JP2532515B2 - 血液凝集凝固剤 - Google Patents

血液凝集凝固剤

Info

Publication number
JP2532515B2
JP2532515B2 JP62252430A JP25243087A JP2532515B2 JP 2532515 B2 JP2532515 B2 JP 2532515B2 JP 62252430 A JP62252430 A JP 62252430A JP 25243087 A JP25243087 A JP 25243087A JP 2532515 B2 JP2532515 B2 JP 2532515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
zinc
blood
silicate
water
aluminosilicate
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP62252430A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0196558A (ja
Inventor
政英 小川
悌治 佐藤
正範 田中
一雄 榎本
隆之 石附
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Original Assignee
Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mizusawa Industrial Chemicals Ltd filed Critical Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
Priority to JP62252430A priority Critical patent/JP2532515B2/ja
Publication of JPH0196558A publication Critical patent/JPH0196558A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2532515B2 publication Critical patent/JP2532515B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)
  • Separation Of Suspended Particles By Flocculating Agents (AREA)
  • Investigating Or Analysing Biological Materials (AREA)
  • Absorbent Articles And Supports Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は血液凝集凝固剤に関するもので、人又は動物
の血液に対して迅速な凝集性及び凝固性を示し、特に病
院における血液廃棄処理並び食肉センターや水酸加工場
における血水処理に有用であり、また絆創膏、包帯、生
理用品等における血液漏れ防止に有用である血液凝集凝
固剤に関する。
(従来の技術) 水酸加工場では、多量の血水が発生しているが、この
血水は汚濁度が非常に高いため、通常の排水処理設備で
は処理できず、別途の処理が必要とされている。血水は
凝集処理の最も困難な汚水の一つであり、汚水中に含ま
れる血液分を完全に捕集し、凝集させて、汚水を清澄化
させることは、従来の排水処理技術では不可能に近かっ
た。
例えば、青森県水酸加工研報告59年度第144〜146頁に
は、ポリアクリル酸ソーダ系高分子凝集剤を使用したマ
イワシ血水の凝集処理試験の結果が報告されているが、
蛋白質として約60〜80%程度の凝集率が得られているに
すぎない。
また、生理用品における血液漏れ防止には、架橋ポリ
アクリル酸塩の如き高吸水性樹脂が広く使用されている
が、これらの高吸水性樹脂は比較的大きな吸液性を示す
としても、血液を凝集凝固させるという能力には未だ欠
けており、血液漏れを完全に防止するという能力には未
だ欠けている。
(発明が解決しようとする問題点) 血液と接触するだけで血液を凝集、凝固させることが
できる無機粉体が得られれば、このものが血液廃棄処
理、血水処理及び生理用品や外用衛生材の血液漏れ防止
に極めて有用な血液凝集凝固剤となり得ることが期待さ
れる。
本発明者等は、以下に詳述する特定の物性を有するケ
イ酸亜鉛、アミノケイ酸亜鉛またはこれらと非晶質シリ
カ或いは非晶質シリカアルミナとの組成物は、優れた血
液凝集凝固作用を有することを見出した。
(問題点を解決するための手段) 本発明によれば、0.1乃至100μmのメジアン径、30乃
至1000m2/gのBET比表面積及び30乃至200ml/100gの吸油
量(JIS K 5101)を有し且つ全体当りのZnOとしての
含有量が5乃至70重量%のケイ酸亜鉛、アルミノケイ酸
亜鉛またはこれら非晶質シリカ或いは非晶質シリカアル
