JP2533359B2 - ガラス用の摺動部材及びその製造方法 - Google Patents
ガラス用の摺動部材及びその製造方法Info
- Publication number
- JP2533359B2 JP2533359B2 JP63164522A JP16452288A JP2533359B2 JP 2533359 B2 JP2533359 B2 JP 2533359B2 JP 63164522 A JP63164522 A JP 63164522A JP 16452288 A JP16452288 A JP 16452288A JP 2533359 B2 JP2533359 B2 JP 2533359B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- glass
- sliding member
- cross
- linked
- olefin elastomer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Window Of Vehicle (AREA)
- Seal Device For Vehicle (AREA)
- Laminated Bodies (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、自動車のドアに設けた上下スライドガラス
用のガラスランチヤンネル,上下スライドガラスを備え
た窓穴の下縁に取付けたウエストシール,車体の天井に
設けたサンルーフ等のスライドガラス用の摺動部材及び
その製造方法に関するものである。
用のガラスランチヤンネル,上下スライドガラスを備え
た窓穴の下縁に取付けたウエストシール,車体の天井に
設けたサンルーフ等のスライドガラス用の摺動部材及び
その製造方法に関するものである。
[従来の技術] 従来のガラス用の摺動部材においては、EPDM(ポリオ
レフイン系ゴム),TPO(熱可塑性ポリオレフイン樹脂)
等のオレフイン系エラストマーよりなる主体部分の表面
に、ナイロン繊維の植毛を施したり、シリコン樹脂又は
弗素樹脂のパウダー及びオイル又はワツクス等の潤滑材
を混入分散させたところのウレタン塗料又はポリエステ
ル塗料等を塗装したりして、摺動性及び耐摩耗性を付与
し、ガラスとの摩擦音発生を防止すると共に摺動部材の
摩耗を防止していた。
レフイン系ゴム),TPO(熱可塑性ポリオレフイン樹脂)
等のオレフイン系エラストマーよりなる主体部分の表面
に、ナイロン繊維の植毛を施したり、シリコン樹脂又は
弗素樹脂のパウダー及びオイル又はワツクス等の潤滑材
を混入分散させたところのウレタン塗料又はポリエステ
ル塗料等を塗装したりして、摺動性及び耐摩耗性を付与
し、ガラスとの摩擦音発生を防止すると共に摺動部材の
摩耗を防止していた。
[発明が解決しようとする課題] 従来の第3図及び第4図に示すようなガラスランチヤ
ンネルB等のガラス摺動部材にあつては、EPDM,TPO等の
オレフイン系エラストマーよりなる主体部分11の表面に
施したナイロン繊維の植毛又はシリコン樹脂若しくは弗
素樹脂のパウダー及びオイル又はワツクス等の潤滑材を
混入分散させたところのウレタン塗料又はポリエステル
塗料等の摺動部材12の耐久性が低く、且つ摺動性も不十
分であるという問題点があつた。
ンネルB等のガラス摺動部材にあつては、EPDM,TPO等の
オレフイン系エラストマーよりなる主体部分11の表面に
施したナイロン繊維の植毛又はシリコン樹脂若しくは弗
素樹脂のパウダー及びオイル又はワツクス等の潤滑材を
混入分散させたところのウレタン塗料又はポリエステル
塗料等の摺動部材12の耐久性が低く、且つ摺動性も不十
分であるという問題点があつた。
また上記植毛又は塗装は施工が煩雑であるという問題
点も持つている。
点も持つている。
本発明は、上記課題を解決したガラス用の摺動部材及
びその製造方法を提供することを目的としている。
びその製造方法を提供することを目的としている。
[課題を解決するための手段] 第1図乃至第3図を参照にして説明する。上記目的を
達成するために、本発明に係るガラス摺動部材は、オレ
フイン系エラストマーよりなる主体部分1の表面に化学
式 (PE主鎖)−Si−O−Si−(PE主鎖) で表わされる構造を有する架橋PE(ポリエチレン)の膜
2を形成してなるものである。
達成するために、本発明に係るガラス摺動部材は、オレ
フイン系エラストマーよりなる主体部分1の表面に化学
式 (PE主鎖)−Si−O−Si−(PE主鎖) で表わされる構造を有する架橋PE(ポリエチレン)の膜
2を形成してなるものである。
また本発明に係るガラス摺動部材の製造方法は、オレ
フイン系エラストマーよりなる主体部分1の表面に化学
式 (PE主鎖)−Si−O−Si−(PE主鎖) で表わされる構造を有する架橋PEの膜2を形成するため
に、オレフイン系エラストマーと架橋PEとを共押し出し
成形することよりなるものである。
フイン系エラストマーよりなる主体部分1の表面に化学
式 (PE主鎖)−Si−O−Si−(PE主鎖) で表わされる構造を有する架橋PEの膜2を形成するため
に、オレフイン系エラストマーと架橋PEとを共押し出し
成形することよりなるものである。
[作用] 上記のように構成されたガラス摺動部材は、架橋PEが
架橋によつてゲル化が進み、熱可塑化し難くなり、耐熱
性及び摺動性並びに耐摩耗性を増す。またオレフイン系
エラストマー及び架橋PEは共にオレフイン系であるた
め、溶融時に相溶する性質があり、共押し出し成形によ
