JP2529580Y2 - Fpc接続具 - Google Patents

Fpc接続具

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JP2529580Y2
JP2529580Y2 JP1992082874U JP8287492U JP2529580Y2 JP 2529580 Y2 JP2529580 Y2 JP 2529580Y2 JP 1992082874 U JP1992082874 U JP 1992082874U JP 8287492 U JP8287492 U JP 8287492U JP 2529580 Y2 JP2529580 Y2 JP 2529580Y2
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義昭 市村
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、主としてFPCを基板
に接続するために用いるFPC接続具に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、FPC接続用のコネクタは、例え
ば図9に示すように、曲折コンタクト6とインシュレー
タ7とを含み、コンタクト6の一端が基板8に垂直方向
に埋め込み保持されると共に、その他端側が基板8と平
行になるように曲折され、且つ他端側がFPC9を厚さ
方向に挟持する挟持部60を有するように構成されてい
る。FPC9の基板8への接続は、FPC9をコンタク
ト6の挟持部60間に差込むことによって行っている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】上述したFPCと基板
との接続方法の場合、コンタクトがFPCを厚さ方向に
挟持するものであるため、挟持部を離間対面するように
一対で構成しなければならず、それ故,コネクタの厚さ
が厚くならざるを得なく、装置全体を薄型化することが
できないという問題がある。又、FPCが多極の場合に
は、FPCの幅寸法が極数に比例して大きくなり、コン
タクトの挟持部間への挿抜を行うのも困難となってい
る。
【0004】本考案は、かかる問題を解消すべくなされ
たもので、その技術的課題は、基板に搭載されるコネク
タの厚さ寸法をできる限り薄くすることができ、しかも
簡単な構造でFPCと基板との接続を確実に行い得るF
PC接続具を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本考案によれば、FPC
の上面側においてFPCの幅方向に延在するFPC押
圧部と、FPCの幅方向両外側において基板の端面近傍
の裏面側と当接する鉤部と、鉤部を中心として所定の方
向に回動させてFPC押圧部を基板面接触載置され
た状態のFPCの先端局部に押圧させるための操作に供
される加圧部とを有し、更に、FPC押圧部,鉤部,及
び加圧部は一体化形成されて成るFPC接続具が得られ
る。
【0006】又、本考案によれば、上記FPC接続具に
おいて、FPC押圧部には、FPCの先端面に向けて開
口するスリットが所定の間隔をおいて幅方向に列設され
ているFPC接続具が得られる。
【0007】更に、本考案によれば、上記何れかのFP
C接続具において、FPC接続具は金属製材料で構成さ
れていると共に、表面の少なくとも一部が絶縁材料でコ
ーティングされているFPC接続具が得られる。
【0008】
【作用】本考案のFPC接続具においては、FPCを押
圧するFPC押圧部,基板の裏面側と当接する鉤部,及
びFPC押圧部を基板面上に接触載置された状態のFP
Cの先端局部に押圧させるための操作に供される加圧部
が一体化形成されており、加圧部を押下することによっ
て鉤部が回動中心として回動し、FPC押圧部が基板面
に押圧される。即ち、FPCを基板上に位置させておけ
ば、加圧部を押下するとFPCがFPC押圧部によって
基板側に押圧され、FPCは基板と接続される。
【0009】
【実施例】以下に実施例を挙げ、本考案のFPC接続具
について図面を参照して詳細に説明する。
【0010】本考案の第1の実施例に係るFPC接続具
1は、図1に示すように、FPC9の幅方向に延在する
基部10と、この基部10の両端側に形成された鉤部1
1と、基部10からFPC先端方向に向けて突出するF
