JP2530695B2 - 仕切部が外力によって連通容易な分画容器の製造方法および装置 - Google Patents

仕切部が外力によって連通容易な分画容器の製造方法および装置

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【発明の詳細な説明】 <産業上の利用分野> 本発明は、仕切部が外力によって連通容易な分画容器
の製造方法および製造装置に関するものである。
<従来の技術> 前似って混合しておくと化学反応して変質したり、薬
効が低下したり、味が変化したりするような複数種類の
媒体をそれぞれ別個の分画室に保管し、必要時または使
用時に外部から力を加えることにより、分画室を容易に
連通させて上記媒体と混合させうるような分画容器が種
々の分野で用いられる。
従来、このような分画容器は、樹脂フィルムを2枚合
わせにし、フィルム間に室を仕切る栓を挿入し、その後
フィルムおよび仕切栓をシール溶接にて溶着することに
より製造されており、ブロー成形法にて製造することは
なされていなかった。
<発明が解決しようとする課題> しかしながら、上記の従来技術には次のような欠点が
ある。
(1)樹脂フイルムと仕切栓とを溶着しているのである
が、両者の接着強度が不十分であり、仕切栓とフィルム
との界面を経ての漏洩により各室に収容されている媒体
が混合してしまう。
(2)樹脂フィルムと仕切栓を用いて行う上記方法は、
繁雑な工程が増えるためにコストアップとなる。
したがって、本発明は、上述した従来技術の欠点を解
消するため、ブロー成形法を用い、仕切部が外力によっ
て連通容易な分画容器の製造方法および製造装置を提供
することを目的とする。
<課題を解決するための手段> 本発明者らはブロー成形法を利用して上述した分画容
器を製造することについて鋭意研究を重ねたところ、通
常用いられるブロー容器の製造装置に、仕切栓装着用シ
ャフトを組み込み、金型として複数室用のものを用い、
圧縮流体の吹込みおよび冷却機構を複数室用とすること
により、分画容器をブロー成形法により製造できること
を知見し、本発明に至った。
すなわち、本発明は、仕切部が外力によって連通容易
な分画容器を製造するにあたり、 パリソンを押し出すためのダイヘッドを有し、先端に
仕切栓を装着することのできる伸縮可能なシャフトがこ
のダイヘッドの中心部に設けられているダイを用い、前
記シャフトに仕切栓を装着した後、ダイヘッドよりパリ
ソンを押し出し、パリソンの先端を閉止して閉止パリソ
ン内にプリブローを行い、パリソンに仕切栓を固定して
仕切栓により分画された2以上の室を画成し、これら各
室をそれぞれブロー成形することを特徴とする仕切部が
外力によって連通容易な分画容器の製造方法を提供する
ものである。
また、本発明は、仕切部が外力によって連通容易な分
画容器を製造するにあたり、 パリソンを押し出すためのダイヘッドを有し、先端に
仕切栓を装着することのできる伸縮可能なシャフトがこ
のダイヘッドの中心部に設けられているダイを用い、前
記シャフトに仕切栓を装着した後、ダイヘッドよりパリ
ソンを押し出し、パリソンの先端を閉止して閉止パリソ
ン内にプリブローを行い、パリソンをドラフトとすると
ともに前記仕切栓を所定の位置まで下降させ、パリソン
内に仕切栓を前記所定の位置にて固定して仕切栓により
分画された2以上の室を画成し、これら各室をそれぞれ
ブロー成形することを特徴とする仕切部が外力によって
連通容易な分画容器の製造方法を提供するものである。
本発明はまた、先端ににダイが装着された中空のバレ
ル、軸方向に移動可能な中空のコアおよび先端に仕切栓
を装着可能である軸方向に移動可能なシャフトが順次に
同心的に配置され、 前記バレルと前記コアとの間にパリソン用溶融樹脂流
路が形成され、 前記ダイと前記コアの先端との間にパリソン押出用ノ
ズルが形成され、このノズルは前記コアの軸方向移動に
より前記ダイとの距離を調整してパリソンの肉厚を調節
