JP2531492Y2 - 荷重センサ - Google Patents
荷重センサInfo
- Publication number
- JP2531492Y2 JP2531492Y2 JP2258891U JP2258891U JP2531492Y2 JP 2531492 Y2 JP2531492 Y2 JP 2531492Y2 JP 2258891 U JP2258891 U JP 2258891U JP 2258891 U JP2258891 U JP 2258891U JP 2531492 Y2 JP2531492 Y2 JP 2531492Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- magnetostrictive body
- load
- coil
- load sensor
- magnetostrictive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
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- Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
- Measuring Fluid Pressure (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は荷重センサに関し、特
に、磁歪体を使用する荷重センサに関するものである。
に、磁歪体を使用する荷重センサに関するものである。
【0002】
【従来技術および解決しようとする課題】一般に、作用
する荷重の大きさを検出する荷重センサにあっては、図
4〜図6に示すものが知られている。この荷重センサ3
5は、シャフト36の周縁部に配設される環状の起歪部
34と、この起歪部34に接続する回路部40とからな
っている。
する荷重の大きさを検出する荷重センサにあっては、図
4〜図6に示すものが知られている。この荷重センサ3
5は、シャフト36の周縁部に配設される環状の起歪部
34と、この起歪部34に接続する回路部40とからな
っている。
【0003】前記起歪部34の断面形状は、図5、図6
に示すように、内周側に凹部32が設けられた略コの字
型をしていて、前記起歪部34の外周面には軸方向の歪
みを検出する軸方向歪ゲージ31、33が対向して配設
され、径方向の歪みを検出する径方向歪ゲージ41、4
3がそれぞれ軸方向歪ゲージ31、33に隣接して配設
されている。
に示すように、内周側に凹部32が設けられた略コの字
型をしていて、前記起歪部34の外周面には軸方向の歪
みを検出する軸方向歪ゲージ31、33が対向して配設
され、径方向の歪みを検出する径方向歪ゲージ41、4
3がそれぞれ軸方向歪ゲージ31、33に隣接して配設
されている。
【0004】そして、各軸方向歪ゲージ31、33およ
び径方向歪ゲージ41、43は回路部40とそれぞれ接
続し、前記起歪部34が軸方向に荷重を受けると、前記
軸方向歪ゲージ31、33および径方向歪ゲージ41、
43が変位して荷重を検出するようになっている。
び径方向歪ゲージ41、43は回路部40とそれぞれ接
続し、前記起歪部34が軸方向に荷重を受けると、前記
軸方向歪ゲージ31、33および径方向歪ゲージ41、
43が変位して荷重を検出するようになっている。
【0005】しかしながら、前記軸方向歪ゲージ31、
33および径方向歪ゲージ41、43の出力信号が弱い
ため、前記荷重センサ35の検出精度が悪く、また、配
線42が複雑になるという問題点を有していた。
33および径方向歪ゲージ41、43の出力信号が弱い
ため、前記荷重センサ35の検出精度が悪く、また、配
線42が複雑になるという問題点を有していた。
【0006】また、特許公開公報平成2年−27229
号で磁歪体を使用した荷重センサが提案されているが、
構造が複雑であり、装置が大型となるため取付けスペー
スが限られている場所(例えば、自動車の4輪の荷重計
測)に使用することができないという問題点を有してい
た。
号で磁歪体を使用した荷重センサが提案されているが、
構造が複雑であり、装置が大型となるため取付けスペー
スが限られている場所(例えば、自動車の4輪の荷重計
測)に使用することができないという問題点を有してい
た。
【0007】この考案は前記のような従来のもののもつ
問題点を解決したものであって、安定した検出精度が得
られ、しかも、構造が簡単で、取付けスペースをとらな
い荷重センサを提供することを目的とするものである。
