JP2531101Y2 - ハイブリット型ステップモータ - Google Patents

ハイブリット型ステップモータ

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JP2531101Y2
JP2531101Y2 JP4956691U JP4956691U JP2531101Y2 JP 2531101 Y2 JP2531101 Y2 JP 2531101Y2 JP 4956691 U JP4956691 U JP 4956691U JP 4956691 U JP4956691 U JP 4956691U JP 2531101 Y2 JP2531101 Y2 JP 2531101Y2
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stator
magnetic
magnetic flux
hybrid type
step motor
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茂男 林
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は永久磁石を内蔵したステ
ップモータに関し、特にステータを内包するように環状
のロータが配設されて成るハイブリット型ステップモー
タの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のハイブリット型ステップモータ
は、実公平3−4153号公報に開示されている。以
下、図3を参照して従来のハイブリット型ステップモー
タについて説明する。ハイブリット型ステップモータは
ステータ40と環状のロータ48とから成る。ステータ
40は、偏平な2枚の磁性体40a,40bとこれらを
接続する永久磁石43および励磁コイル45a〜45
d、46a〜46dとから構成される。ステータ40に
は、41a1 〜44a1 ,41a2 〜44a2 ,41b
1 〜44b1 ,41b2 〜44b2 の突極があり、各突
極の先端にはピッチPの歯が設けられている。隣り合う
突極同士の各歯、例えば突極41a1 と42a1 の各歯
は互いに1/4ピッチ(P/4)位相がずれて設けられ
ており、永久磁石43を介して重なり合う2枚の磁性体
40a,40bの相対する突極同士、例えば突極41a
1 と41b1 の各歯の間では1/2ピッチ(P/2)の
位相ずれが設けてある。励磁コイル45a〜45dおよ
び46a〜46dは磁性体40a,40bの重なり合う
各突極部分にまたがって巻回され、それぞれの4個ずつ
が直列に接続されている。環状のロータ48は磁性体で
構成され、内周側にピッチPで歯が設けられている。ス
テータ40およびロータ48を構成する磁性体は積層鉄
板によって構成される。このような構造を有する従来の
ハイブリット型ステップモータにおいて、励磁コイル4
5a〜45dおよひ46a〜46dに互いに90℃位相
のずれた励磁電流(正弦波、パルス波など)を流すとロ
ータ48が回転する。ロータ48の回転方向はこの位相
の進み、遅れによって切換えることができる。永久磁石
43による磁束と励磁コイル45aによる磁束は、図3
(b)に矢印で示すように、ギャップ47aおよび47
bにおいて交互に加算又は減算され、このことによって
ステップモータが高分解能で回転する。
【0003】次に、図4を参照して、このように構成し
た従来のハイブリット型ステップモータの基本動作原理
について、詳細に説明する。励磁電流を矢印の方向に流
したとする。このとき、励磁コイルによる磁束は図4の
点線の流れに沿って左側の突極41a1 、41b1 から
ロータ(可動子)48を通って右側の突極42a1 、4
2b1 へ流れる。一方、永久磁石43による磁束は、N
極→S極へと流れるため、破線に沿う。この時、励磁コ
イル45a、46aによる磁束と永久磁石43による磁
束は、前側の突極41a1 、42a1で加算されるが、
後側の突極41b1 、42b1 では減算(打ち消)され
る。したがって、前側の突極41a1 、42a1 の歯と
ロータ(可動子)48の歯との間に吸引力が働く。次
に、励磁電流を逆に流すと、励磁コイルによる磁束の向
きが逆になり、前側の突極で減算、後側の突極では加算
されるため、後側の突極の歯とロータの歯との間に吸引
力が働き、ステータ(固定子)の歯と半ピッチ位相差の
歯を持つロータ(可動子)はステータ(固定子)に引き
つけらて半ピッチ分移動する。又、逆方向に電流を流せ
ば、前側の突極の歯とロータ(可動子)の歯との間に吸
引力が働き、ロータ(可動子)は半ピッチ分移動する。
以上が、従来のハイブリット型ステップモータの基本動
作である。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】上述したような従来の
ハイブリット型ステップモータの構造において、発生す
る作用力(トルク)は磁束密度の大きさに比例する。こ
のため、従来のアウタロータ型ステップモータの場合、
磁束密度を増加させるために、永久磁石43として、高
