JPH0518621Y2 - - Google Patents

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JPH0518621Y2
JPH0518621Y2 JP1986182774U JP18277486U JPH0518621Y2 JP H0518621 Y2 JPH0518621 Y2 JP H0518621Y2 JP 1986182774 U JP1986182774 U JP 1986182774U JP 18277486 U JP18277486 U JP 18277486U JP H0518621 Y2 JPH0518621 Y2 JP H0518621Y2
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fluid
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plate
heat exchange
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【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 この考案は、熱交換器、特に3種以上の流体間
で同時に熱交換を行うことのできる多板式熱交換
器に関連する。
従来の技術 例えば、多板式熱交換器10は、第7図に示す
ように、底面に2対の開口部12,13及び1
4,15が穿設された複数の平皿形プレート11
を有し、これらのプレート11は、辺縁に立上り
部11aが形成され、立上り部11aを互いに嵌
合して積層される。積層されたプレート11の隣
接する底面の間には、一対の厚板状の間隔片1
6,17が配置される。間隔片16,17にはそ
れぞれ貫通孔18,21及び切欠き部19,20
が形成され、貫通孔18及び21は、プレート1
1の底面に穿設された開口部12及び15と同一
中心上に配置されると共に、切欠き部19及び2
0は、プレート11の底面に穿設された開口部1
3及び14と同一中心上に配置される。貫通孔1
8と21及び切欠き部19と20は、プレート1
1の対角線上に配置され、上下に隣接するプレー
ト11の間隔片16,17の貫通孔18と21及
び切欠き部19と20は、異なる対角線上に交互
に設けられる。最下段のプレート11lには開口
部を形成せずに、最上段のプレート11uは、辺
縁立上り部のない平板状としてその辺縁が次段の
プレート11の立上り部11aに篏合される。
最上段のプレート11uの上面には、一対の厚
板24,25が固定され、各厚板24,25に
は、それぞれ一対の孔26,27及び28,29
が形成されている。孔26,27,28及び29
は、隣接する下段の間隔片16,17の貫通孔1
8,19,20及び21にそれぞれ連絡する。各
プレート11の底面には、山部30aと谷部30
bとを有するコルゲートフイン30が形成される
が、山部30aは、隣接する上方のプレート11
の底面と接触し、谷部30bは、隣接する下方の
プレート11の底面と接触する。熱交換器10の
各接触部及び篏合部は、第8図に示す形状にろう
材で固着される。
上記構成を有する熱交換器10は、熱移動が行
われる液体AとBの2液のうち、液体Aは、第7
図の矢印Aで示すように、各層の開口部12及び
貫通孔18で形成される入口通路から対応するプ
レート11内に流入し、開口部15及び貫通孔2
1で形成される出口通路から送出される。その間
において、一段おきの切欠き部19からプレート
11の中央部に流入し、コルゲートフイン30の
沿つて流れ、切欠き部20から貫通孔21に至
る。また、液体Bは、第7図の矢印Bで示すよう
に、各層の開口部14及び貫通孔23で形成され
る入口通路を通り、各層の切欠き部20からプレ
ート11の中央部に流入し、コルゲートフイン3
0の沿つて流れ、一段おきの切欠き部20から貫
通孔22に至り、出口通路から送出される。この
ように、隣接するプレート11の底面間には1段
おきに液体AとBとが交互に層を成して逆方向に
流れ、プレート11の底面を介して液体間の熱移
動が行われる。
考案が解決しようとする問題点 ところで、上記熱交換器10を水−水熱交換器
として使用する場合、第9図に示すように、ガス
−水熱交換器31の高温通路32を内燃機関33
の排気管34に接続すると共に、内燃機関33の
冷却水を通す管35を入口36に接続し、出口3
7を水−水熱交換器10を通じて内燃機関33に
接続することにより、内燃機関33の冷却が行わ
れる。水−水熱交換器10は、貯熱水槽38に接
続される。内燃機関33を冷却するとき、熱交換
器31において排気ガスを冷却水で冷却すると共
に、冷却水を更に熱交換器10で冷却するため、
複数の熱交換器が必要となる。このように、従来
の熱交換器では2流体間でのみ熱交換を行うこと
ができ、例えば、ガスエンジンヒートポンプシス
テムのような排気ガスの熱と内燃機関の冷却水の
熱とを同時に回収するためには、ガス−水熱交換
器及び水−水熱交換器の2種類の熱交換器が必要
となる。しかし、2種類の熱交換器を使用する
と、配管が複雑になるばかりでなく熱損失が増加
するから、回収熱量が著しく低下する。
この考案は、3種以上の流体間で同時に複数の