問題点を解決したものであって、安定した検出精度が得
られ、しかも、構造が簡単で、取付けスペースをとらな
い荷重センサを提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この考案は、周面中央部に凹部が設けられた環状
の磁歪体と、この磁歪体の内周面側に配設された内周側
コイルと、前記磁歪体の外周面側に配設された外周側コ
イルとを具え、前記磁歪体にその中心軸線方向の荷重が
加わると、この磁歪体が変形して、磁歪体の一方の周面
が圧縮されるとともに、他方の周面が引っ張られ前記内
周側コイルおよび外周側コイルにそれぞれ起電力が発生
し、この起電力を検出して前記磁歪体に加えられた荷重
を検出するという手段を採用したものである。
めに、この考案は、周面中央部に凹部が設けられた環状
の磁歪体と、この磁歪体の内周面側に配設された内周側
コイルと、前記磁歪体の外周面側に配設された外周側コ
イルとを具え、前記磁歪体にその中心軸線方向の荷重が
加わると、この磁歪体が変形して、磁歪体の一方の周面
が圧縮されるとともに、他方の周面が引っ張られ前記内
周側コイルおよび外周側コイルにそれぞれ起電力が発生
し、この起電力を検出して前記磁歪体に加えられた荷重
を検出するという手段を採用したものである。
【0009】
【作用】この考案は上記の手段を採用したことにより、
荷重センサが荷重を受けると磁歪体が変形し、内周側コ
イルおよび外周側コイルに反対特性の起電力が発生し、
この起電力を検出して荷重を検出する。
荷重センサが荷重を受けると磁歪体が変形し、内周側コ
イルおよび外周側コイルに反対特性の起電力が発生し、
この起電力を検出して荷重を検出する。
【0010】
【実施例】以下、図面に示すこの考案の実施例について
説明する。図1、図2にはこの考案による荷重センサの
一の実施例が示されていて、この荷重センサ5は、シャ
フト6の周縁部であるとともに、このシャフト6に設け
られた段部7に配設された環状の磁歪体1と、この磁歪
体1の内周側に配設された内周側コイル3と、前記磁歪
体1の外周側に配設された外周側コイル4とを具えてい
る。
説明する。図1、図2にはこの考案による荷重センサの
一の実施例が示されていて、この荷重センサ5は、シャ
フト6の周縁部であるとともに、このシャフト6に設け
られた段部7に配設された環状の磁歪体1と、この磁歪
体1の内周側に配設された内周側コイル3と、前記磁歪
体1の外周側に配設された外周側コイル4とを具えてい
る。
【0011】そして、前記内周側コイル3および外周側
コイル4は回路部(図示しない)に接続し、前記磁歪体
1はスペーサ9を介して固定ナット8によってシャフト
6に固定されている。また、前記磁歪体1の断面形状は
内周側に凹部2が設けられた略コの字型をし、この凹部
2に前記内周側コイル3が配設されている。
コイル4は回路部(図示しない)に接続し、前記磁歪体
1はスペーサ9を介して固定ナット8によってシャフト
6に固定されている。また、前記磁歪体1の断面形状は
内周側に凹部2が設けられた略コの字型をし、この凹部
2に前記内周側コイル3が配設されている。
【0012】つぎに、上記のように構成された荷重セン
サ5の作用について説明する。まず、前記シャフト6の
軸方向に圧縮の荷重Fが加わると、このシャフト6の変
形にともなって、スペーサ9と段部7との間で磁歪体1
が湾曲し、図2に示すように、この磁歪体1の内周面は
圧縮されるとともに外周面は引っ張られる。
サ5の作用について説明する。まず、前記シャフト6の
軸方向に圧縮の荷重Fが加わると、このシャフト6の変
形にともなって、スペーサ9と段部7との間で磁歪体1
が湾曲し、図2に示すように、この磁歪体1の内周面は
圧縮されるとともに外周面は引っ張られる。
【0013】そして、内周側コイル3および外周側コイ
ル4に起電力が発生し、この起電力を回路部で処理し
て、荷重Fを検出するようになっている。また、前記磁
歪体1の内周面は圧縮され、外周面は引っ張られ、前記
磁歪体1の内周側の磁力と外周側の磁力とに差が生じる
ため前記内周側コイル3および外周側コイル4に発生す
る起電力は反対特性となり、いずれか一方の場合と比較
して、検出精度が向上することとなる。
ル4に起電力が発生し、この起電力を回路部で処理し
て、荷重Fを検出するようになっている。また、前記磁
歪体1の内周面は圧縮され、外周面は引っ張られ、前記
磁歪体1の内周側の磁力と外周側の磁力とに差が生じる
ため前記内周側コイル3および外周側コイル4に発生す
る起電力は反対特性となり、いずれか一方の場合と比較
して、検出精度が向上することとなる。
