JP2532604Y2 - 複合材の成形装置 - Google Patents

複合材の成形装置

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JP2532604Y2
JP2532604Y2 JP3792190U JP3792190U JP2532604Y2 JP 2532604 Y2 JP2532604 Y2 JP 2532604Y2 JP 3792190 U JP3792190 U JP 3792190U JP 3792190 U JP3792190 U JP 3792190U JP 2532604 Y2 JP2532604 Y2 JP 2532604Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は複合材の成形装置に係り、特に、真空バッグ
法により複合材製品を成形する場合に、素材間に気泡が
残存しないようにガスの排出性を向上させた複合材の成
形装置に関する。
〔従来の技術〕
近年、航空機において、その一次構造部材へ複合材料
の適用が著しく進展している。
航空機用複合材の成形方法として真空バッグ法が用い
られている。この真空バッグ法では、成形型上に積層し
た素材のプリプレグを真空バッグフィルムで覆い、成形
型の適当箇所に設けられた吸引口から真空吸引すること
によって、大気圧に等しい外圧をかけて成形した後、オ
ートクレーブ内で加圧、加熱硬化させて、所定形状の製
品を得る。
このような複合材の成形では、ガスの排出性の向上が
製品の品質にとって重要となる。プリプレグの間への気
泡の残留によって製品の強度等の品質が著しく劣化する
からである。
従来から、ガスの排出を効果的に行うために種々の試
みがなされている。例えば、積層されたプリプレグの余
肉部にブリーダクロスを入れ、このブリーダクロスを通
して気泡を吸引除去するもの(特公昭59-42621号公報参
照)、プリプレグの端部に入れた通気糸から気泡を吸引
除去するもの(特開平1-259912号公報参照)などがあ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかしながら、上述の従来技術いずれにあっても、真
空吸引の際、プリプレグに作用する大気圧によってブリ
ーダクロス、通気糸が圧縮されるために、ガスの通路が
塞がり、排出が十分行われない結果、ガスが気泡として
残留する問題があった。
そこで、本考案の目的は、上述した従来の技術が有す
る問題点を解消し、真空吸引によって素材からガスを短
時間で十分に排出させることができる複合材の成形装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記目的を達成するために、本考案は、複数の通気孔
を有するとともに、内側が真空引きの吸引口に連通する
半円筒状体を成形型の外側に周設し、積層体と成形型お
よび半円筒状体を通気性のシートで覆ったことを特徴と
するものである。
〔作用〕
本考案によれば、半円筒状体は、成形型の周囲に配置
されているので、真空引きの際にガスが半円筒状体に入
り込み易くなる。しかも、通気性のシートと吸引口との
間に半円筒状体があるので通気性シートが圧縮されて目
づまりを起こすことが防止される。
〔実施例〕
以下、本考案による複合材の成形装置の一実施例につ
いて添付の図面を参照して説明する。
第1図において、符号1は、治具を示している。この
治具1の上には、成形型2が載設される。この成形型2
には、離型フィルム3を介して所定寸法に裁断されたプ
リプレグ4が複数枚積層して上載されるものである。成
形型2には、その外周に沿って、プリプレグ4の端縁を
揃えるとともに樹脂の漏出を防止するダム5が配設され
ている。また、プリプレグ4の上には、離型フィルム
6、通気性を有し流出した余剰の樹脂を吸い出すブリー
ザクロス7、プリプレグ4に均一な圧力がかかるように
するためのコールプレート8が同順で重ねられるもので
ある。この場合、ダム5とコールプレート8の間には、
プリプレグを積層する作業中に巻き込んだ空気および成
形工程中にプリプレグ4から発生するガスが排出される
ように間隙が設けられている。
本考案の成形装置では、第2図に示されるように、成
形型2の外側に、筒状体9が周設されている。本実施例
では、半円筒状の筒状体9、9、…を連ねて連結し成形
型2を囲むように治具1に固定している。このような筒
状体9は、第3図(a)乃至第3図(d)に示されるよ
うに、直線状のもののみならず、任意に湾曲した形状の
ものを連結することによって、製品に応じてその形が定
まる治具1に取り付けることができる。また、筒状体9
には、複数の通気孔10、10、…が穿孔されており、この
筒状体9の内側は、治具1に所要数設けられている吸気
口11と連通している。この吸気口11には、真空ポンプ
(図示せず)からのびる配管12が接続されている。
上記筒状体9、成形型2および積層体をなすプリプレ
グ4は、通気性のシート、この実施例では、ガラスクロ
ス13によって完全に覆われ、さらに、このガラスクロス
13の上に真空バッグフィルム14が被せられる。この真空
バッグフィルム14の端縁と治具1の間には、シーラント
15が介装され、真空バッグフィルム14内側の気密性が保
たれている。
以上のように構成される本実施例において、真空バッ
グフィルム14によって形成される空間16内を真空引きす
ると、空間16の空気は、筒状体9の通気孔10、10、…か
ら吸気口11を通して配管12へと排気される。真空度が高
まってくると、プリプレグ4の積層体には、コールプレ
ート8を介して大気圧による外圧が全体に亘って作用す
る。これによって、プリプレグ4は、均一な圧力が負荷
される。
上記の過程でプリプレグ4において発生したガス、お
よびプリプレグ4の積層作業中に巻き込んだ空気は、第
1図中矢印で示されるように、ガラスクロス13を通って
筒状体9の通気孔10、10、…から筒状体9の内側に入
り、吸気口11から配管12を介して吸引除去される。
上記筒状体9は、成形型2の外側でこれを囲むように
配置されているので、プリプレグ4の端縁から出た気体
は、最短距離で筒状体9に導入され易く、しかも、この
筒状体9がガラスクロス13と吸気口11の間に介在してい
るので、ガラスクロス13が外圧によって治具1に押し付
けられ圧縮されて目ずまり状態になるのが防止される。
実際、上記筒状体9を設けることによって、気体の吸
引量が従来に比べて格段と増え、従って、成形品の内部
に気体が気泡として残留しないように、効率良く十分な
排気を行うことができる。
真空びき作業が終了した後、オートクレーブ内でプリ
プレグ4の積層体を加熱、加圧硬化せしめて製品を得
る。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれば、複
数の通気孔を有するとともに、内側が真空引きの吸引口
に連通する半円筒状体を成形型の外側に周設し、積層体
と成形型および半円筒状体を通気性のシートで覆って構
成されているので、真空吸引によってプリプレグ積層体
からガスを短時間で十分に排気させることができ、複合
材製品の内部の残留気泡がない、高品質の複合材製品を
成形することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本考案による複合材の成形装置の一実施例を示
す縦断面図、第2図は当該複合材の成形装置の備える半
円筒状体の配置を示した平面図、第3図は当該成形装置
の各種形状の筒状体を示した斜視図である。 1……治具、2……成形型、3……離型フィルム、4…
…プリプレグ、5……ダム、7……ブリーダクロス、8
……コールプレート、9……半円筒状体、10……通気
孔、11……吸気口、13……ガラスクロス、14……真空バ
ッグフィルム、15……シーラント。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】成形型に載せられたプリプレグの積層体の
    上に真空バッグフィルムを被せ、この真空バッグフィル
    ムの内側を真空吸引し、積層体に外圧をかけて加熱硬化
    させるようにした複合材の成形装置において、複数の通
    気孔を有するとともに、内側が真空引きの吸引口に連通
    する半円筒状体を成形型の外側に周設し、積層体と成形
    型および半円筒状体を通気性のシートで覆ったことを特
    徴とする複合材の成形装置。
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