JP2531289Y2 - 洗浄具 - Google Patents

洗浄具

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JP2531289Y2
JP2531289Y2 JP1990071348U JP7134890U JP2531289Y2 JP 2531289 Y2 JP2531289 Y2 JP 2531289Y2 JP 1990071348 U JP1990071348 U JP 1990071348U JP 7134890 U JP7134890 U JP 7134890U JP 2531289 Y2 JP2531289 Y2 JP 2531289Y2
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  • Cleaning Implements For Floors, Carpets, Furniture, Walls, And The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この考案は、身体の洗浄に用いる浴用垢取り具、また
各種物品の洗浄に用いる用具としての洗浄具に関する。
(従来の技術) 従来、この種の洗浄具は、浴用洗浄具として入浴時の
ボディブラシ、ヘチマ、ナイロンタオル、スポンジなど
を使って身体の垢を石けんなどをつけて擦り落として洗
浄し、また物品用の洗浄具として束子、スポンジ、ブラ
シ、金属束子などを用いて物品表面の汚れを水、洗剤な
どを注ぎながら擦り落として洗浄していた。
また、柔軟な素材から成るクリーナーの挿通孔を通し
て突起部が設けられたマッサージクリーナーも提案して
いるが、突起部先端がP状であるため、この突起部での
洗浄作用は到底期待できないものであった。
(考案が解決しようとする課題) このように単一体から成る従来の洗浄具は、石けんを
付け、洗浄液、水湯などを注いで垢、汚れなどを擦り落
とすに際し、執拗な垢、汚れに対しては単一構成体での
単純な擦り落とすだけの作用による洗浄だけでは落ち難
く、そのため例えば、入浴時の身体の垢取りでは何回も
擦り落とし動作を繰り返し行い、それでもこびりついた
垢は洗い落とし難く、また物品の洗浄でも何回も擦り落
としを繰り返し、漸く洗い落とすことができるもので、
その間煩わしい手間と時間がかかるなどの問題があっ
た。
また柔軟素材とマッサージ突起部とから成るマッサー
ジクリーナーにあっては、突起部は洗浄作用よりもマッ
サージ作用として働くもので、洗浄効果は期待できない
などの問題があった。
この考案は、このような問題点を各々作用を異にする
複数機能部で構成することにより解消して、確実に能率
良く擦り落とすことのできる洗浄具の実現を目的とす
る。
(課題を解決するための手段) この考案は上記目的を達成するため、弾性に富む合成
樹脂などの軟質材から成る一定の面および厚み(高さ)
を有する楕円形、長方形など任意の形状を呈する基体中
に、硬質ゴム、合成樹脂などの硬質材からなる短冊形の
薄板を長さ方向に沿って断面緩いU字形(樋形)に弯曲
して凹弯部を設けた杭体を多数植立状に埋設して点在さ
せ、該杭体の上端を倒U字形の爪先形に丸くカットして
基体上面と略同一の面一状に揃えて成る洗浄具を提案
し、比較的硬い断面U字形をなす杭体と柔肉状の基体と
で擦り洗いの際の各々の抵抗を互いに相乗し合って、効
率のよい洗浄が得られることに成功した。
(作用) 洗浄の際の身体または洗浄物の肌面(表面)との押圧
接触で、強く当たる比較的硬質の杭体で、擦り洗う方向
に逆らう方向に各杭体間の柔軟な基体部を圧縮させなが
ら杭体の倒押力を吸収して柔らかくなびき、強く(強い
押圧力で)擦り洗うに従って凹弯部側では断面U字形の
懐部で囲む状態で汚れを掻き落とし集め、反凹弯部側で
は断面U字形の爪先形背部で柔らかく掻き落とすべく作
用する。