【0014】図3にはこの考案による荷重センサの他の
実施例が示されていて、この荷重センサ15は、一の実
施例と同様に、シャフト16の周縁部であるとともに、
このシャフト16に設けられた段部17に一のスペーサ
20を介して配設された環状の磁歪体11と、この磁歪
体11の内周側に配設された内周側コイル13と、前記
磁歪体11の外周側に配設された外周側コイル14とを
具えている。
実施例が示されていて、この荷重センサ15は、一の実
施例と同様に、シャフト16の周縁部であるとともに、
このシャフト16に設けられた段部17に一のスペーサ
20を介して配設された環状の磁歪体11と、この磁歪
体11の内周側に配設された内周側コイル13と、前記
磁歪体11の外周側に配設された外周側コイル14とを
具えている。
【0015】そして、前記内周側コイル13および外周
側コイル14は回路部(図示しない)に接続するととも
に、前記磁歪体11は他のスペーサ19を介して固定ナ
ット18によってシャフト16に固定されている。ま
た、前記磁歪体11の断面形状は外周側に凹部12が設
けられた略コの字型をし、この凹部12に前記外周側コ
イル14が配設されている。
側コイル14は回路部(図示しない)に接続するととも
に、前記磁歪体11は他のスペーサ19を介して固定ナ
ット18によってシャフト16に固定されている。ま
た、前記磁歪体11の断面形状は外周側に凹部12が設
けられた略コの字型をし、この凹部12に前記外周側コ
イル14が配設されている。
【0016】つぎに、上記のように構成された荷重セン
サ15の作用について説明する。まず、前記シャフト1
6の軸方向に圧縮の荷重Fが加わると、このシャフト1
6の変形にともなって、他のスペーサ19と一のスペー
サ20との間で磁歪体11が湾曲し、この磁歪体11の
外周面は圧縮されるとともに内周面は引っ張られる。
サ15の作用について説明する。まず、前記シャフト1
6の軸方向に圧縮の荷重Fが加わると、このシャフト1
6の変形にともなって、他のスペーサ19と一のスペー
サ20との間で磁歪体11が湾曲し、この磁歪体11の
外周面は圧縮されるとともに内周面は引っ張られる。
【0017】そして、内周側コイル13および外周側コ
イル14に起電力が発生し、この起電力を回路部で処理
して、荷重Fを検出するようになっている。また、前記
磁歪体11の内周側は引っ張られ、外周側は圧縮される
ため前記内周側コイル13および外周側コイル14に発
生する起電力は反対特性となり、いずれか一方の場合と
比較して、検出精度が向上することとなる。なお、磁歪
体としては、ニッケルクロムモリブデン鋼、パーマロ
イ、Fe−Si合金、アモルファス磁性合金等が使用で
きる。また、実施例においては、荷重Fを圧縮荷重とし
たが引っ張り荷重の場合においても、同様に荷重を検出
できることは、いうまでもないことである。
イル14に起電力が発生し、この起電力を回路部で処理
して、荷重Fを検出するようになっている。また、前記
磁歪体11の内周側は引っ張られ、外周側は圧縮される
ため前記内周側コイル13および外周側コイル14に発
生する起電力は反対特性となり、いずれか一方の場合と
比較して、検出精度が向上することとなる。なお、磁歪
体としては、ニッケルクロムモリブデン鋼、パーマロ
イ、Fe−Si合金、アモルファス磁性合金等が使用で
きる。また、実施例においては、荷重Fを圧縮荷重とし
たが引っ張り荷重の場合においても、同様に荷重を検出
できることは、いうまでもないことである。
【0018】
【考案の効果】この考案は前記のように構成したことに
より、シャフトに荷重が加えられると、磁歪体が変形
し、一方の周面が圧縮されるとともに、他方の周面が引
っ張られ、圧縮による起電力と引っ張りによる起電力と
が同時に発生するため荷重検出の精度が向上するという
効果を有するものである。また、構造が簡単であるため
取付スペースをとらないとともに、取付けが容易であ
り、故障も少ないというすぐれた効果を有するものであ
る。
より、シャフトに荷重が加えられると、磁歪体が変形
し、一方の周面が圧縮されるとともに、他方の周面が引
っ張られ、圧縮による起電力と引っ張りによる起電力と
が同時に発生するため荷重検出の精度が向上するという
効果を有するものである。また、構造が簡単であるため
取付スペースをとらないとともに、取付けが容易であ
り、故障も少ないというすぐれた効果を有するものであ
る。
【図1】この考案による荷重センサの一の実施例を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図2】この考案による荷重センサの一の実施例におけ