熱移動作用を同時に行うことのできる多板式熱交
換器を提供することを目的とする。
問題点を解決するための手段 この考案による多板式熱交換器は、第一流体が
通過する第一通路と、第二流体が通過する第二通
路と、第一流体及び第二流体に対し熱交換可能に
第三流体が通過する第三通路とを有する。第一通
路、第二通路及び第三通路は、互いに平行にかつ
積層状に形成された第一熱交換室、第二熱交換室
及び第三熱交換室を有する。第一通路は、第一熱
交換室に対し平行に形成された第一入口と第一出
口とに接続され、第二通路及び第三通路は、第二
熱交換室及び第三熱交換室に対し直角に形成され
た第二入口と第二出口及び第三入口と第三出口と
にそれぞれ接続される。第一通路、第二通路及び
第三通路を形成する複数のプレート間に第一の間
隔片と第二の間隔片とが配置される。第一の間隔
片は少なくとも1個の貫通孔及び幅方向に凹む切
欠き部が形成され、第二の間隔片は少なくとも2
個の貫通孔及び厚さ方向に凹む少なくとも1個の
切欠き部とが形成されている。
作 用 第一通路を通過する第一流体と第三通路を通過
する第三流体との間で熱移動が行われると同時
に、第二通路を通過する第二流体と第三通路と通
過する第三流体との間で熱移動が同一熱交換器内
で行われる。第一の間隔片及び第二の間隔片を使
用することにより多板式熱交換器により3流体以
上の流体間で熱交換を行うことができる。
実施例 以下、この考案の実施例を第1図〜第6図につ
いて説明する。
第1図はこの考案による多板式熱交換器50の
正面図、第2図は側面図、第3図は第2図のA−
A線に沿う断面の端面図、第4図は第1図のB−
B線に沿う断面図である。第3図と第4図は、プ
レートの下部を省略して示す。この考案による多
板式熱交換器50のプレートは、基本的には第7
図に示す多板式熱交換器10と同様に組み立てら
れる。多板式熱交換器50は、第一流体が通過す
る第一通路51と、第二流体が通過する第二通路
52と、第一流体及び第二流体に対し熱交換可能
に第三流体が通過する第三通路53とを有する。
第一通路51、第二通路52及び第三通路53
は、互いに平行にかつ積層状に形成された第一熱
交換室61、第二熱交換室62及び第三熱交換室
63を有する。第一通路51は、第一熱交換室6
1に対し平行に形成された第一入口71と第一出
口81とに接続され、第二通路52及び第三通路
53は、第二熱交換室62及び第三熱交換室63
に対し直角に形成された第二入口72と第二出口
82及び第三入口73と第三出口83とにそれぞ
れ接続される。第1図と第3図から明かな通り、
多板式熱交換器50は全体に矩形断面を有し、第
一入口71は断面が徐々に拡大する形状を有し、
第一出口81は断面が徐々に縮小する形状を有す
る。
第1図〜第4図に示す多板式熱交換器50は、
第7図に示すプレート11、間隔片16と17、
最上段のプレート11u及び厚板24,25と同
様に、第6図に示すように、層状に固定されたプ
レート54、間隔片55、最上段のプレート54
u及び厚板58,59を有する。但し、第5図1
−A,1−Bに示すように、この考案の多板式熱
交換器50に使用する間隔片55は、少なくとも
1個の貫通孔64及び幅方向に凹む切欠き部65
が形成された第一の間隔片55aと、第5図2−
A,2−Bに示すように、第一の間隔片55aに
おいて貫通孔64と切欠き部65が逆に形成され
た第一の間隔片55bと、第5図3−A,3−B
に示すように、少なくとも2個の貫通孔66,6
7及び厚さ方向に凹む少なくとも1個の切欠き部
68とが形成された第二の間隔片55cとを有す
る。これらの貫通孔と切欠き部の数と位置は各プ
レートの層によつて相違するが、第4図及び第6
図の詳細な説明から貫通孔と切欠き部の数と位置
が明かになろう。
次に、この考案の多板式熱交換器において第一
流体、第二流体及び第三流体の流れを第4図及び
第6について説明する。第4図及び第6図では、
プレートの層を最上段から最下段まで、(1),(2),
(3),(4),(5),……で表す。第4図及び第6図に示
すように、第一流体は第一入口71から多板式熱
交換器50内に流入し、第二流体及び第三流体
は、第(1)層において、第一入口72及び73から
多板式熱交換器50に流入する。第(2)層では第三
流体が切欠き部74から65へ第三熱交換室63
を対角線方向に右から左へ流れる。第(3)層では第
二流体が切欠き部65から74へ第二熱交換室6
2を対角線方向に左から右へ流れる。従つて、第
三熱交換室63を通る第三流体と第二熱交換室6
2を通る第二流体との間で熱交換が行われる。第
(4)層では第一流体が第二の間隔片55cの切欠き
部68から第一熱交換室61を通つて左から右に
流れる。第(5)層では第(2)層と同様に第三流体が切
欠き部74から65へ第三熱交換室63を対角線
方向に右から左へ流れる。従つて、第一熱交換室
61を通る第一流体と第三熱交換室を通る第三流
体との間で熱交換が行われる。図示しないが、第
(6)層以下の層でも上記第(1)層〜第(5)層と同様に流
体が流れることが理解できよう。最終的に、第一
流体、第二流体及び第三流体は、第一出口81、
第二出口82及び第三出口83を通り、多板式熱
交換器50から他の装置へ送出される。
上記のように、第一通路51の第一熱交換室6
1を通過する第一流体と第三通路53の第三熱交
換室63を通過する第三流体との間で熱移動が行
われると同時に、第二通路52の第二熱交換室6
2を通過する第二流体と第三通路53の第三熱交
換室63を通過する第三流体との間で熱移動が行
われる。更に、第一通路51の第一熱交換室61
を通過する第一流体と第二通路52の第二熱交換
室62を通過する第二流体との間でも熱移動が行
われ得る。上記実施例では、例えば、第三流体の
比熱は、上記第一流体の比熱及び第二流体の比熱
以上の値を有する。しかし、多板式熱交換器内で
移動する熱量は、各流体の流速、流量又は熱伝達
面積等のフアクタによつて変動するので、上記比
熱の関係は特に重要ではなく、換言すれば、各流
体の比熱は、逆関係の値又は種々の値を採用する
ことができる。例えば、上記第一流体、第二流体
及び第三流体は、それぞれ内燃機関の排気ガス、
冷却水及び水であり、或いはそれぞれエンジンオ
イル、トルクコンバータ用オイル及び水である。
この考案の実施例は、変更が可能である。例え
ば、第4図に示す第一熱交換室61、第二熱交換
室62及び第三熱交換室63は、図示しない任意
の積層状態に形成することができる。また、上記
実施例では、第一流体と第三流体との間、第一流
体と第二流体との間及び第二流体と第三流体との
間で熱交換する構造を示したが、更に第一流体と
第四流体との間で熱交換を行つたり、第二流体と
第三流体又は第四流体との間で熱交換を行う単一
の多板式熱交換器を得られることは、当業者には
自明であろう。また、五流体以上の流体間で熱移
動を行うことも上記実施例から明かである。
考案の効果 上記の通り、この考案の多板式熱交換器では、
第一流体と第三流体との間及び第二流体と第三流
体との間で同時に一個の多板式熱交換器で熱移動
を行うことができるので、多板式熱交換器の小形
化を図ることができる。このため、従来のよう
に、複数の熱交換器を使用する場合に比べ、熱伝
達効率が向上し、熱損失を減少することができ
る。更に、熱交換に必要な配管長さが短いので、
流体漏れを防ぎかつ漏れの発見も容易である。特
に、この考案の多板式熱交換器は、第一通路が直
線上に形成されるため流路での圧力損失が小さ
く、第一通路を内燃機関の排気ガス通路として使
用する場合に最適である。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による多板式熱交換器の正面
図、第2図は側面図、第3図は第2図のA−A線
に沿う断面の端面図、第4図は第1図のB−B線
に沿う断面図、第5図1−A,2−A及び3−A
はこの考案の多板式熱交換器で使用する異なる形
状を有する間隔片の平面図、第5図1−B,2−
B及び3−Bはぞれぞれ第5図1−A,2−A及
び3−Aの断面図、第6図は層状に固定される多
数の間隔片と第一流体、第二流体及び第三流体の
通過する状態を示す分解斜視図、第7図は従来の
多板式熱交換器の分解斜視図、第8図は従来の多
板式熱交換器の正面図で、第9図は従来の熱交換
器の使用例を示すブロツク図である。 50……多板式熱交換器、51……第一通路、
52……第二通路、53……第三通路、54……
プレート、55a,55b……第一の間隔片、5
5c……第二の間隔片、61……第一熱交換室、
62……第二熱交換室、63……第三熱交換室、
64……貫通孔、65,68……切欠き部、71
……第一入口、72……第二入口、73……第三
入口、81……第一出口、82……第二出口、8
3……第三出口。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 第一流体が通過する第一通路と、第二流体が通
    過する第二通路と、前記第一流体及び第二流体に
    対し熱交換可能に第三流体が通過する第三通路と
    を有し、前記第一通路、第二通路及び第三通路
    は、互いに平行にかつ積層状に形成された第一熱
    交換室、第二熱交換室及び第三熱交換室を有し、
    前記第一通路は、前記第一熱交換室に対し平行に
    形成された第一入口と第一出口とに接続され、前
    記第二通路及び第三通路は、前記第二熱交換室及
    び第三熱交換室に対し直角に形成された第二入口
    と第二出口及び第三入口と第三出口とにそれぞれ
    接続され、前記第一通路、第二通路及び第三通路
    を形成する複数のプレート間に第一の間隔片と第
    二の間隔片とが配置され、前記第一の間隔片は少
    なくとも1個の貫通孔及び幅方向に凹む切欠き部
    が形成され、前記第二の間隔片は少なくとも2個
    の貫通孔及び厚さ方向に凹む少なくとも1個の切
    欠き部とが形成されていることを特徴とする多板
    式熱交換器。
JP1986182774U 1986-11-29 1986-11-29 Expired - Lifetime JPH0518621Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS54102652A (en) * 1978-01-31 1979-08-13 Daiyo Sanso Structure of heat exchanger

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