JP2532036Y2 - 負作動形電磁ブレーキの制御装置 - Google Patents
負作動形電磁ブレーキの制御装置Info
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- JP2532036Y2 JP2532036Y2 JP1441294U JP1441294U JP2532036Y2 JP 2532036 Y2 JP2532036 Y2 JP 2532036Y2 JP 1441294 U JP1441294 U JP 1441294U JP 1441294 U JP1441294 U JP 1441294U JP 2532036 Y2 JP2532036 Y2 JP 2532036Y2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、負作動形電磁ブレーキ
の電気的制御を行なう装置に関するものである。
の電気的制御を行なう装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の負作動形電磁ブレーキは、永久磁
石と励磁巻線(以下、巻線)とを内設したフィールドコ
アを備え、巻線の永久磁石による磁界と同方向励磁によ
りアーマチュアがフィールドコアへ磁気吸着された制動
解放状態となり、巻線の永久磁石による磁界と逆方向励
磁によりアーマチュアがフィールドコアから離間された
制動状態となる。
石と励磁巻線(以下、巻線)とを内設したフィールドコ
アを備え、巻線の永久磁石による磁界と同方向励磁によ
りアーマチュアがフィールドコアへ磁気吸着された制動
解放状態となり、巻線の永久磁石による磁界と逆方向励
磁によりアーマチュアがフィールドコアから離間された
制動状態となる。
【0003】このため、制動解放状態において励磁用電
源が切断されると、巻線の逆方向励磁が不可能となり、
制動を行なうことができず、回転系が非制動状態のまま
放置され、危険となる問題を生ずる。この対策として
は、励磁用電源の切断に応じ、自動的に逆方向励磁を行
なうものとすればよく、これに適応する手法としては、
例えば特公昭60−15134号公報により開示された
「有極電磁石の駆動回路」等が提案されている。
源が切断されると、巻線の逆方向励磁が不可能となり、
制動を行なうことができず、回転系が非制動状態のまま
放置され、危険となる問題を生ずる。この対策として
は、励磁用電源の切断に応じ、自動的に逆方向励磁を行
なうものとすればよく、これに適応する手法としては、
例えば特公昭60−15134号公報により開示された
「有極電磁石の駆動回路」等が提案されている。
【0004】
【考案が解決しようとする問題点】しかし、前述の手法
においては、有極電磁石と直列にコンデンサを接続し、
励磁用電源の切断に応ずるコンデンサの放電電流を有極
電磁石の逆方向励磁に用いているため、十分な逆方向励
磁電流を通ずるにはコンデンサに大容量のものを用いね
ばならず、これが大形かつ高価となる問題を生じてい
る。
においては、有極電磁石と直列にコンデンサを接続し、
励磁用電源の切断に応ずるコンデンサの放電電流を有極
電磁石の逆方向励磁に用いているため、十分な逆方向励
磁電流を通ずるにはコンデンサに大容量のものを用いね
ばならず、これが大形かつ高価となる問題を生じてい
る。
【0005】
【問題点を解決するための手段】前述の問題を解決する
ために、本考案は、永久磁石と励磁巻線とを内設したフ
ィールドコアを備え、前記巻線の前記永久磁石による磁
界と同方向励磁により制動解放状態となり、前記巻線の
前記永久磁石による磁界と逆方向励磁により制動状態と
なる負作動形電磁ブレーキの制御装置において、前記巻
線の一端と励磁用電源の正極性側への接続ラインとの間
に接続された第1のスイッチング素子と前記巻線の他端
と励磁用電源の負極性側への接続ラインとの間に接続さ
れた第2のスイッチング素子とを有する第1のスイッチ
ング回路と、前記巻線の他端と前記正極性側への接続ラ
インとの間に接続された第3のスイッチング素子と前記
巻線の一端と前記負極性側への接続ラインとの間に接続
された第4のスイッチング素子とを有する第2のスイッ
