JP2529655Y2 - コンデンサ放電点火装置用磁石発電機 - Google Patents

コンデンサ放電点火装置用磁石発電機

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JP2529655Y2
JP2529655Y2 JP1986100973U JP10097386U JP2529655Y2 JP 2529655 Y2 JP2529655 Y2 JP 2529655Y2 JP 1986100973 U JP1986100973 U JP 1986100973U JP 10097386 U JP10097386 U JP 10097386U JP 2529655 Y2 JP2529655 Y2 JP 2529655Y2
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隆 関
健 依田
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株式会社 三ツ葉電機製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、コンデンサ放電点火装置(以下、CDI装置
ということがある。)用磁石発電機に関し、特に、低速
回転域におけるCDI装置のコンデンサ充電電圧を向上さ
せる技術に関する。
〔従来の技術〕
オートバイ等の車両においては内燃機関の点火系と点
灯充電系のそれぞれに電力を供給するための磁石発電機
が搭載されている。
第5図は従来の磁石発電機の発電子を示す正面図であ
る。
第5図において、発電子は放射状に配列された複数個
(第5図では8個の例を示す)の突極部2を有するコア
1と、所定の突極部2に巻回されて点火系の電源電圧を
発生するエキサイタコイル3と、他の突極部2にそれぞ
れ巻回されて点灯充電系の電源電圧を発生するチャージ
コイル4とを備えている。
第6図はエキサイタコイル3に接続されるCDI方式を
示す回路図である。エキサイタコイル3の出力電圧はダ
イオード5によって半波整流されたのち、イグニッショ
ンコイル6の一次側巻線に直列接続されたコンデンサ7
を充電する。コンデンサ7の入側とアース間にはサイリ
スタ8が接続され、このサイリスタは点火時期に同期し
てターンオンされる。この結果、コンデンサ7に充電さ
れた電荷は、サイリスタ8→アース→イグニッションコ
イル6の一次側巻線→コンデンサ7の経路で瞬時に放電
され、イグニッションコイル6の二次側巻線には巻線比
に比例した高電圧が瞬時的に発生し、プラグ9にスパー
ク電圧を生じさせて着火する。
〔考案が解決しようとする問題点〕
各コイルの励磁束が均一になるように構成されている
磁石発電機においては、回転子の中高速回転域では第7
図(a)に示されているようにエキサイタコイル3の発
生電圧の全てがコンデンサ7の充電に寄与するが、低速
回転域では第7図(b)に示されているようにコンデン
サ7の放電直後の第1回目の励磁束が寄与するにすぎな
い。なお、第7図(c)は充電パターンが変化する回転
数時の出力特性である。各図はいずれも、点火から次の
点火までの励磁束のサイクルが4個の場合について例示
しており、曲線Pはエキサイタコイル3の端子電圧、曲
線Qはコンデンサ7の端子電圧である。
したがって、低速回転域でのコンデンサ充電が不足ぎ
みになることが多い。そこで、低速から高速に至るまで
効率良く充電が行われるように構成すると、回転子の磁
石に高出力のものを用いる必要があるために、発電機の
大型、大重量化およびコストアップを招くとともに、バ
ッテリー充電電圧が不必要に高くなり、発電効率が低下
する不具合がある。
本考案の目的は、小型軽量化を図りながら、低速域か
ら高速域に至るまでCDIのコンデンサの充電を効率良く
行うことができるコンデンサ放電点火装置用磁石発電機
を提供することにある。
〔問題点を解決するための手段〕
本考案に係るコンデンサ放電点火用磁石発電機は、複
数個の突極部が放射状に配列された発電子と、各突極部
に対向しながら周回する複数個の永久磁石が設けられた
回転子とを備えており、前記発電子における所定の突極
部にエキサイタコイルが巻回されているとともに、他の