ミナとの組成物から成ることを特徴とする血液凝集凝固
剤が提供される。
(作用) 従来、亜鉛華、亜鉛華デンプン、チンク油、硫酸亜鉛
は、止血作用のある収レン薬として知られている。本発
明の血液凝集凝固剤における血液凝固作用も亜鉛成分の
存在によるものと認められるが、亜鉛成分を、微細粒径
及び高吸油性を有する活性のケイ酸塩、アミノケイ酸塩
またはこれらの塩と非晶質シリカ或いは非晶質シリカア
ルミナとの組成物の形で用いることが本発明の特徴であ
る。
亜鉛華は、亜鉛成分の含有量が最も高い化合物ではあ
るが、その比表面積は粒径の最も小さいものでも1m2/g
のオーダーと低く、表面活性が著しく小さく、また吸液
性も著しく小さい。事実、木材パルプ中に19.9重量%の
微粒子酸化亜鉛を内填し、これを坪量150g/m2の紙に抄
紙したものに、屠殺直後の牛の新鮮な血液を滴下する
と、滴下面積とほぼ同様の面積で裏抜を生ずることが認
められた。これに対して、本発明に従い、ケイ酸亜鉛、
アルミノケイ酸亜鉛或いはこれらと非晶質シリカ乃至非
晶質シリカアルミナとの組成物(以下単に(アルミノ)
ケイ酸亜鉛等と呼ぶことある)を、上記と同様な条件で
内填し、抄紙したものに対して、血液を滴下すると、裏
抜けは殆んど乃至全く生じないことが認められた。これ
は、本発明で用いる(アルミノ)ケイ酸亜鉛等が血液を
吸液乃至凝集させ且つその場で凝固させる能力に優れて
いることを示している。
この理由は、本発明に用いる(アルミノ)ケイ酸亜鉛
等においては、シリカ或いはシリカ−アルミナのマトリ
ックス中に亜鉛成分がイオン或いは層の形で組込まれて
いて、高い表面活性と吸液性とを有すること、及びこの
活性表面に亜鉛成分が有効な状態で存在すること及びこ
の(アルミノ)ケイ酸亜鉛粒子の表面は負に帯電してお
り、内因性経路と呼ばれる反応による凝固作用の寄与も
あることによると思われる。
本発明に用いる(アルミノ)ケイ酸亜鉛等において、
全体当りのZnOが5乃至70重量%、特に10乃至50重量%
の濃度で存在することも重要であり、この濃度が上記範
囲を下廻ると、凝固作用が低下する傾向があり、上記濃
度範囲を上廻ると、高活性及び高吸液性のものが得難く
なる。この(アルミノ)ケイ酸亜鉛等が0.1乃至100μm
のメジアン径(本明細書におけるメジアン径とはコール
ターカウンター法により測定したメジアン径を意味す
る)、特に0.5乃至10μmのメジアン径を有することも
重要であり、上記範囲よりも大きい場合には、血液の凝
固作用や吸液性が低下する傾向があり、また上記範囲よ
りも小さい場合には、凝集作用が低下したり、或いは紙
等の基体への付着歩留り等が低下する傾向が認められ
る。また、この(アルミノ)ケイ酸亜鉛等は表面活性の
点で30乃至1000m2/g、特に200乃至700m2/gの比表面積を
有するべきであり、吸液性の見地からは40乃至300ml/10
0g、特に70乃至200ml/100gの吸液性を有するべきであ
る。
(発明の好適態様) (アルミノ)ケイ酸亜鉛 本発明の第一の態様では、層状ケイ酸亜鉛又は層状ア
ルミノケイ酸亜鉛を用いる。このタイプの(アルミノ)
ケイ酸亜鉛は、シリカまたはシリカ−アルミナの四面体
層と、ZnO6またはZnO6−AlO6の八面体層とが二層又は三
層に積層されたものを基本骨格とし、この基本骨格が場
合によりC軸方向に積層された構造を有する。
層状ケイ酸亜鉛の適当な例はソーコナイト型フイロケ
イ酸亜鉛であり、その構造、物性及び製造方法は、特開
昭61−10019号公報に記載されている。層状アミノケイ
酸亜鉛の適当な例は、フライポンタイト型含アルミニウ
ムフイロケイ酸亜鉛であり、その構造、物性及び製造方
法は特開昭61−10021号、61−275128号、及び61−27512
7号公報に記載されている。
本発明の第二の態様では、亜鉛交換合成ゼオライトを
使用する。この亜鉛交換合成ゼオライトは、一般に酸化
物重量基準で、 ZnO 5 〜50%、 特に 10 〜35%、 NaO 0.1〜20%、 特に 0.5〜 5%、 SiO2 35 〜70%、 特に 40 〜60%、 Al2O3 15 〜35%、 特に 20 〜30%、 H2O 0 〜25%、 特に 0 〜10% で表わされる化学組成と、ゼオライトに特有のX−線回
折像とを有する。この亜鉛交換ゼオライトは、それ自体
公知のX型、Y型、A型、モルデナイト、P型等のNa型
ゼオライトを、塩化亜鉛、硫酸亜鉛等の亜鉛塩水溶液と
接触させ、イオン交換を行わせることにより製造され
る。この亜鉛交換に際して、ゼオライトの結晶構造が破
壊されても、血液凝集凝固剤としての作用に悪影響はな
い。
本発明において、上述した各種の(アルミノ)ケイ酸
亜鉛は、単独或いは2種以上の組合せで使用し得る他
に、非晶質シリカ或いは非晶質シリカアルミナとの組成
物の形で使用することができる。例えば、(アルミノ)
ケイ酸亜鉛の合成を、非晶質シリカ或いはシリカアルミ
ナのゾルの存在下に行なうことにより、結晶の生長を抑
制し、これによりBET比表面積及び吸油量の増大した血