チング回路とからなる電流切換え回路と、前記正極性側
への接続ラインと前記負極性側への接続ラインとの間に
前記巻線に対して並列に接続された第1のコンデンサ
と、前記正極性側への接続ライン上にそのカソードを前
記第1のスイッチング素子の接続点側へ向けて接続され
た第1のダイオードと、この第1のダイオードのカソー
ド側となる前記正極性側への接続ラインと前記負極性側
への接続ラインとの間にそのカソードを前記正極性側へ
の接続ライン側へ向けて接続された第2のダイオード
と、この第2のダイオードのアノード側と前記負極性側
への接続ラインとの間に接続された第2のコンデンサ
と、前記第2のダイオードと前記第2のコンデンサとの
接続点に抵抗器を介して接続されたベースと、前記正極
性側への接続ラインと接続されたエミッタと、前記第1
のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の各
ベースと抵抗器を介して接続されたコレクタとからなる
第5のスイッチング素子とを有する電圧印加検出回路
と、前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチ
ング素子の各ベースと抵抗器を介して接続されたコレク
タと、前記第1のダイオードのアノード側となる前記正
極性側への接続ラインに抵抗器を介して接続されたベー
スと、前記第1のダイオードのカソード側となる前記正
極性側への接続ラインに接続されたエミッタとからなる
第6のスイッチング素子と、この第6のスイッチング素
子のベースと前記第1のダイオードのカソード側となる
前記正極性側への接続ラインとの間に接続された抵抗器
とを有する電圧低下検出回路と、前記第1のダイオード
のアノード側となる前記正極性側への接続ラインに抵抗
器を介して接続されたコレクタと、前記負極性側への接
続ラインに接続されたエミッタと、抵抗器を介して前記
第6のスイッチング素子のコレクタに接続されたベース
とからなる第7のスイッチング素子を有する強制放電回
路とを備え、前記第1のスイッチング回路は、前記電圧
印加検出回路からの電圧印加検出出力に応じ、その第1
および第2のスイッチング素子がオンとされ、前記巻線
への同方向励磁電流の供給モードとされる一方、前記第
2のスイッチング回路は、前記電圧低下検出回路からの
電圧低下検出出力に応じ、その第3および第4のスイッ
チング素子がオンとされ、前記巻線への逆方向励磁電流
の供給モードとされることを特徴とする。
ために、本考案は、永久磁石と励磁巻線とを内設したフ
ィールドコアを備え、前記巻線の前記永久磁石による磁
界と同方向励磁により制動解放状態となり、前記巻線の
前記永久磁石による磁界と逆方向励磁により制動状態と
なる負作動形電磁ブレーキの制御装置において、前記巻
線の一端と励磁用電源の正極性側への接続ラインとの間
に接続された第1のスイッチング素子と前記巻線の他端
と励磁用電源の負極性側への接続ラインとの間に接続さ
れた第2のスイッチング素子とを有する第1のスイッチ
ング回路と、前記巻線の他端と前記正極性側への接続ラ
インとの間に接続された第3のスイッチング素子と前記
巻線の一端と前記負極性側への接続ラインとの間に接続
された第4のスイッチング素子とを有する第2のスイッ
チング回路とからなる電流切換え回路と、前記正極性側
への接続ラインと前記負極性側への接続ラインとの間に
前記巻線に対して並列に接続された第1のコンデンサ
と、前記正極性側への接続ライン上にそのカソードを前
記第1のスイッチング素子の接続点側へ向けて接続され
た第1のダイオードと、この第1のダイオードのカソー
ド側となる前記正極性側への接続ラインと前記負極性側
への接続ラインとの間にそのカソードを前記正極性側へ
の接続ライン側へ向けて接続された第2のダイオード
と、この第2のダイオードのアノード側と前記負極性側
への接続ラインとの間に接続された第2のコンデンサ
と、前記第2のダイオードと前記第2のコンデンサとの
接続点に抵抗器を介して接続されたベースと、前記正極
性側への接続ラインと接続されたエミッタと、前記第1
のスイッチング素子と前記第2のスイッチング素子の各
