JP2532815Y2 - 横断磁束式誘導加熱装置 - Google Patents

横断磁束式誘導加熱装置

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JP2532815Y2 JP3657691U JP3657691U JP2532815Y2 JP 2532815 Y2 JP2532815 Y2 JP 2532815Y2 JP 3657691 U JP3657691 U JP 3657691U JP 3657691 U JP3657691 U JP 3657691U JP 2532815 Y2 JP2532815 Y2 JP 2532815Y2
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益男 井上
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Kitashiba Electric Co Ltd
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Toshiba Corp
Kitashiba Electric Co Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の技術分野】本考案は薄板の板幅に合わせて加
熱範囲を調整する機構を改良した横断磁束式誘導加熱装
置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に金属薄板の焼鈍や、塗装した金属
薄板の表面塗料の乾燥などを連続的に行なう場合、鉄心
にコイルを巻回したインダクタを上下に2個対向して配
置し、この間に被加熱材を搬送させて両インダクタから
発生した磁束を被加熱材に上下に貫通させて誘導加熱す
る横断磁束式(トランスバ−ス式)の誘導加熱装置が使
用されている。この横断磁束式の誘導加熱装置を用いて
被加熱材の加熱を行なう場合、板幅の変化に対応して貫
通する磁束が均一になるように加熱する必要がある。
【0003】従来このような板幅の変化に応じて加熱範
囲を変える装置としては磁極昇降式のものと磁極回転式
のものとがある。磁極昇降式のものは支持枠の内側に、
複数個の板状の磁極セグメントを板幅方向に沿って密接
して並べて、各磁極セグメントは駆動棒により出没自在
に支持して、更にこの磁極セグメントの下方にはコイル
が巻回されていると共に、コイルの下方に可動遮蔽板を
水平に設けて、可動遮蔽板の下方を被加熱材が通過する
構造となっている。
【0004】この誘導加熱装置では、被加熱材の板幅に
応じて端部側の磁極セグメントを駆動棒で上昇させてコ
イルから引抜き、この引抜いた部分の下方に可動遮蔽板
を引出して磁束を遮蔽し、被加熱材の板幅に応じて加熱
範囲を調整するようになっている。しかしながらこの構
造では、各磁極セグメントの昇降機構や可動遮蔽板の可
動機構が複雑で装置が大型化し、しかも磁気を遮蔽する
部分のコイルにも常時通電しているので効率が悪い問題
がある。
【0005】このため本考案者は、図6及び図7に示す
ようなタップ切替器を設けた横断磁束式誘導加熱装置
(特願平2ー94236)を先に提案した。この誘導加
熱装置は、インダクタ1の鉄心を被加熱材2の搬送方向
に沿って複数個の鉄心3a、3b、3cに分割し、各鉄
心3a、3b、3cの被加熱材2側に形成した凹溝4に
コイル5が嵌合して巻回されている。
【0006】このコイル5は、四角枠状の主コイル5a
と鉄心分割面に沿って並列に接続した並列コイル5b、
5cとで格子状の回路が形成され、主コイル5aの鉄心
3a側の鉄心分割面に沿った部分に、き電端子7、7が
取付けられている。更に並列コイル5b、5cとこれに
平行な図中左端側の主コイル5aの中間部分には夫々タ
ップ切替器6a、6b、6cが取付けられている。
【0007】この横断磁束式誘導加熱装置では、加熱す
る被加熱材2の板幅を変更する場合には、鉄心分割面に
沿ったコイルに取付けたタップ切替器6a、6b、6c
の接点を開閉して格子状回路に流れる電流回路を変える
ことにより板幅に対応した範囲で鉄心3a、3b、3c
から磁束を発生させて、板幅全体に亘って均一に誘導加
熱することができる。
【0008】しかしながら、図7に示すように板幅AB
の狭い被加熱材2と、板幅ACの中間の被加熱材2を加
熱する場合の被加熱材2の端部側の温度分布は図8及び
図9に示すように端部側でやや温度が一旦下がった後、
上昇するカーブとなりほぼ同様な形状を示すが、板幅A
Dの幅の広い被加熱材2を加熱した場合の温度分布は図
10に示すように端部側でやや温度が一旦下がった後、