PC押圧部15と、基部10からFPC押圧部15とは
反対側に突出延在するレバー状の加圧部17とがそれぞ
れ一体的に形成されている。このうち、FPC押圧部1
5はFPC9の上面側においてFPC9の幅方向に延在
し、前方に向かって下降するように傾斜状に形成されて
いる。又、鉤部11はFPC9の幅方向両外側において
基板8の端面近傍の裏面側と当接されるようになってお
り、その先端は鉤部11が回動するときの支点部11a
となる。このため、支点部11aはFPC押圧部15よ
り前方側に位置されている。更に、加圧部17は鉤部1
1を中心として所定の方向に回動させてFPC押圧部1
5を基板8面上に接触載置された状態のFPC9の先端
局部に押圧させるための操作に供されるようになってい
る。ここで、FPC押圧部15と鉤部11の支点部11
aとの間の距離は、基板8及びFPC9を挟み得る程度
に設定されている。
【0011】次に、このFPC接続具1を用いてFPC
9を基板8に接続させる手順について説明する。先ず、
図1に示すように、FPC接続具1をFPC9上に跨が
せた状態で基板8とFPC9の端子(接触部)とを合せ
る。次に、FPC接続具1を基板8の端面からはめ込
む。このとき、図2(a)に示すように、FPC押圧部
15はFPC9の上方に幅方向に延在した状態となって
いる。又、このとき、鉤部11の先端の支点部11aは
基板8の裏面に当接した状態で、レバー状の加圧部17
は傾斜状態の姿勢となっている。
【0012】この状態から加圧部17の端部(右側端
部)を押下すると、図2(b)に示すように、FPC接
続具1は鉤部11の支点部11aを中心にして時計方向
に回動し、FPC押圧部15がFPC9を基板側へ押圧
する。即ち、加圧部17に操作力Wを加えると、基板8
とFPC9の接触部には押圧力Pが生ずる。
【0013】ところで、支点部11aから加圧部17の
加圧点17aまでの水平間距離をLとし、支点部11a
からFPC押圧部15の押圧点15aまでの水平間距離
をSとした場合、WL=PSであり、加圧力(操作力)
Wは、W=(S/L)Pとなる。従って、S/Lを小さ
くする程、操作力Wを小さくすることができ、接続操作
を容易にすることができる。尚、加圧部17の押下状態
を解くと、基板8とFPC9の接続も解かれることにな
る。それ故、基板8とFPC9の接続状態を維持してお
くためには、加圧部17を押下状態に維持しておくこと
が必要となる。通常、基板等はケースやフレーム(図示
せず)に固定されているので、このケースやフレームに
引っかけ部等を設けて加圧部17を押下状態に固定して
おくことが必要になる。
【0014】図3は、FPC接続具1を液晶ディスプレ
イ装置の基板80とTAB基板90とを接続させる場合
に用いた例を示すものである。即ち、ここに用いられる
基板80は2枚のガラス板82,83から成るガラス基
板であり、外部から内部が見られるようになっている。
基板80の端部には薄いTAB基板90が接続され、基
板80の周囲は額縁状部材85で覆われている。従っ
て、液晶ディスプレイ装置を対象にする場合、本考案の
FPC接続具1の加圧部17の加圧力Wをこの額縁状部
材85で受けるようにすることができる。
【0015】図4は、本考案の第2の実施例に係るFP
C接続具を示したものである。ここでは、FPC押圧部
15には、パターンに沿って端面に開口するスリット1
6が所定の間隔で形成されている。このようなスリット
16を形成しておくことにより、各接点の接触に独立性
をもたせることが可能となる。この結果、基板とFPC
とに多少の凹凸があっても、接点同士が接触しなくなる
といった不都合の発生がない。尚、基板とFPCとの接
続を確実にするためには、FPC押圧部15とFPC9
との間にゴムなどの弾性体材料を介在させておいたり、
或いは基板とFPCの接点部との間に導電性ゴム等を介
在させておくようにすれば良い。
【0016】図5は、本考案の第3の実施例に係るFP
C接続具を示したものである。この構成では、FPC押
圧部150の押圧点150aを鉤部110の支点部11
0aより基板8の内側に位置させ、加圧部170に加え
る操作力Wを反対向きとしている。
【0017】図6は、第4の実施例に係るFPC接続具
を示したものである。ここでは、加圧部171を基板8
の内側方向に延在するように設けている。この実施例の
場合、加圧部171から鉤部111に至るまで間に押圧