ベースと抵抗器を介して接続されたコレクタとからなる
第5のスイッチング素子とを有する電圧印加検出回路
と、前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチ
ング素子の各ベースと抵抗器を介して接続されたコレク
タと、前記第1のダイオードのアノード側となる前記正
極性側への接続ラインに抵抗器を介して接続されたベー
スと、前記第1のダイオードのカソード側となる前記正
極性側への接続ラインに接続されたエミッタとからなる
第6のスイッチング素子と、この第6のスイッチング素
子のベースと前記第1のダイオードのカソード側となる
前記正極性側への接続ラインとの間に接続された抵抗器
とを有する電圧低下検出回路と、前記第1のダイオード
のアノード側となる前記正極性側への接続ラインに抵抗
器を介して接続されたコレクタと、前記負極性側への接
続ラインに接続されたエミッタと、抵抗器を介して前記
第6のスイッチング素子のコレクタに接続されたベース
とからなる第7のスイッチング素子を有する強制放電回
路とを備え、前記第1のスイッチング回路は、前記電圧
印加検出回路からの電圧印加検出出力に応じ、その第1
および第2のスイッチング素子がオンとされ、前記巻線
への同方向励磁電流の供給モードとされる一方、前記第
2のスイッチング回路は、前記電圧低下検出回路からの
電圧低下検出出力に応じ、その第3および第4のスイッ
チング素子がオンとされ、前記巻線への逆方向励磁電流
の供給モードとされることを特徴とする。
【0006】
【作用】励磁用電源の印加に応じ、第1のコンデンサの
充電が開始されると共に、第5のスイッチング素子,抵
抗,第2のコンデンサの経路で電流が流れ、第2のコン
デンサの充電が開始される。第2のコンデンサの充電が
進み、その充電電位が所定値となるまでの間、電圧印加
検出回路は電圧印加検出出力を生じる。これにより、電
圧印加検出出力が生じている間、第1のスイッチング回
路の第1および第2のスイッチング素子がオンとされ、
巻線へその一端から他端へ向けての同方向励磁電流が通
じ、電磁ブレーキが制動解放状態になる。励磁用電源が
切断されると、これが電圧低下検出回路により検出さ
れ、電圧低下検出出力が生じる。これにより、第2のス
イッチング回路の第3および第4のスイッチング素子が
オンとされ、第2のコンデンサの充電電荷により、巻線
へその他端から一端へ向けての逆方向励磁電流が通じ、
電磁ブレーキが自動的に制動状態となる。
充電が開始されると共に、第5のスイッチング素子,抵
抗,第2のコンデンサの経路で電流が流れ、第2のコン
デンサの充電が開始される。第2のコンデンサの充電が
進み、その充電電位が所定値となるまでの間、電圧印加
検出回路は電圧印加検出出力を生じる。これにより、電
圧印加検出出力が生じている間、第1のスイッチング回
路の第1および第2のスイッチング素子がオンとされ、
巻線へその一端から他端へ向けての同方向励磁電流が通
じ、電磁ブレーキが制動解放状態になる。励磁用電源が
切断されると、これが電圧低下検出回路により検出さ
れ、電圧低下検出出力が生じる。これにより、第2のス
イッチング回路の第3および第4のスイッチング素子が
オンとされ、第2のコンデンサの充電電荷により、巻線
へその他端から一端へ向けての逆方向励磁電流が通じ、
電磁ブレーキが自動的に制動状態となる。
【0007】
【実施例】以下、実施例を示す図によって本考案の詳細
を説明する。図2は、負作動形電磁ブレーキの断面図で
あり、フィールドコアは、円板状の内側フランジ1の外
周に円筒状の外極部材2が形成され、これの内部に設け
た円板状の外側フランジ3と内側フランジ1との間には
永久磁石4が挟持されており、外側フランジ3の内周に
形成された円筒状の内極部材5と外極部材2との間には
巻線6が嵌挿され、エポキシ樹脂等の充てん材により固
定されている。
を説明する。図2は、負作動形電磁ブレーキの断面図で
あり、フィールドコアは、円板状の内側フランジ1の外
周に円筒状の外極部材2が形成され、これの内部に設け
た円板状の外側フランジ3と内側フランジ1との間には
永久磁石4が挟持されており、外側フランジ3の内周に
形成された円筒状の内極部材5と外極部材2との間には
巻線6が嵌挿され、エポキシ樹脂等の充てん材により固
定されている。
【0008】また、内極部材5の外側には凹部7が穿設
され、これの中にスプリング8が挿入してあり、これの
弾性により円板状のアーマチュア9が押圧され、間隙d
を生じていると共に、サイドプレート10との間に介挿
されたリング状のディスク11を圧迫し、これの内縁側
とスプライン嵌合しているハブ12の回転に対し制動力
を与えるものとなっている。
され、これの中にスプリング8が挿入してあり、これの
弾性により円板状のアーマチュア9が押圧され、間隙d
を生じていると共に、サイドプレート10との間に介挿
されたリング状のディスク11を圧迫し、これの内縁側
とスプライン嵌合しているハブ12の回転に対し制動力
を与えるものとなっている。
【0009】なお、回転軸13は、キー溝14へ圧入さ
れる図上省略したキーによりハブ12と係合する一方、
サイドプレート10はカラー15を介しボルト16によ
り外極部材2へ係止されていると共に、取付フランジ1
7を備え、これの透孔18により回転軸13側のフレー
ム等へ固定されるものとなっており、アーマチュア9の
透孔19へカラー15が滑合状に貫通し、アーマチュア
9の回転を阻止している。
れる図上省略したキーによりハブ12と係合する一方、
サイドプレート10はカラー15を介しボルト16によ
り外極部材2へ係止されていると共に、取付フランジ1
7を備え、これの透孔18により回転軸13側のフレー
ム等へ固定されるものとなっており、アーマチュア9の
透孔19へカラー15が滑合状に貫通し、アーマチュア
9の回転を阻止している。
【0010】ここにおいて、巻線6へ、永久磁石4の磁
界と同方向励磁の電流を通ずると、スプリング8の付勢
に抗してアーマチュア9はフィールドコアに磁気吸着さ
れ、永久磁石4の磁界によりこの状態を保持するため、
ディスク11およびハブ12が回転自在となり、制動解
放状態となるが、永久磁石4の磁界と逆方向励磁の電流
を巻線6へ通ずれば、永久磁石4による吸引力が相殺さ
れてアーマチュア9がフィールドコアから離間して、デ
ィスク11およびハブ12との結合状態となり、回転軸
13に対する制動が行なわれる。
界と同方向励磁の電流を通ずると、スプリング8の付勢
に抗してアーマチュア9はフィールドコアに磁気吸着さ
れ、永久磁石4の磁界によりこの状態を保持するため、
ディスク11およびハブ12が回転自在となり、制動解
放状態となるが、永久磁石4の磁界と逆方向励磁の電流
を巻線6へ通ずれば、永久磁石4による吸引力が相殺さ
れてアーマチュア9がフィールドコアから離間して、デ
ィスク11およびハブ12との結合状態となり、回転軸
13に対する制動が行なわれる。
【0011】図1は、以上の電磁ブレーキに対し、電気
的な制御を行なう装置の回路図であり、この場合は励磁
用の電源として安定化されたものが使用され、電源E
+、−に対し、放電阻止用のダイオードD 1を介してコ
ンデンサC 2が接続されており、ダイオードD 1の電源
E+側(アノード側)には、トランジスタ(以下、T
R)Q 1のベースが抵抗器R 2を介し入力として接続さ
れていると共に、ダイオードD 1のカソード側にはTR
・Q 1のエミッタが接続され、かつ、TR・Q 1のベー
スとダイオードD 1のコンデンサC 2側(カソード側)
との間に抵抗器R 1が接続され、更に、ダイオードD 1
の電源E+側と電源E−との間には抵抗器R3が接続さ
れ、これらにより電圧低下検出回路が構成されている。
的な制御を行なう装置の回路図であり、この場合は励磁
用の電源として安定化されたものが使用され、電源E
+、−に対し、放電阻止用のダイオードD 1を介してコ
ンデンサC 2が接続されており、ダイオードD 1の電源
E+側(アノード側)には、トランジスタ(以下、T
R)Q 1のベースが抵抗器R 2を介し入力として接続さ
れていると共に、ダイオードD 1のカソード側にはTR
・Q 1のエミッタが接続され、かつ、TR・Q 1のベー
スとダイオードD 1のコンデンサC 2側(カソード側)
との間に抵抗器R 1が接続され、更に、ダイオードD 1