可能なよう構成され、 前記コアと前記シャフトとの間に押出パリソンのプリ
ブロー用流体通路が限定されていることを特徴とする仕
切部が外力によって連通容易な分画容器の製造装置を提
供するものである。
また、本発明は、上述の製造装置において、前記押出
パリソンの底部を閉止する手段を有し、仕切部が外力に
よって連通可能な分画容器の製造装置を提供するもので
ある。
また、本発明は、上述の製造装置において、前記シャ
フトに仕切栓を装着した後、前記パリソン押出用ノズル
からパリソンを押出し、該パリソンの先端を閉止して、
閉止パリソン内にプリブローを行い、前記パリソンをド
ラフトするとともに前記仕切栓を所定の位置まで下降さ
せ、前記パリソン内に仕切栓を前記所定の位置にて固定
して仕切栓により分画された2以上の室を形成するよう
制御する制御装置を有し、仕切部が外力によって連通容
易な分画容器の製造装置を提供するものである。
以下に本発明をさらに詳細に説明する。
まず、本発明の分画容器の製造方法を第1a図〜第1j図
を参照しつつ説明する。
第1a図は初期状態を示す。ダイヘッド1は外力より順
次にダイ2、パリソン押出用ノズル口3、コア4、プリ
ブローノズル5および仕切栓装着用シャフト6を有す
る。仕切栓7が仕切栓供給アーム8によって、ダイ中心
すなわち仕切栓装着用シャフト6の直下に供給される。
それから、第1b図に示すように、仕切栓装着用シャフト
6が下降し、仕切栓7が仕切栓装着用シャフト6に装着
される。装着後仕切栓供給アーム8はダイ2の外側に移
動する。ここで、第1a図および第1b図には仕切栓7は仕
切栓供給アーム8により、ダイ2の外側から供給するよ
うに構成しているけれども、本発明はこれに限定される
わけではなく、下降する仕切栓装着用シャフト6に仕切
栓7を装着できればいかなる方法でもよい。もちろん、
手操作、自動操作のいずれでもよい。
次に、第1c図に示すように、ダイ2とコア4との間の
パリソン押出用ノズル口3から溶融パリソン9を流出さ
せ、同時または少し遅れて、例えば0.1〜0.5秒遅れて仕
切栓装着用シャフト6の下降を開始させる。一方、ダイ
中心の直下にあるパリソンリフター10は、上昇を開始
し、所定の距離上昇して、所定の位置で停止する。
ここで、第1d図に示すように、さらに溶融パリソン9
をパリソン押出用ノズル口3から流出させ、パリソン9
を下降させるとともに仕切栓装着用シャフト6も下降さ
せる。そして、パリソン9がパリソンリフター10の頂部
にあるパリソンチャック11に到達すると、パリソンチャ
ック11は閉止し、パリソン9の先端を密封し、パリソン
9内には、プリブローノズル5から少量の圧縮気体が供
給される。この時点で、パリソン押出機用駆動機を停止
し、パリソン9の流出を停止する。
次に、第1e図に示すように、パリソン9はその上方に
おいて一対の金型入子12,12により挟まれる。ここでパ
リソンチャック11がパリソン9をチャックしたまま、パ
リソンリフター10は一気に下降し、パリソン9は延伸す
なわちドラフトされる。このとき、仕切栓装着用シャフ
ト6も同時に下降するが、第1f図に示すように、所定の
距離下降し、仕切栓9が所定の位置に到達した時点で停
止する。
仕切栓装着用シャフト6が停止しても、パリソンリフ
ター10は下降し、パリソン9の延伸を続けるが、所定の
距離まで下降し、パリソン9が所定の位置まで延伸され
た時点で停止し、第1g図に示すように一対の金型13,13
が両側から移動してきてパリソン9を挟みこみ、パリソ
ンチャック11はパリソン9を開放する。この時点で、仕
切栓7はパリソン9内の金型13,13で規定される所定の
位置で、パリソン9内面に熱融着、接着されて固定され
る。
第1h図に示すように、仕切栓7のパリソン9内への固
定すなわち、分画容器内への装着が終ると同時に、仕切
栓装着用シャフト6は仕切栓7を外して上昇し、コア4
内に戻る。その直後にパリソンカッター14が作動してパ
リソン9の上部を切断する。