液凝集凝固剤とすることができる。
このタイプの複合物の適当な例は、非晶質で多孔質の
シリカ又はシリカアルミナとその一次粒子表面に形成さ
れた含アルミニウムフイロケイ酸塩層とから成り、3成
分組成比でSiO25乃至80モル%、ZnO5乃至65モル%、及
びAl2O31乃至60モル%の化学組成を有し、X線回折で面
間隔dx8.40〜6.40Åに実質上ピークを有していなく、面
間隔dx2.71〜2.56Åと面間隔dx1.56〜1.52Åにピークを
有し、比表面積が200m2/g以上で細孔径10乃至300Åにお
ける細孔容積が0.25cc/g以上である複合フイロケイ酸塩
であり、このものは、シリカ又はシリカアルミナのゾル
乃至ゲル分散体を含有する水性媒体に水溶性ケイ酸塩、
水溶性亜鉛塩、並びに水溶性アルミニウム塩及び/又は
アルミン酸塩を、全体についての3成分組成比がSiO25
乃至80モル%、ZnO5乃至65モル%及びAl2O31乃至60モル
%の化学組成となるように添加し、添加された塩類をシ
リカ又はシリカアルミナの存在下に反応させることによ
り得られる。
用途 本発明の血液凝集凝固剤は、それ自体公知の剤型、例
えば粉末、粒状物、水性スラリー、各種ペースト、樹脂
溶液分散体、樹脂ラテックス分散体等の形で種々の用途
に供し得る。
例えば水産加工場や食肉センターで生ずる血水処理
や、病院における血液廃棄処理に際しては、処理すべき
廃水等に対して、(アルミノ)ケイ酸亜鉛等の粉末或い
は水性分散体を添加し、撹拌を行うことにより、血液成
分の殆んど全てを凝集凝固させることができる。(アル
ミノ)ケイ酸亜鉛等の添加量は、処理すべき廃水中に含
まれる血液の濃度によっても相違するが、一般に0.01乃
至20重量%、特に0.1乃至5重量%の範囲から最適添加
量を選ぶのがよい。
また、絆創膏、包帯、血止めガーゼ、生理用品等の用
途に用いる場合には、紙、不織布、編織物等の内部に
(アルミノ)ケイ酸亜鉛等を粉末の形で内填乃至含浸せ
しめるか、或いは表面に(アルミノ)ケイ酸亜鉛を樹脂
バインダー等と共に塗布するのがよい。これらの用途に
おいては、(アルミノ)ケイ酸亜鉛の面積当りの塗布乃
至含浸量は一般に1乃至200g/m2、特に3乃至70g/m2
範囲内にあるのいがよい。本発明においては、(アルミ
ノ)ケイ酸亜鉛等と、架橋ポリアクリル酸塩、アクリル
酸グラフト澱粉、アクリル酸グラフトポリビニルアルコ
ール等の高吸水性樹脂を組成物の形で用いることもで
き、このような組成物の使用により、血液漏れを一層有
効に防止することができる。両者の配合比は、広範囲に
変化させ得るが、一般に(アルミノ)ケイ酸亜鉛と高吸
水性樹脂とを1:99乃至90:10の重量比で用いることがで
きる。この組成物は、一般に粒径が0.5μm乃至1mmの粒
状物の形で用いることもできる。
本発明の血液凝集凝固剤は、人又は動物の血液から、
血液中の血球及び繊維素原を凝集させ、血清を分離する
ための凝集凝固剤としても使用することができる。この
場合、(アルミノ)ケイ酸亜鉛等は血液当り0.1乃至5
重量%、特に0.3乃至2重量%の量で使用するのがよ
く、血液中に上記(アルミノ)ケイ酸亜鉛を添加し、よ
く振盪させた後、遠心分離或いは遠心沈降等により分離
すればよい。この方法は血液中の血清の試験や、血液製
剤の製法に広く使用できる。
(発明の効果) 本発明によれば、特定の物性を有するケイ酸亜鉛、ア
ルミノケイ酸亜鉛或いはこれらと非晶質シリカ或いは非
晶質シリカアルミナとの組成物を、血液凝集凝固剤とし
て用いることにより、優れた凝集凝固作用が得られた。
(実施例) 参考例 1 血液凝固剤含有紙葉(シート)の製法 TAPPI型標準紙葉調製機(東洋精機製作所製)を用
い、製紙用KPパルプと実施例、比較例に記載する粉末を
任意の割合で混合抄紙し、坪量130〜150g、粉末含有率1
8〜20重量%、水分10%以下となるように紙葉を調製し
た。
実施例 1 3号ケイ酸ソーダ(SiO2:22.0%,Na2O:7.0%)330gと
35%塩酸約80gを用いてpH2〜4の酸性条件下で中和反応
させて調製したシリカゾルを加熱によりゲル化させ、水
洗し、シリカヒドロゲルを得た。得られたヒドロゲルを
水とともに家庭用ミキサーにて解砕し、非晶質シリカス
ラリー液(SiO2分:4.8%)を得た(第1工程)。
3号ケイ酸ソーダ205gと水酸化ナトリウム221g(NaOH
分:5.5モル)を水に溶かして全量を1とし、これをA
液(SiO2分:0.75モル)とする。一方、塩化亜鉛(無水
塩)180gと塩化アルミニウム(6水塩)241gを水に溶か
して全量を1とし、これをB液(ZnO分:1.2モル,Al2O
3分:0.6モル)とする。第一工程にて得たシリカスラリ
ー液1.5Kg(SiO2分:1.2モル)を5ビーカーにとり、
撹拌下、液温を40℃に保ちながらA液とB液をそれぞれ
25cc/分の速度で同時に注加した。注下終了後この反応
液のpHは約7.2であった。さらに撹拌を続け、1時間熟
成した。反応液を吸引過水洗し、110℃で乾燥した。
