JP2529904B2 - 恒温機の冷却装置のための運転制御装置 - Google Patents

恒温機の冷却装置のための運転制御装置

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JP2529904B2
JP2529904B2 JP3146740A JP14674091A JP2529904B2 JP 2529904 B2 JP2529904 B2 JP 2529904B2 JP 3146740 A JP3146740 A JP 3146740A JP 14674091 A JP14674091 A JP 14674091A JP 2529904 B2 JP2529904 B2 JP 2529904B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、庫内温度を検出する温
度センサにより制御されて冷却装置の作動及び停止の繰
り返し運転により庫内温度を上限温度と下限温度との間
に維持する冷蔵庫、冷凍庫などの恒温機の冷却装置のた
めの運転制御装置に係り、特に温度センサに異常が発生
した場合に冷却装置の前記繰り返し運転を制御する恒温
機の冷却装置のための運転制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の装置は、温度センサが正
常である場合、温度センサにより検出された庫内温度が
予め設定した上限温度まで上昇すると冷却装置を作動さ
せて庫内を冷却し、かつこの冷却により庫内温度が予め
設定した下限温度まで下降すると冷却装置を停止させる
ことを繰り返して、庫内温度を上限温度と下限温度との
間に維持している。これと同時に、計測手段が、前記繰
り返し運転における冷却装置の各作動時間及び各停止時
間をそれぞれ計測しており、温度センサが異常になる
と、前記計測していた作動時間と停止時間とを用いて、
冷却装置の繰り返し運転が制御される。
【0003】この場合、第1の方法は、温度センサの異
常が検出される直前の作動時間と停止時間を用いて、温
度センサの異常が検出された以降は、同作動時間だけ冷
却装置を作動させ、かつ同停止時間だけ冷却装置を停止
させることを繰り返すようにしている。また、第2の方
法は、温度センサが正常であるときの長期間に渡る複数
組の作動時間と停止時間を記憶しておき、複数の作動時
間の平均と複数の停止時間の平均とを用いて、前述のよ
うに、温度センサの異常が検出された以降の冷却装置の
運転を制御するようにしている。(例えば、特開平2−
66612号公報参照)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来の第
1の方法にあっては、温度センサに異常が発生した以降
の冷却装置の作動及び停止の繰り返し運転は、同センサ
の異常直前の一つのサンプルにのみ依存するので、同サ
ンプルが冷却装置の平常運転時のものでない場合、例え
ば温度センサの異常直前に大量の負荷が庫内に投入され
た場合、扉が頻繁に開閉され又は長時間連続して開放さ
れた場合には、前記サンプルに基づく冷却装置の繰り返
し運転が異例なものとなり、庫内温度が予め設定した上
限温度及び下限温度の範囲から大きくずれてしまう場合
がある。
【0005】また、上記従来の第2の方法にあっては、
温度センサに異常が発生する前の冷却装置の作動及び停
止時間に関する複数のサンプルが対等に扱われるので、
温度センサに異常が発生した以降の冷却装置の繰り返し
運転が、恒温機の使用環境の変化、例えば昼夜に渡る周
囲温度の変化、営業中における扉の頻繁な開閉と非営業
中における扉の無開閉との変化に対応できず、庫内温度
が予め設定した上限温度及び下限温度の範囲から大きく
ずれてしまう場合がある。
【0006】本発明は上記問題に対処するためになされ
たもので、その目的は、温度センサの異常発生直前のサ
ンプルに重きをおくと共に、同センサの異常発生直前以
外のサンプルをも考慮して、温度センサの異常発生後に
おける冷却装置の繰り返し運転を制御するようにして、
庫内温度を予め決定した上限温度と下限温度の範囲から
大きくずれることのないようにした恒温機の冷却装置の