その後第1i図に示すように、金型入子12,12および金
型13,13は、本ブロー装置(図示せず)に移動し、本ブ
ロー用の上部ブローノズル15、下部ブローノノズル16が
接続される。そして第1j図に示すように、パリソン9は
2室同時に上、下部ブローノズル15,16から供給される
圧縮気体にて本ブローにより付形されて、冷却され、分
画容器が製造される。
以上のようにして、分画容器がブロー成形により製造
できるが、本発明の分画容器の製造方法はこれに限定さ
れるわけではなく、成形品の形状、目的により種々の変
更が可能であり、例えば、パリソン9を好適に延伸でき
れば、パリソンリフター10あるいはパリソンチャック11
を用いなくてもよいし、また、製品形状によっては、金
型入子12,12を用いなくてもよい。
ここで、金型入子12,12は、対をなし、パリソン9か
ら分画容器の口部を形成するためのものであり、金型1
3,13は2室用であり、対をなし、内面すなわち、パリソ
ン9が接触する部分は分画容器の本体の形状を与えるよ
うな形状となっている。
ところで分画容器とは第2a図および第3a図に示すよう
に、2室に仕切られた容器の仕切部に外部から力を加え
て、2室を容易に連通することのできるものである。
例えば、このような分画容器は、以下のような特徴を
有する。
(1)前もって混合しておくと、化学反応して変質した
り、薬効が低下したり、味が変化したりするような、2
種類のものを保管し、必要時または使用時に外部よりの
力により連通混合が容易にできるものである。
(2)従って、衛生的であり、手を汚さず、簡便であ
る。
(3)混合比を一定にセットすることができるので、薬
効、味および反応性も保持される外、処方を間違えるこ
ともなく、常に同一の結果を得ることができる。
ところで、外部から力を加えて2室を連通することの
できる仕切栓には、 (1)第2a図に示す仕切栓17のように外部から曲げ応力
を加え、折る方式例えば第2b図に示すように第1室18と
ともに仕切栓17を折り曲げて、仕切栓17の先端部分17a
を折り取り、第1室18と第2室19とを連通する方式 (2)第3a図に示す仕切栓20のように、外部からねじり
力を加えてねじ切る方式、例えば第3b図に示すように、
仕切栓20を第1室18とともにねじって、仕切栓20の先端
部分20aをねじ切り、第1室18と第2室19とを連通する
方式 などがある。この他、外部からの力を加えて、分画容器
の2室を連通できるものであれば、いかなる仕切栓でも
よい。
このように、本発明において製造される分画容器は、
第2a図および第3a図に示すように、第1室18と第2室19
との間に仕切栓17または20を有するもので、第2室19の
口部にはキャップ21を被冠することができるものであ
る。
これらの2室18,19に別々の種類の流体(気体、液
体、および固体の場合粉粒体など)を封入する方法は、
第1室18へは、充填口22より、第2室19へはキャップ21
を取って充填することができる。なお、充填口22は、内
容物充填後にヒートシールなどにより閉鎖される。
このように外力によって容易に破断する仕切部を構成
する仕切栓の材質は、融着面から分画容器と同種または
類似の材質が好ましい。
このような分画容器を製造する樹脂としては、押出可
能であればいかなるものでもよいが、ポリプロピレン、
ポリエチレン、TPX等が好適に用いられるが、その他汎
用樹脂全てを用いることができる。透明性の良い容器の
成形のためには、MFR(Melt Flow Rate)は高い方がよ
い。本発明の方法では比較例MFRの高い原料でも成形が
可能である。例えばポリプロピレンの場合にはMFRが10g
/10min以下であるならば好適に成形可能である。
押出装置は任意のものを用いることができる。パリソ
ンのドローダウンを押えるためには、ダイの径は大きい
ものがよい。また、パリソンのスウェルが大きな場合に
は、小さなダイを使用するのがよい。