つてオレフイン系エラストマーと架橋PEとが相溶し、生
成した相溶層3を介して主体部分1と表面の膜2とが強
固に接着する。
架橋によつてゲル化が進み、熱可塑化し難くなり、耐熱
性及び摺動性並びに耐摩耗性を増す。またオレフイン系
エラストマー及び架橋PEは共にオレフイン系であるた
め、溶融時に相溶する性質があり、共押し出し成形によ
つてオレフイン系エラストマーと架橋PEとが相溶し、生
成した相溶層3を介して主体部分1と表面の膜2とが強
固に接着する。
[実施例] 実施例について第1図乃至第3図を参考にして説明す
る。
る。
第3図において、4は上下スライドガラス、Bはガラ
スランチヤンネル、Cはウエストシール、Dはサンルー
フである。
スランチヤンネル、Cはウエストシール、Dはサンルー
フである。
第1図はガラスランチヤンネルBを示す第3図のA−
A断面図であつて、1はEPDM等のオレフイン系エラスト
マーよりなる主体部分、2はその主体部分1の表面に形
成した架橋PEの膜である。
A断面図であつて、1はEPDM等のオレフイン系エラスト
マーよりなる主体部分、2はその主体部分1の表面に形
成した架橋PEの膜である。
またこのガラス摺動部材を共押し出し成形したものは
第2図に示すようにEPDM等のオレフイン系エラストマー
よりなる主体部分1とその表面の架橋PEの膜2との間に
両者の相溶層3が生成し、主体部分1と表面の膜2とを
強固に接着する。これはオレフイン系エラストマーより
なる主体部分1及び架橋PE共にオレフイン系であり、溶
融時相溶する性質があることによる。
第2図に示すようにEPDM等のオレフイン系エラストマー
よりなる主体部分1とその表面の架橋PEの膜2との間に
両者の相溶層3が生成し、主体部分1と表面の膜2とを
強固に接着する。これはオレフイン系エラストマーより
なる主体部分1及び架橋PE共にオレフイン系であり、溶
融時相溶する性質があることによる。
このように表面に形成された架橋PEの膜2は、架橋に
よつてゲル化が進み、熱可塑化し難くなり、耐熱性及び
摺動性並びに耐摩耗性を増す。
よつてゲル化が進み、熱可塑化し難くなり、耐熱性及び
摺動性並びに耐摩耗性を増す。
なお使用する架橋PEとしては、例えば有機シラン変性
PEであつて、密度0.92〜0.97,分子量数万〜20万,ゲル
分率60〜80%であり、温水又は水蒸気若しくは大気中の
湿度によつて下記の反応式のようにして架橋させたもの
である。
PEであつて、密度0.92〜0.97,分子量数万〜20万,ゲル
分率60〜80%であり、温水又は水蒸気若しくは大気中の
湿度によつて下記の反応式のようにして架橋させたもの
である。
(PE主鎖)−Si−OR RO−Si−(PE主鎖) ↓H2O (PE主鎖)−Si−O−Si−(PE主鎖) [発明の効果] 本発明は、以上説明したように構成されているため、
ガラスとの摩擦音が消失すると共に摩耗が著しく減少す
る。また共押し出し成形によればガラス摺動部分の製造
方法が著しく簡略化される。
ガラスとの摩擦音が消失すると共に摩耗が著しく減少す
る。また共押し出し成形によればガラス摺動部分の製造
方法が著しく簡略化される。
第1図は本発明の一実施例を示す第3図のA−A断面
図、第2図は第1図の一部拡大図、第3図は摺動部材の
配置箇所を説明するための自動車の斜視図、第4図は従
来例を示す第3図のA−A断面図である。 1,11……主体部分 2,12……膜 3……相溶層 4……スライドガラス B……ガラスランチヤンネル C……ウエストシール D……サンルーフ
図、第2図は第1図の一部拡大図、第3図は摺動部材の
配置箇所を説明するための自動車の斜視図、第4図は従
来例を示す第3図のA−A断面図である。 1,11……主体部分 2,12……膜 3……相溶層 4……スライドガラス B……ガラスランチヤンネル C……ウエストシール D……サンルーフ
Claims (2)
- 【請求項1】オレフイン系エラストマーよりなる主体部
分(1)の表面に化学式 (PE主鎖)−Si−O−Si−(PE主鎖) で表わされる構造を有する架橋PEの膜(2)を形成して
なるガラス摺動部材。 - 【請求項2】オレフイン系エラストマーよりなる主体部
分(1)の表面に化学式 (PE主鎖)−Si−O−Si−(PE主鎖) で表わされる構造を有する架橋PEの膜(2)を形成する
ために、オレフイン系エラストマーと架橋PEとを共押し
出し成形することよりなるガラス摺動部材の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63164522A JP2533359B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | ガラス用の摺動部材及びその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63164522A JP2533359B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | ガラス用の摺動部材及びその製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0214143A JPH0214143A (ja) | 1990-01-18 |
JP2533359B2 true JP2533359B2 (ja) | 1996-09-11 |
Family
ID=15794762
