JP2531187Y2 - 過流出防止弁 - Google Patents

過流出防止弁

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JP2531187Y2
JP2531187Y2 JP1990028690U JP2869090U JP2531187Y2 JP 2531187 Y2 JP2531187 Y2 JP 2531187Y2 JP 1990028690 U JP1990028690 U JP 1990028690U JP 2869090 U JP2869090 U JP 2869090U JP 2531187 Y2 JP2531187 Y2 JP 2531187Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [利用分野及び考案の概要] 本考案は、過流出防止弁、特に、板状弁体をガス回路
に挿入し、この弁体を上流側に付勢して、前記ガス回路
に一定以上のガスが流れた場合に当該ガス回路を自動的
に遮断する装置に関するものであり、作動流量が比較的
大きなこの種の過流出防止弁において、前記弁体の作動
を遅延させ得るようにすると共にチャタリング動作を防
止するものである。
[従来技術及びその課題] ガス回路に挿入する過流出防止弁であって、筒状の主
体(1)内にテーパ状の弁座(20)を形成し、この弁座
(20)を上流側に向って拡大する形状とすると共に、こ
の弁座(20)に嵌入対接する大きさの円板状の弁体
(3)を前記主体(1)内に移動自在に収容し、この弁
体(3)の弁軸(31)を枠体によって支持して、この弁
体を主体(1)と同軸上で且弁座(20)の上流側に位置
させ、さらに、前記枠体と弁体(3)との間に上流側に
付勢させるバネ(4)を介装した形式の過流出防止弁
が、実開平1-75673号公報に開示されている。(第8図
参照) この形式の過流出防止弁では、弁体(3)が板状であ
ることから、この弁体の直径が大きくなってもその重量
(質量)が大きくならないことから、比較的大きなガス
回路に収容し且バネ(4)によって常時上流側に付勢す
る形式(所謂全方向性)の過流出防止弁としても、過流
出状態では弁体(3)が円滑に作動する。ところが、こ
の従来のものでは、過流出状態が生じたときには、瞬間
的に作動することから、電磁弁を具備する器具を下流側
に接続した場合などにおいて、前記器具の運転を開始す
ると、この開始時点で過流出防止弁が作動してしまう不
都合がある。
通常、過流出防止弁はガスコック内又はその近傍に挿
入されており、このガスコックを開放して器具を運転状
態とすると、器具内の電磁弁が急激に開弁して、一時的
に急激なガスの流れが生じ、弁体(3)は過流出状態と
同様な条件下(疑似過流出条件)に置かれる。この疑似
過流出条件の持続時間が弁体(3)の作動時間よりも短
い場合には、この間に前記弁体(3)が作動してしまう
こととなるのである。
かかる不便を解消するため、弁体(3)として、球弁
を用いたものでは、球弁の移動経路における主体(1)
の内周面にこの球弁の表面が衝突する突起を配列したも
のや凸条をコイル状に配設したものが知られているが、
この公知の方法を板状の弁体(3)を用いた上記形式の
過流出防止弁に採用した場合には、弁体(3)の円滑な
動作が確保できない。弁体(3)が板状であることか
ら、その周縁が引っ掛かり易く、これが動作不良の原因
となるからである。又、弁体(3)と突起との衝突によ
ってこの弁体(3)のシート部に変形や損傷が生じる
と、閉弁時のシール不良が生じる。
本考案は、このような、『筒状の主体(1)内に形成
した弁座(20)に対してその上流側から対向するように
弁体(3)を配設し、この弁体(3)に具備させた弁軸
を主体(1)内周面から張出させた枠体によって軸線方
向に移動自在に支持すると共に、前記弁体(3)を上流
側に付勢するバネ(4)を設け、過流出状態では前記弁
体(3)が弁座(20)に嵌入するように、弁体(3)の
大きさ及びバネ(4)の付勢力を所定の値に設定した形
式の過流出防止弁』において、弁体(3)の動作を遅延
させ得るとともに、この条件下で弁体(3)が円滑に作
動するようにすることをその課題とする。
[技術的手段] 上記課題を解決するために講じた本考案の技術的手段
は『弁軸(31)に対して直角方向に複数の同一形状のつ
ば部(32)(32)を所定間隔で設け、つば部(32)(3
2)の各々の外径は透孔部(52)の内径よりも小さく設
定され、かつつば部(32)(32)の各々の弁軸(31)方
向に投影してなる投影部を各々重ね合わせた形状(71)
の外縁の最大幅(W)が透孔部(52)の内径より大き
い』ことである。
[作用] 本考案の上記技術的手段は次のように作用する。
弁体(3)は、バネ(4)によって上流側に付勢され
ていることから、その開弁位置では、弁体(3)の上流