エネルギ積磁石を使用したり、磁石体積を大きくしてい
る。一方、磁路長(磁束の通り道長さ)は、短い方が磁
束の漏れを少なくできる。しかしながら、発生するトル
クを大きくするため、ギャップ磁束密度を増大させるた
めに磁石の体積を大きくするためには、長さ(回転軸)
方向を大きくする必要がある。したがって、従来のハイ
ブリット型ステップモータが大型化してしまうという欠
点がある。また、磁路長が長くなるので、磁束の漏れも
増大し、磁束密度を有効に高められないという欠点があ
る。さらに、従来のハイブリット型ステップモータを大
型化すると、ステータ40およびロータ48を構成する
磁性体の積層鉄板の数が多くなり、その結果、鉄板間の
隙間も増大する。したがって、トルク発生が十分に行わ
れなくなるという欠点がある。
【0005】本考案の目的は、磁路長を短かくし、磁束
の漏れを低減できる高トルクのハイブリット型ステップ
モータを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案によるハイブリッ
ト型ステップモータは、周方向に間隔をおいて複数の突
極を有し、それぞれの該突極には励磁コイルを巻回する
と共に、先端に周方向に所定ピッチで小歯を形成したス
テータと、該ステータを内包するように回転可能に配置
された環状のロータとから成るハイブリット型ステップ
モータに於て、前記ステータは各々が前記複数の突極を
有する偏平な少なくとも3枚の磁性体と該少なくとも3
枚の磁性体中の2枚の磁性体の間に回転軸方向に着磁さ
れた静磁石とを有し、前記励磁コイルは前記少なくとも
3枚の磁性体の重なりあうそれぞれ少なくとも3つの前
記突極に跨がって巻回されており、前記ステータと前記
ロータとの間のギャップにおいて前記励磁コイルによる
磁束と前記静磁石による磁束とが交互に加算または減算
するように構成したことを特徴とする。
【0007】
【作用】本考案によるハイブリット型ステップモータ
は、励磁コイルによって発生する磁束はステータとロー
タとを径方向に通過し、永久磁石によって発生する磁束
はステータを軸方向に通過してロータ側に回り込む。そ
して、ロータ径方向の磁束とロータ回転軸方向の磁束と
がロータ、ステータ間のギャップに対応する小歯部分で
加算あるいは減算し合うことで回転トルクが生ずる。ス
テータを3以上に分割することより、磁路長を短かくで
き、磁束の漏れを低減できる。
【0008】
【実施例】以下、本考案の実施例について図面を参照し
て説明する。図1に本考案の一実施例によるハイブリッ
ト型ステップモータを径方向から見た断面図を示す。本
実施例のハイブリット型ステップモータは、固定子(ス
テータ)10と、ステータ10を内包するように回転可
能に配置された環状の(回転子)ロータ20とから成
る。ステータ10とロータ20との間にはギャップ30
が形成されている。ステータ10は、周方向に間隔をお
いて複数の固定子鉄心(突極)11を有する。突極11
には巻き線(励磁コイル)12が巻回されている。励磁
コイル12の先端には周方向に所定ピッチで小歯(図示
せず)が形成されている。本実施例では、ステータ10
は偏平な3枚の磁性体10a,10b,および10cを
有する。磁性体10a,10b,および10cはそれぞ
れ突極11a,11b,および11cを有する。突極1
1aと突極11bとの間および突極11bと突極11c
との間には、それぞれ静磁石13aおよび13bを有す
る。励磁コイル12は3枚の磁性体10a,10b,お
よび10cの重なりあう3つの突極11a,11b,お
よび11cに跨がって巻回されている。すなわち、本実
施例のハイブリット型ステップモータでは、ステータ1
0が回転軸方向に関して3つの分割ステータ(磁性体)
10a,10b,および10cに分割され、これらの間
に静磁石(永久磁石は電磁石など)13aおよび13b
が固着されている。静磁石13aおよび13bを介して
重なり合う3枚の磁性体10a,10b,および10c
の相対する突極同士の各歯の間では1/3ピッチ(P/
3)の位相ずれが設けてある。勿論、ロータ20の内周
にもピッチPの小歯(図示せず)が形成されている。
【0009】次に、図2を参照して、従来のようにステ
ータの磁性体を2分割してその間に磁石を挟んだステッ
プモータ(図3)と本実施例のようにステータの磁性体
を3分割してそれらの間に磁石を挟んだステップモータ
(図1)における磁石の磁路について説明する。図2に
おいて、(A)は従来のものを、(B)は本実施例のも
のを示す。図2に示されるように、鉄心の長さを両方と
もlcとし、ギャップ方向の磁路長さをlgとする。従
来のステップモータ(図2(A))の磁石の軸方向長さ
(幅)をlm1とし、本実施例のステップモータ(図2
(B))の各磁石の軸方向長さをlm2とする。また、
平均磁路長を形成する磁路が鉄心の中央を通るとする。
従来のステップモータの平均磁路長Laは、下記の数式
1で表される。
【0010】
【数1】
【0011】これに対し、本実施例のステップモータの
平均磁路長Lbは、下記の数式2で表される。
【0012】
【数2】
