JP2532548Y2 - プレート式熱交換器のガスケット - Google Patents

プレート式熱交換器のガスケット

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JP2532548Y2 JP1990028807U JP2880790U JP2532548Y2 JP 2532548 Y2 JP2532548 Y2 JP 2532548Y2 JP 1990028807 U JP1990028807 U JP 1990028807U JP 2880790 U JP2880790 U JP 2880790U JP 2532548 Y2 JP2532548 Y2 JP 2532548Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はプレート式熱交換器のガスケットに関するも
のである。
〔従来の技術〕
一般に、プレート式熱交換器のプレートには、第7図
(A)に示す用に、4隅に熱交換媒体、例えば液体の出
入口となる通路用孔(2)(3)(4)(5)が設けて
あり、かつ、2つの通路用孔(4)(5)を連通し、他
の通路用孔(2)(3)を閉塞する様にガスケット
(6)を装着したプレート(1)と、第7図(B)に示
す様に、上記とは反対に、通路用孔(2)(3)を連通
し、他の通路用孔(4)(5)を閉塞する様にガスケッ
ト(6)を装着したプレート(1′)とがある。
上記プレート(1)(1′)によりプレート式熱交換
器を形成するには、第8図に示す如く、プレート(1)
(1′)を交互に複数枚積層し、各プレート(1)
(1′)間に、一方の熱交換媒体が流れる第1の流路
(イ)と、他方の熱交換媒体が流れる第2の流路(ロ)
とを交互に形成し、各流路(イ)(ロ)を各プレート
(1)(1′)の4隅に設けた通路用孔(2)(3)
(4)(5)の内の2つにそれぞれ連通させることによ
り、プレート式熱交換器を構成している。そして熱交換
時には、第1の流路(イ)及び第2の流路(ロ)にそれ
ぞれ熱交換媒体を流すことにより、両媒体がプレート
(1)(1′)の伝熱面(1a)(1a′)を介して熱交換
を行うようにしている。
〔考案が解決しようとする課題〕
上記したプレート式熱交換器によって熱交換を行う場
合、第1の流路(イ)及び第2の流路(ロ)に供給する
熱交換媒体の性質は異なっているのが一般的であり、こ
の異なった媒体に対して、プレート(1)(1′)に用
いるガスケット(6)の材質に異なったものが要求され
ることがある。例えば、一方の熱交換媒体が水である場
合は耐食性の要求されない材質でよいが、他方の熱交換
媒体が硫酸等の薬液である場合は耐食性が要求され、高
価なガスケット(6)が必要である。しかし、第7図及
び第8図に示したように、プレート(1)(1′)に装
着するガスケット(6)は、一方の媒体が流れる個所、
即ち、伝熱面(1a)又は(1a′)と、4つの通路用孔
(2)(3)(4)(5)の内の上記伝熱面と連通する
2つを一体に囲む第1のガスケット部(6a)と、他方の
媒体が流れる個所、即ち残りの2つの通路用孔の周囲を
囲む第2のガスケット部(6b)とで構成されており、か
つ、この両者は一体成形によって同時に成形されるた
め、第1のガスケット部(6a)と第2のガスケット部
(6b)とは同一材質で作られる。即ち、各プレート
(1)(1′)間に介在させるガスケット(6)の第1
及び第2のガスケット部(6a)(6b)には、2種の媒体
がそれぞれ1種ずつ接触することになり、かつ、両者は
同一の材質によって成形されている。従って、2種の熱
交換媒体で性質が異なり、一方の媒体のみがガスケット
(6)に対し耐食性を要求するものであり、他方の媒体
がガスケット(6)に対し耐食性を要求しないものであ
っても、ガスケット(6)は総て耐食性を有する高価な
材質によって成形せねばならず、この結果、この種のプ
レート式熱交換器のコストが高くなるといった問題があ
った。
〔課題を解決するための手段〕
前記問題点に鑑みて本考案は、伝熱面を有し、4隅に
通路用孔を有するプレートを複数枚積層し、各プレート
間に第1及び第2の流路を交互に形成し、該第1及び第
2の流路に性質の異なる2種の熱交換媒体を流通させて
熱交換を行なうプレート式熱交換器において、2種の熱
交換媒体に個別に適合する異材質のガスケット材料によ
り、プレートの伝熱面及びこれに連通する2個の通路用
孔を一体に囲む第1のガスケット部と、上記伝熱面から
隔離された他の2個の通路用孔を囲む第2のガスケット
部とを連結部で連結させて一体に形成し、この連結部に
当該ガスケット材料の材質を識別表示する表示部を設
け、上記異材質の2種のガスケットを、それぞれ、その
連結部の表示部の途中で切断分離し、第1のガスケット
部と第2のガスケット部とを相互に置換し、2種の熱交
換媒体に適合させて組合せて各々のプレートに装着した
ものである。
[作用] 本考案は、上記構成としたことにより、ガスケットの
製作自体は2種の熱交換媒体の性質に適合させて異材質
で2種製作しておけばよく、プレートへの装着に際し、
それぞれ、その連結部の表示部の途中で切断分離し、第
1のガスケット部と第2のガスケット部とを相互に置換
し、2種の熱交換媒体に適合させて組合せて各々のプレ
ートに装着すればよい。従って、一方の熱交換媒体に適
合する高価な材質のガスケットと、他方の熱交換媒体に
適合する通常の安価な材質のガスケットとを半数づつ組
み合わせて構成することができる。しかも、それぞれの
材質を識別表示する表示部を連結部に設け、この表示部
の途中で切断分離して組み合わせるようにしているた
め、混同誤用を防止することができる。
〔実施例〕
第1図(A)(B)は、本考案に係るガスケット(1
0)(10′)を上述したプレート(1)(1′)に装着
した状態を示し、又、第2図(A)(B)は、上記ガス
ケット(10)(10′)を構成するための原型となる第1
及び第2のマスターガスケット(20)(20′)を示して
いる。上記第1のマスターガスケット(20)は、上記プ
レート(1)(1′)によって形成される第1の流路
(イ)に供給される熱交換媒体に適した材質のみで製造
されており、又、第2のマスターガスケット(20′)
は、第2の流路(ロ)に供給される熱交換媒体に適した
材質のみで製造されている。又、第1及び第2のマスタ
ーガスケット(20)(20′)の熱交換媒体と接触しない
個所、即ち、第1のガスケット部(21)(21′)と第2
のガスケット部(22)(22′)との連結部(23)(2
3′)には、各マスターガスケット(20)(20′)を形
成する材質を表示するための表示部(24)(24′)がそ
れぞれ設けてある。この表示部(24)(24′)として
は、各連結部(24)(24′)の表面に、所定の色のペン
キを帯状あるいは点状で複数箇所に塗布するか、又は、
この部分のみを所定の色を有する別の材質によって形成
するようにし、この部分の色を見れば、第1及び第2の
マスターガスケット(20)(20′)を形成している材質
を判別できるようにしてある。そして、上記第1及び第
2のマスターガスケット(20)(20′)により、本考案
に係るガスケット(10)及び(10′)を形成するには、
第1及び第2のマスターガスケット(20)(20′)をそ
れぞれ連結部(23)(23′)に設けた表示部(24)(2
4′)の中央にて切断することにより、第3図(A)
(B)に示す如く、第1の流路(イ)に供給される熱交
換媒体に適した材質によって形成された第1及び第2の
ガスケット部(21)(22′)と、第2の流路(ロ)に供
給される熱交換媒体に適した材質によって形成された第
1及び第2のガスケット部(21′)(22)とを得る。そ
して、ガスケット(10)を形成するには、第1図(A)
に示す如く、プレート(1)上の伝熱面(1a)及びこれ
に連通する2個の通路用孔(4)(5)の周囲に、第1
のマスターガスケット(20)から得た第1のガスケット
部(21)を貼着すると共に、残りの通路用孔(2)
(3)の周囲に第2のマスターガスケット(20′)から
得た第2のガスケット部(22′)を貼着することによ
り、ガスケット(10)を形成する。又、ガスケット(1
0′)を形成するには、第1図(B)に示す如く、プレ
ート(1′)上の伝熱面(1a′)及びこれに連通する2
個の通路用孔(2)(3)の周囲に、第2のマスターガ
スケット(20′)から得た第1のガスケット部(21′)
を第3図の状態から180度回転させた状態で貼着すると
共に、残りの通路用孔(4)(5)の周囲に第1のマス
ターガスケット(20)から得た第1のガスケット部(2
2)を第3の状態から180度回転させた状態で貼着するこ
とによりガスケット(10′)を形成する。尚、上記作業
時、各ガスケット部(21)(21′)(22)(22′)の連
結部(23)(23′)の端部には、上述した如く、それぞ
れの材質を表示するための表示部(24)(24′)が設け
てあるため、各ガスケット部(21)(21′)(22)(2
2′)を貼り間違えることはない。
上記のようにして形成したガスケット(10)(10′)
を装着したプレート(1)(1′)を、第4図に示す如
く交互に複数枚積層し、第1の流路(イ)と第2の流路
(ロ)を有するプレート式熱交換器を形成した状態に於
いて、例えば、第1の流路(イ)に硫酸が供給され、第
2の流路(ロ)に水が供給される場合は、硫酸と接触す
るガスケット(10)の第1のガスケット部(21)とガス
ケット(10′)の第2のガスケット部(22)のみが、耐
食性を有する高価な材質によって形成され、水と接触す
るガスケット(10)の第2のガスケット部(22′)とガ
スケット(10′)の第1のガスケット部(21′)は通常
の材質によって形成されることになり、耐食性を有する
