JP2529654B2 - かご形回転子の鋳造装置 - Google Patents
かご形回転子の鋳造装置Info
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- JP2529654B2 JP2529654B2 JP2168006A JP16800690A JP2529654B2 JP 2529654 B2 JP2529654 B2 JP 2529654B2 JP 2168006 A JP2168006 A JP 2168006A JP 16800690 A JP16800690 A JP 16800690A JP 2529654 B2 JP2529654 B2 JP 2529654B2
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- end ring
- rotor core
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、かご形回転子の製造に係り、特に回転子
鉄心に溶融した導体材料を加圧充填し、回転子導体形成
するための鋳造装置に関するものである。
鉄心に溶融した導体材料を加圧充填し、回転子導体形成
するための鋳造装置に関するものである。
第4図a,bは一般的な鋳込前のかご形回転子鉄心を示
すもので、aは一部を切欠いて断面を表す正面図、bは
その側面図であり、図において、1は積層した鉄心で、
1aはその円板状の鋼板、1bはスロット、1cは回転軸挿入
用穴である。また第4図cは一般的な鋳込み後のかご形
回転子を示すもので、図において、2は導体材料、2a,2
bはエンドリング、2c,2dはフィンである。
すもので、aは一部を切欠いて断面を表す正面図、bは
その側面図であり、図において、1は積層した鉄心で、
1aはその円板状の鋼板、1bはスロット、1cは回転軸挿入
用穴である。また第4図cは一般的な鋳込み後のかご形
回転子を示すもので、図において、2は導体材料、2a,2
bはエンドリング、2c,2dはフィンである。
次に第5図aは従来のかご形回転子の鋳造装置を示す
断面図で、図において、1は回転子鉄心であり、仮軸3
に積層される。4は下金型で、同図bにその平面図を示
す。即ち、4aはエンドリング形成部、4bはフィン形成
部、4cは仮軸3と組合せることで構成されるゲートであ
る。7はスリーブ、8はこのスリーブ7に挿入され、湯
溜り7aを形成するプランジャーチップである。次に第6
図a,bは充填完了後のゲート切断状況を示したもので、
9は加圧ロッド、10は回転子受け台、2eはビスケットを
示す。
断面図で、図において、1は回転子鉄心であり、仮軸3
に積層される。4は下金型で、同図bにその平面図を示
す。即ち、4aはエンドリング形成部、4bはフィン形成
部、4cは仮軸3と組合せることで構成されるゲートであ
る。7はスリーブ、8はこのスリーブ7に挿入され、湯
溜り7aを形成するプランジャーチップである。次に第6
図a,bは充填完了後のゲート切断状況を示したもので、
9は加圧ロッド、10は回転子受け台、2eはビスケットを
示す。
次に動作について説明する。まず仮軸3に回転子鉄心
1を必要枚数積層し、次でスリーブ7の湯溜り部7aに溶
融した導体材料を所定量注いだ後、仮軸3に積層してお
いた回転子鉄心1を載せた下金型4の所定の位置に置
く。これによってゲート4cが形成される。次に上金型
(第1図6に示す)を下降させて回転子鉄心1を加圧
し、この状態で加圧プランジャー8を上昇させると、溶
融した導体材料はゲート4cを通り、下金型4、回転子鉄
心1、上金型に充填される。充填が完了すると、回転子
鉄心1の加圧を解除し、型を開いて下金型4から回転子
鉄心1を取り出す。次いで第6図aに示す様に回転子鉄
心1を回転子受け台10に載せ、仮軸3を突き出しロッド
で加圧することで、仮軸3は下方へ下降し、その切断刃
3cでビスケット2eを分離する。なお第6図bは切断を完
了した状態を示す。
1を必要枚数積層し、次でスリーブ7の湯溜り部7aに溶
融した導体材料を所定量注いだ後、仮軸3に積層してお
いた回転子鉄心1を載せた下金型4の所定の位置に置
く。これによってゲート4cが形成される。次に上金型
(第1図6に示す)を下降させて回転子鉄心1を加圧
し、この状態で加圧プランジャー8を上昇させると、溶
融した導体材料はゲート4cを通り、下金型4、回転子鉄
心1、上金型に充填される。充填が完了すると、回転子
鉄心1の加圧を解除し、型を開いて下金型4から回転子
鉄心1を取り出す。次いで第6図aに示す様に回転子鉄
心1を回転子受け台10に載せ、仮軸3を突き出しロッド
で加圧することで、仮軸3は下方へ下降し、その切断刃
3cでビスケット2eを分離する。なお第6図bは切断を完
了した状態を示す。
以上に示したような従来の鋳造装置では、下金型と仮
軸との嵌合によるゲート構成において、主に下金型によ
りゲートを構成している(第5図b)。このため、仮軸
3のゲート切断刃部3cを厚くできず、従ってゲート切断
に際しての刃部の強度が不足し、かつ下金型のゲート形
成部の加工が難しいという問題点があった。
軸との嵌合によるゲート構成において、主に下金型によ
りゲートを構成している(第5図b)。このため、仮軸
3のゲート切断刃部3cを厚くできず、従ってゲート切断
に際しての刃部の強度が不足し、かつ下金型のゲート形
成部の加工が難しいという問題点があった。
この発明は上記のような問題点を解消するためになさ
れたもので、仮軸に補強リブによって溝状のゲートを形
成し切断刃部の強度を上げるとともに、下金型の加工形
状を簡単にできる鋳造装置を得ることを目的とする。