側に位置する枠体(51)に対接している。
そして、この枠体(51)によって支持されている透孔
部(52)内を、弁体(3)に具備された弁軸(31)が移
動自在とされている。弁軸(31)の透孔部(52)に対し
て上流側には複数の同一形状のつば部(32)(32)が所
定間隔で設けられており、つば部(32)(32)の各々の
外径は透孔部(52)の内径よりも小さく設定され、かつ
つば部(32)(32)の各々の弁軸(31)方向に投影して
なる投影部を各々重ね合わせた形状(71)の外縁の最大
幅(W)は透孔部(52)の内径より大きくなっている。
この状態で、主体(1)内のガス流量が増大して、そ
の値が設定流量に達すると、弁軸(31)は弁体(3)と
共に下流側に移動しようとする。しかし、つば部(32)
(32)の各々は上記のように取付けられているため、各
つば部(32)が透孔部(52)の端縁に衝突しながら弁軸
(31)は下流側に移動する。その結果、弁体(3)の作
動開始から作動完了までの所要時間を長くすることがで
きる。
したがって、主体(1)の下流側の回路が通常開度に
急激に開放された場合には、弁体が作動し始めても、そ
の作動完了前に上記過流出状態から通常のガス流通状態
に戻ると、過流出防止弁の作動は回避される。
そして、通常の過流出状態、つまり、設定流量以上の
流量が継続的に主体(1)内を流れる時には、弁体
(3)は徐々に下流側に移動し、弁座(20)内に嵌入さ
れ、その後は、ガス圧力によって閉弁状態に維持される
こととなる。
[効果] 本考案は上記構成であるから次の特有の効果を有す
る。
一時的に急激な過流出状態が生じても、これによって
は弁体(3)が動作しないので、過流出防止弁の下流側
が急に開放されたとしても、この開放状態が異常な過流
出状態でないかぎり、弁体(3)が動作する心配がな
い。
又、閉弁は緩やかに行われるため、閉弁動作で生じや
すい圧力変動によるチャタリング現象が防止できる。
[実施例] 以下、本考案の実施例を第1図から第7図に基いて説
明する。
この実施例の過流出防止弁は、第1図〜第4図に示す
ように、主体(1)と、これに装着されるゴム又は金属
(メタル材)製の弁座体(2)と、弁体(3)の下流側
に突出する弁軸(33)及び弁体(3)の上流側に突出す
る弁軸(31)と、前記主体(1)の下流端に装着され且
前記弁軸(33)の下流端に対向するリセット体(6)と
から構成される。この点では、既述の従来例と同様であ
る。
前記弁体(3)は、弁座体(2)の配線部の下流側に
位置する枠体(5)と弁座体(2)の上流側に位置する
枠体(51)とによって支持されており、弁軸(33)が前
記枠体(5)の中央部に形成した筒状部(53)に挿入さ
れ、弁軸(31)が枠体(51)の中央に形成した透孔部
(52)に遊嵌している。
この枠体(51)には、第3図及び第4図に示すよう
に、前記透孔部(52)と同心の円板(7)を具備させて
あり、この円板の直径は、この実施例では、弁体(3)
の直径に略一致させてある。尚、この円板(7)の直径
は、弁体(3)の直径よりも僅かに大きくても逆に小さ
くてもよく、更には、同一であってもよい。
尚、弁体(3)の下流側の筒状部(53)の上流端に
は、拡大径部(54)があり、この拡大径部(54)の段部
と弁体(3)の下流側の端面との間にはバネ(4)が介
装され、このバネ(4)により弁体(3)には上流側へ
の付勢力を作用させている。
又、筒状部(53)の下流側端部には、リセット体
(6)の上流側部分となる軸部(61)が遊嵌し、この軸
部(61)先端と弁軸(33)の先端とが一定の間隔で対向
する。このリセット体(6)は、前記軸部と筒状部(5
3)との嵌合によって軸線方向に移動自在に支持される
が、このリセット体(6)に具備させ且半径方向に張出
させた三つの支杆(62)(62)が主体(1)の下流端に
形成した軸線方向に長い長孔に遊嵌しており、この部分
の嵌合機構によってリセット体(6)の移動域が一定に
規制されている。
そして、支杆(62)(62)と枠体(5)との間には、
リセット体(6)を下流側に付勢するバネ(40)が介装
されている。
尚、上記第1実施例のものでは、第1図及び第4図に
示すように、円板(7)の上面つまり下流側の端面に複
数のリブ(R)(R)が放射状に配設されており、これ
によりバネ(4)によって円板(7)に対接された弁体
(3)との間に僅かな間隙が生じると共に、弁体(3)
と円板(7)とが全面では密着しないようにしている。
従って、このものでは、ガス流路内に含まれる湿気や水
分によって弁体(3)と円板(7)とが密着して弁体
(3)の動作が阻害される不都合が解消される。
次に第5図及び第6図に示す第2実施例のものは、弁
軸(31)と枠体(51)との嵌合部における摺動抵抗によ
っても弁体(3)の動作を遅延させるようにしたもので