本発明の仕切部が外力によって連通容易な分画容器の
製造方法は、以上のように構成されるが、以下にその装
置について説明する。
分画容器を製造するためのダイヘッド1の一実施例を
第4図に示す。
同図に示すように、ダイヘッド1には、先端にダイ2
が装着された中空のバレル30と、軸方向に移動可能な中
空のコア4と、先端6aに仕切栓7を装着可能であり、軸
方向に移動可能なシャフト6とが順次に同心的に配置さ
れ、上部にコア4の移動手段31、シャフト6の移動手段
32およびコアおよびシャフト6の移動手段31,32を制御
する制御装置33が設けられている。
ここで、バレル30とコア4との間はパリソン用溶融樹
脂流路34が形成され、その先端は、ダイ2とコア4の先
端とによりパリソン押出ノズル口3を形成する。バレル
30には溶融樹脂供給口35が形成され、溶融樹脂通路34と
連通している。
また、シャフト6とコア4との間には押出パリソンの
プリブロー用流体流路36が形成され、先端がプリブロー
ノズル5を形成する。コア4の上方にはプリブロー用エ
ア供給口37が設けられており、プリブロー用流体通路36
と連通している。シャフト6は上下に大きく移動するた
め、ダイヘッド1の下方部分にてコア4に軸受38により
軸支されている。一方、プリブロー用エア供給口37の上
側において、コア4とシャフト6との間は洩れシール39
によりシールされ、シャフト6が移動してもプリブロー
用エアーが洩れないように構成される。
コア移動手段31は、通常、押圧または空気圧などの流
体圧を駆動源とするもので、コア4が固着されたサーボ
バルブ(または流体圧シリンダー)41に流体を流して移
動する。コア4の移動はパリソン押出用ノズル口3の開
閉により、パリソンの流出量を変化させてパリソンの肉
厚を調整する。
シャフト移動手段32は、仕切栓装着用シャフト6の頂
部に固定され、その直角方向に延在するスライドガイド
42と、スライドガイド42がスライドするスライドガイド
シャフト43と、スライドガイド42にその頂部が固定さ
れ、スライドガイド42を駆動する駆動シャフト44と、駆
動シャフト44を流体圧で駆動する流体圧シリンダ45とか
ら構成される。ここで仕切栓装着用シャフト6とスライ
ドガイドシャフト43と駆動シャフト44は平行に配設さ
れ、駆動シャフト44が流体圧シリンダ45により駆動され
ると、スライドガイド42がスライドガイドシャフト43に
沿って移動し、仕切栓装着用シャフト6を移動させる。
ここで、流体圧シリンダに供給される流体は、駆動源
となる流体圧を供給できるものであれば何でもよいが、
例えば、油などの加圧液体またはエアなどの圧縮気体な
どが好ましい。第4図に示す例では、仕切栓装着用シャ
フト6を移動距離が大きい場合にも適用できるように、
流体圧シリンダ45と駆動シャフト44とを仕切栓装着用シ
ャフト6と平行に設置したけれども、仕切栓装着用シャ
フト6の頂部に流体圧シリンダ45を設置して、駆動シャ
フト44を仕切栓装着用シャフト6に直結してもよいし、
シャフト6を延長して駆動シャフト44としてもよい。こ
の他、シャフト移動手段32としては、仕切栓装着用シャ
フト6を所定の位置、例えば、第4図の一点鎖線で示す
位置まで正確にズレることなく移動できまた、元の位置
(第4図の実線で示す位置)に戻すことができれば、い
かなる駆動方法を用いるものであってもよい。
ここで、コア移動手段31およびシャフト移動手段32は
制御装置33に接続される。また、制御装置33は、図示し
ないが、金型13、13の移動手段や、パリソンチャック1
1、パリソンリフター10の移動手段に接続される。さら
には、仕切栓供給アーム8の移動手段にも接続されてい
てもよい。こうして、制御装置33は、仕切栓7の供給、
シャフト6への装着およびシャフト6からの離脱シャフ
ト6の移動、パリソン9の流出開始および流出閉止、パ
リソンの肉厚、金型入子12、12および金型13、13の移動
を制御しまた、これらのタイミングを制御して、前述し
