JP2530084B2 - アウタプライのあるタイヤの成形方法及び装置 - Google Patents

アウタプライのあるタイヤの成形方法及び装置

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JP2530084B2
JP2530084B2 JP4248281A JP24828192A JP2530084B2 JP 2530084 B2 JP2530084 B2 JP 2530084B2 JP 4248281 A JP4248281 A JP 4248281A JP 24828192 A JP24828192 A JP 24828192A JP 2530084 B2 JP2530084 B2 JP 2530084B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タイヤの第1段グリー
ンタイヤの成形方法及び装置において、特にアウタプラ
イのあるタイヤの成形方法及び装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、タイヤの成形においては、先
ず、第1段グリーンタイヤと称される完成タイヤの内側
層が成形され、この第1段グリーンタイヤに踏面となる
トレッドや側面部となるサイドウォールが貼付られて第
2段グリーンタイヤ(生カバー)の成形が行なわれる。
【0003】ここで、第1段グリーンタイヤの従来の成
形方法について図3を用いて順次説明する。
【0004】先ず、成形ドラム30の外周面上に内側か
ら順に、インナライナー31、インナプライ32及びア
ウタプライ33等のシート状タイヤ構成材料が無端状に
貼付られ、この作業が終了すると成形ドラム30が拡径
される。このとき、アウタプライ33の両端部は、次工
程でのビードリング34装着の邪魔にならないように巻
き上げられている(図4の(a))。
【0005】次に、インナプライ32の両端部位から環
状のタイヤ構成材料であるビードリング34が装着さ
れ、このビードリング34から内径側にはみ出した上記
インナプライ32及びインナライナー31の両端部が上
記ビードリング34を包むように巻き上げられる(図4
の(b))。
【0006】そして、アウタプライ33の両端部位が巻
き返されて、上記インナライナー31及びインナプライ
32がアウタプライ33により被装されて、第1段グリ
ーンタイヤの成形が終了する(図4の(c))。
【0007】上記のように成形された第1段グリーンタ
イヤは、上記成形ドラム30が縮径されることにより、
成形ドラム30から取り外され、第2段グリーンタイヤ
の成形工程へと移送されるようになっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ように成形される第1段グリーンタイヤにおいては、ア
ウタプライ33の両端部位(図4(c)の35)にシワ
が発生することがある。これは、アウタプライ33に整
列して内含されている複数のプライコードの間隔が、成
形ドラム30の拡径に応じて広げら、その間隔が成形ド
ラム30の縮径時に復帰せずアウタプライ33自体を伸
ばしてしまうことが原因で、一旦広げられたプライコー
ドの間隔は、広げられている時間が長い程復帰し難いも
のとなる。
【0009】従って、従来方法により第1段グリーンタ
イヤを成形する場合、ラジアルタイヤのアウタプライの
ようにプライコードがタイヤの幅方向(図4では左右方
向)に走っているものでは、成形ドラムの拡径により、
プライコードの間隔が広げられ易い。また、従来方法で
は第1段グリーンタイヤ成形初期に成形ドラムが拡径さ
れて、最終的に第1段グリーンタイヤが完成するまで成
形ドラムが縮径されないので、プライコードの間隔が広
げられている時間が比較的長い。従って、プライコード
の間隔は復帰し難くなり、アウタプライ自体が伸ばされ
て、第1段グリーンタイヤにシワが生じることになる。
【0010】しかし、上記のように第1段グリーンタイ
ヤに発生したシワは、完成タイヤ表面にもシワとなって
残るため外観上好ましくなく、また、完成タイヤ内部で
シワとなって残ることもあり、このような場合にはタイ
ヤの耐久性低下が懸念される。そこで、巻き上げられた
インナライナー及びインナプライの両端部にアウタプラ
イを被装する際には、シワの発生を低減すべく作業者の
手作業によってアウタプライが丹念に伸ばされながら貼
着されている。しかし、このような作業を必要とするこ
とは生産効率上不都合である。
【0011】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、第1段グリーンタイヤに発生するアウ
タプライのシワを抑制するとともに、タイヤの生産生向
上を図ることができるアウタプライのあるタイヤの成形
方法及び装置を提供することを目的としている。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
円筒状のインナプライ両端部位にビードリングがセット
され、このビードリングに上記インナプライの両端部が
巻き上げられるとともに、これらの外周面にアウタプラ
イが被装されてなる第1段グリーンタイヤの成形方法に
おいて、上記インナプライにビードリングをセットし、
このビードリングに上記インナプライの両端部を巻き上
げる作業を第1のドラム上で行なう一方、第2のドラム
上で円筒状のアウタプライを成形し、このアウタプライ
を上記第1のドラム上の上記インナプライ及びビードリ
ングからなる円筒状部材外周面上に移載し被装するもの
である。
【0013】請求項2に係る発明は、主として第1段グ
リーンタイヤが成形される第1のドラムと、シート状の
タイヤ構成材料が円筒状に成形される第2のドラムと、
上記第1のドラムと上記第2のドラムが配設される長寸
法の基台と、上記第2のドラム上で成形されたタイヤ構
成材料を上記第2のドラムから上記第1のドラム上に移
載する移載手段と、上記第1のドラム上に載置されたタ
イヤ構成材料にビードリングを供給する第1のビードリ
ング供給装置及び第2のビードリング供給装置とを備
え、上記基台の一端側に上記第1のドラムを、また他端
側に上記第2のドラムを配するとともに、各ドラムが同
一軸線上に位置するようにように配設し、上記移載手段
を上記第1のドラムと上記第2のドラム間で移動自在に
上記基台上に配設し、上記第1のビードリング供給装置
を上記第1のドラムの後方に配する一方、上記第2のビ
ードリング供給装置を、上記第1のドラムと上記第2の
ドラムの間で上記基台の側方に配し、この第2のビード
リング供給装置が上記基台上に変位する駆動位置と、上
記基台の側方に移動した退避位置とに移動されるように
構成したものである。
【0014】
【作用】上記請求項1記載の発明によれば、円筒状に成
形されたインナプライの両端部位にビードリングをセッ
トし、このビードリングに上記インナプライの両端部を
巻き上げる作業が第1のドラムで行なわれる一方、第2
のドラムで円筒状のアウタプライが成形され、このアウ
タプライが上記第2のドラムから上記第1のドラム上に
移載されて貼着されるので、上記アウタプライは第1の
ドラムへの移載直前に拡径されることで、アウタプライ
の拡径時間が短縮される。
【0015】上記請求項2記載の発明によれば、シート
状のタイヤ構成材料は第2のドラム上で円筒状に成形さ
れ、その後、移載手段によって上記第2のドラムから取
り外される。そして上記移載手段が基台上を第1のドラ
ムの配設位置に移動して、上記円筒状に成形されたタイ
ヤ構成材料が第1のドラム上に移載される。その後、第
1のドラム上のタイヤ構成材料には、上記第1のビード
リング供給装置及び第2のビードリング供給装置からビ
ードリングが供給される。この際、第2のビードリング
供給装置は、基台側方の退避位置から基台上に移動し、
ビードリングの供給が終了すると再度退避位置へと移動
する。
【0016】
【実施例】図1は本発明に係るタイヤ成形装置の一例を
示す平面図である。なお、実施例における方向は同図に
示すX−Y方向を用いて説明する。
【0017】同図のタイヤ成形装置1は、主としてラジ
アルタイヤ(バイアスタイヤの成形時にも使用可能)の
成形作業における、インナライナー、インナプライ、ビ
ードリング及びアウタプライ等のタイヤ構成材料を無端
状に貼り合わせて円筒状の第1段グリーンタイヤを成形
するものである。タイヤ成形装置1は、主として第1段
グリーンタイヤが成形される第1段成形ドラム2(第1
のドラム)と、シート状のタイヤ構成材料が円筒状に成
形されるポケット成形ドラム3(第2のドラム)と、こ
のポケット成形ドラム3で円筒状に成形されたタイヤ構
成材料を上記第1段成形ドラム2に移載するポケットト
ランスファ装置4(移載手段)と、第1のビードリング
供給装置としてのヘッド側ビードセッター5及び第2の
ビードリング供給装置としてのテール側ビードセッター
6と、タイヤ構成材料の圧着等を行なうビードステッチ
ャー7とを備えた構成である。
【0018】上記第1段成形ドラム2及び上記ポケット
成形ドラム3は、共に拡縮、回転自在に構成された円筒
状の装置で、X方向に長寸法を有する第1の基台8の両
端部に相対向するように配設されている。ここで、上記
第1段成形ドラム2と上記ポケット成形ドラム3とは、
互いに水平かつそれぞれの回転軸が同軸線上に位置され
て上記基台8の両端部に配されたギアボックス9,10
に軸支されている。また、上記第1段成形ドラム2とそ
のギアボックス9との間には、ヘッド側ビードセッター
5が配設されている。このヘッド側ビードセッター5
は、第1段成形ドラム2上に載置されている円筒状のタ
イヤ構成材料にビードリングと称されるタイヤ構成材料
を供給する第1のビードリング供給装置である。
【0019】上記第1の基台8上で第1段成形ドラム2
とポケット成形ドラム3との間には、ポケットトランス
ファ装置4が配設されている。このポケットトランスフ
ァ装置4は第1の基台8に沿って上記第1段成形ドラム
2とポケット成形ドラム3の間を往復動するとともに、
その内部には、進退可能な複数のバキュームパッドが円
筒状に配されている。バキュームパッドにより形成され
る円筒の中心軸は上記第1段成形ドラム2の回転軸と同
軸線上に位置されるように設定されており、上記バキュ
ームパッドが進退することにより、円筒径が拡縮される
ようになっている。
【0020】一方、第1段成形ドラム2と上記ポケット
成形ドラム3との略中央で上記第1の基台8側部にはテ
ールストック11が配されている。このテールストック
11の一端側(図1の右側)には第1段成形ドラム2上
に載置された円筒状のタイヤ構成材料にビードリングを
供給する第2のビードリング供給装置としてのテール側
ビードセッター6と、上記ビードリング供給の際に第1
段成形ドラム2の回転軸と連結されるテールストック軸
12が一体に備えられている。
【0021】上記テールストック11は、スライダー1
3を介して上記第1の基台8側部に固設された第2の基
台14上に配設されている。テールストック11は上記
スライダー13に対してX方向の往復動が可能であり、
また、スライダー13は上記第2の基台14に対してY
方向の往復動が可能で、第2の基台14からスライドし
て上記第1の基台8上に移動されるように構成されてい
る。これによって、テールストック11、テール側ビー
ドセッター6及びテールストック軸12は一体に図1に
示す退避位置と、図1の2点鎖線に示す作業位置とに変
位されるようになっている。
【0022】また、上記第1段成形ドラム2の側部に
は、ビードステッチャー7が配設されている。ビードス
テッチャー7は、第1段成形ドラム2上に載置された円
筒状のタイヤ構成材料にビードリングが供給された後、
タイヤ構成材料を圧着するものである。
【0023】次に、上記構成のタイヤ成形装置の成形作
業について図2及び図3を用いて順次説明する。
【0024】先ず、通常径(φD0)のポケット成形ド
ラム3に図外の供給手段から、シート状のタイヤ構成材
料であるインナライナー15及びインナプライ16が順
次供給され、上記ポケット成形ドラム3の表面に巻きつ
けられ無端状に貼付られる。インナライナー15及びイ
ンナプライ16が貼付られると、上記ポケット成形ドラ
ム3が拡径(φD1)される(図2の(a))。
【0025】次に、ポケットトランスファ装置4が図1
に示す基準位置から矢印方向に移動して、ポケット成
形ドラム3がポケットトランスファ装置4内部に挿入さ
れる。そして、上記ポケットトランスファ装置4内のバ
キュームパッド17が前進して上記ポケット成形ドラム
3上のインナプライ16外周面に当接されるとともに、
バキュームパッド17の吸引が開始される。バキューム
パッド17の吸引が開始されると、一定時間後に上記ポ
ケット成形ドラム3が通常径(φD0)に縮径される
(図2の(b))。
【0026】円筒状に成形されたインナライナー15及
びインナプライ16を一体に吸引したポケットトランス
ファ装置4は、次に図1の矢印方向に移動する。これ
により上記インナライナー15及びインナプライ16は
上記ポケット成形ドラム3から取り外される。ポケット
トランスファ装置4がさらに移動し、第1段成形ドラム
2の配設位置に達すると、上記第1段成形ドラム2が円
筒状に成形されたインナライナー15及びインナプライ
16内に挿入されて、ポケットトランスファ装置4の移
動が停止する。そして、第1段成形ドラム2が拡径(φ
2)された後、ポケットトランスファ装置4のバキュ
ームパッド17の吸引が停止され、バキュームパッド1
7が退避されることにより、上記インナライナー15及
びインナプライ16が第1段成形ドラム2に移載され
る。このとき、移載されたインナライナー15及びイン
ナプライ16の弛みを防止するために、第1段成形ドラ
ム2の径φD2は上記インナライナーの内径φD1に等し
いか、もしくは若干大きくなるように設定されている
(図2の(c))。
【0027】インナライナー15及びインナプライ16
が上記第1段成形ドラム2に移載されると、上記ポケッ
トトランスファ装置4が図1の矢印方向に移動し、基
準位置に退避する。その後、上記スライダー13が図1
の矢印方向にスライドして第1の基台8上に移動する
とともに、テールストック11が矢印方向に移動す
る。そして、テールストック11が図1の2点鎖線に示
す位置まで変位して、テールストック軸12が上記第1
段成形ドラム2の回転軸と連結されると、上記ヘッド側
ビードセッター5及びテール側ビードセッター6が駆動
される。上記各ビードセッター5,6が駆動されると、
上記第1段成形ドラム2上のインナライナー15及びイ
ンナプライ16の両端部位にビードリング18が供給さ
れる。その後、上記各ビードセッター5,6内に配設さ
れた図外のターンアップブラダーと称されるタイヤ構成
材料巻き上げ装置が駆動され、ビードリング18廻りの
インナライナー15及びインナプライ16が順次巻き上
げられる(図2の(d))。
【0028】上記インナライナー15及びインナプライ
16両端部の巻き上げが終了すると、テールストック1
1が図1の矢印方向に移動するとともに、スライダー
13が矢印方向に移動して、テールストック11は退
避位置に移動される。
【0029】一方、ポケット成形ドラム3ではアウタプ
ライ19の供給が、上記第1段成形ドラム2での第1段
グリーンタイヤ成形作業と略同時に行なわれ、ポケット
成形ドラム3表面でアウタプライ19が無端状に貼付ら
れる。アウタプライ19の成形が終了すると、所定のタ
イミングで上記ポケット成形ドラム3が拡径(φD3
される。このとき、ポケット成形ドラム3の径φD3
上記第1段成形ドラム2の拡径された径φD2よりも大
きく(好ましくは、図3の(d)に示すビードリング1
8に巻き上げられたインナライナー15、インナプライ
16の厚みをφD2に加えた径)なるように設定されて
いる(図3の(a))。
【0030】次に、ポケットトランスファ装置4が図1
に示す基準位置から再度矢印方向に移動して、上記イ
ンナライナー15及びインナプライ16の移載時同様、
ポケットトランスファ装置4のバキュームパッド17に
よってアウタプライ19表面が吸引される。また、これ
に同期して上記ポケット成形ドラム3が通常径(φ
0)に縮径される(図3の(b))。
【0031】アウタプライ19を吸引したポケットトラ
ンスファ装置4は、次に、図1の矢印方向に移動す
る。これによってアウタプライ19がポケットトランス
ファ装置4から取り外される。そして、ポケットトラン
スファ装置4がさらに移動し、上記第1段成形ドラム2
に達すると、第1段成形ドラム2がポケットトランスフ
ァ装置4内に吸引されている円筒状のアウタプライ19
内に挿入されて、ポケットトランスファ装置4が停止す
る(図3の(c))。
【0032】ポケットトランスファ装置4の移動が停止
すると、バキュームパッド17はアウタプライ19を吸
引したまま一旦縮径し、アウタプライ19を第1段成形
ドラム2上の上記インナライナー15及びインナプライ
16の外周面に押圧する。その後、バキュームパッド1
7の吸引が停止され、バキュームパッド17は退避され
る。これによって上記アウタプライ19が第1段成形ド
ラム2上の上記インナライナー15及びインナプライ1
6の外周面に移載される。アウタプライ19が第1段成
形ドラム2へ移載されると、上記ポケットトランスファ
装置4が再度図1の矢印方向に退避し、これと同時
に、ビードステッチャー7が再度駆動される。これによ
って上記インナライナー15及びインナプライ16上に
アウタプライ19が被装されつつ、アウタプライ19の
両端部がインナライナー15及びインナプライ16の両
端部上に圧着されて、第1段グリーンタイヤが完成す
る。なお、成形方法によっては、上記ビードステッチャ
ー7の駆動を継続して行ない、上記アウタプライ19を
更に上記ビードリング18の下側部まで巻き込むことを
行なう(図3の(d))。
【0033】第1段グリーンタイヤの成形が終了する
と、第1段成形ドラム2が縮径(φD0)され、上記第
1段グリーンタイヤは第1段成形ドラム2から取り外さ
れて第2段グリーンタイヤの成形工程へと移送される。
【0034】上記第1段グリーンタイヤの成形方法によ
れば、第1段成形ドラム2でインナライナー15及びイ
ンナプライ16へのビードリング装着及び、巻き上げを
行ないつつ、ポケット成形ドラム3で成形された円筒状
のアウタプライ19を上記インナライナー15及びアウ
タプライ16の外周面に移載して貼着するので、円筒状
に成形されたアウタプライ19を拡径している時間を従
来より短かくすることが可能である。つまり、インナラ
イナー15及びアウタプライ16が上記ポケット成形ド
ラム3から第1段成形ドラム2に移載された後即座にア
ウタプライ19を上記ポケット成形ドラム3上で円筒状
に成形しておき、このアウタプライ19を第1段成形ド
ラム2に移載する直前にポケット成形ドラム3を拡径す
るように設定すればよい。これにより、ラジアルタイヤ
のアウタプライのようにタイヤの幅方向にプライコード
が走っているアウタプライを使用する場合にもシワの発
生を抑制することが可能となる。従って、作業者の手作
業に頼っていたアウタプライの被装作業が不用となり、
タイヤ成形作業の能率向上を図ることが可能となる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、円筒状
のインナプライ両端部位にビードリングがセットされ、
このビードリングに上記インナプライの両端部が巻き上
げられるとともに、これらの外周面にアウタプライが被
装されてなる第1段グリーンタイヤの成形方法におい
て、上記インナプライにビードリングをセットし、この
ビードリングに上記インナプライの両端部を巻き上げる
作業を第1のドラム上で行なう一方、第2のドラム上で
円筒状のアウタプライを成形し、このアウタプライを上
記第1のドラム上の上記インナプライ及びビードリング
からなる円筒状部材外周面上に移載し被装するので、ア
ウタプライを移載する直前に拡径して移載することによ
りアウタプライを拡径している時間を従来より短縮で
き、従って、アウタプライのシワ発生を抑制することが
できる。また、作業者の手作業に頼っていたアウタプラ
イの被装作業が不用となり、タイヤ成形作業の能率向上
を図ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にのタイヤ成形装置を示す平面図であ
る。
【図2】本発明のタイヤ成形方法順序を示す略図で、
(a)は、ポケット成形ドラムにインナライナー及びイ
ンナプライが貼付られた状態を示す断面略図、(b)
は、ポケット成形ドラムのインナライナー及びインナプ
ライがトランスファ装置のバキュームパッドに吸引され
ている状態を示す断面略図、(c)は、インナライナー
及びインナプライが第1段成形ドラムに移載された状態
を示す断面略図で、(d)は、第1段成形ドラムのイン
ナライナー及びインナプライにビードリングが装着され
た状態を示す断面略図ある。
【図3】図2におけるタイヤ成形方法順序の続き示す略
図で、(a)は、ポケット成形ドラムにアウタプライが
貼付られた状態を示す断面略図、(b)は、ポケット成
形ドラムのアウタプライがトランスファ装置のバキュー
ムパッドに吸引されている状態を示す断面略図、(c)
は、アウタプライが第1段成形ドラムに移載される状態
を示す断面略図、(d)は、第1段成形ドラムで第1段
グリーンタイヤが完成した状態を示す断面略図である。
【図4】従来のタイヤ成形方法順序を示す略図で、
(a)は、成形ドラムにインナライナー、インナプライ
及びアウタプライが貼付られた状態を示す断面略図、
(b)は、第1段成形ドラムのインナライナー、インナ
プライ及びアウタプライにビードリングが装着された状
態を示す断面略図、(c)は、成形ドラムで第1段グリ
ーンタイヤが完成した状態を示す断面略図である。
【符号の説明】
1 タイヤ成形装置 2 第1段成形ドラム 3 ポケット成形ドラム 4 ポケットトランスファ装置 5 ヘッド側ビードセッター 6 テール側ビードセッター 7 ビードステッチャー 8 第1の基台

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 円筒状のインナプライ両端部位にビード
    リングがセットされ、このビードリングに上記インナプ
    ライの両端部が巻き上げられるとともに、これらの外周
    面にアウタプライが被装されてなる第1段グリーンタイ
    ヤの成形方法において、上記インナプライにビードリン
    グをセットし、このビードリングに上記インナプライの
    両端部を巻き上げる作業を第1のドラム上で行なう一
    方、第2のドラム上で円筒状のアウタプライを成形し、
    このアウタプライを上記第1のドラム上の上記インナプ
    ライ及びビードリングからなる円筒状部材外周面上に移
    載し被装することを特徴とするアウタプライのあるタイ
    ヤの成形方法。
  2. 【請求項2】 主として第1段グリーンタイヤが成形さ
    れる第1のドラムと、シート状のタイヤ構成材料が円筒
    状に成形される第2のドラムと、上記第1のドラムと上
    記第2のドラムが配設される長寸法の基台と、上記第2
    のドラム上で成形されたタイヤ構成材料を上記第2のド
    ラムから上記第1のドラム上に移載する移載手段と、上
    記第1のドラム上に載置されたタイヤ構成材料にビード
    リングを供給する第1のビードリング供給装置及び第2
    のビードリング供給装置とを備え、上記基台の一端側に
    上記第1のドラムを、また他端側に上記第2のドラムを
    配するとともに、各ドラムが同一軸線上に位置するよう
    にように配設し、上記移載手段を上記第1のドラムと上
    記第2のドラム間で移動自在に上記基台上に配設し、上
    記第1のビードリング供給装置を上記第1のドラム後方
    に配する一方、上記第2のビードリング供給装置を、上
    記第1のドラムと上記第2のドラムの間で上記基台の側
    方に配し、この第2のビードリング供給装置が上記基台
    上に変位する駆動位置と、上記基台の側方に移動した退
    避位置とに移動されるように構成したことを特徴とする
    アウタプライのあるタイヤの成形装置。
JP4248281A 1992-09-17 1992-09-17 アウタプライのあるタイヤの成形方法及び装置 Expired - Lifetime JP2530084B2 (ja)

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