【0013】ここで、lm1=2×lm2と仮定する
と、下記の数式3の関係が得られる。
【0014】
【数3】
【0015】このことから、ステータの磁性体を3分割
する方がステータの磁性体を2分割するよりも、磁路長
が短くなり(Lb<La)、従って、磁束の漏れを低減
できる。
【0016】尚、以上の説明では、lm1=2×lm2
と仮定したが、同じ磁束密度を持たせるためには、以下
に説明するように、lm1>2×lm2とする必要があ
る。
【0017】一般に、ハイブリット型ステップモータに
おいては、出力トルクToとギャップ磁束密度Bgとの
間には、下記の数式4で表される関係がある。
【0018】
【数4】
【0019】ここで、Kmはモータによって決まる定数
である。数式4から、ギャップ磁束密度Bgを増加させ
れば、出力トルクToが増加することが分かる。また、
ギャップ磁束密度Bgは、下記の数式5で表される。
【0020】
【数5】
【0021】ここで、σは漏れ係数、Vmは磁石体積、
Emは磁石特性で決まる定数、Vgはギャップ体積(鉄
心隙間を含む)である。数式5より、ギャップ磁束密度
Bgを増加させるためには、磁石体積Vmを大きくし、
ギャップ体積Vgを小さくすれば良いことが分かる。
【0022】鉄心隙間によるギャップは積層鉄心が薄い
方が極力小さくできるので、鉄心長さlcを持つモータ
おいて、磁性体を2分割してその間に磁石を挟んだ場合
(従来)と磁性体を3分割してそれらの間に磁石を挟ん
だ場合(実施例)では、3分割の方がギャップ体積Vg
を小さくできる。したがって、本実施例の方が従来のも
のより、トルクを有効に発生できる。換言すれば、図2
において、(A)の方は(B)と同じギャップ磁束密度
Bgを得るためには、磁石体積Vmを大きくする必要が
ある。磁石断面積は、2分割でもそれ以上でも一定であ
るので、図2(A)の場合はlm1を図2(B)の2×
lm2より大きくする必要がある。その結果、従来で
は、トルク発生面積(鉄心有効長さ=lc−lm1)が
小さくなってしまうと共に、磁石が大きくなり、コスト
が高くなる。
【0023】このことにより、同一寸法の場合につい
て、図3に示した従来のものと比較すると、本実施例の
方が約10%、トルクが増加する。
【0024】上記実施例では、ステータの磁性体を3分
割した例について述べたが、パルスモータの長さ(軸方
向の長さ)が長くなればなる程、磁性体の分割数を大き
くした方が有効になる。
【0025】
【考案の効果】以上説明してきたように、本考案ではス
テータの磁性体の分割数を3以上にすることにより、磁
路長を短くでき、磁束漏れを低減できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例のハイブリット型ステップモ
ータの構造を示す径方向から見た断面図である。
【図2】従来と本考案のモータにおける磁石の磁路を説
明するための図で、(A)は従来のものを、(B)は本
考案のものを示す。
【図3】従来のハイブリット型ステップモータの構造を
示した図で、図(a)は軸方向から見た断面図、図
(b)は径方向から見た断面図である。
【図4】従来のハイブリット型ステップモータの基本動
作原理をリニアパルスモデルにて説明するための斜視図
である。
【符号の説明】
10 固定子(ステータ) 10a,10b,10c 磁性体 11 固定子鉄心(突極) 11a,11b,11c 突極 12 巻き線(励磁コイル) 13 静磁石 20 ロータ 30 ギャップ

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周方向に間隔をおいて複数の突極を有
    し、それぞれの該突極には励磁コイルを巻回すると共
    に、先端に周方向に所定ピッチで小歯を形成したステー
    タと、該ステータを内包するように回転可能に配置され
    た環状のロータとから成るハイブリット型ステップモー
    タに於て、前記ステータは各々が前記複数の突極を有す
    る偏平な少なくとも3枚の磁性体と該少なくとも3枚の
    磁性体中の2枚の磁性体の間に回転軸方向に着磁された
    静磁石とを有し、前記励磁コイルは前記少なくとも3枚
    の磁性体の重なりあうそれぞれ少なくとも3つの前記突
    極に跨がって巻回されており、前記ステータと前記ロー
    タとの間のギャップにおいて前記励磁コイルによる磁束
    と前記静磁石による磁束とが交互に加算または減算する
    ように構成したことを特徴とするハイブリット型ステッ
    プモータ。
JP4956691U 1991-06-03 1991-06-03 ハイブリット型ステップモータ Expired - Lifetime JP2531101Y2 (ja)

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JPH04134184U JPH04134184U (ja) 1992-12-14
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