得られたケーキをサンプルミルにて粉砕し、複合フイロ
アルミノケイ酸亜鉛の白色微粉末を得た。(第2工程) 上記第2工程にて得た粉末を用いて、参考例1と全く
同様の方法で坪量147g、複合フイロアルミノケイ酸亜鉛
含有率19.7%、水分9.8%の紙葉を得た。(第3工程) 実施例 2 新潟県中条町産・酸性白土を粗砕したのち線状に成型
(直径:3mm)したもの250gに、該粘土に含有されている
アルミニウム、マグネシウム、カルシウム、鉄、ナトリ
ウム、カリウム、チタニウム等の塩基性金属成分の全グ
ラム当量数(1.14グラム当量/100gの乾燥物)の3.5倍グ
ラム当量数に相当する硫酸、すなわち34%硫酸700mlを
加え、85℃の水浴で15時間加熱し、酸処理を行なった。
過により水洗し、ケーキを得た。該ケーキの少量を11
0℃で乾燥し、粉砕し、定量分析するとSiO2分は92.7%
(110℃乾燥物基準)であった。得られたケーキをポッ
トミルに入れ、水を加えて朝鮮ボールとともに湿式粉砕
し、SiO2分を15%含むスラリーを得た。
(第1工程) つぎに得られたスラリー200g(SiO2分:30g)と酸化亜
鉛(試薬一級)30gを1のオートクレープ容器にと
り、更に水370gを加えて、500回転/分の撹拌条件下で1
60℃で5時間水熱合成反応を行なった。冷却後反応物を
とりだし、過により水を分離したのち、130℃で乾燥
した。乾燥品を卓上小型サンプルミルにて粉砕し、ソー
コナイト型ケイ酸亜鉛白色微粉末を得た。(第2工程) 上記第2工程にて得た粉末を用いて、参考例1と全く
同様の方法で坪量137g、ソーコナイト型ケイ酸亜鉛含有
率19.0%、水分9.2%の紙葉を得た。(第3工程) 実施例 3 1のビーカーに塩化アンモニウム16g(0.3モル)を
とり、水を加えて0.6の水溶液とする。ここへケイソ
ウ土(クリストバライト型シリカ、昭和化学工業(株)
製)12g(SiO2分:0.2モル)、酸化亜鉛24g(0.3モル)
およびベーマイトゲル14g(Al2O3分:0.1モル)を加えて
撹拌する。このスラリーを1のオートクレープ容器に
入れ、300回転/分の撹拌条件下180℃で6時間水熱合成
反応を行なった。冷却後、反応物を取り出して、吸引
過し、水洗し、110℃で乾燥した。得られた乾燥ケーキ
をサンプルミルにより粉砕し、二層構造を有するフライ
ポンタイトの白色微粉末を得た。(第1工程) 上記第1工程にて得た粉末を用いて、参考例1と全く
同様の方法で坪量145g、フライポンタイト含有率18.9
%、水分9.5%の紙葉を得た。(第2工程) 実施例 4 市販4A型ゼオライト粉末500gを5ビーカーにとり、
これに2M塩化亜鉛溶液3を加え、撹拌下60℃にて5時
間保持した。かかるスラリーを吸引過により固形分を
分離した。過固形分を再び5ビーカーにとり、これ
に再び2M塩化亜鉛溶液3を加え、撹拌下60℃にて5時
間保持した。
かかるスラリーを吸引過により過水洗し、150℃
で乾燥した。得られたケーキを小型サンプルミルにて粉
砕し、亜鉛−A型ゼオライトの白色微粉末を得た。(第
1工程) 上記第1工程にて得た粉末を用いて、参考例1と全く
同様の方法で坪量139g、亜鉛A型ゼオライト含有率18.5
%、水分8.5%の紙葉を得た。(第2工程) 比較例 1 試薬一級酸化亜鉛を用いて、参考例1と全く同様の方
法で坪量150g、酸化亜鉛含有率19.9%、水分8.1%の紙
葉を得た。
比較例 2 試薬化学用塩基性炭酸亜鉛を用いて、参考例1と全く
同様の方法で坪量147g、塩基性炭酸亜鉛含有率19.3%、
水分8.2%の紙葉を得た。
比較例 3 市葉微粉ケイ酸(水澤化学工業ミズカシルP−78)を
用いて、参考例1と全く同様の方法で坪量135g、微分ケ
イ酸含有率19.1%、水分9.5%の紙葉を得た。
応用例 1 実施例1,2の第3工程、実施例3,4の第2工程、比較例
1〜3で得た各粉末内添の紙葉を使って、屠殺直後のホ
ルスタイン牛の血液、屠殺直後の豚の血液、繊維素原を
除去した馬脱繊維血液(日本バイオ研究所製)を0.2ml
を紙葉の表面に滴下した。紙葉への滴下は採血後3分以
内に終了するようにした。滴下30分後の紙葉裏面への血
液の裏移り状態を次の記号で評価し、結果を第1表に示
した。
第1表の結果より本発明のケイ酸亜鉛およびアルミノ
ケイ酸亜鉛が血液凝固に効果があることは明白である。
応用例 2 実施例1,2の第2工程、実施例3,4の第1工程にて得た
粉末、及び比較例1〜3の粉末を20ml遠沈管に0.3g採取
し、これに屠殺直後のホルスタイン牛の血液、屠殺直後
の豚の血液、繊維素原を除去した馬脱繊維血液(日本バ
イオ研究所製)15mlを入れ、手で10回激しくふりまぜ7
分後の血液の凝固状状態を観察し、次の記号で評価し、
結果を第2表に示した。
第2表の結果より本発明のケイ酸亜鉛およびアルミノ
ケイ酸亜鉛が血液凝固に効果があることは明白である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/52 A61F 13/18 A