れたもので、仮軸に補強リブによって溝状のゲートを形
成し切断刃部の強度を上げるとともに、下金型の加工形
状を簡単にできる鋳造装置を得ることを目的とする。
この発明に係る鋳造装置は、下金型と仮軸によるゲー
ト形成を、補強リブを有する仮軸の上部切断刃の下部外
周に溝状のゲート部を配設することで、主に仮軸によっ
て構成するようにしたものである。
ト形成を、補強リブを有する仮軸の上部切断刃の下部外
周に溝状のゲート部を配設することで、主に仮軸によっ
て構成するようにしたものである。
この発明におけるゲート形成は、主に補強リブを有す
る仮軸によって構成されることにより、仮軸のゲート切
断刃部の強度を上げることができると共に、下金型の形
状を簡略化できる。
る仮軸によって構成されることにより、仮軸のゲート切
断刃部の強度を上げることができると共に、下金型の形
状を簡略化できる。
以下この発明の一実施例を図について説明する。第1
図a,bは充填完了の状態を示した断面図と下金型の平面
図、第2図は仮軸の詳細図であり、図において、1は仮
軸3に積層された回転子鉄心、2は導体材料、4は下金
型で、補強リブ3bが下金型4と面接触することで仮軸3
との間にエンドリング形成部4aを形成するが、ここで仮
軸3にはその切断刃3cの下部において下金型4との間に
溝状のゲート3aを形成する。3bは下金型との接触面(補
強リブ)である。
図a,bは充填完了の状態を示した断面図と下金型の平面
図、第2図は仮軸の詳細図であり、図において、1は仮
軸3に積層された回転子鉄心、2は導体材料、4は下金
型で、補強リブ3bが下金型4と面接触することで仮軸3
との間にエンドリング形成部4aを形成するが、ここで仮
軸3にはその切断刃3cの下部において下金型4との間に
溝状のゲート3aを形成する。3bは下金型との接触面(補
強リブ)である。
なお5は上金型、6は移動テーブル、7はスリーブ、8
はスリーブ7に挿入され湯溜り7aを形成するプランジャ
ーチップである。第1図bの下金型4において、4aはエ
ンドリング形成部、4bはフィン形成部であり、これと対
応する第5図bにおけるゲート部4cが廃止され、これに
代えて上記の如く仮軸3の下部外周に補強リブ3bによっ
てゲート部3aが設けられている。
はスリーブ7に挿入され湯溜り7aを形成するプランジャ
ーチップである。第1図bの下金型4において、4aはエ
ンドリング形成部、4bはフィン形成部であり、これと対
応する第5図bにおけるゲート部4cが廃止され、これに
代えて上記の如く仮軸3の下部外周に補強リブ3bによっ
てゲート部3aが設けられている。
次に動作について説明する。まず仮軸3に回転子鉄心
1を必要枚数積層し、次いでスリーブ7の湯溜り部7aに
溶融した導体材料を所定量注いだ後、下金型4を所定の
位置に置き、仮軸3に積層した回転子鉄心1を載せる。
これにより導体材料2を充填するためのゲート3aが形成
される。次に予め移動テーブル6に取付けておいた上金
型5を下降させて回転子鉄心1を加圧する。この状態で
加圧プランジャー8を上昇させると、溶融した導体材料
は補強リブ3bによって形成されるゲート3aを通り、下金
型4,回転子鉄心1,上金型5に充填される。充填が完了す
ると、移動テーブル6による加圧を解除し、型を開いて
回転子鉄心1を取り出す。次に上記従来例の第5図aと
同様に回転子鉄心1を回転子受け台10に載せ、仮軸3を
突き出しロッド9で加圧することで、仮軸3は下方へ下
降し、ゲートを切断してビスケット2eを分離する。
1を必要枚数積層し、次いでスリーブ7の湯溜り部7aに
溶融した導体材料を所定量注いだ後、下金型4を所定の
位置に置き、仮軸3に積層した回転子鉄心1を載せる。
これにより導体材料2を充填するためのゲート3aが形成
される。次に予め移動テーブル6に取付けておいた上金
型5を下降させて回転子鉄心1を加圧する。この状態で
加圧プランジャー8を上昇させると、溶融した導体材料
は補強リブ3bによって形成されるゲート3aを通り、下金
型4,回転子鉄心1,上金型5に充填される。充填が完了す
ると、移動テーブル6による加圧を解除し、型を開いて
回転子鉄心1を取り出す。次に上記従来例の第5図aと
同様に回転子鉄心1を回転子受け台10に載せ、仮軸3を
突き出しロッド9で加圧することで、仮軸3は下方へ下
降し、ゲートを切断してビスケット2eを分離する。
なお実施例では、仮軸3と金型4の接触面(補強リ
ブ)3bが4本のものを示したが、仮軸の径の大小、必要
なゲート面積の大小によって、この接触面(補強リブ)
の数を変えてもよい。
ブ)3bが4本のものを示したが、仮軸の径の大小、必要
なゲート面積の大小によって、この接触面(補強リブ)
の数を変えてもよい。
又第3図に示すように、仮軸3をゲート構成部及びゲ
ート切断刃部を有する仮軸先端部3eと、軸部3dとに分割
構成して組合せ方式の仮軸3にすると、ゲート部の摩
耗、破損等への対応も素早くできる。
ート切断刃部を有する仮軸先端部3eと、軸部3dとに分割
構成して組合せ方式の仮軸3にすると、ゲート部の摩
耗、破損等への対応も素早くできる。
以上の様にこの発明によれば、ゲートの形成を主に補
強リブを有する仮軸によって構成するようにしたので、
下金型の加工形状が簡単になると共に、仮軸のゲート切
断刃部の強度を確保でき、ゲートの切断能力を高めるこ
とができる。
強リブを有する仮軸によって構成するようにしたので、
下金型の加工形状が簡単になると共に、仮軸のゲート切
断刃部の強度を確保でき、ゲートの切断能力を高めるこ
とができる。
第1図aはこの発明の一実施例を示す断面図、bはその
下金型の平面図、第2図はこの発明による仮軸を示すも