の電源E+側と電源E−との間には抵抗器R3が接続さ
れ、これらにより電圧低下検出回路が構成されている。
【0012】また、ダイオードD 1のコンデンサC 2側
には、電源Eの極性に対し逆方向としたダイオードD 2
とコンデンサC 1との直列回路が電源E−との間に接続
されていると共に、ダイオードD 2とコンデンサC 1と
の共通接続点へ抵抗器R 4を介してベースが接続され、
かつ、エミッタがダイオードD 1のコンデンサC 2側へ
接続されたTR・Q 2が設けてあり、これらにより電圧
印加検出回路を構成するものとなっている。
には、電源Eの極性に対し逆方向としたダイオードD 2
とコンデンサC 1との直列回路が電源E−との間に接続
されていると共に、ダイオードD 2とコンデンサC 1と
の共通接続点へ抵抗器R 4を介してベースが接続され、
かつ、エミッタがダイオードD 1のコンデンサC 2側へ
接続されたTR・Q 2が設けてあり、これらにより電圧
印加検出回路を構成するものとなっている。
【0013】一方、コンデンサC 2のダイオードD 1側
へコレクタが接続されたTR・Q 3,Q 5、および、コ
ンデンサC 2の電源E−側へエミッタが接続されたTR
・Q4,Q 6による電流切換え回路が設けてあり、第1
のスイッチング回路となるTR・Q 3のエミッタとTR
・Q 4のコレクタとの間に巻線6が接続されていると共
に、第2のスイッチング回路となるTR・Q 5のエミッ
タとTR・Q 6のコレクタとの間には巻線6が反対方向
に接続されており、TR・Q 3,Q 4の各ベースは、抵
抗器R 5,R 6を各個に介し電圧印加検出回路を構成す
るTR・Q 2のコレクタへ接続されているのに対し、T
R・Q 5,Q 6の各ベースは、抵抗器R7,R 8を各個
に介し電圧低下検出回路を構成するTR・Q 1のコレク
タへ接続されている。
へコレクタが接続されたTR・Q 3,Q 5、および、コ
ンデンサC 2の電源E−側へエミッタが接続されたTR
・Q4,Q 6による電流切換え回路が設けてあり、第1
のスイッチング回路となるTR・Q 3のエミッタとTR
・Q 4のコレクタとの間に巻線6が接続されていると共
に、第2のスイッチング回路となるTR・Q 5のエミッ
タとTR・Q 6のコレクタとの間には巻線6が反対方向
に接続されており、TR・Q 3,Q 4の各ベースは、抵
抗器R 5,R 6を各個に介し電圧印加検出回路を構成す
るTR・Q 2のコレクタへ接続されているのに対し、T
R・Q 5,Q 6の各ベースは、抵抗器R7,R 8を各個
に介し電圧低下検出回路を構成するTR・Q 1のコレク
タへ接続されている。
【0014】なお、TR・Q 3〜Q 6の各コレクタ・エ
ミッタ間には、サージアブゾーバ用のダイオードD 3〜
D 6が各個に接続されている。このほか、ダイオードD
1と電源E+との間にはスイッチSWが挿入されてお
り、これらの中間と電源E−との間には、抵抗器R 9を
介してTR・Q 7のコレクタ・エミッタ間が接続されて
いると共に、TR・Q 7のベースは、抵抗器R10を介し
てTR・Q 1のコレクタへ接続され、これらにより強制
放電回路が構成されている。
ミッタ間には、サージアブゾーバ用のダイオードD 3〜
D 6が各個に接続されている。このほか、ダイオードD
1と電源E+との間にはスイッチSWが挿入されてお
り、これらの中間と電源E−との間には、抵抗器R 9を
介してTR・Q 7のコレクタ・エミッタ間が接続されて
いると共に、TR・Q 7のベースは、抵抗器R10を介し
てTR・Q 1のコレクタへ接続され、これらにより強制
放電回路が構成されている。
【0015】したがって、スイッチSWをオンとすれ
ば、ダイオードD1を経てコンデンサC2が充電されると
共に、TR・Q 2のエミッタ・ベース間および抵抗器R
4を介してコンデンサC 1へ充電電流が通じ、これの充
電が完了するまでの間、すなわちコンデンサC 1の充電
電位が所定値となるまでの間、TR・Q 2がオンとな
り、これによって電源電圧の印加が検出され、TR・Q
2がオフとなるまで、パルス状の検出出力がTR・Q 2
のコレクタより生ずる。
ば、ダイオードD1を経てコンデンサC2が充電されると