断面U字形をなす杭体の押圧力によって、各杭体間の
柔らかい基体部を抱き押して表面に盛り上がらせる凹凸
運動を起こさせ、この基体部の凹凸運動で洗剤の泡立ち
を促し、断面U字形杭体の爪先形上端と相俟って、比較
的硬質で強く当たる杭体上端の肌面(表面)への摩擦抵
抗を前記盛り上がり基体部で和らげて、激しい汚れを身
体(表面)を傷つけることなく洗い落とす。
また、弱く(優しく)擦り洗うことにより、杭体のな
びきが小さくなって上端での肌面(表面)への摩擦抵抗
が柔らなくなって、その分各杭体間の柔らかい基体部の
表面への盛り上がり(凸出)は少なくなって接触し、身
体(洗浄物)の少ない汚れを洗い落とすことができる。
このように断面U字形の杭体による汚れを掻き落とす
強い除去作用と、基体の優しいし擦り作用とが洗浄具面
の身体(洗浄物)への押し当て(接触)抵抗の強弱によ
り、互いにバランスをとりながら汚れの程度に応じて洗
い落とすべく作用する。
しかも、杭体の断面U字形をなす縦状凹弯部に柔軟な
基体が食い込む状態で緊密に接触して嵌着されているた
め、洗浄時に杭体が基体と一体になって骨格作用をなし
て柔軟な基体の正形を確保し、身体肌面(表面)への洗
浄具の押圧操作が容易となる。
(実施例) 次に、この考案に係る洗浄具の実施例を図面を用いて
説明する。
第1,2図において、硬質ゴム資材から成る楕円形の床
板(3)上に、短冊形の薄板を長さ方向に沿って断面緩
いU字形(樋形)に形成して凹弯部(2b)を設け、上端
(2a)辺を爪先形に丸くカットした杭体(2)を、凹弯
部(2b)の向きを交互に変えて多数一体に植設し、この
杭体(2)をその高さに相当する厚み(高さ)をもつ楕
円形の合成樹脂資材から成るスポンジ状の基体(1)に
植立状に埋設点在させ、上端(2a)(2b)を基体(1)
の上面より僅かに出る程度に揃え、床板(3)を基体
(1)の下面に一体に添着固定し、裾部に把手部(4)
を嵌合固着して洗浄具を構成する。
第1図3図で示すように洗浄具の上面で身体(洗浄
物)の肌面(表面)を擦る時、その押圧力によって杭体
(2)は擦る方向とは反対方向になびくように揺動傾斜
して、断面U字形をなす杭体(2)の爪先形に丸い上端
(2a)で身体(洗浄物)の表面の汚れを掻き落とし、杭
体(2)(2)の揺動により上面に押し上げられた基体
(1)の弾発力ある凸出部での擦る作用で拭い落とすも
のである。
第4〜6図における実施例は、洗浄具の上面において
杭体(2)の凹弯部(2b)内側の相対する各基体(1)
の上面に、杭体(2)との間に間隔をおいて窪部(1a)
をそれぞれ設けて成り、第6図に示すように身体(5)
の肌(表)面を掻き擦って落とした垢を、杭体上端(2
a)部と基体窪部(1a)の間の基体(1)部で拭いなが
ら、基体窪部(1a)で受け止め集めて始末良く収容する
ことができ、効率よく洗浄することができる点で効果が
ある。
また、第7〜9図における実施例は、杭体(2)の凹
弯部(2b)内側の相対する各基体(1)の上面に、こぶ
状に突出させた隆起部(1b)をそれぞれ設け、杭体
(2)の上端(2a)を基体(1)の隆起部(1b)面より
僅かに出る程度に揃えて成り、第9図に示すように杭体
(2)の上端(2a)部と基体(1)の隆起部(1b)との
組み合わせにより、身体(5)の表面を掻き落とす爪に
相当する杭体(2)と、指肉に相当する隆起部(1b)と
で滑らかな洗浄作用を為し、杭体上端(2a)部で掻き落
とした脂肪垢を隆起部(1b)で擦り拭い、基体(1)上
面の沈床部(1d)出受け止めて収容するため、掻き落と
した脂肪垢を散乱させることなく、身体(5)の洗浄効
率を最大にする効果がある。
杭体上端(2a)の凹弯部(2b)側と基体(1)の隆起
部(1b)部との間に剥離部(1c)を設けることにより、
杭体上端(2a)と基体隆起部(1b)とは指先(爪先)同
様の作用を為して、剥離部(1c)に掻き落とした脂肪垢
