JP2533842B2 - 着色方法 - Google Patents

着色方法

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JP2533842B2 JP60016326A JP1632685A JP2533842B2 JP 2533842 B2 JP2533842 B2 JP 2533842B2 JP 60016326 A JP60016326 A JP 60016326A JP 1632685 A JP1632685 A JP 1632685A JP 2533842 B2 JP2533842 B2 JP 2533842B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、MoO3、V2O5及び/又はNb2O5の着色方法に
関する。
(従来の技術) 最近のエレクトロニクス材料には微小化、機能の集積
化が強く求められ、その作製に光エネルギーを用いるこ
とも多くなつている。
たとえば、WO3は、エレクトロクロミツク素子の材料
として知られているが、薄膜WO3に負の電位をかけるこ
とにより水溶液中のH+、Li+等のインターカレート種がW
O3中にとりこまれいわゆるタングステンブロンズを形成
し膜の色が青色に変る。この現象を利用して、膜に正負
のバイアス電圧をかけることにより色を変化させエレク
トロクロミツク素子として用いることが検討されてい
る。
一方、本発明者らは、先に、WO3粒子をギ酸水溶液に
懸濁し光照射すると粒子の色が青色に変色することを見
出した(J.CHEM.SOC.,CHEM.COMMUN.,1428−1429,198
3)。
そこで本発明者らは、この現象を画像形成等に利用す
るため、さらに多くの色調の着色粒子を得るべく、種々
検討を行ない本発明に到達した。
すなわち、本発明の要旨は、MoO3、V2O5及び/又はNb
2O5を、インターカレート種及び還元剤の存在下に光照
射し、インターカレート種を導入することにより着色さ
せること特徴とするMoO3、V2O5及び/又はNb2O5着色方
法にある。
(発明の構成) 以下、本発明を詳細に説明する。
まず、本発明方法において用いるMoO3、V2O5又はNb2O
5は、結晶質、非晶質のいずれでもよく、これらは単独
又は併用で用いられる。
また、他の金属酸化物、たとえばWO3、TiO2等も目的
とする着色を阻害しない限り、併用することができる。
MoO3、V2O5又はNb2O5はイオン出入りのしやすさの観
点から小さい粒径のものが好ましいが、通常粒径が0.01
〜10μ程度、好適には0.01〜0.1μ程度から選ばれる。
これらの粒子は金属、ガラス、プラスチツクス等の基板
上に薄膜を形成させて用いることもできる。
本発明方法においては、これらのMoO3、V2O5又はNb2O
5は、インターカレート種及び還元剤の存在下に光照射
される。
このインターカレート種としては、通常、H+、Ag+、C
u+、Li+、Na+等の陽イオンが挙げられる。
これらのインターカレート種は、通常、液体又は固体
の電解質の形態で用いられる。
たとえば、液体電解質の場合、水単独を用いるか、又
は水もしくは有機溶媒中にインターカレート種の前駆体
物質を溶解させて用いる。有機溶媒としては、この前駆
体物質を溶解してインターカレート種を発生させる極性
溶媒が用いられ、好適には光照射によつて生成されたホ
ールと反応しない程度の正の酸化電位を有するもの、た
とえばアセトニトリル、テトラヒドロフラン、ポリプロ
ピレンカーボネート等が挙げられる。
また、上記前駆体物質としては、上記溶液中でインタ
ーカレート種を与えるもの、たとえばギ酸(H+)、LiCl
O4(Li+)、NaOH(Na+)、AgNO3(Ag+)、CuCl(Cu+
等が挙げられる。
さらに、上記固体電解質としては、たとえば、Sb2O5
・nH2O(H+)、Ag3SI(Ag+)、RbAg4I5(Ag+)、CuCl
(Cu+)、Li3N(Li+)、Na−β″アルミナ(Na+)等が
好適に用いられる。
一方、本発明における還元剤としてはMoO3、V2O5又は
Nb2O5の価電子帯(Valence band)の上端より浅い準位
の酸化還元電位を有するものが用いられる。
たとえば、ギ酸、酢酸等の有機酸、メタノール、エタ
ノール、イソプロパノール等の低級アルコール等が好適
