JP2530932Y2 - 筒型炉微粉炭吹込みノズル - Google Patents

筒型炉微粉炭吹込みノズル

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JP2530932Y2
JP2530932Y2 JP1989097039U JP9703989U JP2530932Y2 JP 2530932 Y2 JP2530932 Y2 JP 2530932Y2 JP 1989097039 U JP1989097039 U JP 1989097039U JP 9703989 U JP9703989 U JP 9703989U JP 2530932 Y2 JP2530932 Y2 JP 2530932Y2
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pulverized coal
tube
furnace
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恒夫 山田
洋行 池宮
博章 石田
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Nippon Steel Corp
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Sumitomo Metal Industries Ltd
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、溶融還元炉等の製鋼用炉において、燃料源
の微粉炭等の燃料と支燃性ガスである酸素を供給するノ
ズルに関するものである。
(従来の技術) 従来、鉄源としてのスクラップは転炉製鋼時の冷材と
して一部使用されているが、大部分は電気炉において溶
解精錬されてきた。しかしその使用量の増加に伴い消費
電力が著しく増大することから、スクラップを使用する
利点が失われつつある。したがって溶解熱源を電力より
コークスや石炭などの炭材に求め、転炉でスクラップを
溶解しようとする転炉スクラップ溶解法が提案されてお
り、この方法は例えば本出願人が特願昭63-122292号に
提案したような転炉型式の筒型炉が用いられている。
筒型炉により溶銑を製造するには、まず炉内下部にコ
ークス充填層を形成し、その上にスクラップと鉄鉱石の
充填層を形成する。そして下部のコークス層に一次羽口
から支燃性ガスと燃料を吹き込み、下記(1)式の反応
を起こさせ反応熱によりコークス層を高温に保持する。
C+(1/2)O2→CO+29,400kcal/kmol・C……(1) 上記(1)式で発生したCOは、上部スクラップと鉄鉱
石の充填層内で二次羽口から吹き込まれる支燃性ガスと
下記(2)式の反応(二次燃焼)を起こす。
CO+(1/2)O2→CO2+67,590kcal/kmol・CO ……(2) その反応熱は、スクラップと鉄鉱石の加熱及び溶融に利
用される。ここで溶融した鉄鉱石(溶融還元鉄)は下部
のコークス層に滴下して高温のコークスと下記(3)式
の反応を起こし速やかに還元する。
Fe2O3+3C→2Fe+3CO −108,090kcal/kmol・Fe2O3 ……(3) 上記(3)式の反応のとき、近傍にCO2が存在しない
ため、これにより(3)式の反応が阻害されることはな
い。
また(1)式及び(2)式の反応で発生したCOはスク
ラップと鉄鉱石の充填層内で二次燃焼するので、それら
の加熱と溶融に有効に利用され、高い燃料利用効率が達
成できる。
以上の様に上記溶銑の製造法によれば、従来法より熱
効率よく溶銑を製造することができるようになった。ま
たこの方法での一次羽口としては、支燃性ガスと燃料を
吹き込むための二重管羽口又は羽口を冷却するための冷
却ガス流路を備えた三重管羽口を使用している。
(考案が解決しようとする課題) 支燃性ガスと燃料とを吹き込む二重管羽口又は冷却ガ
スを併用する三重管羽口は、羽口直前で燃料が燃焼する
ため、羽口前面温度は2300〜2400℃に上昇する。
このため、冷却ガスを流していても羽口先端部は非常
な高温になり、溶損及び酸化のために先端部から徐々に
損傷していく。更に固体燃料等が通過する中心管は、冷
却能が大きく損傷量も少ないが、外管は冷却能が少ない
上に周囲からの受熱量が最も大きいため損傷量が多い。
したがって羽口の損傷の形状は、外管から内管にかけて
階段状に進み、各管端からのガス吹き出し方向は羽口中
心線に対して傾斜し、先に進むにつれて中心管から吹き
出された燃料との距離が拡大する。
このように従来の羽口では、支燃性ガスと燃料との混
合による燃焼性が低下するため、支燃性ガスは炉内に充
填されているコークス塊との反応が主体となり、同時に
供給した微細な固体燃料は炉内を通過するだけで、ダス
トとして系外(排ガス処理設備)へ放出され、燃料原単
位が著しく低下するという問題がある。
本考案は、かかる問題点を解決するためになされたも
ので、高い燃料効率で溶銑を製造することができる微粉
炭吹込みノズルを得ることを目的とする。
(課題を解決するための手段) 上記目的を達成するために、本考案に係る筒型炉微粉
炭吹込みノズルは、炉内下部にコークス充填層を形成
し、その上にスクラップと鉄鉱石の充填層を形成して、
下部のコークス充填層に羽口から支燃性ガスと燃料を吹