共に、TR・Q 2のエミッタ・ベース間および抵抗器R
4を介してコンデンサC 1へ充電電流が通じ、これの充
電が完了するまでの間、すなわちコンデンサC 1の充電
電位が所定値となるまでの間、TR・Q 2がオンとな
り、これによって電源電圧の印加が検出され、TR・Q
2がオフとなるまで、パルス状の検出出力がTR・Q 2
のコレクタより生ずる。
【0016】すると、TR・Q 2のオンに応じ、TR・
Q 2のエミッタ・コレクタ間および抵抗器R 5,R 6を
介してTR・Q 3,Q 4へ順方向バイアスが与えられ、
これらがオンとなるため、巻線6へ実線矢印により示す
同方向励磁電流がパルス状として通じ、これによってア
ーマチュア9がフィールドコアに磁気吸着され、電磁ブ
レーキが制動解放状態となる。
Q 2のエミッタ・コレクタ間および抵抗器R 5,R 6を
介してTR・Q 3,Q 4へ順方向バイアスが与えられ、
これらがオンとなるため、巻線6へ実線矢印により示す
同方向励磁電流がパルス状として通じ、これによってア
ーマチュア9がフィールドコアに磁気吸着され、電磁ブ
レーキが制動解放状態となる。
【0017】以上に対し、スイッチSWをオフとする
と、抵抗器R 1〜R 3を介してコンデンサC 2の充電電
荷が放電し、これの放電電流による抵抗器R 1の端子電
圧が生じ、これによってTR・Q 1がオンへ転じて電源
電圧の低下を検出するため、TR・Q 1のエミッタ・コ
レクタ間、および、抵抗器R 7,R 8,R10を介してT
R・Q 5,Q 6,Q 7へ順方向バイアスが与えられ、こ
れらがオンとなる。また、TR・Q 7のオンにより抵抗
器R 9が抵抗器R 3と並列に挿入され、コンデンサC 2
の放電を加速してTR・Q 1のオンへの転移を促進す
る。また更には、TR・Q 5,Q 6のオンによっては、
コンデンサC 2の充電電荷により巻線6へ点線矢印によ
り示す逆方向励磁電流を通じ、アーマチュア9はスプリ
ング8の付勢でフィールドコアから離間され、電磁ブレ
ーキは制動状態となる。なお、この際、コンデンサC 1
の充電電荷は、ダイオードD 2を経て放電し、つぎの電
源印加を検出する準備が行なわれる。
と、抵抗器R 1〜R 3を介してコンデンサC 2の充電電
荷が放電し、これの放電電流による抵抗器R 1の端子電
圧が生じ、これによってTR・Q 1がオンへ転じて電源
電圧の低下を検出するため、TR・Q 1のエミッタ・コ
レクタ間、および、抵抗器R 7,R 8,R10を介してT
R・Q 5,Q 6,Q 7へ順方向バイアスが与えられ、こ
れらがオンとなる。また、TR・Q 7のオンにより抵抗
器R 9が抵抗器R 3と並列に挿入され、コンデンサC 2
の放電を加速してTR・Q 1のオンへの転移を促進す
る。また更には、TR・Q 5,Q 6のオンによっては、
コンデンサC 2の充電電荷により巻線6へ点線矢印によ
り示す逆方向励磁電流を通じ、アーマチュア9はスプリ
ング8の付勢でフィールドコアから離間され、電磁ブレ
ーキは制動状態となる。なお、この際、コンデンサC 1
の充電電荷は、ダイオードD 2を経て放電し、つぎの電
源印加を検出する準備が行なわれる。
【0018】したがって、コンデンサC 2が巻線6に対
しTR・Q 3〜Q 6を介して並列に接続され、ダイオー
ドD 1を経て電源Eにより直接充電されるため、ほぼ電
源電圧と同一の端子電圧まで充電され、巻線と直列にコ
ンデンサを接続する従来のものに比し十分な電圧の電荷
量が蓄積されるものとなり、これの放電電流により巻線
6を完全に逆方向へ励磁できることにより、コンデンサ
C 2として小容量のものを用いることができる。
しTR・Q 3〜Q 6を介して並列に接続され、ダイオー
ドD 1を経て電源Eにより直接充電されるため、ほぼ電
源電圧と同一の端子電圧まで充電され、巻線と直列にコ
ンデンサを接続する従来のものに比し十分な電圧の電荷
量が蓄積されるものとなり、これの放電電流により巻線
6を完全に逆方向へ励磁できることにより、コンデンサ
C 2として小容量のものを用いることができる。
【0019】すなわち、従来は巻線に直列にコンデンサ
を接続していたため、そのコンデンサの満充電時の充電