ある。
この実施例では、弁軸(31)には、第6図に示すよう
に多数のつば部(32)(32)が軸線方向に一定の間隔で
並設されており、このつば部(32)の外径は透孔部(5
2)の内径よりも少し小さく設定されている。又、つば
部(32)(32)の配設域は、同図に示すように、弁体
(3)の上流側の端面から一定距離離れた位置より先端
側の範囲に設定されており、第3図に示すように、弁体
(3)が開弁状態にあるときには、各つば部(32)(3
2)が透孔部(52)から上流側に脱出した位置にある。
そして、透孔部(52)の内周面の上流端は、上流側に向
って拡大するテーパ面となっており、つば部(32)(3
2)の透孔部(52)内への嵌入を容易にしている。
この実施例のものをガス回路に挿入すると、過流出状
態になったとき、弁体(3)に作用する下流側への移動
力が一定以上となり、これによりバネ(4)の付勢力に
抗して弁体(3)が下流側に移動せしめられ、ガス回路
が遮断される。このとき、つば部(32)(32)が透孔部
(52)の内周面の上流端と衝突しながら、弁軸(31)が
移動することとなり、これにより所望の遅延動作が得ら
れる。
次に、第3実施例について説明する。
この第3実施例のものでは、第7図に示すように、弁
軸(31)に具備させるつば部(32)(32)をそれぞれ偏
心させて並設し、他の構成を上記第2実施例と同様に構
成している。即ち、弁軸(31)に対して直角方向に複数
の同一形状のつば部(32)(32)が所定間隔で設けられ
る。つば部(32)(32)の各々の外径は透孔部(52)の
内径よりもわずかに小さく設定されているが、つば部
(32)(32)の各々の弁軸(31)方向に投影してなる投
影部を各々重ね合わせた形状(71)の外縁の最大幅
(W)が透孔部(52)の内径より大きくなるように、各
つば部(32)は弁軸(31)に取付けられている。この実
施例のものでは、各つば部(32)が確実に透孔部(52)
の端縁に衝突しながら弁軸(31)が下流側に移動するこ
ととなり、弁体(3)の作動の遅延効果が一層向上す
る。
尚、上記いずれの実施例のものも、リセット体(6)
を具備させてあり、ガスコックに組み込んだ場合には、
このリセット体(6)の頭部がガスコックの閉子又はこ
れと連動する手段と対偶し、閉子の前閉位置への閉回動
によって一定ストローク押込まれるようになり、これに
より、閉弁状態にある弁体(3)の弁軸(33)が一定ス
トローク押込まれて、この弁体(3)が初期状態にリセ
ットされるものである。したがって、リセット体(6)
が押込まれない状態では、第1図に示すように、弁軸
(33)の先端と支杆(62)の先端との間に一定の間隙が
生じるように設定され、リセット体(6)の押込みによ
って弁軸(33)がこの状態から一定ストローク押込まれ
るように設定されている。
又、各枠体は、主体(1)の内壁から半径方向に突出
する複数の桟の交点部に透孔部(52)又は筒状部を形成
したものであり、前記桟の間をガスが通過するものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例の開弁状態(弁体非作動状態)の
断面図,第2図はその平面部,第3図は要部の斜視図,
第4図は要部の平面図,第5図は第2実施例の断面図,
第6図はこれに用いる弁体(3)の説明図,第7図は第
3実施例の弁体(3)の斜視図,第8図は従来例の説明
図であり、図中, (1)……主体、(4)……バネ (20)……弁座、(51)……枠体 (3)……弁体、(7)……円板 (31)……弁軸

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】筒状の主体(1)内に形成した弁座(20)
    に対してその上流側から対向するように弁体(3)を配
    設し、この弁体(3)に具備させた弁軸を主体(1)内
    周面から張出させた枠体(51)によって支持された透孔
    部(52)内を軸線方向に移動自在とすると共に、前記弁
    体(3)を上流側に付勢するバネ(4)を設け、過流出
    状態では前記弁体(3)が弁座(20)に嵌入するよう
    に、弁体(3)の大きさ及びバネ(4)の付勢力を所定
    の値に設定した形式の過流出防止弁において、弁軸(3
    1)に対して直角方向に複数の同一形状のつば部(32)
    (32)を所定間隔で設け、つば部(32)(32)の各々の
    外径は透孔部(52)の内径よりも小さく設定され、かつ
    つば部(32)(32)の各々の弁軸(31)方向に投影して
    なる投影部を各々重ね合わせた形状(71)の外縁の最大
    幅(W)が透孔部(52)の内径より大きい、過流出防止
    弁。
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