き込む精錬炉に適用され、ノズル中心管の外側に同心円
状に配置されたノズルスリット管の内部で微粉炭と酸素
を混合し、ノズルスリット管の先端より吹き出すノズル
であって、ノズル中心管の内径をD、ノズルスリット管
の最先端から前記ノズル中心管の先端迄の距離をLとし
たとき、1≦L/D≦20の条件を満足すべく構成している
のである。
本考案に係るノズルにおいて、ノズル中心管の内側に
O2ガスあるいは微粉炭を、ノズルスリット管の内側に微
粉炭あるいはO2ガスをキャリアガスと共に吹き込んだ場
合、微粉炭をO2ガスで効率的に燃焼させるためには1≦
L/Dの条件を満たさなければならない。なぜならば、第
2図に見られるように、L/Dが1を越えれば、石炭の未
燃焼性は最小となるからである。一方、L/Dが大きくな
るにしたがい、ノズル内部の低温域でO2ガスと微粉炭が
混合することになるから、粉塵爆発の危険性が増大して
くる。
また、L/D≦20に限定したのは、第3図に見られるよ
うに、ノズル内の温度分布より、微粉炭燃焼に必要な温
度700℃を確保しなければ、安定的に燃焼できないとい
う理由によるものである。
(作用) 本考案においては、予め高い温度に加熱された炉内に
微粉炭を支燃性ガスと充分混合させて吹き込み燃焼させ
ることができ、従来の微粉炭バーナーに見られる如き粉
塵爆発のような急激な燃焼は羽口内で起こさない条件を
選択することが可能である。
(実施例) 第1図は二重管ノズルとして本考案を実施した断面図
であり、図中1はノズルスリット管、2はノズル中心
管、3は耐火レンガを示し、Dは前記ノズル中心管2の
内径、Lはノズルスリット管1の最先端からノズル中心
管2の先端迄の距離である。
なお図示されていないが、三重管ノズルとして実施す
る場合にはノズルスリット管1の外側に更にスリット管
が設けられる。
一実施例として、直径=1.5m、炉底〜炉口までの高さ
=3.6m、内容積=6m3の転炉を用い、一次及び二次羽口
は炉底より0.8m、1.2m上部の位置に90°間隔に4本ずつ
設置し、出銑滓口は炉底中央部に1個を設置した設備と
し、第1表、第2表、第3表に示すスクラップ、鉄鉱
石、燃料を使用して溶銑を製造した。第4表はその製造
実績である。
なおスクラップは、最大寸法400mm角、嵩比重=3.5ト
ン/m3、を使用し、支燃性ガスは純酸素ガスを用いた。
1次羽口にL/D=5の微粉炭吹込みノズル4本を設置
し、ノズル1本当たり250Nm2/HrのO2ガスと350kg/Hrの
微粉炭を吹き込んだ。
その結果比較例に対して溶銑1トンを製造するのに必
要な微粉炭使用量は削減され、それに伴い酸素使用量の
減少、溶解時間の短縮、鉄歩留増等の効果を得ることが
実証された。
なお比較例は1次羽口にL/D=0のノズル4本設置
し、他の操業条件は本考案と同一である。
(考案の効果) 本考案は以上説明したように、内部で微粉炭と酸素を
混合し吹き出すノズルであって、1≦L/D≦20の条件を
満たすべく構成したもので、これによってスクラップと
鉄鉱石から溶銑を製造するプロセスにおいて、安価な石
炭を効率よく燃焼させることが可能となり、溶銑の製造
コストを大幅に低減できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案による微粉炭吹込みノズルの一例を示す
断面図、第2図は微粉炭吹込みノズルの寸法と集塵ダス
ト中に占める未燃焼石炭の重量指数との関係を示すグラ
フ、第3図はノズル内温度分布を示すグラフである。 1はノズルスリット管、2はノズル中心管。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】炉内下部にコークス充填層を形成し、その
    上にスクラップと鉄鉱石の充填層を形成して、下部のコ
    ークス充填層に羽口から支燃性ガスと燃料を吹き込む精
    錬炉に適用され、ノズル中心管の外側に同心円状に配置
    されたノズルスリット管の内部で微粉炭と酸素を混合
    し、ノズルスリット管の先端より吹き出すノズルであっ
    て、ノズル中心管の内径をD、ノズルスリット管の最先
    端から前記ノズル中心管の先端迄の距離をLとしたと
    き、1≦L/D≦20の条件を満足すべく構成したことを特
    徴とする筒型炉微粉炭吹込みノズル。
JP1989097039U 1989-08-18 1989-08-18 筒型炉微粉炭吹込みノズル Expired - Lifetime JP2530932Y2 (ja)

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JPH0338345U JPH0338345U (ja) 1991-04-12
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0715136B2 (ja) * 1987-12-21 1995-02-22 日本酸素株式会社 固体燃料インジェクションランス用のノズル

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JPH0338345U (ja) 1991-04-12

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