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】0.1乃至100μmのメジアン径、30乃至1000
    m2/gのBET比表面積及び30乃至200ml/100gの吸油量(JIS
    K 5101)を有し、且つ全体当りのZnOとしての含有
    量が5乃至70重量%のケイ酸亜鉛、アルミノケイ酸亜鉛
    またはこれらと非晶質シリカ或いは非晶質シリカアルミ
    ナとの組成物から成ることを特徴とする血液凝集凝固
    剤。
  2. 【請求項2】ケイ酸亜鉛又はアルミノケイ酸亜鉛が層状
    ケイ酸亜鉛又は層状アルミノケイ酸亜鉛である特許請求
    の範囲第1項記載の血液凝集凝固剤。
  3. 【請求項3】ケイ酸亜鉛がソーコナイトである特許請求
    の範囲第1項記載の血液凝集凝固剤。
  4. 【請求項4】アルミノケイ酸亜鉛がフライポンタイトで
    ある特許請求の範囲第1項目記載の血液凝集凝固剤。
  5. 【請求項5】アルミノケイ酸亜鉛が亜鉛交換合成ゼオラ
    イトである特許請求の範囲第1項記載の血液凝集凝固
    剤。
  6. 【請求項6】前記組成物が面間隔(dx)8.40乃至6.40Å
    に実質上ピークが存在しなく且つ面間隔(dx)2.71乃至
    2.56Åと面間隔(dx)1.56乃至1.52Åに弱い回折ピーク
    を有する含アルミニウムフイロケイ酸亜鉛を含有する特
    許請求の範囲第1項記載の血液凝集凝固剤。
JP62252430A 1987-10-08 1987-10-08 血液凝集凝固剤 Expired - Lifetime JP2532515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62252430A JP2532515B2 (ja) 1987-10-08 1987-10-08 血液凝集凝固剤