ので、aは正面図、bは平面図、cはそのC−C断面図
であり、第3図はこの発明の他の実施例による仮軸の分
解図、第4図a,bは一般的な回転子鉄心を示す一部断面
した正面図と側面図、第4図cは一般的な鋳込終了後の
回転子鉄心を示す断面図、第5図aは従来の金型の使用
状況を示す断面図、第5図bはその下金型の平面図、第
5図cはその仮軸の正面図、第6図aはゲート切断前の
断面図、bはゲート終了後の断面図である。 図中、1は回転子鉄心、2は導体材料、3は仮軸、3aは
ゲート部、3bはリブ、4は下金型、4aはエンドリング形
成部である。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
下金型の平面図、第2図はこの発明による仮軸を示すも
ので、aは正面図、bは平面図、cはそのC−C断面図
であり、第3図はこの発明の他の実施例による仮軸の分
解図、第4図a,bは一般的な回転子鉄心を示す一部断面
した正面図と側面図、第4図cは一般的な鋳込終了後の
回転子鉄心を示す断面図、第5図aは従来の金型の使用
状況を示す断面図、第5図bはその下金型の平面図、第
5図cはその仮軸の正面図、第6図aはゲート切断前の
断面図、bはゲート終了後の断面図である。 図中、1は回転子鉄心、2は導体材料、3は仮軸、3aは
ゲート部、3bはリブ、4は下金型、4aはエンドリング形
成部である。 なお、図中同一符号は同一又は相当部分を示す。
Claims (1)
- 【請求項1】円形状鋼板を積層して形成され、積層方向
に貫通するスロットを有する回転子鉄心と、上記スロッ
ト内に充填される導体材料と、上記回転子鉄心の両端面
に形成され、上記導体材料に接続されるエンドリング
と、このエンドリングの端面に形成され、該エンドリン
グと共に上記導体材料に接続されるフィンを備えたかご
形回転子の鋳造装置であって、上記回転子鉄心に挿入さ
れた仮軸と上記下端エンドリングを形成する下金型との
嵌合によって上記下端エンドリング形成部に直接通ずる
ゲート部を形成するものにおいて、上記仮軸の上部切断
刃の下部外周に補強リブによって形成される溝状のゲー
ト部を備え、主に補強リブを有する仮軸によってゲート
部を構成したことを特徴とするかご形回転子の鋳造装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2168006A JP2529654B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | かご形回転子の鋳造装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2168006A JP2529654B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | かご形回転子の鋳造装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0458749A JPH0458749A (ja) | 1992-02-25 |
JP2529654B2 true JP2529654B2 (ja) | 1996-08-28 |
Family
ID=15860058
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2168006A Expired - Lifetime JP2529654B2 (ja) | 1990-06-25 | 1990-06-25 | かご形回転子の鋳造装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2529654B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US20150151358A1 (en) * | 2013-12-04 | 2015-06-04 | Denso Corporation | Method for manufacturing rotor |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE2434711C3 (de) * | 1974-07-18 | 1979-04-26 | Siemens Ag, 1000 Berlin Und 8000 Muenchen | Steuersatz für einen Stromrichter |
JPH0681451B2 (ja) * | 1985-08-16 | 1994-10-12 | 工業技術院長 | かご形回転子の製造装置 |
-
1990
- 1990-06-25 JP JP2168006A patent/JP2529654B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US9421609B2 (en) * | 2013-04-12 | 2016-08-23 | Denso Corporation | Method for manufacturing rotor |
US20150151358A1 (en) * | 2013-12-04 | 2015-06-04 | Denso Corporation | Method for manufacturing rotor |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0458749A (ja) | 1992-02-25 |
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