電位が低い。このため、巻線を完全に逆方向へ励磁でき
る放電電流を確保するには、その容量を大きくして蓄積
電荷量を増加しなければならない。これに対して、本実
施例では、巻線6に対しTR・Q 3〜Q 6を介してコン
デンサC 2を並列に接続しているため、コンデンサC 2
の満充電時の充電電位が高く、その容量を大きくしなく
ても、巻線6を完全に逆方向へ励磁できる放電電流を確
保することができる。これにより、本実施例では、コン
デンサC 2として、従来のものよりも小容量のものを用
いることができる。
を接続していたため、そのコンデンサの満充電時の充電
電位が低い。このため、巻線を完全に逆方向へ励磁でき
る放電電流を確保するには、その容量を大きくして蓄積
電荷量を増加しなければならない。これに対して、本実
施例では、巻線6に対しTR・Q 3〜Q 6を介してコン
デンサC 2を並列に接続しているため、コンデンサC 2
の満充電時の充電電位が高く、その容量を大きくしなく
ても、巻線6を完全に逆方向へ励磁できる放電電流を確
保することができる。これにより、本実施例では、コン
デンサC 2として、従来のものよりも小容量のものを用
いることができる。
【0020】また、電圧印加検出回路および電圧低下検
出回路や強制放電回路の具備により、単一のスイッチS
Wを用いるのみにより、確実に同方向および逆方向の励
磁がなされ、スイッチを各個別に設ける場合に比し、ス
イッチ数の低減およびスイッチ操作の簡便化が実現す
る。ただし、各回路の構成は、同等の機能を呈するもの
であれば選定が任意であり、電源Eの極性に応じて各T
Rの極性およびダイオードの方向を定めればよく、図2
の構成も条件に応じた選定が任意である等、種々の変形
が自在である。
出回路や強制放電回路の具備により、単一のスイッチS
Wを用いるのみにより、確実に同方向および逆方向の励
磁がなされ、スイッチを各個別に設ける場合に比し、ス
イッチ数の低減およびスイッチ操作の簡便化が実現す
る。ただし、各回路の構成は、同等の機能を呈するもの
であれば選定が任意であり、電源Eの極性に応じて各T
Rの極性およびダイオードの方向を定めればよく、図2
の構成も条件に応じた選定が任意である等、種々の変形
が自在である。
【0021】
【考案の効果】以上の説明により明らかなとおり本考案
によれば、小容量のコンデンサにより逆方向励磁が完全
になされ、励磁用電源の切断に応ずる電磁ブレーキの制
動状態への制御が確実に行なえるため、各種の負作動形
電磁ブレーキの制御において顕著な効果が得られる。
によれば、小容量のコンデンサにより逆方向励磁が完全
になされ、励磁用電源の切断に応ずる電磁ブレーキの制
動状態への制御が確実に行なえるため、各種の負作動形
電磁ブレーキの制御において顕著な効果が得られる。
【図1】本考案の一実施例である制御装置の回路図であ
る。
る。
【図2】負作動形電磁ブレーキの断面図である。
4…永久磁石、6…巻線(励磁巻線)、E…電源、D 1
〜D 6〜ダイオード、C 1〜C 2…コンデンサ、R 1〜
R10…抵抗器、Q 1〜Q 7…TR(トランジスタ)。
〜D 6〜ダイオード、C 1〜C 2…コンデンサ、R 1〜
R10…抵抗器、Q 1〜Q 7…TR(トランジスタ)。
Claims (1)
- 【請求項1】永久磁石と励磁巻線とを内設したフィール
ドコアを備え、前記巻線の前記永久磁石による磁界と同
方向励磁により制動解放状態となり、前記巻線の前記永
久磁石による磁界と逆方向励磁により制動状態となる負
作動形電磁ブレーキの制御装置において、 前記巻線の一端と励磁用電源の正極性側への接続ライン
との間に接続された第1のスイッチング素子と前記巻線
の他端と励磁用電源の負極性側への接続ラインとの間に
接続された第2のスイッチング素子とを有する第1のス
イッチング回路と、前記巻線の他端と前記正極性側への
接続ラインとの間に接続された第3のスイッチング素子
と前記巻線の一端と前記負極性側への接続ラインとの間
に接続された第4のスイッチング素子とを有する第2の
スイッチング回路とからなる電流切換え回路と、 前記正極性側への接続ラインと前記負極性側への接続ラ