上昇し再び端部で温度が低下して、異なった温度分布状
態となる。このため、複数の横断磁束式誘導加熱装置を
順次通過させて温度を均一化させて行く段階で板幅AD
の広い被加熱材2は温度分布のカーブが異なるためその
調整作業が面倒であった。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】本考案は上記欠点を除
去し、極めて簡単な構造で被加熱材の板幅の相違に拘ら
ず端部の温度分布カーブを同形状にして、以後の加熱装
置を順次通過させて温度を均一化させて行く段階での加
熱条件の調整を容易にした横断磁束式誘導加熱装置を提
供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本考案は鉄心に凹溝を形
成して、ここにコイルを巻回したインダクタを対向して
配置し、この両インダクタの間に被加熱材を連続的に搬
送させて誘導加熱する横断磁束式誘導加熱装置におい
て、前記鉄心を被加熱材の搬送方向に沿って複数個に分
割し、この分割面に沿ってコイルを並列に接続して格子
状の回路を形成し、この回路の分割面に沿った部分に夫
々タップ切替器を設けると共に、複数個に分割した前記
鉄心の端部側にこれと間隔をおいて平行に補助鉄心を設
けたことを特徴とするものである。
【0011】
【作用】本考案は、コイルに接続したき電端子に通電し
てインダクタから磁束を発生させ、両インダクタ間に搬
送されてきた被加熱材に横断磁束を通過させて誘導加熱
するようになっている。この場合、加熱する被加熱材の
板幅に応じてタップ切替器の接点を切替えてコイル長を
調整して、板幅より少し長くした状態にして通電すると
板幅の範囲で磁束が発生し、端部側が上昇した温度分布
が得られる。
【0012】また加熱する被加熱材の板幅がコイル長よ
り広い場合には、コイル長を長くした状態にして通電す
るとコイル全体から磁束が発生し、端部に配置した補助
鉄心に磁束が集中して被加熱材の端部側の温度が上昇
し、コイル長に比べて幅の狭い被加熱材と同様の温度分
布が得られる。
【0013】
【実施例】以下、本考案を図面に示す実施例を参照して
詳細に説明する。図1および図2は本考案の一実施例を
示すもので鉄心3a、3b、3cはケイ素鋼板を積層し
た鉄心で、被加熱材2の搬送方向に沿って3個に分割さ
れ、図中右側の鉄心3aは幅広に中央部および左側の鉄
心3b、3cは幅狭に構成されている。
【0014】各鉄心3a、3b、3cの被加熱材2側に
は、凹溝4が形成され、ここにコイル5が嵌合して巻回
されている。このコイル5は、四角枠状の主コイル5a
と鉄心分割面に沿って並列に接続した並列コイル5b、
5cとで格子状の回路が形成されている。前記コイル5
は水冷コイルで形成され、このコイル5の前記鉄心分割
面に沿った鉄心3aの図中右側の主コイル5aには、き
電端子7、7が取付けられ、更に分割面の並列コイル5
b、5cの中間と鉄心3cの左端側の主コイル5aの中
間部分とには夫々切替器6a、6b、6cが取付けられ
ている。
【0015】この切替器6a、6b、6cの構造は、例
えば図3に示すように、鉄心分割面に沿った並列コイル
5bの中間部分が分離されて立上り、この立上り部8、
8の上部は、冷却水9の排水口10に接続されていると共
に固定接点11a、11aが取付けられている。更にこの固
定接点11aの上方には、エア−シリンダ12に取付けられ
た板状の可動接点11bが設けられ、並列コイル5bの電
気的な開閉を行なうようになっている。なおコイル5内
を流れる冷却水9の通水回路は、コイルの電機的な回路
と別回路になっている。
【0016】更に図中左側に配置された鉄心3cに隣接
して、同様にケイ素鋼板を積層した補助鉄心3dが図中
左側の主コイル5aを介して間隔をおいて配置されてい
る。これら鉄心3a、3b、3cとコイル5及び補助鉄
心3dは図示しない支持枠内に収納されてキャスタブル
セメント内に埋設され、更に被加熱材2と対抗する面に
セラミック焼成板で形成された断熱板が取付けられて輻
射熱から保護するようになっている。
【0017】上記構成のインダクタ1、1は、例えば図
2に示すように上下に対向して2個配置し、コイル5に
冷却水9を通水すると同時に、き電端子7、7から通電
して磁束を発生させ、両インダクタ1、1間に搬送され
てきた被加熱材2に上下方向の横断磁束を通過させて誘
導加熱するようになっている。
【0018】この場合、加熱する被加熱材2の板幅AB
が狭い時にはタップ切替器6b、6cの接点をオフし、
タップ切替器6aの接点をオンしてコイル長を短くした
状態にして通電すると板幅の範囲で磁束が発生し、図8
に示すような温度分布が得られる。同様に中間の板幅A