部151aが位置することになり、この押圧部151a
でFPC9を押圧することになる。
【0018】図7は、第5の実施例に係るFPC接続具
を示したものである。ここでは、先の第4の実施例とは
反対に、加圧部173を基板8の裏面側に配置してい
る。この実施例の場合、加圧部173に支点部173b
が形成され、加圧部173を操作力Wで時計方向に回動
させると、FPC押圧部153がFPC9を基板方向に
押圧し、基板8とFPC9が接続されることになる。
【0019】図8は、第6の実施例に係るFPC接続具
を示したものである。ここでは、加圧部175をFPC
押圧部155に対して直角方向に曲折している。この場
合、力関係は先の第5の実施例とは若干異なるが、操作
力WはW=(S/L)Pとなる。
【0020】尚、上述した各実施例に係るFPC接続具
は、金属材料で構成されるのが好ましい。但し、金属材
料で構成するときに導電性が問題となる場合には、表面
に絶縁被膜をコーティングしておけば良い。ところで、
応力が小さければFPC接続具を金属材料で構成する必
要はなく、プラスチック等の高分子材料等で構成するこ
とも可能である。
【0021】
【考案の効果】以上に述べた通り、本考案のFPC接続
具によれば、FPC押圧部,鉤部,及び加圧部の各部を
薄い板状材料で一体的に構成してFPCの幅方向にFP
C押圧部を延在させ、梃の原理を利用して接触のための
加圧部における操作力を小さくできるようにしているた
め、FPCの幅が大きく多極な場合であっても小さな操
作力でFPC押圧部の押圧点及び鉤部の支持点間による
FPC及び基板への押圧接触が安定してFPC及び基板
の接続を確実に計り得る上、そのときのFPC及び基板
への作用力も小さくなってこれらを変形させる等のトラ
ブルを起こさず、しかもFPC接続具全体の厚さを薄く
して小型化を具現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施例に係るFPC接続具を示
した斜視図である。
【図2】図1に示すFPC接続具の側面図を示すもの
で、(a)はFPCと基板の接続前の状態を示し、
(b)はFPCと基板との接続状態を示したものであ
る。
【図3】図1に示すFPC接続具を応用した状態を示し
た側面断面図である。
【図4】本考案の第2の実施例に係るFPC接続具を示
した斜視図である。
【図5】本考案の第3の実施例に係るFPC接続具を示
した側面図である。
【図6】本考案の第4の実施例に係るFPC接続具を示
した側面図である。
【図7】本考案の第5の実施例に係るFPC接続具を示
した側面図である。
【図8】本考案の第6の実施例に係るFPC接続具を示
した側面図である。
【図9】従来のFPC接続具(コネクタ)に係るFPC
と基板との接続状態を説明するために示した図である。
【符号の説明】
1 FPC接続具 8 基板 9 FPC 11 鉤部 15 FPC押圧部 17 加圧部

Claims (3)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 FPCの上面側においてFPCの幅方
    向に延在するFPC押圧部と、前記FPCの幅方向両外
    側において基板の端面近傍の裏面側と当接する鉤部と、
    記鉤部を中心として所定の方向に回動させて前記FP
    C押圧部を前記基板面接触載置された状態の前記F
    PCの先端局部に押圧させるための操作に供される加圧
    部とを有し、更に、前記FPC押圧部,前記鉤部,及び
    前記加圧部は一体化形成されて成ることを特徴とするF
    PC接続具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のFPC接続具において、
    前記FPC押圧部には、FPCの先端面に向けて開口す
    るスリットが所定の間隔をおいて幅方向に列設されてい
    ることを特徴とするFPC接続具。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のFPC接続具にお
    いて、前記FPC接続具は金属製材料で構成されている
    と共に、表面の少なくとも一部が絶縁材料でコーティン
    グされていることを特徴とするFPC接続具。
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