を押し挟んで掴持し逃すことがないので、他に付着する
ことなく確実に洗い流すことができる効果がある。
第10図に示す実施例は、基体(1)に上下に貫通する
結合孔(1e)を点在させて穿設し、この結合孔(1e)に
床板(3)上に一体に植設せる杭体(2)を下面から挿
嵌して床板(3)を基体(1)下面に添着固定し、把手
部(4)を嵌合固着して成り、基体(1)内に杭体
(2)を植立状に埋設することが容易にできる点で効果
がある。
この考案の洗浄具は上記実施例において、杭体(2)
は床板(3)上に一体に植設した状態で基体(1)に埋
設する構成について説明しているが、床板(3)を省略
して杭体(2)(2)のみを各別に基体(1)内に林立
して埋設することによっても、この考案所期の作用効果
は変わりなく得られるもので、その使用例も洗浄具の上
面を肌面に押し当てて撥ね上げ回し、またローリングさ
せて洗浄し、或いは把手部(4)にベルトを装着して入
浴時に背中洗いに、さらに洗浄具を円形に形成して把手
部(4)を手持ち電動具に装着して洗浄具を回転させな
がら道路の遮音壁、壁、タイルなどの表面の汚れを洗剤
を注いで洗浄する掃除具としても利用することができ
る。
(考案の効果) この考案の洗浄具は上記のように構成されていること
から、柔軟な基体を比較的硬い杭体で支持して、洗浄の
際に身体など洗浄物の表面に押しつけ擦る動作で洗浄具
が妄りに変形することを防いで使い易くし、ことに、柔
らかな基体部と、これと上面で略面一状に揃えた断面U
字形をなす比較的硬い杭体の凹弯部で基体部を爪状に抱
くことにより、洗浄具の身体(洗浄物)の肌面(表面)
を押し擦る際に、汚れの程度により肌面(表面)への押
し擦る力を強弱変化させることで、柔らかい基体の上面
での盛り上がり具合による擦り拭う作用と、断面U字形
をなす杭体の傾斜角度による爪風の掻き落とす作用と
が、自然にバランス良く噛み合って強弱変化し、汚れに
即応した掻き擦り落とし作用が働くため、身体(洗浄
物)の各種の汚れを肌面(表面)を傷めることなく効率
よく洗い落とすことができる等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案を実施せる洗浄具の斜視図、第2図は
同上の縦断面図、第3図は同上洗浄具の使用時における
要部の断面図、第4図は他の実施例を示す洗浄具要部の
平面図、第5図は同上A−A線における断面図、第6図
は同上洗浄具の使用時における断面図、第7図は他の実
施例を示す洗浄具要部の平面図、第8図は同上B−B線
における断面図、第9図は同上洗浄具の使用時における
断面図、第10図はこの考案における基体への杭体の埋設
結合例を示す要部の縦断面図である。 (1)……基体、(1a)……窪部、(1b)……隆起部、
(1c)……剥離部、2……杭体、(2a)……上端、(2
b)……凹弯部。

Claims (4)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】弾性に富む軟質材から成る基体に、短冊形
    の薄板を長さ方向に沿って緩いU字形(樋形)に弯曲し
    て凹弯部を形成した硬質材から成る杭体を植立状に埋設
    して点在させ、該杭体の上端を倒U字形にカットして基
    体の上面と略面一状に揃えて成る洗浄具。
  2. 【請求項2】前記杭体は、上端部での凹弯部内側を基体
    と剥離させて成る請求項1記載の洗浄具。
  3. 【請求項3】前記基体は、杭体の凹弯部内側の相対する
    上面に杭体との間隔をおいて窪部をそれぞれ設けて成る
    請求項1記載の洗浄具。
  4. 【請求項4】前記基体は、杭体の凹弯部内側の相対する
    上面にそれぞれ隆起部を設け、杭体の上端を隆起部と略
    面一状に揃えて成る請求項1記載の洗浄具。
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