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP62252430A JP2532515B2 (ja) 1987-10-08 1987-10-08 血液凝集凝固剤

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0196558A JPH0196558A (ja) 1989-04-14
JP2532515B2 true JP2532515B2 (ja) 1996-09-11

Family

ID=17237257

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP62252430A Expired - Lifetime JP2532515B2 (ja) 1987-10-08 1987-10-08 血液凝集凝固剤

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2532515B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CA2183871C (en) 1994-02-23 2008-11-04 Motoo Yamasaki Platelet growth accelerator
DE10053895C2 (de) * 2000-10-31 2003-04-10 Corovin Gmbh Flüssigkeitsaufnehmendes Wegwerfprodukt mit zusätzlicher Lage
JP2005287997A (ja) * 2004-04-05 2005-10-20 Kao Corp 吸収性物品
AU2006214371A1 (en) 2005-02-15 2006-08-24 Virginia Commonwealth University Mineral technologies (MT) for acute hemostasis and for the treatment of acute wounds and chronic ulcers
EP1810697A3 (en) * 2005-11-07 2008-04-02 Jeffrey L. Horn Devices for the delivery of molecular sieve materials for the formation of blood clots
US7604819B2 (en) 2006-05-26 2009-10-20 Z-Medica Corporation Clay-based hemostatic agents and devices for the delivery thereof
JP4731589B2 (ja) * 2008-08-28 2011-07-27 三菱電機株式会社 貯湯式給湯装置
US8858969B2 (en) 2010-09-22 2014-10-14 Z-Medica, Llc Hemostatic compositions, devices, and methods
SI2863961T1 (sl) 2012-06-22 2018-12-31 Z-Medica, Llc Hemostatične naprave

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0196558A (ja) 1989-04-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN101104080B (zh) 沸石止血敷料及其制备方法和用途
JP2620506B2 (ja) 液体を吸収するための収着剤の製造方法
EP1865106B1 (en) Deodorant and antibacterial fiber product
JP2532515B2 (ja) 血液凝集凝固剤
EP0799861B1 (en) Deodorant resin composition and process for production thereof
JPS6279845A (ja) 吸収性構造物
AU2006329661A1 (en) Hemostatic material
KR970011077B1 (ko) 흡수제
JP4836597B2 (ja) 消臭抗菌繊維製品
IL279552B1 (en) The hemostatic composition and method for its preparation
BR112018071996B1 (pt) Composição na forma de grânulos, filtro para purificação de água, uso de uma composição, processo para preparação de uma composição na forma de grânulos
JPH06269660A (ja) 液体を吸収するためのスメクタイトに基づく収着剤の製造方法
JP4545066B2 (ja) 消臭抗菌材料
JP4175726B2 (ja) ペット用トイレ砂
JP4526278B2 (ja) 消臭抗菌繊維製品
CN101547738B (zh) 用于表面处理的吸收剂组合物
JP5146643B2 (ja) 含窒素化合物の吸着特性に優れた経口投与吸着剤及びその製造方法
JP2680823B2 (ja) 白色球状吸着剤及びその製法
CA3131224C (en) Animal litters with reduced dusting
JP2016107257A (ja) 吸着剤及びその製造方法
JP2004244789A (ja) 消臭抗菌繊維製品
JPH0429794A (ja) Ets―10型の広い細孔の分子ふるいを使用した、競合イオンを含有する水性系からの重金属、特に鉛の除去
JP4022948B2 (ja) 無定形アルミノシリケート
CN116328013A (zh) 一种含有高吸收性树脂的纸尿裤
TW202248336A (zh) 兼具抗結塊、提升白度、除臭及抑菌功效的吸水性聚合物及其製造方法暨其應用