側に移動可能に支持され且
    つ往復動して加工力を伝達するサブワーカと、前記メイ
    ンワーカ内に位置し且つ該サブワーカの加工力を複数方
    向に分割しつつ伝達する加工力伝達手段と、前記メイン
    ワーカの先端側に移動可能に支持され且つ該加工力伝達
    手段からの加工力により往復動して被加工物に穴を加工
    をするピアスパンチとを有することを特徴とする異方向
    穴加工構造。
JP772391U 1991-01-29 1991-01-29 異方向穴加工構造 Expired - Lifetime JP2534068Y2 (ja)

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JPH0498323U JPH0498323U (ja) 1992-08-25
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