た分画容器の製造を自動制御することができる。もちろ
ん、制御装置33は、前述の分画容器の製造工程のすべて
を自動制御するものであるのが好ましいが、一部を自動
制御するものであってもよい。
仕切栓装着用シャフト6の先端には、仕切栓ピックア
ップ46が装着されている。仕切栓ピックアップ46の拡大
図を第5図に示す。同図に示すように仕切栓ピックアッ
プ46は、一方の端部には仕切栓装着用シャフト6に螺着
するようにねじ部47を有し、他端には仕切栓の内径より
少し大きい包絡外径となるように凸部を有する弾性体48
から構成することができる。例えば、弾性体48は、複数
本のピアノ線の一部を曲げ加工して束ねて、仕切栓ピッ
クアップ46を構成してもよい。
もちろん、仕切栓7を確実にピックアップでき、金型
を装着後仕切栓装着用シャフト6をパリソン9から抜き
出す時に、確実に仕切栓7から外れれば、いかなるもの
であってもよい。
次に、本発明においては、分画容器をブロー成形する
ものであるので、第1g図〜第1j図に示すように金型13、
13は2室用の金型である必要があるし、本ブローのため
のパリソン9内への圧縮気体の吹込みおよび冷却機構は
2室それぞれに設けるのがよい。
本発明において、製造される分画容器は、第2a図〜第
3b図に示すような2室に限定されるわけではなく、2以
上の複数の室に分画されていてよいし、各室の間の仕切
部の少なくとも1つは外力によって連通容易な仕切栓を
有するものであればよい。
本発明の仕切部が外力によって連通容易な分画容器の
製造方法および装置は基本的には、以上のように構成さ
れるものであるが、本発明はこれに限定されるわけでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
<発明の効果> 以下、詳述したように、本発明によれば、 (1)前もって混合しておくと化学反応して変質した
り、薬効が低下したり、味が変化したりするような2種
類のものと保管し、必要時または使用時に外部よりの力
により連通/混合ができるものである、 (2)従って、衛生的であり、手を汚さず、簡便ある、 (3)混合比を一定にセットすることができるので、薬
効味および反応性も保持されるほか、処方を間違えるこ
ともなく、常に同一の結果を得ることできる、 などの特徴を持つ仕切部が外力によって、連通容易な分
画容器を、従来困難であったブロー成形によって容易か
つ安価かつ、従来の単室ブロー成形と同様に簡単な操作
で製造することができる。
また、本発明によれば、従来の単室用ブロー成形容器
の製造装置の樹脂供給部ダイ、金型およびブロー用圧縮
気体吹込部を改造することにより、仕切部が外力によっ
て連通容易な分画容器を製造できる装置を提供できるの
で、該装置のコストをアップさせることがなく、前記分
画容器のコストの上昇を抑えることができる。
また、本発明によれば、制御装置によって、前記分画
容器の製造工程を自動制御できるので、前記分画容器の
製造を大幅に自動化できる。
【図面の簡単な説明】
第1a図ないし第1j図は、本発明の仕切部が外力によって
連通容易な分画容器の製造方法の各製造工程を示す線図
的断面図である。 第2a図および第3a図は、それぞれ仕切部が外力によって
連通容易な分画容器の一実施例の線図であり、第2b図お
よび第3b図は、それぞれ、第2a図および第3a図の分画容
器の連通状態を示す線図である。 第4図は、本発明の仕切部が外力によって連通容易な分
画容器の製造装置の一実施例の断面図である。 第5図は、第4図に示す製造装置の仕切栓ピックアップ
の拡大図である。 符号の説明 1……ダイヘッド、 2……ダイ、 3……パリソン押出用ノズル、 4……コア、 5……プリブローノズル、 6……仕切栓装置用シャフト、 6a……先端、 7……仕切栓、 8……仕切栓供給アーム、 9……パリソン、 10……パリソンリフター、 11……パリソンチャック、 12……金型入子、 13……金型、 14……パリソンカッター、 15……上部ブローノズル、 16……下部ブローノズル、 17……仕切栓、 18……第1室、 19……第2室、 20……仕切栓、 21……キャップ、 22……充填口、 30……バレル、 31……コア移動手段、 32……シャフト移動手段、 33……制御装置、 34……溶融樹脂流路、 35……溶融樹脂供給口、 36……プリブロー用流体通路、 37……プリブローエア供給口、 38……軸受、 39……漏れシール、 41……サーボバルブ(または流体圧シリンダー)、 42……スライドガイド、 43……スライドガイドシャフト、 44……駆動シャフト、 45……流体圧シリンダ、 46……仕切栓ピックアップ、 47……ねじ部、 48……弾性体

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】仕切部が外力によって連通容易な分画容器
    を製造するにあたり、 パリソンを押し出すためのダイヘッドを有し、先端に仕
    切栓を装着することのできる伸縮可能なシャフトがこの
    ダイヘッドの中心部に設けられているダイを用い、前記
    シャフトに仕切栓を装着した後、ダイヘッドよりパリソ
    ンを押し出し、パリソンの先端を閉止して閉止パリソン
    内にプリブローを行い、パリソンに仕切栓を固定して仕
    切栓により分画された2以上の室を画成し、これら各室
    をそれぞれブロー成形することを特徴とする仕切部が外
    力によって連通容易な分画容器の製造方法。
  2. 【請求項2】仕切部が外力によって連通容易な分画容器
    を製造するにあたり、 パリソンを押し出すためのダイヘッドを有し、先端に仕
    切栓を装着することのできる伸縮可能なシャフトがこの
    ダイヘッドの中心部に設けられているダイを用い、前記
    シャフトに仕切栓を装着した後、ダイヘッドよりパリソ
    ンを押し出し、パリソンの先端を閉止して閉止パリソン
    内にプリブローを行い、パリソンをドラフトするととも
    に前記仕切栓を所定の位置まで下降させ、パリソンに仕
    切栓を前記所定の位置にて固定して仕切栓により分画さ
    れた2以上の室を画成し、これら各室をそれぞれブロー
    成形することを特徴とする仕切部が外力によって連通容
    易な分画容器の製造方法。
  3. 【請求項3】先端にダイが装着された中空のバレル、軸
    方向に移動可能な中空のコアおよび先端に仕切栓を装着
    可能である軸方向の移動可能なシャフトが順次に同心的
    に配置され、 前記バレルと前記コアとの間にパリソン用溶融樹脂流路
    が形成され、 前記ダイと前記コアの先端との間にパリソン押出用ノズ
    ルが形成され、このノズルは前記コアの軸方向移動によ
    り前記ダイとの距離を調整してパリソンの肉厚を調節可
    能なよう構成され、 前記コアと前記シャフトとの間に押出パリソンのプリブ
    ロー用流体通路が限定されていることを特徴とする仕切
    部が外力によって連通容易な分画容器の製造装置。
  4. 【請求項4】前記押出パリソンの底部を閉止する手段を
    有し、請求項3に記載の仕切部が外力によって連通容易
    な分画容器の製造装置。
  5. 【請求項5】前記シャフトに仕切栓を装着した後、前記
    パリソン押出用ノズルからパリソンを押出し、該パリソ
    ンの先端を閉止して、閉止パリソン内にプリブローを行
    い、前記パリソンをドラフトするとともに前記仕切栓を
    所定の位置まで下降させ、前記パリソン内に仕切栓を前
    記所定の位置にて固定して仕切栓により分画された2以
    上の室を形成するよう制御する制御装置を有する請求項
    4に記載の仕切部が外力によって連通容易な分画容器の
    制御装置。
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