高価な材質の使用は必要最小限に押さえられる。
尚、上記実施例は、各ガスケット部(21)(21′)
(22)(22′)の表示部(24)(24′)に着色を施した
例を示したが、表示部の他の形成方法としては、第5図
(A)(B)に示す如く、第1及び第2のマスターガス
ケット(20)(20′)の連結部(23)(23′)を切断す
る時、一方はストレートに切断し、他方はのこぎり状に
切断し、表示部(24)(24′)の端面形状を各材質毎に
変更したり、又、第6図(A)(B)に示す如く、連結
部(23)(23′)の切断個所(n)(n′)を第1のマ
スターガスケット(20)と第2のマスターガスケット
(20′)とで変更し、この部分の長さを異ならせること
により、各材質を表示するようにしてもよい。又、上記
実施例は、2種の材質によって形成された第1及び第2
のマスターガスケット(20)(20′)から得られた各ガ
スケット部(21)(21′)(22)(22′)により、2種
のガスケット(10)(10′)を形成する例について説明
したが、各種材質からなる多数のマスターガスケットか
ら多種類の材質からなる第1及び第2のガスケット部を
予め用意しておき、必要に応じて各ガスケット部を組合
せることにより、所望のガスケットを得るようにしても
よい。尚、この場合も、各ガスケット部に設けた表示部
を見れば、各ガスケット部の材質を容易に識別できるた
め、各ガスケット部の組合せを、容易かつ正確に行え
る。
〔考案の効果〕
本考案によれば、ガスケットの製作自体は2種の熱交
換媒体の性質に適合させて異材質で2種製作しておけば
よく、プレートへの装着に際し、それぞれ、その連結部
の表示部の途中で切断分離し、第1のガスケット部と第
2のガスケット部とを相互に置換し、2種の熱交換媒体
に適合させて組合せて各々のプレートに装着すればよい
もので、従って、従来では、全てのガスケットを一方の
熱交換媒体に適合する高価な材質のもので構成していた
ものを、本願考案では、通常の安価な材質のガスケット
と半数づつ組み合わせて構成することができるため、経
済的に安価に提供することができ、しかも、それぞれの
材質を識別表示する表示部を連結部に設け、この表示部
の途中で切断分離して組み合わせるようにしているた
め、混同誤用を防止することができる。特に、この種ガ
スケットは、材質が異なっていても、同一色調(黒色)
であるため、外観上、見分けがつかず、混同誤用の恐れ
があるが、上記識別表示部を設け、かつ、この表示部の
途中で切断することにより、混同誤用を防止したことは
実用上、きわめて有効なものである。
【図面の簡単な説明】
第1図(A)(B)は、本考案に係るガスケットをプレ
ートに装着した状態を示す平面図、第2図(A)(B)
は、本考案に係るガスケットを得るためのマスターガス
ケットを示す平面図、第3図(A)(B)は、マスター
ガスケットを所定の位置で切断した状態を示す平面図、
第4図は、本考案に係るガスケットを使用したプレート
式熱交換器の分解斜視図、第5図(A)(B)及び第6
図(A)(B)は、各ガスケットに設ける表示部の他の
例を示す平面図、第7図(A)(B)は従来のガスケッ
トをプレートに装着した状態を示す平面図、第8図は、
従来のガスケットを使用したプレート式熱交換器の分解
斜視図である。 (1)(1′)……プレート、(1a)(1a′)……伝熱
面、(2)(3)(4)(5)……通路用孔、(10)
(10′)……ガスケット、(21)(21′)……第1のガ
スケット部、(22)(22′)……第2のガスケット部、
(23)(23′)……連結部、(24)(24′)……表示
部。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】伝熱面を有し、4隅に通路用孔を有するプ
    レートを複数枚積層し、各プレート間に第1及び第2の
    流路を交互に形成し、該第1及び第2の流路に性質の異
    なる2種の熱交換媒体を流通させて熱交換を行なうプレ
    ート式熱交換器において、 2種の熱交換媒体に個別に適合する異材質のガスケット
    材料により、プレートの伝熱面及びこれに連通する2個
    の通路用孔を一体に囲む第1のガスケット部と、上記伝
    熱面から隔離された他の2個の通路用孔を囲む第2のガ
    スケット部とを連結部で連結させて一体に形成し、この
    連結部に当該ガスケット材料の材質を識別表示する表示
    部を設け、 上記異材質の2種のガスケットを、それぞれ、その連結
    部の表示部の途中で切断分離し、第1のガスケット部と
    第2のガスケット部とを相互に置換し、2種の熱交換媒
    体に適合させて組合せて各々のプレートに装着したこと
    を特徴とするプレート式熱交換器のガスケット。
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