Cの被加熱材2を加熱するときにはタップ切替器6a、
6cの接点をオフし、タップ切替器6bの接点をオンし
てコイル長を少し長くした状態にして通電すると板幅の
範囲で磁束が発生し、図9に示すような温度分布が得ら
れる。
【0019】また加熱する被加熱材2の板幅ADが広い
場合には、タップ切替器6a、6bの接点をオフし、タ
ップ切替器6cの接点をオンしてコイル長を長くした状
態にして通電するとコイル5全体から磁束が発生して広
い範囲で加熱される。この時、補助鉄心3dが鉄心3c
に隣接して設けられ、板幅AB及び板幅ACの場合と同
様な鉄心の配列状態となるため、この補助鉄心3dで磁
束が集中して被加熱材2の端部を高温度に加熱し図4に
示すような温度分布が得られる。このため、複数の横断
磁束式誘導加熱装置を順次通過させて温度を均一化させ
て行く段階で板幅の狭い被加熱材2と同様の温度分布カ
ーブが得られるので加熱条件の調整作業が容易となる。
【0020】図5は本考案の他の実施例を示すもので、
中央部に幅広の鉄心3aを設け、その両側に幅狭の鉄心
3b、3cを設けた3分割構造をなし、コイル5は主コ
イル5aと前記鉄心分割面に沿って並列に設けられた並
列コイル5b、5cとで格子状の回路が形成され、分割
面と平行なコイル部分の中間に夫々タップ切替器6a、
6b、6c、6dが取付けられている。更に両側の幅狭
の鉄心3b、3cの外側には補助鉄心3d、3eが間隔
をおいて平行に配置されている。
【0021】この構造では中央の鉄心3aの部分の回路
に常時通電され、被加熱材2の板幅に応じてタップ切替
器6a〜6dの切替えを行なって、有効な鉄心長さを被
加熱材2の中心側から両側に向かって調整するものであ
る。
【0022】なお上記実施例では、単コイルの場合につ
いて示したが双コイルの場合にも適用することができ
る。また上記実施例では鉄心を3分割した構造の場合に
ついて示したが、その分割数は任意に選定することがで
きる。
【0023】
【考案の効果】以上説明した如く本考案は、補助鉄心を
設けて端部側に磁束を集中させる極めて簡単な構造によ
り、被加熱材の板幅の相違に拘らず端部の温度分布カー
ブを同形状にして、以後の加熱装置を順次通過させて温
度を均一化させて行く段階での加熱条件の調整を容易に
した横断磁束式誘導加熱装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例による横断磁束式誘導加熱装
置の平面図である。
【図2】図1に示す横断磁束式誘導加熱装置の正面図で
ある。
【図3】図1に示す横断磁束式誘導加熱装置のXーX線
断面図である。
【図4】幅広の被加熱材を誘導加熱した時の端部側の温
度状態を示すグラフである。
【図5】本考案の他の実施例による横断磁束式誘導加熱
装置の平面図である。
【図6】従来の横断磁束式誘導加熱装置を示す平面図で
ある。
【図7】図6に示す従来の横断磁束式誘導加熱装置の正
面図である。
【図8】幅狭の被加熱材を誘導加熱した時の端部側の温
度状態を示すグラフである。
【図9】中間幅の被加熱材を誘導加熱した時の端部側の
温度状態を示すグラフである。
【図10】従来の装置で幅広の被加熱材を誘導加熱した
時の端部側の温度状態を示すグラフである。
【符合の説明】
1 インダクタ 2 被加熱材 3a 鉄心 3b 鉄心 3c 鉄心 3d 補助鉄心 3e 補助鉄心 4 凹溝 5 コイル 6a タップ切替器 6b タップ切替器 6c タップ切替器 7 き電端子 8 立上り部 9 砥石 10 排水口 11a 固定接点 11b 可動接点 12 エア−シリンダ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】鉄心に凹溝を形成して、ここにコイルを巻
    回したインダクタを対向して配置し、この両インダクタ
    の間に被加熱材を連続的に搬送させて誘導加熱する横断
    磁束式誘導加熱装置において、前記鉄心を被加熱材の搬
    送方向に沿って複数個に分割し、この分割面に沿ってコ
    イルを並列に接続して格子状の回路を形成し、この回路
    の分割面に沿った部分に夫々タップ切替器を設けると共
    に、複数個に分割した前記鉄心の端部側にこれと間隔を
    おいて平行に補助鉄心を設けたことを特徴とする横断磁
    束式誘導加熱装置。
JP3657691U 1991-04-22 1991-04-22 横断磁束式誘導加熱装置 Expired - Fee Related JP2532815Y2 (ja)

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