インとの間に前記巻線に対して並列に接続された第1の
コンデンサと、 前記正極性側への接続ライン上にそのカソードを前記第
1のスイッチング素子の接続点側へ向けて接続された第
1のダイオードと、 この第1のダイオードのカソード側となる前記正極性側
への接続ラインと前記負極性側への接続ラインとの間に
そのカソードを前記正極性側への接続ライン側へ向けて
接続された第2のダイオードと、この第2のダイオード
のアノード側と前記負極性側への接続ラインとの間に接
続された第2のコンデンサと、前記第2のダイオードと
前記第2のコンデンサとの接続点に抵抗器を介して接続
されたベースと、前記正極性側への接続ラインと接続さ
れたエミッタと、前記第1のスイッチング素子と前記第
2のスイッチング素子の各ベースと抵抗器を介して接続
されたコレクタとからなる第5のスイッチング素子とを
有する電圧印加検出回路と、 前記第3のスイッチング素子と前記第4のスイッチング
素子の各ベースと抵抗器を介して接続されたコレクタ
と、前記第1のダイオードのアノード側となる前記正極
性側への接続ラインに抵抗器を介して接続されたベース
と、前記第1のダイオードのカソード側となる前記正極
性側への接続ラインに接続されたエミッタとからなる第
6のスイッチング素子と、この第6のスイッチング素子
のベースと前記第1のダイオードのカソード側となる前
記正極性側への接続ラインとの間に接続された抵抗器と
を有する電圧低下検出回路と、 前記第1のダイオードのアノード側となる前記正極性側
への接続ラインに抵抗器を介して接続されたコレクタ
と、前記負極性側への接続ラインに接続されたエミッタ
と、抵抗器を介して前記第6のスイッチング素子のコレ
クタに接続されたベースとからなる第7のスイッチング
素子を有する強制放電回路とを備え、 前記第1のスイッチング回路は、前記電圧印加検出回路
からの電圧印加検出出力に応じ、その第1および第2の
スイッチング素子がオンとされ、前記巻線への同方向励
磁電流の供給モードとされる一方、前記第2のスイッチ
ング回路は、前記電圧低下検出回路からの電圧低下検出
出力に応じ、その第3および第4のスイッチング素子が
オンとされ、前記巻線への逆方向励磁電流の供給モード
とされることを特徴とする負作動形電磁ブレーキの制御
装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1441294U JP2532036Y2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 負作動形電磁ブレーキの制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1441294U JP2532036Y2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 負作動形電磁ブレーキの制御装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0728244U JPH0728244U (ja) | 1995-05-23 |
JP2532036Y2 true JP2532036Y2 (ja) | 1997-04-09 |
Family
ID=11860333
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1441294U Expired - Lifetime JP2532036Y2 (ja) | 1994-10-27 | 1994-10-27 | 負作動形電磁ブレーキの制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2532036Y2 (ja) |
-
1994
- 1994-10-27 JP JP1441294U patent/JP2532036Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0728244U (ja) | 1995-05-23 |
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