に用いられ、上記ギ酸のようにインターカレート種の前
駆体物質を兼ねるものであつてもよい。また、キノン−
ハイドロキノンのように還元剤であるとともに、可逆的
にインターカレート種及びデイインターカレート種とし
て働くものであつてもよい。
MoO3、V2O5及び/又はNb2O5の濃度は、特に制限され
ないが、たとえば上記溶液電解質を用いる場合、通常溶
液1に対し1mmol〜50mmol(金属基質基準)程度が選
ばれる。
インタカレート種は、上記MoO3、V2O5及び/又はNb2O
5に対し通常数モル%〜数十モル%まで導入しうるの
で、インターカレート種の濃度は、目的とする導入量に
見合う量より大きい値より選択される。
また、上記還元剤は、水、有機溶媒に対し、通常0.01
〜10倍量(容積比)程度から選ばれる。
上記MoO3、V2O5又はNb2O5は、反応速度促進のため、
たとえば白金、白金黒、パラジウムニツケル等の還元触
媒を少量担持させて用いることもできる。担持はたとえ
ば混練法によることができ、触媒は通常、1モル%程度
まで用いられる。
MoO3、V2O5又はNb2O5粒子を基板上に薄膜として形成
させる場合には、スプレー塗布法、アルコラートを用い
て加水分解させゾルーゲル変換させるアルコキシド法等
の常法が採用される。薄膜の厚みは、目的に応じ決定さ
れる。
粒子又は薄膜への光照射は可視光線によるのが通常で
あり、たとえばXeランプを用いて数秒〜数十時間程度照
射することにより、H+、Cu+、Ag+、Li+、Na+等の陽イオ
ンが導入される。この陽イオンの種類、導入量により、
色の濃淡を制御することができる。
この光照射によりMoO3、V2O5及び/又はNb2O5は、新
たな着色を生じる。
退色は、酸素との接触、電位の印加等により行なうこ
とができ、色の固定には、酸素との接触を防止するコー
テイングにより行ないうるが、得られる着色材の使用目
的に応じこれらを適宜選択しうる。
(実施例) 以下、実施例により、さらに本発明を詳細に説明する
が、本発明はその要旨を越えない限り以下の実施例に限
定されるものではない。
実施例1 市販のMoO3(淡緑色)、V2O5(黄褐色)及びNb2O
5(白色)(純度99.9−99.99)をそれぞれメノウ乳ばち
中で5分間Pt黒と混練し、0.1mol%Ptを担持させた(Mo
O3:灰色、V2O5:茶褐色、Nb2O5淡灰色)。これらの酸化
物5〜20mmolに対して還元剤および水素源として1:1エ
タノール水溶液40mlを使用した。
フラスコに酸化物と水溶液を入れ脱気した後、Xeラン
プ(500W)を光源として、光を1/1000程度に弱くして10
〜12時間照射して生成物を得た。
生成物は、粉末X線回折により光照射前との変化はみ
られず、また、TG−DTAにも有意の減量や熱の出入りは
みられなかつた。
光照射により、MoO3は藍色に、V2O5は濃緑に、Nb2O5
は青灰色に着色した。
(発明の効果) 本発明方法によれば、MoO3、V2O5又はNb2O5粒子を、
光照射のみにより簡単に着色しうる。
本発明方法は、たとえば基板上に塗布したMoO3、V2O5
及び/又はNb2O5に適用することにより、各種デイスプ
レイ、光メモリー等の表示素子、記憶素子等に利用しう
る。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】MoO3、V2O5及び/又はMb2O5を、インター
    カレート種及び還元剤の存在下に光照射し、インターカ
    レート種を導入することにより着色させることを特徴と
    するMoO3、V2O5及び/又はNb2O5の着色方法。
JP60016326A 1985-01-30 1985-01-30 着色方法 Expired - Fee Related JP2533842B2 (ja)

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JPS566388A (en) * 1979-06-28 1981-01-22 Seiko Epson Corp Solar cell
JPS5917580A (ja) * 1982-07-22 1984-01-28 富士通株式会社 エレクトロクロミツク表示素子

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