ための運転制御装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の構成上の特徴は、図1に示すように、庫内
温度を検出する温度センサ1と、前記検出された庫内温
度が所定の上限温度に達したとき冷却装置2を作動させ
ると共に同温度が所定の下限温度に達したとき冷却装置
2を停止させる第1制御手段3とを備え、冷却装置2の
作動及び停止の繰り返し運転により庫内温度を前記上限
温度と前記下限温度との間に維持するようにしてなる恒
温機の冷却装置のための運転制御装置において、温度セ
ンサ1の正常及び異常を判定する判定手段4と、冷却装
置2の繰り返し運転における各作動時間を順次計測する
第1計測手段5aと、冷却装置2の繰り返し運転におけ
る各停止時間を順次計測する第2計測手段5bと、冷却
装置2の平均作動時間を表すデータを記憶する第1記憶
手段6aと、冷却装置2の平均停止時間を表すデータを
記憶する第2記憶手段6bと、判定手段4により温度セ
ンサ1が正常であると判定されているときであって前記
検出された庫内温度が所定の下限温度に達したとき第1
記憶手段6aに記憶されているデータにより表された平
均作動時間と第1計測手段5aにより計測された作動時
間との平均値を計算すると共に第1記憶手段6aに記憶
されているデータを前記計算した平均値を表すデータに
更新する第1平均計算手段7aと、判定手段4により温
度センサ1が正常であると判定されているときであって
前記検出された庫内温度が所定の上限温度に達したとき
第2記憶手段6bに記憶されているデータにより表され
た平均停止時間と第2計測手段5bにより計測された停
止時間との平均値を計算すると共に第2記憶手段6bに
記憶されているデータを前記計算した平均値を表すデー
タに更新する第2平均計算手段7bと、判定手段4によ
り温度センサ1が異常であると判定されているとき第1
制御手段3による冷却装置2の制御に代えて第1記憶手
段6aに記憶されているデータにより表された平均作動
時間だけ冷却装置2を作動させると共に第2記憶手段6
bに記憶されているデータにより表された平均停止時間
だけ冷却装置2を停止させることを繰り返し制御する第
2制御手段8とを設けたことにある。
【0008】
【作用】上記のように構成した本発明においては、温度
センサ1が正常であるときには、第1制御手段3が同セ
ンサ1により検出された庫内温度に基づいて冷却装置2
の作動及び停止を制御して、庫内温度が予め設定した上
限温度と下限温度との間に維持される。これと同時に、
第1計測手段5a及び第2計測手段5bは冷却装置2の
繰り返し運転における各作動時間及び停止時間をそれぞ
れ順次計測しており、第1及び第2平均計算手段7a,
7bは、第1及び第2記憶手段6a,6bに記憶されて
いるデータにより表された平均作動時間及び平均停止時
間と前記順次計測されている作動及時間び停止時間との
平均値をそれぞれ計算し、かつ第1及び第2記憶手段6
a,6bに記憶されている各データを前記計算した各平
均値を表すデータに更新する。これにより、第1及び第
2記憶手段6a,6bには、温度センサ1が正常な基
で、過去一回分の冷却装置の作動時間及び停止時間とそ
れ以前の冷却装置の作動時間及び停止時間の各平均値と
の各平均値、すなわち現在に近い過去の冷却装置2の作
動時間及び停止時間程重きがおかれた各サンプルデータ
がそれぞれ記憶されることになる。
【0009】そして、温度センサ1に異常が発生する
と、判定手段4が同異常を判定し、第1制御手段3によ
る冷却装置2の制御に代えて、第2制御手段8が冷却装
置2の作動及び停止を制御し始める。この場合、冷却装
置2は、第1記憶手段6aに記憶されているデータによ
り表された平均作動時間だけ作動すると共に、第2記憶
手段6bに記憶されているデータにより表された平均停
止時間だけ停止することを繰り返す。その結果、温度セ
ンサ1に異常が発生した場合には、冷却装置2は、同セ
ンサ1の異常発生前の多くのサンプルが考慮されると共
に現在に近いサンプル程重きがおかれたデータに基づい
て運転制御されることになる。
【0010】
【発明の効果】上記作用説明からも理解できるとおり、
本発明によれば、温度センサの異常発生時の冷却装置2
の運転において、温度センサの異常前の多くのサンプル
が考慮されると共に現在に近いサンプル程重きがおかれ
るので、冷却装置2の繰り返し運転が異例なものとなる
ことがなく、かつ恒温機の使用環境の変化に対応するの
で、庫内温度を予め設定した上限温度及び下限温度の範
囲に近い範囲に保つことができる。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
すると、図2は冷蔵庫、冷凍庫などの恒温機の全体をブ
ロック図により概略的に示している。この恒温機は、庫
内を冷却する冷却装置と、この冷却装置を電気的に制御
する電気制御装置とを備えている。
【0012】冷却装置は、庫外に設けた電動圧縮機1
1、凝縮器12及び絞り13と、庫内に設けた蒸発器1
4とを備え、電動圧縮機11から圧送された冷媒を前記
順に循環させて、蒸発器14により庫内を冷却するよう
になっている。電動圧縮機11には交流電源15からリ
レー16の常開接点x11,x12 を介して電力が供給され
るようになっており、同常開接点x11,x12はリレー1
6のコイルX1への通電・非通電によりオン・オフする
ようになっている。
【0013】このコイルX1 の通電・非通電は、電気制
御装置を構成するマイクロコンピュータ21により制御
されるようになっている。マイクロコンピュータ21に
は、トランス22を介して交流電源15に接続された電
源回路23から直流電圧が供給されるようになってお
り、同コンピュータ21はこの直流電圧の供給により作
動する。なお、この直流電圧は後述する表示制御回路2
5、表示器26及びブザー27にも供給されている。
【0014】マイクロコンピュータ21は、バス21a
にそれぞれ接続されたROM21b、CPU21c、R
AM21d、タイマ21e及びI/O21fにより構成
されている。ROM21bは図3,4のフローチャート
に対応したプログラムを記憶するものであり、CPU2
1cは前記プログラムを実行するものであり、RAM2
1dは前記プログラムの実行に必要な変数を一時的に記
憶するものである。タイマ21eはそのカウント値TCNT
を時間経過にしたがって増加させるものである。I/O
21fは外部との信号の授受を行うもので、同I/O2
1fには前記リレー16のコイルX1 が接続されると共
に、庫内温度センサ24、表示制御回路25、表示器2
6及びブザー27が接続されている。
【0015】庫内温度センサ24は冷蔵庫又は冷凍庫の
庫内に設けられ、庫内温度Tを検出して同温度Tを表す
検出信号を出力するものである。表示器26は数字、文
字などを表示する液晶表示器などで構成され、表示制御
回路25により制御されるようになっている。ブザー2
7は警報音を発生するものである。
【0016】次に、上記のように構成した実施例の動作
を説明する。電源スイッチ(図示しない)が投入される
と、CPU21cは図3のステップ30にてプログラム
の実行を開始し、ステップ32にて平均作動時間A及び
平均停止時間Bを標準値A0,B0 に設定し、ステップ3
4にて初回フラグIFLG及び冷却フラグCFLGを”1”に初
期設定する。これらの平均作動時間A、平均停止時間
B、初回フラグIFLG及び冷却フラグCFLGはRAM21d
に記憶されているもので、平均作動時間A及び平均停止
時間Bは冷却装置の繰り返し運転における作動時間及び
停止時間をそれぞれ表すものである。なお、標準値A0,
0 はROM21bに予め記憶されているもので、この
恒温機の標準的な使用状態における冷却装置の作動時間
及び停止時間をそれぞれ表す。また、初回フラグIFLG
は”1”により電源投入直後であることを表し、”0”
により電源投入直後でないことを表す。冷却フラグCFLG
は、”1”により蒸発器14による庫内の冷却中である
ことを表し、”0”により非冷却中であることを表すも
のである。
【0017】次に、CPU21cは、ステップ36にて
リレー16のコイルX1 を通電する。この通電により、
リレー16の常開接点x11,x12 はオン状態に設定さ
れ、電動圧縮機11には交流電源15からの電力が供給
されて、同圧縮機11は作動を開始する。これにより、
冷媒が電動圧縮機11、凝縮器12、絞り13及び蒸発
器14の順に循環して、蒸発器14が庫内を冷却し始め
る。
【0018】前記ステップ32〜36の処理後、CPU
21cはステップ38にて庫内温度センサ24から庫内
温度Tを表す検出信号を入力し、ステップ40にて、こ
の庫内温度Tと異常値TEL,TEH とを比較する(TEL
T<TEH)ことにより、庫内温度センサ24に異常が発
生しているか否かを判定する。この場合、異常値TEL,
EHは例えばそれぞれ−40℃,+70℃を表す値であ
って恒温機の使用上あり得ない庫内温度であり、この異
常値TELの発生は庫内温度センサ24がショートした場
合に起こる異常現象であり、異常値TEHの発生は同セン
サ24が断線した場合に起こる異常現象である。
【0019】今、庫内温度センサ24に異常が発生して
いなければ、CPU21cはステップ40にて「YE
S」と判定し、ステップ42にて前記”1”に初期設定
された冷却フラグCFLGに基づいて「NO」と判定し、ス
テップ44にて庫内温度Tが下限温度TL (例えば、冷
蔵庫の場合には−4℃、冷凍庫の場合には−19℃)未
満であるか否かを判定する。本件実施例の場合、下限温
度TLは、上限温度TH(例えば、冷蔵庫の場合には−2
℃、冷凍庫の場合には−17℃)と共に、予め設定され
ているものであるが、回転スイッチ、数字キーなどで使
用者が任意に設定できるようにしてもよい。この場合、
この恒温機においては、電源が投入された直後であって
庫内温度Tは下限温度TL 以上であるので、CPU21
cはステップ44にて「NO」と判定し、プログラムを
ステップ38へ戻す。以降、庫内温度Tが下限温度TL
未満になるまで、CPU21cはステップ38〜44か
らなる循環処理を繰り返し実行し続ける。
【0020】前記循環処理中、蒸発器14は庫内を冷却
し続け、庫内温度Tが下限温度TL未満になると、CP
U21cはステップ44にて「YES」と判定し、ステ
ップ46にて前記”1”に初期設定された初回フラグIF
LGに基づいて「YES」と判定し、ステップ50にて初
回フラグIFLGを”0”に変更し、ステップ52にてリレ
ー16のコイルX1 の通電を解除する。このコイルX1
の通電の解除により、常開接点x11,x12 はオフ状態に
設定され、交流電源15から電動圧縮機11への電力の
供給が停止して、同圧縮機11は停止するので、蒸発器
14による庫内の冷却が停止し、庫内温度Tは上昇し始
める。
【0021】次に、CPU21cはステップ54にて冷
却フラグCFLGを”0”に設定し、ステップ56にてタイ
マ21eをクリアする。これにより、タイマ21eのカ
ウント値TCNTは「0」に設定されると共に、その後、同
カウント値TCNTは時間経過にしたがって徐々に増加す
る。前記ステップ56の処理後、CPU21cはプログ
ラムをステップ38に戻し、前記ステップ38,40の
処理後、ステップ42にて「YES」すなわち冷却フラ
グCFLGは”0”であると判定し、ステップ58にて庫内
温度Tが上限温度TH 以上であるか否かを判定する。こ
の場合、庫内の冷却は停止された直後であって、庫内温
度Tは上限温度TH 未満であるので、CPU21cは前
記ステップ58にて「NO」と判定して、プログラムを
ステップ38へ戻す。以降、ステップ38〜42,58
からなる循環処理が繰り返し実行される。この循環処理
中、リレー16のコイルX1 の通電は解除され続けるの
で、庫内温度Tは徐々に上昇する。
【0022】前記ステップ38〜42,58からなる循
環処理中、庫内温度Tの上昇によって同温度Tが上限温
度TH に達すると、CPU21cはステップ58にて
「YES」と判定し、ステップ60にて、RAM21d
に記憶されている平均停止時間Bを読み出すと共にタイ
マ21eからカウント値TCNTを入力し、これらの平均停
止時間B及びカウント値TCNTに基づく下記数1の演算の
実行により新たな平均停止時間Bを計算して、前記RA
M21d内の平均停止時間Bを更新する。
【数1】B=(B+TCNT)/2 この場合、以前にRAM21dに記憶されていた平均停
止時間Bは前記ステップ32の処理により初期設定され
た標準的な値であり、カウント値TCNTは、前回庫内温度
Tが下限温度TL 未満になって蒸発器14による冷却が
停止してから、庫内温度Tが上限温度TH まで上昇する
までに必要な時間(冷却装置の停止時間)を表してい
る。
【0023】次に、CPU21cはステップ62にてリ
レー16のコイルX1 を通電する。これにより、リレー
16の常開接点x11,x12 はオン状態に設定され、電動
圧縮機11に交流電源15から電力が供給されるので、
蒸発器14は庫内を再び冷却し始める。このステップ6
2の処理後、CPU21cはステップ64にて冷却フラ
グCFLGを”1”に変更し、ステップ66にてタイマ21
eをクリアする。これにより、タイマ21eのカウント
値TCNTは、再び時間経過にしたがって「0」から徐々に
増加し始める。
【0024】前記ステップ66の処理後、CPU21c
はプログラムをステップ38に戻し、前記ステップ3
8,40の処理後、ステップ42にて「NO」すなわち
冷却フラグCFLGは”0”でないと判定し、ステップ44
にて庫内温度Tが下限温度TL未満であるか否かを判定
する。この場合、庫内の冷却は開始された直後であっ
て、庫内温度Tは下限温度TL 以上であるので、CPU
21cは前記ステップ44にて「NO」と判定して、プ
ログラムをステップ38へ戻す。以降、ステップ38〜
44からなる循環処理が繰り返し実行される。この循環
処理中、リレー16のコイルX1 は通電され続けるの
で、庫内温度Tは徐々に下降する。
【0025】前記ステップ38〜44からなる循環処理
中、庫内温度Tの下降によって同温度Tが下限温度TL
未満になると、CPU21cはステップ44にて「YE
S」と判定し、ステップ46にて初回フラグIFLGが”
1”であるか否かを判定する。この場合、初回フラグIF
LGは、前述のように、既に”0”に変更されているの
で、CPU21cは同ステップ46にて「NO」と判定
し、ステップ48にて、RAM21dに記憶されている
平均作動時間Aを読み出すと共にタイマ21eからカウ
ント値TCNTを入力し、これらの平均作動時間A及びカウ
ント値TCNTに基づく下記数2の演算の実行により新たな
平均作動時間Aを計算して、前記RAM21d内の平均
作動時間Aを更新する。
【数2】A=(A+TCNT)/2 この場合、以前にRAM21dに記憶されていた平均作
動時間Aは前記ステップ32の処理により初期設定され
た標準的な値であり、カウント値TCNTは、前回庫内温度
Tが上限温度TH 以上になって蒸発器14による冷却が
開始してから、庫内温度Tが下限温度TL まで下降する
までに必要な時間(冷却装置の作動時間)を表してい
る。
【0026】前記ステップ48の処理後、CPU21c
は、前述したステップ52〜56にて、蒸発器14によ
る庫内冷却を停止し、冷却フラグCFLGを”0”に変更
し、かつタイマ21eのカウント値TCNTを「0」にクリ
アし、その後、ふたたびステップ38〜42,58から
なる循環処理を実行する。この循環処理中、庫内温度T
は再び上昇すると共に、カウント値TCNTが「0」から徐
々に増加する。そして、庫内温度Tが上限温度TH 以上
になると、CPU21cはステップ58にて「YES」
と判定し、ステップ60にて前記数1に基づく平均停止
時間Bの計算処理を行うと共に、同時間Bを表すRAM
21d内のデータの更新処理を行う。この場合、前記平
均停止時間Bの計算処理においては、RAM内に記憶さ
れていて前回計算した平均停止時間Bと、直前の冷却装
置の停止時間を表すタイマ21eのカウント値TCNTとの
平均値が計算される。
【0027】前記ステップ60の処理後、CPU21c
は、前述したステップ62〜66にて、蒸発器14によ
る庫内冷却を開始し、冷却フラグCFLGを”1”に変更
し、かつタイマ21eのカウント値TCNTを「0」にクリ
アし、その後、ふたたびステップ38〜42,44から
なる循環処理を実行する。この循環処理中、庫内温度T
は再び下降すると共に、カウント値TCNTが「0」から徐
々に増加する。そして、庫内温度Tが下限温度TL 未満
になると、CPU21cはステップ44にて「YES」
と判定すると共に、ステップ46にて「NO」と判定
し、ステップ48にて前記数2に基づく平均作動時間A
の計算処理を行うと共に、同時間Aを表すRAM21d
内のデータの更新処理を行う。この場合、前記平均作動
時間Aの計算処理においては、RAM内に記憶されてい
て前回計算した平均作動時間Aと、直前の冷却装置の作
動時間を表すタイマ21eのカウント値TCNTとの平均値
が計算される。
【0028】このように庫内温度センサ24が正常な場
合には、前記ステップ38〜66からなる循環処理によ
り、庫内温度Tは下限温度TL と上限温度TH との間を
往復しながら両温度TL,TH の間に維持される。これと
同時に、冷却装置の平均作動時間A及び平均停止時間B
を表すデータがRAM21d内に更新記憶されるが、こ
れらの平均作動時間A及び平均停止時間Bは、毎回、以
前にRAM21d内に記憶されていたデータにより表さ
れる平均作動時間A及び平均停止時間Bと、直前の冷却
装置の作動時間TCNT及び停止時間TCNTとの平均値である
ので、冷却装置の平均作動時間A及び平均停止時間Bを
表す多くの各サンプルが考慮されると共に、現在に近い
サンプル程重きがおかれ、前記RAM21d内の冷却装
置の平均作動時間A及び平均停止時間Bを表すデータ
は、常に過去の特異な例外を緩和させると共に恒温機の
環境の変化をも考慮したものとなる。
【0029】次に、庫内温度センサ24にショート、断
線などの異常が発生した場合について説明する。この場
合、前記ステップ38〜66からなる循環処理中、CP
U21cはステップ40にて「NO」すなわち庫内温度
センサ24により検出された庫内温度Tが異常値TEL,
EH の範囲内にないと判定し、プログラムをステップ
70(図4)以降へ進める。
【0030】CPU21cは、ステップ70,72にて
庫内温度センサ24が異常であることを表す制御信号を
表示制御回路25及びブザー27へ出力する。表示制御
回路25はこの制御信号に基づいて表示器26を制御
し、表示器26は庫内温度センサ24が異常である旨を
表示する。また、ブザー27は警報音を発生する。
【0031】これらのステップ70,72の処理後、C
PU21cはステップ74にてタイマ21eのカウント
値TCNTを「0」にクリアし、ステップ76にてリレー1
6のコイルX1の通電を解除する。このコイルX1 の通
電の解除により、常開接点x1 1,x12はオフ状態に設定
され、前述のように、蒸発器14による庫内の冷却が停
止して庫内温度Tは上昇し始める。次に、CPU21c
は、ステップ78にてタイマ21eによるカウント値TC
NTとRAM21d内に記憶されているデータにより表さ
れた平均停止時間Bとを比較(TCNT≧B)する。この場
合、カウント値TCNTが平均停止時間B以上でなければ、
CPU21cはステップ78にて「NO」と判定して、
カウント値TCNTが平均停止時間B以上なるまで、ステッ
プ76,78からなる循環処理を繰り返し実行する。こ
の間、蒸発器14による庫内の冷却は停止しているの
で、庫内温度は上昇する。
【0032】一方、前記ステップ76,78からなる循
環処理中、時間が経過して、カウント値TCNTが平均停止
時間B以上になると、CPU21cはステップ78にて
「YES」と判定して、ステップ80にてタイマ21e
のカウント値TCNTを「0」にクリアし、ステップ82に
てリレー16のコイルX1を通電する。このコイルX1
通電により、常開接点x11,x12 はオン状態に設定さ
れ、前述のように、蒸発器14により庫内が冷却されて
庫内温度Tは下降し始める。次に、CPU21cは、ス
テップ84にてタイマ21eによるカウント値TCNTとR
AM21d内に記憶されているデータにより表された平
均作動時間Aとを比較(TCNT≧A)する。この場合、カ
ウント値TCNTが平均作動時間A以上でなければ、CPU
21cはステップ84にて「NO」と判定して、カウン
ト値TCNTが平均作動時間A以上なるまで、ステップ8
2,84からなる循環処理を繰り返し実行する。この
間、蒸発器14により庫内が冷却されるので、庫内温度
は下降する。
【0033】前記ステップ82,84からなる循環処理
中、時間が経過して、カウント値TCNTが平均作動時間A
以上になると、CPU21cはステップ84にて「YE
S」と判定して、プログラムをステップ74へ戻し、前
述したステップ74〜84からなる循環処理を続行す
る。これにより、蒸発器14はRAM21d内のデータ
により表された平均作動時間Aだけ庫内を冷却し、かつ
同RAM21d内のデータにより表された平均停止時間
Bだけ庫内の冷却を停止することを繰り返す。この場
合、前記平均作動時間A及び平均停止時間Bは過去の特
異な例外を緩和させると共に恒温機の環境の変化をも考
慮したものであるので、庫内温度センサ24の異常前の
冷却装置の繰り返し運転状態が正確に模倣されて、庫内
温度が下限温度TLと上限温度THとの間から大きくずれ
ることがなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 上記特許請求の範囲の項に記載した本発明に
対応したクレーム対応図である。
【図2】 本発明の一実施例を示す恒温機の全体概略ブ
ロック図である。
【図3】 図2のマイクロコンピュータにて実行される
プログラムのフローチャートの一部である。
【図4】 図2のマイクロコンピュータにて実行される
プログラムのフローチャートの一部である。
【符号の説明】
11…電動圧縮機、12…凝縮機、13…絞り、14…
蒸発器、16…リレー、21…マイクロコンピュータ、
24…庫内温度センサ、26…表示器、27…ブザー。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 庫内温度を検出する温度センサと、前記
    検出された庫内温度が所定の上限温度に達したとき冷却
    装置を作動させると共に同温度が所定の下限温度に達し
    たとき冷却装置を停止させる第1制御手段とを備え、冷
    却装置の作動及び停止の繰り返し運転により庫内温度を
    前記上限温度と前記下限温度との間に維持するようにし
    てなる恒温機の冷却装置のための運転制御装置におい
    て、 前記温度センサの正常及び異常を判定する判定手段と、 前記冷却装置の繰り返し運転における各作動時間を順次
    計測する第1計測手段と、 前記冷却装置の繰り返し運転における各停止時間を順次
    計測する第2計測手段と、 前記冷却装置の平均作動時間を表すデータを記憶する第
    1記憶手段と、 前記冷却装置の平均停止時間を表すデータを記憶する第
    2記憶手段と、 前記判定手段により前記温度センサが正常であると判定
    されているときであって前記検出された庫内温度が所定
    の下限温度に達したとき前記第1記憶手段に記憶されて
    いるデータにより表された平均作動時間と前記第1計測
    手段により計測された作動時間との平均値を計算すると
    共に前記第1記憶手段に記憶されているデータを前記計
    算した平均値を表すデータに更新する第1平均計算手段
    と、 前記判定手段により前記温度センサが正常であると判定
    されているときであって前記検出された庫内温度が所定
    の上限温度に達したとき前記第2記憶手段に記憶されて
    いるデータにより表された平均停止時間と前記第2計測
    手段により計測された停止時間との平均値を計算すると
    共に前記第2記憶手段に記憶されているデータを前記計
    算した平均値を表すデータに更新する第2平均計算手段
    と、 前記判定手段により前記温度センサが異常であると判定
    されているとき前記第1制御手段による冷却装置の制御
    に代えて前記第1記憶手段に記憶されているデータによ
    り表された平均作動時間だけ冷却装置を作動させると共
    に前記第2記憶手段に記憶されているデータにより表さ
    れた平均停止時間だけ冷却装置を停止させることを繰り
    返し制御する第2制御手段とを設けたことを特徴とする
    恒温機の冷却装置のための運転制御装置。
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