る磁歪体の変形を示す概略図である。
る磁歪体の変形を示す概略図である。
【図3】この考案による荷重センサの他の実施例を示す
概略断面図である。
概略断面図である。
【図4】従来の荷重センサを示す概略断面図である。
【図5】従来の荷重センサの起歪部を示す概略図であ
る。
る。
【図6】図5の概略断面図である。
1、11……磁歪体 2、12、32……凹部 3、13……内周側コイル 4、14……外周側コイル 5、15、35……荷重センサ 6、16、36……シャフト 7、17、37……段部 8、18、38……固定ナット 9、19、20、39……スペーサ 31、33……軸方向歪ゲージ 34……起歪部 40……回路部 41、43……径方向歪ゲージ 42……配線
Claims (1)
- 【請求項1】 周面中央部に凹部(2)(12)が設け
られた環状の磁歪体(1)(11)と、該磁歪体(1)
(11)の内周面側に配設された内周側コイル(3)
(13)と、前記磁歪体(1)(11)の外周面側に配
設された外周側コイル(4)(14)とを具え、前記磁
歪体(1)(11)にその中心軸線方向の荷重が加わる
と、該磁歪体(1)(11)が変形して、磁歪体の一方
の周面が圧縮されるとともに、他方の周面が引っ張られ
前記内周側コイル(3)(13)および外周側コイル
(4)(14)にそれぞれ起電力が発生し、該起電力を
検出して前記磁歪体(1)(11)に加えられた荷重を
検出することを特徴とする荷重センサ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2258891U JP2531492Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 荷重センサ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2258891U JP2531492Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 荷重センサ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH04110937U JPH04110937U (ja) | 1992-09-25 |
JP2531492Y2 true JP2531492Y2 (ja) | 1997-04-02 |
Family
ID=31908063
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2258891U Expired - Lifetime JP2531492Y2 (ja) | 1991-03-14 | 1991-03-14 | 荷重センサ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2531492Y2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007066593A1 (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-14 | Ntn Corporation | センサ付車輪用軸受 |
JP2007155079A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Ntn Corp | センサ付車輪用軸受 |
-
1991
- 1991-03-14 JP JP2258891U patent/JP2531492Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2007066593A1 (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-14 | Ntn Corporation | センサ付車輪用軸受 |
JP2007155079A (ja) * | 2005-12-08 | 2007-06-21 | Ntn Corp | センサ付車輪用軸受 |
CN101326431B (zh) * | 2005-12-08 | 2011-05-25 | Ntn株式会社 | 带有传感器的车轮用轴承 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH04110937U (ja) | 1992-09-25 |
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