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63164522A Expired - Fee Related JP2533359B2 (ja) | 1988-06-30 | 1988-06-30 | ガラス用の摺動部材及びその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2533359B2 (ja) |
Families Citing this family (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH04123713U (ja) * | 1991-04-23 | 1992-11-10 | 西川ゴム工業株式会社 | 自動車のグラスラン |
US6660360B2 (en) | 2000-01-04 | 2003-12-09 | Cooper Technology Services, Llc | Laminate of a substrate and an extruded high density polyethylene |
JP5376788B2 (ja) * | 2007-10-02 | 2013-12-25 | 株式会社ニチリン | シラン架橋ポリエチレン/ゴム複合体 |
GB201800682D0 (en) * | 2018-01-16 | 2018-02-28 | Bell Plastics Ltd | Improved protective film |
-
1988
- 1988-06-30 JP JP63164522A patent/JP2533359B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0214143A (ja) | 1990-01-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US5352496A (en) | Color match molding and belt weather strip | |
AU624442B2 (en) | Manufacture of composite extrusions | |
US3811989A (en) | Decorative trim strips | |
US5545448A (en) | Colored extruded strips | |
JP3682169B2 (ja) | ウエザストリップ | |
KR20040004595A (ko) | 복합 스트립용 피막을 형성하는 연속적인 결합체 및 그형성 방법 | |
US20050048263A1 (en) | Reflective surface for a vehicle weatherseal | |
US5618593A (en) | Weatherstrip molding and method of making same | |
JP2533359B2 (ja) | ガラス用の摺動部材及びその製造方法 | |
JP2007520368A (ja) | トリムシールストリップ用複合押出し品とその成形方法 | |
DE60044480D1 (de) | Verwendung eines beflockten flexiblen thermoplastischen material als dichtleiste für fenster zur herstellung von fensterführungsschienen | |
EP1360083B1 (en) | Composite weatherstrip having a friction reducing surface coating on a hard bearing layer | |
JP3583216B2 (ja) | 表皮部材用ポリオレフィン樹脂組成物及びその積層物 | |
PT1535783E (pt) | Juntas comportando pelo menos, um lábio flexível destinado a estar em contacto com um vidro deslizante de um veículo automóvel. | |
JP3355454B2 (ja) | ガラスランチャンネル | |
JP3170668B2 (ja) | 自動車用ウエザーストリップ及びその製造方法 | |
US20060000181A1 (en) | Multi-functional lock strip for a weatherseal | |
JPH05330345A (ja) | 自動車用ウエザストリップ | |
JPS624011Y2 (ja) | ||
CA1173877A (en) | Composite moulding system | |
US20020102386A1 (en) | Weatherseal having a contact layer with multi-modal particle size distribution | |
JPS58194513A (ja) | 自動車用ウエザーストリップ | |
JPH11180157A (ja) | 自動車用ドアガラスラン | |
FR3133806B1 (fr) | Elément de garnissage intérieur de véhicule automobile | |
JPS61122026A (ja) | サイドウインドパネルの支持構造 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |