JP2530510Y2 - 高周波加熱コイル体 - Google Patents

高周波加熱コイル体

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JP2530510Y2
JP2530510Y2 JP1992016124U JP1612492U JP2530510Y2 JP 2530510 Y2 JP2530510 Y2 JP 2530510Y2 JP 1992016124 U JP1992016124 U JP 1992016124U JP 1612492 U JP1612492 U JP 1612492U JP 2530510 Y2 JP2530510 Y2 JP 2530510Y2
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heating coil
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conductor
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日吉 渡邊
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富士電子工業株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、高周波加熱コイルと、
このコイルが間に配設された1対のコイル側板とを備え
た高周波加熱コイル体に関する。
【0002】
【従来の技術】以下、図面を参照し、円柱状ワークの周
面を焼入する場合を例にとって従来の技術を説明する。
図4〜6は従来の高周波加熱コイル体(以下単に加熱コ
イル体とも記す) を説明するための図面であって、図4
は高周波加熱コイル(以下単に加熱コイルとも記す) の
模式的平面説明図、図5は図6のB−B線矢視断面説明
図、図6は正面説明図である。
【0003】図6に示す加熱コイル体100Aは、1対の平
行に配設した金属製のコイル側板81、82(図上でコイル
側板81が手前側、コイル側板82が後側) と、これらコイ
ル側板81、82から図示しない部材によってコイル側板8
1、82間に支持され、且つコイル側板81、82に固定され
ている半開放鞍型の加熱コイル50とを備えている。コイ
ル側板81、82の上端部分は、ボルト83によって、それぞ
れ、1対のコイル入力端子91、92(図上で入力端子91が
手前側、入力端子92が後側) に絶縁物84を介して固定さ
れている。
【0004】加熱コイル50は、図4に示すように、平面
視においてほぼS字状に形成されており、入力端子91、
92と加熱コイル50とは、コイル側板81、82間に平行に配
設した中空4角銅管製の1対の電源供給導体10A 、20A
によって接続されている。コイル側板81、82の下部中央
には、1対のスペーサ61、61、下部の一方側には、1対
のスペーサ62、62が、また、下部の他方側には、1対の
スペーサ63、63が取り付けられている。これらスペーサ
61〜63は、円柱状のワークWと加熱コイル50との間隔を
所定の間隔に常に保つために設けられている。なお、電
源供給導体10A、20A のそれぞれの中空部分19、29は加
熱コイル50の冷却液の通路である。
【0005】コイル側板81、82の最下部には、ヘッダ6
6、67をそれぞれ設けた1対の焼入用冷却液噴射ジャケ
ット68、69が対向するように配設されている。ヘッダ66
には、配管64の一端が接続されており、配管64の他端お
よびヘッダ67には、図示しない焼入用冷却液供給管が接
続されるカプラ64a がそれぞれ設けられている。65a 、
65b はそれぞれヘッダ66、67から分岐された配管であっ
て、コイル側板81、82間に導入され、加熱コイル50の斜
め上方に開口を有し、この開口から加熱コイル50の図示
しないコアを冷却する冷却液を噴射する。
【0006】71 、72は、それぞれ、コイル側板81、82
の内面に半田付けによって固定されている金属製の側板
冷却配管であって、これら配管71、72のそれぞれの一端
には図示しない可撓性の冷却水供給管が接続されるカプ
ラ73が、また、他端には図示しない可撓性の冷却液排出
管が接続されるカプラ74が設けられている。
【0007】ワークWの周面を焼入するには、カプラ73
に冷却水を供給しつつ、加熱コイル体100AをワークWに
載置し、加熱コイル50をワークWの周面に接近配設した
状態で、ワークWを回転させながら入力端子91、92を経
由して加熱コイル50に高周波電流を通電してワークWを
加熱する。次に、カプラ64a 、64a に焼入用冷却液を供
給し、焼入用冷却液をジャケット68、69からワークWに
噴射してワークWの焼入を終了する。
【0008】コイル側板81、82に側板冷却配管71、72を
固着し、これらの配管に冷却水を流通させるのは、電源
供給導体10A 、20A に流れる高周波電流の誘導作用によ
ってコイル側板81、82に誘導電流が発生し、この誘導電
流によってコイル側板81、82が加熱されて温度上昇や熱
による歪みの発生を防止するためである。
【0009】
【考案が解決しようとする課題】上記の従来の加熱コイ
ル体100Aには以下に述べる問題がある。即ち、コイル側
板81、82の加熱防止用の側板冷却配管71、72をコイル側
板81、82に取り付けねばならないので、側板冷却配管7
1、72の材料費用と取付費用がかかるから、加熱コイル
体のコストが高くなる上に、側板冷却配管71、72ヘ冷却
水を供給する工事も必要であって、この工事の手間もか
かる。更に、側板冷却配管71、72がコイル側板81、82の
内側に取り付けられているので、加熱コイル50の幅に製
作上の限界がある。
【0010】また、電源供給導体10A 、20A が長い場合
には、電源供給導体10A 、20A で発生する電力損失が大
きくなる。例えば、加熱コイル体100Aがクランクシャフ
トのピンやジャーナルを加熱するときには、クランクシ
ャフトのカウンターウエイト部が、加熱コイル体100Aの
上方に設けた加熱コイル体給電用トランスに接触しない
ように、高い(長い) コイル側板81、82が用いられるの
で、必然的に電源供給導体10A 、20A が長くなる。
【0011】本考案は上記事情に鑑みて創案されたもの
であって、1対の金属製のコイル側板間に設けた加熱コ
イルに給電する電源供給導体によってコイル側板が加熱
されることがなく、電源供給導体の電力損失が少ない上
に、加熱コイルの幅寸法の制約を少なくすることができ
る加熱コイル体を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、本考案の加熱コイル体は、金属製の1対のコイル側
板の先端部に高周波加熱コイルが設けられ、且つ高周波
加熱コイルに電流を供給するための第1、第2電源供給
導体が1対のコイル側板の間に平行に配置された構造の
高周波加熱コイル体において、第1電源供給導体に流れ
る電流により発生する磁束を遮蔽するために当該導体及
び第2電源供給導体をその長さ方向にわたって取り囲む
ように第2電源供給導体に固定された第3電源供給導体
と、第3電源供給導体と第1、第2電源供給導体との間
に設けられた絶縁物とを具備した構造となっている。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照して本考案の実施例を説明
する。図1〜2は第1の実施例を説明するための図面で
あって、図1は図2のA−A線矢視断面説明図、図2は
正面説明図である。なお、従来の技術で説明したもの同
等のものには同一の符号を付している。
【0014】本実施例の加熱コイル体100 は、従来の技
術で説明した加熱コイル体100Aと以下の点のみが異なっ
ているので、異なっている点のみを説明する。
【0015】本実施例の加熱コイル体100 は、入力端子
91、92と加熱コイル50とを接続し、コイル側板81、82間
に開設された電源供給導体として、図1に示すように、
中空銅製4角管よりなる第1電源供給導体10と、第1電
源供給導体10にほぼ平行に配設された中空銅製4角管よ
りなる第2電源供給導体20と、第1電源供給導体10のほ
ぼ全長にわたって第1電源供給導体10および第2電源供
給導体20を取り囲むように第2電源供給導体20のコイル
側板82に対向した側面22の両端部分にろう付け39によっ
て固定された断面ほぼコ字状の銅製の第3電源供給導体
30と、第3電源供給導体30と第1、第2電源供給導体1
0、20間に充填された絶縁物31とを備えている。
【0016】なお、第1電源供給導体10の中空部分11と
第2電源供給導体20の中空部分21は加熱コイル50の冷却
液の流路となっている。そして、本実施例の加熱コイル
体100 には、図2に示すように、従来の加熱コイル体10
0Aに設けられていた側板冷却配管71、72は設けられてい
ない。
【0017】本実施例の加熱コイル体100 によってワー
クWを加熱しているときには、高周波電流は、入力端子
91および第1電源供給導体10をへて加熱コイル50に流入
した後、第2電源供給導体20と第3電源供給導体30とに
分流してから入力端子92に至る。或いは、上記と逆の経
路をたどる。
【0018】この際、第2電源供給導体20と第3電源供
給導体30とに分流した高周波電流は、第1電源供給導体
10に流れる高周波電流を取り囲み且つ第1電源供給導体
10に流れる電流と逆の方向に流れるから、第2および第
3電源供給導体20、30の外部に発生する磁界が極めて少
なくなる結果、コイル側板81、82に交叉する磁界も殆ど
無くなるので、コイル側板81、82に発生する誘導電流も
微小であってコイル側板81、82が加熱されることはな
い。従って、また、これら第1、第2および第3電源供
給導体10、20、30で発生する高周波電力の損失も極めて
少なくなる。
【0019】次に、第2の実施例を図3によって説明す
る。図3は第1の実施例の図1に対応する図面であっ
て、図3に示すように、第2の実施例の加熱コイル体20
0 は、以下の点のみが第1の実施例と異なっているの
で、異なっている点のみを説明する。
【0020】即ち、第2の実施例では、断面ほぼコ字状
の第3電源供給導体40の断面での両端部分は、直接第2
電源供給導体20にろう付けされるのではなく、第2電源
供給導体20の前記側面22の両端部分にろう付け49によっ
て固定された1対の銅板42、42に、それぞれ、ボルト43
とナット44によって取り付けられている。なお、41は第
1電源供給導体10と第2、第3電源供給導体20、40との
間に充填された絶縁物である。この加熱コイル体200 も
加熱コイル体100 と同等の効果を発揮する。
【0021】
【考案の効果】以上説明したように、本考案は、金属製
の1対のコイル側板の先端部に高周波加熱コイルが設け
られ、且つ高周波加熱コイルに電流を供給するための第
1、第2電源供給導体が1対のコイル側板の間に平行に
配置された構造の高周波加熱コイル体において、第1電
源供給導体に流れる電流により発生する磁束を遮蔽する
ために当該導体及び第2電源供給導体をその長さ方向に
わたって取り囲むように第2電源供給導体に固定された
第3電源供給導体と、第3電源供給導体と第1、第2電
源供給導体との間に設けられた絶縁物とを具備した構造
となっている。
【0022】従って、本考案の加熱コイル体では、第1
電源供給導体に流れる電流によって発生する磁界が、第
2および第3電源供給導体に流れる電流によって発生す
る磁界で殆ど打ち消されるから、コイル側板には殆ど誘
導電流が発生せず、従って、コイル側板が加熱されるこ
とはないし、また、電源供給導体における電力損失が少
ない上に、側板冷却配管が無いので幅の狭い加熱コイル
を製作することが可能となる。さらに、従来の加熱コイ
ル体に第3電源供給導体及び絶縁物を付加するのみで、
本考案加熱コイル体に改造することができるので、設備
合理化面に於て大変都合がよいものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線矢視断面説明図である。
【図2】本考案の第1の実施例の正面説明図である。
【図3】本考案の第2の実施例の図1に対応する図面で
ある。
【図4】加熱コイルの模式的平面説明図である。
【図5】図6のB−B線矢視断面説明図である。
【図6】従来の加熱コイル体の正面説明図である。
【符号の説明】
10 第1電源供給導体 20 第2電源供給導体 30 第3電源供給導体 31 絶縁物 40 第3電源供給導体 41 絶縁物 50 加熱コイル 81、82 コイル側板 91、92 入力端子 100 加熱コイル体

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 金属製の1対のコイル側板の先端部に高
    周波加熱コイルが設けられ、且つ高周波加熱コイルに電
    流を供給するための第1、第2電源供給導体が1対のコ
    イル側板の間に平行に配置された構造の高周波加熱コイ
    ル体において、第1電源供給導体に流れる電流により発
    生する磁束を遮蔽するために当該導体及び第2電源供給
    導体をその長さ方向にわたって取り囲むように第2電源
    供給導体に固定された第3電源供給導体と、第3電源供
    給導体と第1、第2電源供給導体との間に設けられた絶
    縁物とを具備したことを特徴とする高周波加熱コイル
    体。
JP1992016124U 1992-02-17 1992-02-17 高周波加熱コイル体 Expired - Lifetime JP2530510Y2 (ja)

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JP3094793U (ja) * 2002-12-19 2003-07-04 プリマハム株式会社 ラベル及びラベル貼付包装体

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