突極部にチャージコイルが巻回されており、 さらに、前記エキサイタコイルがイグニッションコイ
ル(6)の一次側巻線に直列接続されたコンデンサ
(7)に接続されているとともに、コンデンサ(7)に
は点火時期に同期してオンする電気開閉素子(8)が接
続されており、電気開閉素子(8)のオン時にコンデン
サが放電されるように構成されているコンデンサ放電点
火装置用磁石発電機において、 前記永久磁石群のうち少なくとも、前記コンデンサ
(7)の放電後に前記エキサイタコイルに対向して前記
コンデンサ(7)の充電に最初に寄与する起電力を発生
させる磁石(17)の磁束量が、他の永久磁石(18a〜18
f)の磁束量に比べて大きく設定されていることを特徴
とする。
〔作用〕
低速回転域では点火放電後にエキサイタコイルが最初
にコンデンサを充電する時、自己インダクタンスの作用
によって無負荷起電力よりも高い値のコンデンサ電圧が
得られる。そこで、点火放電後、最初にコンデンサ充電
に寄与する永久磁石の励磁束を大きくすることによっ
て、2回目以降の励磁束を大きくすることなく、2回目
以降の励磁束を大きくしたのと同等の高いコンデンサ充
電電圧が得られる。
〔実施例〕
第1図は本考案の一実施例であるコンデンサ放電点火
装置用磁石発電機の正面図、第2図(a)、(b)およ
び第3図(a)、(b)はその作用を説明するための各
波形図、第4図(a)、(b)は同じく永久磁石による
発電タイミングを変えた場合の動作を示す波形図であ
る。
本実施例において、磁石発電機の発電子11は、8極構
造に構成されており、放射状に8個の突極部11a〜11hを
有するコア12と、突極部11aに巻回されるエキサイタコ
イル13と、突極部11b〜11hに巻回されるチャージコイル
14a〜14gとを備えている。また、回転子15は、内燃機関
を駆動源として回転するヨーク16と、点火放電直後にエ
キサイタコイル13に対向する位置のヨーク16の内面に装
着される2個の永久磁石17、17と、この磁石17、17と共
にヨーク16の内周面に等間隔に装着され、かつ、永久磁
石17、17より弱い磁束量を有する永久磁石18a〜18fとを
備えている。
次に作用を説明する。
第2図に示されているように、低速回転域ではコンデ
ンサ放電直後にエキサイタコイル13がコンデンサ7に充
電する時、そのコイルの自己インダクタンスの作用によ
り、励磁束のために生じる無負荷起電力よりも数十%
(例えば、20%〜40%)高いコンデンサ充電電圧
(V1)が得られる。ところが、コンデンサ放電後2回
目以後は励磁束のために生じる無負荷起電力が1回目に
コンデンサを充電した時のコンデンサ電圧より小さいた
めにコンデンサを充電することができない。
そこで、第1図に示されているように、永久磁石17、
17を他の永久磁石18a〜18fに対し磁束量を大きく(着磁
量あるいは体積を増大または高性能の永久磁石を使用)
し、コンデンサ7の放電直後に永久磁石17、17をしてコ
イル13を通過させることにより、第1回充電時にのみ高
い発電が発生するようにした。
なお、第3図に示されている波形は、永久磁石18a〜1
8fの磁束量を永久磁石17、17と同一にした場合であり、
全電圧V1に対し電圧V2が自己インダクタンスの作用に
よって得られた電圧値である。このようにすれば、本案
と同じ電圧が得られるものの、各磁石の大型化および重
量化の傾向は避けられず、発電機の大型化および大重量
化を招くことになる。
ところで、永久磁石17、17による発電のタイミングを
コンデンサ7の放電直後ではなく、2回目以降にした場
合には、コンデンサ放電後の最初の充電に大きな電圧を
与えることができない。この理由について以下説明す
る。
第4図(a)に示されているように、コンデンサ放電
から4サイクル目に永久磁石17による発電がなされるも
のとした場合、1サイクル目はコイルの自己インダクタ
ンスによる電圧V5のみを上乗せできるにすぎない。ま
た、永久磁石17、17による4サイクル目の発生電圧は、
自己インダクタンスが作用しないために、V4の電圧値
しか得られず、永久磁石間に磁束量の差異を持たせた効
果が現れない。
さらに、自己インダクタンスの作用による発生電圧以
上の電圧値を永久磁石17によって発生できるようにした
場合、第4図(b)に示されているように、1サイクル
目のあと4サイクル目で2回目のコンデンサ充電がなさ
れる(2サイクル目、3サイクル目は電圧値が小さいた
め充電に寄与しない)。すなわち、コンデンサ7の充電
が2回に分割して行われるため、第2図に示す本考案よ
りも低いコンデンサ電圧V3となる。本考案によるコン
デンサ電圧V1に対し、V1>V3>V4の如きレベル関係
となる。したがって、永久磁石17による発電のタイミン
グはコンデンサ放電直後の1サイクル目が最良である。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではな
く、その要旨を逸脱しない範囲において、種々変更可能
であることはいうまでもない。
例えば、突極の極数は8個に限らないし、エキサイタ
コイルの数も1個に限らず、必要に応じて選定すること
ができる。
〔考案の効果〕
(1) コンデンサ放電直後の最初のコンデンサ充電に
寄与する磁石の磁束量を他の磁束の磁束量よりも大きく
なるように構成したため、コンデンサ放電点火装置用磁
石発電機の低速回転域における点火性能を向上すること
ができる。
(2) 前記(1)によって、点灯充電系の出力は、殆
どが他の多数の磁束量が小さい磁石の当該励磁束のレベ
ルに支配されるため、バッテリー充電電圧が不必要に高
くなってしまうのを回避することができる。その結果、
コンデンサ放電点火装置用磁石発電機の発電効率の低下
を抑制することができる。
(3) 以上の効果によって、コンデンサ放電点火装置
用磁石発電機の小型、軽量化およびコストダウンを図る
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例であるコンデンサ放電点火装
置用磁石発電機の正面図、第2図(a)、(b)、第3
図(a)、(b)はその作用を説明するための各波形
図、第4図(a)、(b)は本考案に係る永久磁石の配
設位置を変更した場合の作用を説明するための各波形図
である。 第5図は従来の磁石発電機の発電子を示す正面図、第6
図はCDIシステムの原理を示す回路図、第7図(a)、
(b)、(c)は従来の磁石発電機の各回転域における
充電電圧を示す各波形図である。 7……コンデンサ、11……発電子、11a〜11h……突極
部、12……コア、13……エキサイタコイル、14a〜14g…
…チャージコイル、15……回転子、16……回転ドラム、
17、17……強い磁束量を有する永久磁石、18a〜18f……
永久磁石。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数個の突極部が放射状に配列された発電
    子と、各突極部に対向しながら周回する複数個の永久磁
    石が設けられた回転子とを備えており、前記発電子にお
    ける所定の突極部にエキサイタコイルが巻回されている
    とともに、他の突極部にチャージコイルが巻回されてお
    り、 さらに、前記エキサイタコイルがイグニッションコイル
    (6)の一次側巻線に直列接続されたコンデンサ(7)
    に接続されているとともに、コンデンサ(7)には点火
    時期に同期してオンする電気開閉素子(8)が接続され
    ており、電気開閉素子(8)のオン時にコンデンサが放
    電されるように構成されているコンデンサ放電点火装置
    用磁石発電機において、 前記永久磁石群のうち少なくとも、前記コンデンサ
    (7)の放電後に前記エキサイタコイルに対向して前記
    コンデンサ(7)の充電に最初に寄与する起電力を発生
    させる磁石(17)の磁束量が、他の永久磁石(18a〜18
    f)の磁束量に比べて大きく設定されていることを特徴
    とするコンデンサ放電点火装置用磁石発電機。
JP1986100973U 1986-06-30 1986-06-30 コンデンサ放電点火装置用磁石発電機 Expired - Lifetime JP2529655Y2 (ja)

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